皆の笑顔を守った。
ーーー変身!!
自身の記憶を失っても神さえ倒した。
ーーー変身!!
戦いを終わらせるために生き残り続けた。
ーーー変身!!
夢を護るために戦った。
ーーー変身!!
友のために人外になった。
ーーー変身!!
後の世代のために戦い続けた。
ーーーハァッ!!
己の大切な人の為に世界さえ敵に回した。
ーーー変身!!
時を護るために五人で戦い続けた。
ーーー変身!!
愛する人のために戦った。
ーーー変身!!
自身が何者であるか、それを知る為に世界を巡った。
ーーー変身!!
愛する街を護った。
ーーー変身!!
救いたい欲のために戦い続けた。
ーーー変身!!
友のために宇宙を駆けた。
ーーー変身!!
誰かの希望のために戦い続けた。
ーーー変身!!
人類を信じ、未来を信じ、神になった。
ーーー変身!!
刑事として、『仮面ライダー』として、人々のために戦った。
ーーー変身!!
限りある命の為に魂を燃やした。
ーーー変身!!
患者の運命を変えるために。
ーーー変身!!
皆が皆、変身した。
誰かのために。
人々の自由の為に。
平和のために。
幾度も挫折し、
命を削った。
それなのに………。
そんなすごい人たちの力が有るのにーーー。
「なんで、誰も助けられないんだ」
九条誠一はベットの上で体育座りしながら、悔やむ。
オルガマリーに手が届かなかった、あの一瞬は脳裏に焼き付きフラッシュバックの様に瞼の裏で繰り返されている。
だから、眠るのが嫌だった。
かれこれ、3日は寝ていなかった。
しかし、体調には変化はない。至って平常だった。
「アンデット化のおかげか、またはオーバーロード化のおかげか……………。」
つぐつく人間離れしてきていると九条は自嘲する。
彼は幾度もなく戦い続けた。
理由もなければ、決意さえ固まっていなかった。
それでも、九条誠一は戦わなければならなかった。
彼以外に
何度もやめようと思った。逃げようともした。
しかし、
強敵とかち合えば
恐怖で動けなくなったら
体もそれに追いつくように
心が折れれば折れるほど、すぐ様何かで補修され強化されていく。自分とは関係ないものでもそれは強制的に押し付けられて、いつの間にかそれが当たり前のようになってしまった。
大切な者を守りたい。愛する街を守りたい。
世界中の人々の笑顔を守りたい、希望を護りたい。
九条にはそんな推敲な信念はなかった。
それでも、責任は背負い続けている。
矛盾し続ける彼の姿は他者さえも傷つけられていた。
すると、スピーカーから音声が流れてきた。
『ピンポンパンポン。え〜、カルデアの職員諸君。お昼休みに申し訳ない『特異点』だ。スタッフはすぐ様配置に付いて、それとマスターとサーヴァント達はコフィンまでに至急集合すること。』
そういって放送は終わった。すると部屋の前を何人かの人々がドタバタと音を立て通りすぎて行った。
「ーーー行かなきゃ。」
ベットの脇に置いてあった、白金のスロットルドライバーを腰に巻きつける。
やらなきゃいけないことがある内は立ち止まれない、そう決心しながら部屋の外へと歩きだした。
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「急で悪いが、君たちには1431年のオルレアンに向かってもらいたい」
私達を出迎えたドクターの最初の言葉は次の旅の案内だった。
「あのぉ〜、オルレアンって何処ですか?」
「ーーーフランス、丁度百年戦争の真っ只中の時だね」
そこに現れたのは絶世の美女と百人中百人が思う姿をした、レオナルド・ダ・ヴィンチ。その人だった、何故性別が違うのかというとモナリザが好き過ぎて自身がそれになってしまおうと試みた結果らしい。
「君たちにはやってもらいたいのは2つ、『特異点の調査及び修正』と『聖杯の調査』だ。レフがあらゆる時代に聖杯を送り出し数々の異変を起こしている。それを君たちが解決するんだ。」
「ーーーあのさぁ、なんで一つ一つずつ解決しなきゃなんねぇんだ。別働隊に別けて2つずつ攻略してきゃいいんじゃないのか?」
そこに遅れてやってきた九条誠一が訝しげにドクターに問いかけた。
「別働隊って、まだこのカルデアには分断できるほどの戦力はないよね?」
「何言ってんだ、俺がいるだろ。俺が一人でその『特異点』とやらを攻略すればいい」
「君を一人で戦わせるなんて、できるわけ無いだろ!!」
「ーーー甘ったれってんじゃねぇぞ。今は一刻も争うときだ、一人が巨大な戦力を誇っているのにそれを活用せずしてどうする!?」
「そっ、それは…………」
「ちょ、ちょっと待ってよ。ここで言い争っても仕方ないじゃん」
「その通りだ。それに九条誠一、貴様は作戦に付いてああだこうだ言える権利はないと思うがね」
「……………どういうことだ、エミヤ」
最近、召喚して出てくれた赤い外套のアーチャーさんを誠一さんは睨みつけた。
「どうもこうも、君はミーティングに参加していないであろう。今まで部屋に篭りっきりの人間の意見をなぜ聞き入れなくてはいけない?」
一理ある。しかし、納得できないモノもある。そんな顔をしていたのだ誠一さんに
「それに、特異点は7つは観測はできたけど膨大な魔力の嵐で詳細まで確認できなかった。つまりーーー」
「一つずつ攻略してこい、というゲーム嗜好に凝ったレフからの挑戦状さ」
ダビンチちゃんがドクターの言葉に解答を付けた。
遊ばれている。私たちはレフに弄ばれている、とても悔しいが歯を食いしばって皆は耐えている。怒りに、悲しみに、無力感に。
「ーーーいいぜ、行こう。こんな巫山戯たゲームサッサと終わらせるために」
「ーーーそうだね。」
旅は始まったばかりだ。
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足掻くことは当に諦めた、つもりで居たよ。
ーーー復讐は何よりも『不正義』だ。
信じれば信じた程、しっぺ返しは恐ろしく重かった。
ーーー余りにも、理性的ではない。
教会で教えてもらったのはただの文字の羅列だけだ。
ーーー君と私は信じて進むしかない、その
信仰は形の無い詐欺と同じだ。そして、それを振りかざす神は詐欺師でもあるわ。しかし私が復讐したいのはそんなモノじゃない。
ーーー『国』か。
やつらは私を聖女と奉り人民の心理を掌握した。しかし、いざ自分たちに都合が悪くなったら魔女と呼び、私を陵辱し挙句の果には燃やし殺すなんて!!
ーーー到底許されるものではない。
そうよ、そのとおりよ!!だから私はこの国をーーー!!
ーーーしかし、それは君を縛り付ける鎖でしかない。
何?
ーーー逃げなさい。貴方は仮でも新たな命を授かった、のであれば以前の生に縛られてはいけない。
でも!!
ーーーどちらにしろ失敗します。『奴』が来るから。
『奴』?
ーーー『奴』は理想の体現者、そのガワを被っている罪人。しかし、その仮面を着けているだけあってか『この世の悪』を根絶する法則を身に秘めています。どちらにしろ勝ち目なんて最初からないのです。
なら、なら!私のこの燃えたぎる怨念をどうやって晴らすのよ!!
ーーー…………私が、『俺』が晴らしましょう。あなたの代わりに。
ーーー『俺』があなたの意志を完遂させてみせましょう。だからあなたはそれを間近で見ていてほしい。私は貴方みたいな人が『悪』と呼ばれるのが悔しくてたまらない。
貴方は、一体?
《Darts on!!》
不意に少年が腰の黒曜石の色をしたベルトの赤いボタンを三連打する。ベルトから発せられた音声ともに少年を中心に様々な紋章が飛び回る。その光景は少年が黒い暗幕から出てくる前の主役俳優のようにスポットライトで歓迎されていた。
「俺の名前は
《リュウガ》
「仮面ライダーダーツだ。」
「変身」
龍のエンブレムが刻まれた黒いカードデッキをVバックルに差し込む。その瞬間3つの影が重なり一つになる。現れたのは黒い竜騎士。
[仮面ライダーリュウガ]
龍騎の反転した悪のライダー。
今、オルレアンに立つ!!