誰であろうと救いたいと思うのは間違っているのだろうか 作:ただのファンだよ。
ウチのオリ主はテレビ版のコスモスと同じくエクリプス止まりです。
『ギャア!ギャア!』
「––––ふっ!」
犬頭のモンスター『コボルト』がその手の爪で僕を引き裂こうと腕を振るう度僕は受け流す。
縦に振り下ろされたら僕に到達する前に横に振った腕をぶつける。横に振られたら手を添えて押しだして軌道をずらす。刺突も同じようにして狙いを外させる、噛み付いたきたら片手で顎を押し上げもう片方の腕を首の下から回し背負い投げのように投げる。
コボルトが疲れてきたら持ってるナイフをあえてギリギリ当たらないところを振り恐怖心を煽る。モンスターも僕達と同じ生物、恐怖心だって勿論持っている。
大概のモンスターはコレで逃げ出すが中には逃げ出さずに向かってくる奴もいる。それならまた同じようにして恐怖させるが5回繰り返しても逃げ出さない奴は『フルムーンレクト』で戦意を鎮めさて大人しくさせる。
『……クゥン』
「ほら、お帰り」
『クゥゥ』
僕に背を向けて去ってゆく。
「………ふう、よし」
モンスターが逃げ出す際に何か持ち物を落として行くことがよくある。僕はモンスターが落としたもので売れそうな物だけ拾って手持ちの袋に入れる。
前回の話から数日。
ヘスティア様が二、三日留守にすると言われ、この際だからとベルとは一度別れてダンジョンに行く事に決めた。
ベルのステイタスでは僕と同じ階層にいてもあまり意味がないので僕達は一時離れる事にした。僕はこの階層に残りベルはもっと下の階層へ行く。
嫉ましく無いと言えば嘘になるけど僕じゃベルの足手まといになるのはわかってるしベルのようにステイタスが上昇率が高く無い。だから僕はここで地道に積み重ねて強くなる事にした。
この事をヘスティア様に言うとなんだか悲しそうな顔をしたが心配してくれてるのだろうか?
––––ガラガラガラ。
「ん?あれ…は…なんだ?」
僕が見たのは車輪付きの檻に入れられて運ばれて行くモンスターの姿。
「……あれはなんだろう?」
まあ、いっか。
そんな事よりモンスターの相手をして少しでもベルに追いつくんだ。
「は、ははは。帰ってきたら朝になってた」
ダンジョンだと朝と夜の区別がつかないからつい長い間ダンジョンに居てしまった。
「あ、ムサシ」
「んん?あぁベルぅ」
「だ、大丈夫?」
「ハハ、大丈夫大丈夫。ちょっと疲れてるだけだから。それで?どうしたの?」
「いや、僕これからちょっと用事で
「うぅむ、そうだなぁ。…今は疲れてるから一度教会に戻って休んでから行くよ」
「そお?うんわかったよ!」
「おう、それじゃあね」
「うんまた後で!」
そして
「ぐふぇ、おやすみ〜」
「う、うぅん」
それから起きたのはおよそ三時間後。
ダンジョンに行く訳じゃないので装備は身につけずに整理だけして教会をでた。
すればなんと。
『ゴアアアアア!!』
「うわああああ!?」「モンスターだあ!?」「モンスターがでたぁ!?」
どうしてこうなったのだろう?
……よし、現実を見よう。ダンジョンから帰り教会で休んで街に来たらモンスターがいて暴れてた。………うん、全くわからない。
兎に角、今はモンスターをどうにかしないと。けどどうしよう今の僕は武器も防具も何も身に付けたな。
「きゃああああ!?」
「ッ!!」
考えるのは後だ!今は一刻も早くモンスターをどうにかした街の人を助けないと!
「【さあ、輝きよ闇を祓え】!!」
見つけた、四匹目。
私『アイズ・ヴァレンシュタイン』は怪物祭のモンスターが脱走して街中で暴れているので倒していた。
そして今、また新たなモンスターを見つけたので。
「【
「ッ!!」
「ッ!?」
私服の少年がモンスターに向かって走り出した。
私服姿で若い為、冒険者とは思えない少年は走りながら。
「【さあ、輝きよ闇を祓え】!!」
「並行…魔法?」
魔法とは凄くデリケートなもので何かをしながら詠唱するのは危険。ましては走りながらするなど巨大な爆弾樽を片手に持って燃え盛る火の海を走るのと同等。私だって詠唱する際は一度止まってから唱える。
だけどあの少年は極く当たり前のように詠唱しその手から輝きの粉を放出した。
輝きの粉はモンスターを包み込みその体に染み込む。するとモンスターは先程とは打って変わり大人しくなった。
「…ッ。今なら。『リル・ラファーガ』」
私はロキに名付けてもらった必殺技でモンスターを倒そうと飛びだす。
「ッ!?」
「え?」
ザシュッ!!
「あがっ!?」
「なっ!?」
が、私の剣が斬り裂いたのはモンスターでなく少年だった。
『フルムーンレクト』でモンスターを沈静させ一安心した瞬間、一瞬金髪の女性が剣を持って突っ込んでくるのが見えた。彼女の視線、何より剣先が向いていたのは大人しくさせたモンスター。
「ッ!?」
「え?」
それを理解した瞬間僕の体は自然と前に飛びだした。モンスターを庇うように。
ザシュッ!!
「あがっ!?」
「なっ!?」
彼女の突然前に出た僕に当たらないようにと剣を動かそうとしてくれたが間に合わず僕の肩を深く斬り裂いた。
斬られた肩はパックリと開き夥しい量の血を出血する。
『グウウウウウ……ッ』
モンスターは突然現れ攻撃してきた彼女を警戒して威嚇する。
「う、ぐぅ」
「あ!あ、危なッ」
僕は肩を抑えながら立ち上がりモンスターに近づき。
「大丈夫。落ち着いて」
『グウウ……ガウ』
「え?」
僕がモンスターの頭を撫でながら諭すように落ち着かせる。
僕になすがまま大人しく撫でなれるモンスターに彼女が呆然としていた。
「よし、もう大丈夫……だ」
「ッ!?大丈夫!」
僕はとうとう出血多量で倒れてしまった。
視界が霞む、意識が薄れる。
そして僕は意識を失った。
次に目を覚ましたのは知らない天井の部屋だった。
「あ…れ…?」
「あ、目を覚ました?」
天井の次に僕の視界に入ったのはこちらを見下ろす褐色肌で茶色の髪のの美少女だった。
「………あ」
「んん?大丈夫?あたしがわかる?」
「………はい。なんとか」
周りを見渡すとここはどこかの部屋のようだ。
「あ、あのぉ?」
「…ん?どうしたの?」
「ここはどこでショッ!?」
僕は一先ずここの場所を聞こうとして起き上がろうとすると肩に激痛を感じおかしな声が出た。
「ああ!ダメだよ、怪我は塞がったけどまだ治った訳じゃないんだから」
彼女より言われて寝た体制に戻ると怪我を確認する。
金髪の女性に剣突を受けた肩は包帯が巻かれている。
「これ…は、貴女が?」
「ん?いや〜あたしではないんだ。あたしこういうのは得意じゃなくて。あたしは見てただけ」
「そうなんですか。あ、自己紹介がまだでした。僕はムサシ。ムサシ・ハルノです」
「あたしはティオナ。ティオナ・ヒリュテ!よろしくねムサシ!」
ウチのオリ主実は並行魔法が出来たんですよ。
本人は自然と出来たので別に大した事じゃない出来て当たり前と思っていますので誰にも話していませんけど。