魔法少女リリカルなのはNotViVid   作:炎の妖精

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結構書いたんじゃねーかと思ったら3000もいってねぇ……
ホントの意味で短編じゃん…


1話 こう見えても、お上品な学校の生徒なんです

聞き慣れたチャイムが俺の意識を覚醒させる。

キーンコーンカーンコーンって、実はミッドチルダ独自の曲じゃなくて、第九十………二だか4だか忘れたがどっかの世界の地球ってとこの曲らしい。曲名も忘れたが。

寝ぼけ眼を擦って、辺りを見回すと知り合いは誰もいやしない。それもそうだ。下校時刻はとっくのとうに過ぎてる。

もしも残ってるやつがいたら、それはもう物好きな奴か、学校が好きで好きでたまらん奴とかじゃないかな。

俺?俺はどちらでもない。授業中寝てたら、そのまま誰にも起こされず今の今まで寝ていたというわけだ。

……誰か起こしてくれてもいいんじゃないかね?なんで一人も俺を起こそうとしないの?

 

「まったく、薄情な奴らだ。これだから温室育ちの坊っちゃん嬢ちゃんは……」

 

「それは貴方を起こそうとすると、投げ飛ばされるからです」

 

…………さて、()()()誰もいないわけだし。教室(こんなとこ)に用なんてない。

通学用の鞄を肩に担ぎ、教室を後にしようとする。

さっさと帰ろう、今すぐ帰ろう。先公がいつ見回りに来て、お小言を言われるかわかったもんじゃないし。

 

「……なるほど。あくまで無視を続けるつもりですね。そっちがその気なら、こっちも考えがあります」

 

帰ったらなにっすかなー。たまりに溜まったアニメでも消化するか?

いや、でも最近買ったあのRPGゲーも捨てがたいな……なんにせよ、厄介事が起きる前に帰宅すっか。

うん、そうしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっきのシアンさんの寝顔……ネット上に拡散させるとします」

 

「何しようとしやがんだテメーは!悪質極まりないわ!」

 

思わず反応してしまい、やつの手元にあるスマホを奪おうとする。

だが、この女は武術を嗜んでいやがるため、俺が奪うよりも早く制服の内部にスッとしまいやがった。

このアマ、なんつーとこに入れてやがんだ。んなとこに入れられたら取れねーだろうが。

 

「人のことを無視する人は悪質ではないのですか?安心して下さい。この写メは待ち受け画面にするだけですので」

 

「安心できるかぁああああ!!てめっ、誰かに見られたらどうすんだ!ぜってー勘違いされるに決まってんだろうが!!」

 

「それはそれで好都合です。私と貴方の仲……他の方にも見せつけて上げましょう」

 

「インフィニットと俺の仲?そんなんアレだろ。の○太君とは○夫みてーな関係だろ」

 

「アインハルトです。そんな赤の他人レベルではないと思います。せめて、出○杉さんとし○かさんみたいな仲でしょう」

 

「お前、あの二人最終的にはくっつく未来じゃねーぞ?」

 

「そうでした……」

 

俺の指摘を受けて、無表情に見えなくもない表情で肩を落とすなんとか・ストラトス。

無表情に見えなくもないというのは、第三者が見たらという話である。

そこそこ付き合いのある俺ことシアン・コバルトはこの虹彩異色の女のテンションが下がっているということがわかってしまう。

というか、普段のアインハルトは他の奴と比較するとテンションが低め……良く言えば落ち着いてるタイプであろう。

 

「それはそうと、シアンさん。一緒に帰る前に爽やかな汗を流しませんか?」

 

「一人で流してろ。つか、何さり気なく一緒に帰宅する流れになってんだ」

 

なんてことを言っても、アインハルトとは同じマンションに住んでるからな。寄り道やら遠回りをしない限りコイツと帰宅する流れを回避すんのは不可能だろう。

仮に寄り道したらしたらで、アインハルトなら付いてきそうではあるが。

 

「はぁ……なぜですか?なぜシアンさんは私と手合わせするのを拒むのです?なぜ私とお付き合いするのを拒絶するのですか?」

 

「最後のは言う必要なくね?」

 

俺がアインハルトを避ける理由……いや、避ける理由ってか放課後のコイツはなるべく相手したくない理由がコレだ。

コイツ、事あるごとに俺に喧嘩を吹っかけようとしてくる。かったるい授業がようやく終わったってのに、何が悲しくて、疲れなきゃならんのや……毎度言ってるのだが、誘うにしても休日とかにしてほしい。そんでもって、やたらと俺に好意をぶつけて来る。

さすがに、人前の時は自重しているみてーだが、二人っきりの時はとにかく積極的だ。二重の意味で。

……他の奴らの前だと消極的な奴だというのに、俺相手には別人じゃねーかと言ったレベルで積極的だ。

 

「俺は別にアインクラッドみてーに強くなりたい向上心があるわけじゃないし、いてーのは嫌いなの。わかった?」

 

「アインハルトです。わかりません。シアンさんが強さを隠そうとするのも。私と夫婦になるのを拒むのも」

 

「おい、サラッと関係の要求上げてんじゃねーよ」

 

小首を傾げ、青に紺色の澄み切った瞳でこっちを見てくる。

そりゃぁ、アインハルトはかわいいっちゃかわいいし、性格も悪くはない。いや、むしろ良いと思える相手だ。

俺自身、友人とは思っているものの……女性として、恋愛関係として見れるかと言ったら、まだ微妙である。

第一、俺はまだ11歳。

恋愛云々に興味が……ないわけじゃないが、アインハルトみたいな女子たち程興味津々ではないし。

それに……

 

「俺の好みは年上だ」

 

「最低ですね」

 

ジト目。冷え切った視線をこちらに向けてきた。

瞳の色も兼ねて、見てるだけで冷えそうな感覚になりそうだ。でもしょうがないじゃない。そういう趣向なんだもの。

 

「人の一世一代の告白をふいにする理由がそれとは……」

 

「何度も告ってきて、一世一代ってどういうことなんですかねぇ」

 

「私のシアンさんに対する想いは常に全力全開ということなんです。というわけで、シアンさん。好きです。貴方と私の覇王流を秤にかけたとしても、私は迷わずシアンさんを取るくらいに好きです。私と男女の契を結びましょう」

 

……言い淀むこともなく、きっぱりと目を見て告白してきたアインハルト。

人気のない校内。夕日がバックになり、その姿は様になっていたが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけでの部分と最後の言葉がなければ頷いていたかもな」

 

「……なんと」

 

ガクッとその場で崩れ落ち、orzの体勢になる。

雰囲気とシチュエーションは良かったかもしれんが、言葉が全てを台無しにしていた。

アインハルトとの関係は大体こんな感じである。これもほぼいつものやり取りであるので、跪いているアインハルトを放置する。

俺が先に行ってしまうのを感じ取ったアインハルトが、小走りでこちらに来ているのを感じながら俺は紅く鮮烈に染まった夕暮れを見上げる。

このまま、特に変わらん平和な日常を過ごしたいもんだわな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうでした。シアンさんがいつまで経っても相手にしてくれないので、その辺の腕利きの実力者に挑もうと思うのですが……どうでしょうか?」

 

「アンインストール……お前、管理局沙汰になるのは勘弁してくれよ」

 

「アインハルトです……何時になったら名前で呼んでくれるのですか?」

 

 




ViVid Strike!はまだ見てないです。
適当に考えたオリ・主君ももう出番ないかも。許せ。
読者様方も許してください…!
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