誰であろうと救いたいと思うのは間違っているのだろうか   作:ただのファンだよ。

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悪神(あくしん)ではなく悪神(わるがみ)です。ここ重要。


悪神の眷属『王女と妹と剣技の姫』

「よ、よろしくお願いします。ヒリュテさん」

 

よく見るとヒリュテさんの格好はその露出が激しい。踊り子の服と殆ど変わらない。

この格好と褐色肌から種族はアマゾネスだと思う。

 

「もう、硬いよ〜。ティオナ…でいいよ」

「え?い、いや会ってまだ間もないですし」

「ぶぅ〜」

「は、はは…は。じゃあティオナさんで」

「むぅ、まあそれでいいや」

 

どうしようこういうタイプの人は………地元に割とたくさんいた気がする。

けど地元にいた馴れ馴れしい人はおじさんとかばかりだったから女性、それも美少女となるとどうすればいいのかわからない。

 

「え、えぇと」

 

僕が会話に困っているとガチャって音がして部屋の扉が開き緑色の髪の女性が入ってきた。

 

「ティオナどうだ?彼は目覚めたか?…ん、どうやら目覚めたようだな」

「あ、ど、どうも始めまして。僕はムサシ・ハルノです」

「うむ、私はリヴェリア・リヨス・アールヴだ」

 

緑色の髪の女性、アールヴさん。

耳が長いから種族はおそらくエルフだと思う。

 

「あ、あの、アールヴさんが僕をここに連れてくれて治療を?」

「治療を施したのは私だがここに連れてきたのは私ではないな」

「え?なら誰が……?」

「私」

「え?」

 

声の方を見ると扉から顔を出している。

 

「あ、この前の」

「私はアイズ。よろしくねムサシ」

「あれ?何故僕の名前を?」

「さっき扉の前で聞いてた」

「な、なるほど」

 

続けてアールヴさんが。

 

「君をここへ連れてきたのは彼女だ」

「え?……え、えぇと」

「………?アイズでいいよ」

「え!?で、ですがその……」

「………」

「えぇと、そのぉ……………アイズさん」

「うん。何?」

「あ、ありがとうござ––––ハッ!?」

 

僕がアイズさんと話してると背中から視線を感じ振り返ると。

 

「……フッ」「ニヤニヤ」

 

我が子を見守る母のような笑みを浮かべるアールヴさんとニヤニヤと言いたげ…というより言っているティオナさんの二人が。

 

「フフ、どうか私達は気にせずに」

「続けて続けて〜」

「そんな風に見られたら無理ですよぉ!?」

「何だ?君は他人の視線を気にしてろくに礼も言えんのか?」

「それは男らしくないんじゃないかなぁ?」

「うっ、そ、それは」

 

意地悪な笑みを浮かべる二人に見守られて僕はアイズさんに向き合う。

 

「そ、その。この度は」

「………」

「誠に…ありがとう…ございました」

「ううん、気にしないで。元はと言えば私がムサシを傷付けたから」

「い、いえ。それも僕が急に前に出たからですし」

「それについてだが」

「え?」

「リヴェリア?」

 

僕達が話しているとアールヴさんが話しに入り込んできた。

 

「アイズから聞いた話だと君は()()()()()()()()()ようだな?」

「は、はい」

「それは何故だ?」

「あ、それあたしも気になってたんだ!どうしてなの?」

「え、えぇと?」

「私も気になる」

「あ、アイズさんもですか!?」

 

美少女&美女の三人に詰め寄られる。

普通なら羨ましい状況だけど、今は問い詰められてる状態。こんな状態だと美人な三人に詰め寄られるのは逆に怖い。というかそれ以前になんか–––特にアールヴさんは–––自分とは違うもっと上の場所にいるみたいな感じがする。

 

「ほら、何故」

「モンスターを庇ったのか」

「教えて」

「う、うぅん。…わかりました」

 

僕は観念して正直に話す事にした。

 

「そ、その。お、おかしいのはわかっていますけど」

「「「………」」」

「…出来るのなら」

 

 

「モンスターも救いたいんです」

 

 

「………」

「………」

「………どういう事?」

 

アイズさんの言葉はアールヴさんとティオナさんの考えている事の代弁でもあった。

 

「え、えぇと。……僕はいくらモンスターといえどイタズラに命を奪いたくないんです」

「「「…………」」」

「あ、あはは。主神様には『君は優しすぎる』とか駄目出しされましたけどね」

「「「………」」」

「はは、頭ではわかってるんです。自分の言っている事がおかしいな事だって。僕も何度か試してみたんです、けどダメでした、最後の最後でトドメはさす事はできませんでした、あはは」

 

「「「「……………」」」」

 

き、気不味い。な、何かいい話題はないか?

 

「…そういえば君、変わった刺青を全身に入れているな」

「あ、そういえばそうだ!なんか体の殆どが青かったよね」

 

な、ナイスですアールヴさん!

 

「は、はい。実はこれスキルの影響なんです」

「スキル…の?」

「はい。スキルの詳しい説明は言えませんが、僕が初めて恩恵を授かった時にスキルが発現して同時にこのような体になりまして」

「ふむ、なるほど。見た目に影響するスキルなど聞いた事がないが私が知らないだけかもしれないしな」

「それじゃあ次はあたしが質問ー!!」

 

元気よく手を挙げてぴょんぴょんと跳ねるティオナさん。

 

「はい、何ですか?」

「ムサシのレベルは何なの?3ぐらい?」

「い、いえいえ!そんな恐れ多い!自分は新人のLv.1ですよ」

「「え?」」「何?」

「え?え、え?どうかしました?」

 

僕の言葉を聞き固まるティオナさんとアイズさんと難しい顔をするアールヴさん。

あれ?僕変な事言ったかな?

 

「…それは本当か?」

「え?は、はい。まだ冒険者になって半月も経っていない新人の冒険者です」

 

すると三人はササッと部屋の隅に集まった。

何を言っているのかわからないけどなにかコソコソ話している。

 

(どう思う?)

(嘘をついているようには見えない)

(そうなんだよね)

(だがアイズは彼が並行魔法を使ったのを見たのだろう?)

(うん)

(という事はLv.1で並行魔法が出来るという事?そんな事可能なの?)

(不可能…ではないだろうがかなり難しいだろう)

 

「「「…………」」」

 

ど、どうしたんだろう?

 

(…いつまで考えても埒があかん、この際直接聞いてみよう)

(おっけい)

(わかった)

 

「なあ、ムサシ」

「はい、なんでしょう?」

「ムサシはいつ並行魔法を使えるようになったんだ?」

「へ?並行魔法って何ですか?」

「「「––––」」」

 

か、固まった!?

 

「並行魔法を知らないのか!?」

「え!?は、はい」

 

眉間を抑えだすアールヴさん。笑いだすティオナさん。興味深そうに僕を見るアイズさん。

ど、どういう状況?




今更ですが主人公の設定。
年齢は16。モンスターも殺せない優しい少年。
モンスターどころか虫も殺した事がない。教会(ホーム)で虫が出た場合、素手で捕まえて外に逃がしている。
ベルが幼い白兎ならムサシは見るからに優しそうな少年。
髪は銀髪に青がちらほら混じっている。
髪型は天パなベルと違いサラサラだな頭の真ん中に後頭部に向けて一直線にトサカのような癖っ毛がある。
普段は肩部は白の水色の上着を着ておりベルと同じく装備のプレート防具を服の上から身につけている。


裏話。
実はこの小説の前にゾフィーとゼロのソードオルトリア版の小説を書いていたがなんやかんやでコスモスになった。
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