誰であろうと救いたいと思うのは間違っているのだろうか 作:ただのファンだよ。
一週間ぶりの
ロキファミリアの皆さんに
あ、ああ。正に地獄のような四日間でした。
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
『ムサシを
『………へ?』
「やからな、ムサシをフィンやアイズたん達に鍛えてもらおうと思った訳や、ウチは」
「えええぇぇえ!?そそそそそ、そんな僕なんかの為に第一級冒険者の方々に鍛えて貰うなんて恐れ多い!」
「ん?お前、ウチらがロキ・ファミリアって事知らんかったのにフィンらが第一級冒険者ってのはよく知ってんな」
「い、いえ。ギルドで聞いた事があって。『フィン・ディムナ』さん、【
「そうなんか?」
「はい!僕もいつかディムナさんのような強い人になりたいものです!」
「ほぉう」
…何か余計な事を言ってしまったのだろうか。
ロキ様のニヤニヤ顔を見ているとそう思ってしまう自分がいます。
「よし、ならやっぱりムサシをウチらで鍛えるで!」
「え!?で、でもそれは」
「追いつきたいんやろ
「ッッ」
「追いつかせたる」
「……え?」
ロキ様の顔は先程のニヤけた顔とは打って変わり、とても真剣な表情にしてなられた。
「追いつかせたる、いや
「––––––」
「…ムサシ。これはウチからの施しや。お前をウチらで強くしたる。もう、差を付けられる心配をしいひんで済むようにしたる」
「…………」
「さあ、どうする?強くなりたいんやろ?心配すんなドチビの所にはウチらの方から説明しといてやるさかい」
「……………お」
「………」
「おねが…い、しま…す。お願いします!僕を鍛えてください!どうか僕を
「謙虚やなぁ、横なんかでいいのか?」
「––––前へ!誰よりも前に立ちみんなを守れる人にしてください!!」
「よっしゃ!任せとき!!」
「という訳で
「へぇ」
「まったく」
「ほぉ」
「やっほぉムサシ!」
「ふーん」
「…………」
みなさんそれぞれ別の反応をしておられます。
ディムナさんやランドロックさんは興味深そうな反応を、アールヴさんは呆れた嘆息を、ティオナさんはブンブンと手を振ってくれて、ティオナさんの姉のヒリュテさんは興味無さそうにそして、ローガさんは。
「冗談じゃねえ」
「んん?なんやベート。主神命令やゆうた筈やで?」
「知るかそんな事。何で俺がこんな
「そないか。ならここから出ていき」
「……ハッ」
やっぱり、全員が全員認めてはくれない…ですよね。
「因みにベート。何処へ行く気や?」
「ああ?自分の部屋に決まってんだろ」
「……なあ、ベート。ウチは
「あぁあ?だからこの部屋から出ようとしてるだろうが!」
「違う。ウチは
『!?』
「なんだと!?」
「え!?」
「ロキ。冗談が過ぎるぞ」
アールヴさんはロキ様に咎めるような視線を向ける。
「冗談に見えるか?」
「––––ッ」
対してロキ様はリヴェリアさんにハッキリと目を開けておっしゃった。
「ろ、ロキ様」
「お前は黙っとき。……ムサシはなウチの客や、そしてウチ《神》は
「––––––」
その場に居た誰もが戦慄した。
地上では『
だけど今ロキ様からは誰もが神と納得できる存在感を示している。
「さあ」
–––どうする?ベート。
「〜〜〜クソッ!」
「よろしい」
ベートは悪態をつきながらこちらに戻ってきた。
「それじゃあ、みんなよろしく頼むで」
そう言ってロキ様はニコニコ微笑むが空気が気不味いしこの話の原因は自分なので罪悪感が。
僕が俯いたままでいるとトコトコと近づいてきた。
「…よろしく」
アイズさんがスッと手を出してきた。
「あ!よ、よろしくお願いします!」
「…………」ズーン
あ、あれ?
僕が頭を下げるとアイズさんの雰囲気が見てわかるように落ち込んだのがわかる。
え、え?なんで?
ふた視線を感じチラッと見るとティオナさんが手を出してもう片方の手の指をその手に向けていた。
手?アイズさんの手……きれいな手だなって違う違う。今回の場合だと。
「よ、よろしくお願いします」
「……!うん、よろしく」パァァ
恐る恐るアイズさんの手を握り握手すると途端にアイズさんの機嫌が良くなった…気がする。
アイズさんの機嫌が良くなって安心したのと同時にローガさんから感じる敵意の視線が僕を貫く。な、何故?
それからロキファミリアのみなさんとの特訓が始まったのだが。
アイズさんの場合。
「実戦あるのみ」
「え?ちょ、うわあああ!?」
「ひたすら剣で突くから魔法で耐えて」
「りょ、了解しました【守護の光よ、我が身を盾に月の光を】」
「それじゃあ行くよ」
ガガガガガガガガッ!
バキバキバキ––––バリーン!?
「え!?ヒィィ!」
「これ作ったから食べて」
「あ、ありがとうござ–––––コレハナンデスカ?」
「…?スープだけど」
アイズさんに渡されたスープ、それは
半溶したバナナに赤に白いぶち模様のキノコがゴロゴロ入っており、スープの色もコンソメの黄色を超越して濃い茶色。
アイズ「………」ワクワクドキドキ
ムサシ「………」冷や汗ダラダラ
あかん逃げ道がない。
アイズさんは見た目に反して割と幼い。そんな彼女にこんなの食べれませんなんか言ったら––––罪悪感で死ねる(確信)
「………」ドキドキハラハラ
あ、僕が食べないので心配になってきてる。
ヘスティア様、ベル。僕帰れないかもしれません。
––––いざっ!
「ハムッ!」
「…………!」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………?」
「…………」
「…ムサシ?」ツン
「」バタン
「!?」
「––––!?」キョロキョロ
「…………」(そういえばスープの味見をしてないのを思いだした)
「ハム––––!?」
アイズ白目になる、後に倒れる、口から白い靄が出る。
「おぉい!どうや捗っとるかぁ?––––ってえええええ!?」
その日からアイズはリヴェリアとレフィーヤに料理を習い始めた。
フィン・ディムナさんの場合。
「チェスをしよう」
「チェス…ですか?」
「ああ、知ってるかい?」
「知識には。やった事はありませんが」
「じゃあ、やりながら教えよう」
「はい、お願いします」
「参りましたぁ」
「ふっ」
「ディムナさん強すぎですよ」
「伊達にロキファミリアの団長をしてないからね」
「もう一回お願いします!」
「わかった」
結局一回も勝てませんでした。
「次は実戦だ行くぞ!」
「は、はい!」
「そこは引くな踏み込め!」
「はい!」
「どうした!遅くなってるぞスピードを上げるんだ!」
「わ、わかりました!」
「よし。これまでにしよう」
「あ、あり……ありが、ありがとうございました…」
ああ、キツイけど特訓してる気がする。
「初日だからこの程度だけど明日からペースを上げて行くよ」
「………ゑ?」
本当の地獄はこれからだ。
リヴェリア・リヨス・アールヴさんの場合
ロキファミリアのホームの図書室。
そこで用意された黒板と眼鏡をかけて教鞭を持ったリヴェリアさんが居た。
「お前には私が冒険者として必要な知識を教えてやろう」
「お願いします」
「いいか魔法と言うのはだな––––」
「……」メモ中
「––––は背中が弱点なんだ」
「…………」メモ中
「ポーションには複数の種類があり普通のポーションと効力の高いハイ・ポーション、そして魔力を回復させるマジック・ポーション。そして万能薬と言われるエリクサーがある」
アールヴさんは資料や実物などを用意してわかりやすく教えてくれた。
おかげで僕も知らなかった事や詳しく情報がわかった。
帰ったらベルにも教えてあげよう。
「よしなら今度は自分の身で実験してみるか。外に行くぞ」
「え?」
「どうした?早く行くぞ。体で覚える、時には大切な事だ」
「……わかりました」
ボッコボコにされてポーションの飲んで、魔法連発してマジックポーションを飲む事となった。
苦かった。アールヴさんは「良薬口に苦し」って言ってた。
ティオナ・ヒリュテさんの場合
「いっくよぉ〜!!」
ドガーン!!
「うわああああ!!」
く、
ティオネ・ヒリュテさんの場合
「面倒だしさっさと終わらせるわよ」
「…は、はい」
「このナイフをあの的に向かって投げなさい」
「わかりました。……とお!」
「………ん、意外と筋あるじゃない」
「は、はい!村でもよく石を的当てして遊んでましたました」
ベルと。
常に僕の勝ちだけどね。
「へぇ、でもまだまだ甘いわ次は––––」
「とう!せいせいせいせいせいせい!!……ふぅ」
「ふっ、動き回る的の内側に25本全部当てるなんてやるじゃない。流石私が教えただけはあるわね」
「はい!ヒリュテさんのおかげです!」
「ふふふ、もっと言いなさい。じゃあ次は私のククリナイフ捌きを伝授してあげるわ」
「ありがとうございます!!」
「最初は興味無いとか言ってたのに」
「なんやかんやで教えてる」
「ふふ、きっとムサシがスポンジが水を吸うように上手くなっていくのと、その度に褒められる事が嬉しかったんだろう」
ガレス・ランドロックさんの場合
「儂とは
「無理無理無理無理無理無理です!!」
「はっはっは!遠慮するでない!」
「いやぁーーーー!?」
「二人共夕食の時間やでぇ!」
「ぜ、ゼハァー…ゼハァー……し、死ぬかと思った」
「なんじゃもうそんな時間か。ほらいつまで延びてあるんじゃ、行くぞ」
「は、はひぃー……」
よろよろと立ち上がりフラフラとランドロックさんに続き食堂に行く。
からだじゅうがいたひ。
だけど料理はおいひい。
お昼はアレだったから––––––ハッ!
「………」(´・_・` )
あ、アイズさん。
「……すみません」
「……ムサシは悪くない」
空気が…気不味い……あ、このお肉美味しい。
「なんかあの二人の空気がお通やみたいになってるんだけど」
「…ま、まあアイズたんにも苦手な事はあるからな」
そして食事を終わらせ。
ベート・ローガさんの場合
「(゚Д゚ #)ゴラァ!!」
「ひぃ!?」
「(゚Д゚ #)ゴラァ!!(゚Д゚ #)ゴラァ!!(゚Д゚ #)ゴラァ!!」
「ひぇええええ!?」
追い掛け回されました。
こんな感じで日に日に厳しくなる特訓メニューをこなして四日間が過ぎた。
最後の一日は一回のメニューで十数回は死を覚悟した。
…………っと、今はヘスティアファミリアへ無事?帰還した事を喜ぼう。
色々と
ホント、ロキファミリアのみなさんにはなんと御礼したものか。もうロキファミリアの方へ足を向けて寝られません。
ああ、懐かしのボロ教会。
一週間もロキファミリアの豪華なホームにいると本来の僕のホームに戻ると哀しくなるのは皆には秘密だ。
よしいざ帰還!
「ヘスティア様〜、ベル〜。ただいま戻りましたぁ!」
………ダダダダダダダダッ!!
「「ムサシィィイ/ムサシくぅんん!?」」
「ぐっふぇえ!?」
二人のタックルを胸いっぱいに受けて
「ふぅッギギギギギ」
堪える。
「た、ただいま戻りました二人共」
「心配したんだよ!怪物祭から帰ったらムサシが居なくて!」
「そうだよ!何日も帰ってこなくて……どこかに行っちゃったのかと思ったんだ」
「………ふっ」
バカだなぁヘスティア様は。
「そんな訳ないじゃないですか。こんな僕を受け入れてくれたヘスティア様や親友のベルを置いて何処かに行く筈が無いじゃないですか。僕はヘスティアファミリアのムサシ・ハルノですから」
「む、ムシャシィぐぅぅんんん!!」
「ははは。一先ず中に入りましょう。ずっとそこで待っている子も居るのですから」
「「へ?/え?」」
僕が指した先には。
扉から頭を3/2程出した栗系の小さな少女がこちらを見ていた。
誰だろう?新しいファミリアの子かな?
「さ、早く教会に入りましょ!ロキファミリアのみなさんがくださった御土産も沢山ありますし!」
「え!何それ!凄く気になる!神様早く行きましょう!」
「あ、わかった!わかったからそんなに引っ張らないでくれよベル君……えへへ」
「ほら!ムサシも早く!!」
「あはは。今行くよ!」
「どーも始めまして。リリはリリルカ・アーデと言います」
「どうもこちらこそ。ムサシ・ハルノです。アーデさん」
とこのように自己紹介を済ませ説明を受けた。
どうやら新しいファミリアって訳みたいじゃなく、ベルが助けた子のようだ。それにしても。
「君もやるねぇ〜ベル」
「か、からかわないでよ」
「リリはベル様に救っていただいたおかげで今ここに居られます。ベル様がいなければリリはもうこの世にいなかったでしょう」
「ヒュ〜♪さっすが〜」
「ムサシー!」
「むぅ〜。ムサシ君!それで御土産ってどんなものなんだい!!」
僕がベルをからかって遊んでいるとヘスティア様が強引に話を切り替えてきた。
「え?あ、はい。んんとまずは……これだ。『私を食べ…て?ロキファミリアのアイズたん饅頭。じゃが丸くん小豆クリーム、クリームましまし味』…いつ見ても不思議だな」
「な、何ですかそれは?」
「ロキ様がこの前見つけたにお饅頭で『おまんじゅう倶楽部』ってところが作ったお饅頭らしいですよ。お饅頭の一つ一つにアイズさん様々な表情の顔が描かれているそうです。他にも『紫蘇メロンクリーム饅頭』や『カフェオレ昆布饅頭』とかがあるそうですよ」
「何だいチョイスは?」
「いや、僕に言われましても」
実は密かにファンがいるとかいないとか。
「ロキファミリアの団長、ディムナさんからは『チェスの一式』。あとでやってみるベル?」
「うん、やってみたい」
次は勝ちますよディムナさん!
「次はコレですね。第一級冒険者のアールヴさんからいただいた。『魔法石』です」
「魔法石?」
「魔法の効果を高めてくれる石らしいよ。一流の魔導師はこれを装備に付けて戦うそうです」
「へぇ」
「ランドロックさんからは『訓練用の大斧』。重いし鈍いし武器としては使い物にならないけど、訓練にはもってこいらしいです」
「どれどれ?…んんー!おっも!?何これ!!」
「そんなに何ですか?……ぬぐぐぐぐ。ほ、ホ…ントだ」
凄いベル。それを持ち上げるなんて。
「それおよそ70kgしますから」
「な、70……ッ」
それでも
これ持ってここまでくるの辛かった。
「次はティオナさんから『余った
「………」
コレ、どうすればいいのでしょう。超硬金属って加工するのが大変で凄くお金のかかる金属ですよね?
………ま、まあ。きっと将来使う時くる。その時の為に大切にしまっておこう。
「その次がヒリュテさん。ティオナさんのお姉さんね」
確かこれは特別製のナイフ。
『コレ、あげるわ』
『え?こ、これは?』
『これはナイフブーメランって言って、名前通り投げたら戻ってくるナイフなの。確か武器の名前はぁ〜。あ、そうそう『スラッガー』ね』
『…スラッガー』
『そう。でこれがスラッガーの鞘代わりの左腕のガントレット』
『これが?』
『そうよ。手首から肘までに窪みがあるでしょ?貸してみなさい』
『はい、どうぞ』
『これをね、この窪みにこうやってハメるの』
『なるほど』
何気に一番嬉しい御土産だったりする。
ありがとうございますヒリュテさん!
ベルはヘスティア様に
「…で、ローガさん何ですが。つま先が獣の鉤爪みたいになってるグリーヴ。ローガさんのお古のようです」
「………ケッ!」って言われて渡されました。
「最後に『アイズ』さんですが」
「!?」ガタッ!?
「へ?」
「ど、どういう事!?あ、ああああアイズさんから
「あ"あ"あ"あ"あ"やめでぇー!揺れぇるぅぅ!?」
「どういう事なのさあ!ムサシィィイ!!!」
「う"っ、
「ベル様!やめてください!ムサシ様がダメな顔してます!」
「
お、おっぷ。
お、おe––––––––––––––––。
(´°ω。`)
「そ、そのゴメンね」
「イヤ、ベツニイイヨ」
「ダメなやつですね」「ダメなやつだね」
……ぼ、ぼくはつよいこ、やさしいこ。
………………グスン。
『フルムーンレクト』が自分にも効いてよかった。
アールヴさんとの特訓がこんな時に役立つなんて。ありがとうございますアールヴさん。
「ね、ねえムサシ。何で僕は縄で手足を縛られてるの?」
「自分の心に聞いてごらん?」
「ハイ、ゴメンナサイ」
因みにアイズさんからの御土産はまた今度になりました。
「???何故だい?」
「『今度は上手くなってから手料理を食べてもらう』って言われまして」
「今度ぉ!?!?!?」
はいはい、
「ウガアアアアアア!!!」
沈静魔法が………効かない……!?
こんな事初めてだ。あのウィリディスさんにも効いたのに!!
『この腐れ外道がァァアああ!!!!」
『また来たぁぁあ!?』
『今死ね!すぐ死ね!骨まで砕けろぉ!!!【––––』
『【さあ、輝きよ闇を祓え】!!』
『––––む、ああ?』
『今だ!逃げろォォオオオ!!!』
『あ、こら!待ちなさーい!!』
↑こんな感じ。
「うおおおおお!!フン!!」ブチィ!
縄が切れた!?
「ムゥサァァシィィイ!!」
「お、オオオオオオ!!!」
突っ込んで来たベルの突撃をすんだで避けそのまま後頭部に蹴りを打ち込む。
「あぶっ!?」
ベルは地面に顔をぶつけ……動かなくなる。
「「べ、ベル
ゼロがコスモスからルナナンチャラとナンチャラコロナなんていうチカラを授かったのにコスモスは何もないなんておかしいじゃないか!
ダイナ?……ああ!ダイナマンのことね!