魔法少女リリカルなのはNotViVid   作:炎の妖精

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長くなりそうなので、いったんここまでを投稿。
おでん食いながら投稿。卵美味しい。


5話 時には1人の時間が欲しくなるもの

世間は休日。天気は晴れ。昨日も晴れだった。鬱陶しいくらいに気温が高く、今が冬だということに違和感を覚えるほどだ。

こんな天気の良い日は家族で何処か出かけたりして、一家団欒の時間を過ごしたり。恋人同士がデートでもしたりして、より仲を深めるようあんなことやこんなことをしたりするかもだろう。リア充死ね。

そんな中、普通の学生である俺はというと……

 

 

「ほっ、よっ、とぁあ!」

 

家に引きこもってWi○Sportsで遊んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンポーン、ピンポーン

 

「来客か……でも、すまんな。今すごいイイとこなんだ」

 

なんかインターホンが鳴っていてやかましいが、然程重要ではない。 宅配とか頼んだわけでもないし、アインハルトがなんか注文したっていうのも本人から聞いてはいないしこの線は薄い。

俺を訪ねて来た知り合いかもしれんが、誰かが遊びに来るなんてのも、んな予定ないし。大体俺の知り合いで来るやつといったらかなり限定される。

基本、アインハルトとジークの二人しか家に来ない。そんでもって、アインハルトは家の合鍵を持っているはずなので、インターホンは押さない。だったら、ジークかもしれないな……アイツ、俺が不在時の場合、無理矢理にでも家に侵入しようとするからな……ジークかもしれんし、出たほうがいいか?いやでも、今良いとこなんだよなー

……ま、ぶっ壊された物はヴィクターに請求すればいいか。

……こんなことしてるから、友達いないんだろって?いやいやいや、友達はいるよ?ただ、休日に俺の家に遊びに来る友達がいないってわけであって、学校では話したり、遊んだりしてるよ?休みの日に遊びに誘われたりはしてるけど、休日はアインハルトかジークが特訓やら、トレーニングやら、遊びに来たり遊んだりで……休日の予定はこの二人と過ごすことが多いのよ。だから、学院の友達とは休日に遊んだりしてるわけではなくてね……今日はアインハルトは朝から一人でトレーニングするとか言って、どっか行った。ジークは知らん。あいつはいつもフラフラしてるからな……まぁ、そのジークが今の来客候補ではあるが。

そんなわけで、今日くらいは俺も一人の時間を満喫してるってわけよ。決してぼっちってわけではない。何処かのアインハルトとは違うのですよ!

 

「そんなわけで俺は今日は誰とも合わない。平和に一人で過ごすことに決めたのでした」

 

一日くらいはこう、だらだらと学生らしく、無駄な時間を過ごしていたい。体を動かすのは好きだけどさ、ソファーなんかに寝っ転がってゲームをするのも好きなの。

……今やってるのは体を動かしまくるゲームだけど。

え?体動かすの好きならゲームでスポーツするんじゃなくて、外でやれって?

おま、ばっか、わかってねーな。実際にやるんじゃなくて、電子機器上でやるのがいいんじゃねーかよ。

だいたい、個人スポーツならともかく、二人以上でやるもんは一人でできるわけがない。

いや、分身とか幻術でもう一人のボクを作成すればできなくはない。ただ、俺は出来ないし仮に出来たとしても、そんなことはしたくない。

カヌーとかゴルフなんて、リアルでやるんだったら前準備とか色々めんどいし。野球なんて、攻守交代にもそこそこ時間取られるし。そういう点、ゲームだと余計な合間な時間はカットされる。

ゲームにだってメリットはあるんですよ?

はい、なのでインターホン鳴ってるけど無視無視。居留守させてもらいますよー。

シアンさんは本日お出かけ中でございますよー。中に誰もいませんよー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……出ませんわね。留守かしら?』

 

『いえ、それはないかと。シアン様の本日のご予定に外出はなかったかと』

 

『なんでそんなこと知っとるんや……?』

 

『執事ですから』

 

 

 

 

それにしても、外に出ずともゲームで運動ができるってすごいよな。日の光を浴びたくない人からしたら、画期的な発明だと思う。

俺はどちらかと言うとインドア派寄りだからな。ある程度鍛えておけばいいって考えってだけであって、アインハルトたちみたく、バリバリの格闘家ってわけじゃないですしおすし。

 

 

『居留守ってわけね……私を前にしていい度胸ね。エドガー!』

 

『お任せを』

 

『今、どっから取り出したん……?』

 

『執事ですから』

 

『答えになっとらんよー』

 

『ではお嬢様もジーク様も後ろにお下がりください』

 

 

……それにしても平和だ。クラスメイトの誰かが非日常に憧れるーとか言ってたけど、俺からしたら日常バンザイだわ。何時、どのタイミングで何が起きるかなんてわからないからな。

ビバ!ヘイワ!

おっといけねぇ、手を上げたと同時にリモコンを放りなげちまった。

……にしても、さっきから玄関の前が騒がしいな。これだけ無視し続けてるってのに、いい加減諦めて帰ってくれないだろうか。セールスの方ですかー?お金持ってないんで、さっさとお帰ってくれませんかねー。

放り投げたリモコンを拾い上げると同時に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!

 

 

俺の平穏が崩れ去る轟音が鳴り渡った。

 

「ふぅ……開きましたよ。お嬢様」

 

「ありがとう。素晴らしい手際だったわよ」

 

「おぉ~扉が真っ二つや」

 

警察の皆さん。コイツラです。

 

「開きましたよ。お嬢様。じゃねーんだよ!何普通に人の家のトビラぶっ壊してんの!?アグレッシブにもほどがあんだろうが!!」

 

「あら、やっぱり家にいたんじゃない。人が訪ねて来たと言うのに、無視は良くなくってよ?」

 

「ぐっ……だ、だからと言ってチェーンソーで扉を壊すんじゃねぇ!!うるせぇし、あぶねえだろうが!」

 

「ご安心をご近所の方や別の部屋の方にはご了承済みです」

 

「そんな手回しができるなら、もうちょっとまともなやり方で開けれるだろ…」

 

扉をぶっ壊した張本人の執事はご主人様の呼びかけで、無残な形となった扉を修理しに行った。

あ、そこはちゃんと直してくれるのね。

そして、ジーク。「あ、Wi○Sportsやー。なーシアン、これ遊んでええ?」なんてのんきに遊ぼうとしてんじゃないよ。こいつらの奇行を止めることくらいできたよね?なに?破壊衝動でもあるの君ら?

まぁ、W○iSportsやるのは別にいいけど。

 

「まったく……ジークといい、貴方といい、誰かが関与しないとまともな生活を送ることはできないのかしら?」

 

どうやら、俺の普段の生活習慣にご立腹なようだった。長い金髪をかき上げ、腕を組んで部屋を見渡す。

ヴィクトーリア・ダールグリュン。それがこの見るからにお嬢様っぽい人の名である。いや、正真正銘のお嬢様なんだけどさ。

で、扉を直している執事はエドガー。滅茶苦茶ハイスペックな執事だが、さっきみたいにお嬢様のためなら手段を問わないワーカーホリックな執事である。

この二人と知り合ったのは、俺がジークに餌を与えてから数週間後くらいして、唐突にヴィクター(年上なので、ダールグリュンと当初は呼んでたが、何時ぞやか敬語と名字呼びはやめろと言われた)とエドガーの二人が家にやってきた。

急に知らん人がやってきて、びびったわな……しかも、お嬢様と執事なんて生まれて初めて見たし。

何事かと思ったが、ジークに食事を恵んでくれてありがとうございました的なことを言われ、今後ともジークともどもよろしくだとか、ジークとヴィクターの関係とか色々教えてくれた。

 

「何言ってんだ。俺はジークと違って至極真っ当な生活を送っているだろ」

 

「来客者の対応もせず、引きこもってゲームをしてる人が何を言っているのかしら」

 

ジークの保護者のようなヴィクターはたまにこうして、一応は一人暮らしをしている俺の様子を見に来たりしてる。たまに、俺やアインハルト、ジークを含めたりし自宅の豪邸に誘い、お茶会とか開いてる。

で、今回は視察に来たみたいだが。

 

「……ハルは今日はいらっしゃらないのね」

 

「朝からトレーニングだとさ。熱心なこった」

 

ハルと言うのはヴィクターがアインハルトを呼ぶ時のあだ名である。

俺とアインハルトがほぼ同棲みたいな生活を送っていたことを知った当初は、不健全ですわ!なんて顔真っ赤にして、暴走してたっけ……10代のガキに何を想像したのやら。

 

「そうね。貴方と違って健康的で何よりだわ」

 

「残念だったな。俺がやってるのはWi○Sportsだ。健康的に引きこもってるんだよ。そこんとこ勘違いするんじゃねー」

 

別のリモコンを取り出して、ジークと一緒にWi○Sportsをやろうとする。

ジークがボーリングをリアルでやったことがないみたいだったので、ボーリングモードを選ぶ。

 

「なら話が早いわね。シアン、貴方今日暇よね?」

 

「見てわからないか?今ゲームをしてるんだ。つまり、暇じゃない」

 

「そう、暇なのね」

 

おかしい、会話が通じてない。

 

「えー、ヴィクター。ウチ、ボーリングやりたいー」

 

「なら、今度の週末に本物のボーリングに行きましょう。私、ジーク、シアン、ハル、エドガーの5人で」

 

「やった!楽しみにしてるで!」

 

おかしい、なんか勝手に頭数に入れられてる。

そして何。この俺だけわかっていない会話の流れ。

 

「ちょっとまって、ちょっとまって。会話についていけてないんですが。何?ボーリング?いいじゃん、シアンさんの妙技見せてやりますよ」

 

勝手に頭数入れられてんのは癪だけど、それとこれとは別。ボーリングはリアルでもやりたい。

 

「今から。ではなく、週末にね。今日は私とジークに付き合ってもらいますわよ」

 

そう言って、ジークにWi○の片付けを促すヴィクター。あ、そうやった。と、ヴィクターに言われて本来の目的を思い出したようだった。

 

「いや、だから何に?」

 

「決まってるじゃない。インターミドルの為の特訓に、よ!」

 

なんとなく、予想はついていたが、案の定だった。この二人は今年も出るんだっけか。

アインハルトはそもそもこの大会の参加資格の一つ、デバイス所持。これを満たしてないため、出場は出来ない。

本人は出れないことに悔しがるわけでも、残念がるわけでもなかったが。

で、だ。俺がのんびり家に引きこもろうと予定していた矢先に特訓に付き合えだぁ?だが断る。

俺は嫌なことにはちゃんとNOと断る人なの。

 

「そっか。がんばってな。俺はここで他のスポーツの技術を取り入れられるか、研究してるから」

 

「はぁ……この手はなるべく使いたくなかったのだけれど……エドガー」

 

「はい、かしこまりました」

 

ヴィクターがパンパンと手を叩くと同時に、エドガーが何処からともなく現れる。

玄関を覗いてみると、扉はもう修理を終えていたみたいだった。仕事速すぎだろ。

 

「シアン様」

 

「な、なんだっ?やろうってのか?俺は執事だろうと一般人だろうと、売られた喧嘩は買う男なんだぜ?」

 

エドガーが一歩こちらに踏み出してき、自身の懐の方に手を出す。俺は警戒し、いつでも反撃ができるように左手を掲げ、右手を腰のとこに構えておく。ちょっと特殊な構えだけど、個人的に対処しやすい構えなのでお気に入りなのである。

 

「(……相変わらず隙がないですわね。その気になれば、トップを狙えてもおかしくはないのに……やはり、私が今のうちにちょうきょ――――いえ、矯正するしかないわね)」

 

「これをお納め下さい」

 

頭を下げられ、両手で渡されたのは……一枚の封筒。構えを解いて、エドガーから物を受け取る。

封を切って確認してみると……1万分の商品券が入っていた。

 

「おい、お前らなにもたもたしてんだ!はやくしねーと置いてくぞ!」

 

しょ、しょうがねーな。Wi○Sportsにも飽きてきたとこだ。仕方ないから、付き合ってやる。

……も、ものに釣られたわけじゃないからな!

 

「シアンも現金な子やなー」

 

「ふふふ、これはほんのバイト料ですわ。正式に現金を受け取りたいのなら、私のコーチになるか、執事にでもなっていただければいくらでもお渡ししますわ」

 

「あ、ずるいでヴィクター!そうやってお金の力で解決するのはよくないんやで~~」

 

「大丈夫よジーク。もし、シアンを雇えたら貴方も見てもらえるようにしてあげるから」

 

「ほんまに!?いや~、さすがはヴィクターや!」

 

なんか後ろでそんなやり取りが聞こえてきたが、今の俺は気に留めることもなかった。

いやー、思わぬとこでいい収入が入った。今日の晩飯当番は俺だし、少し豪勢にしよっかなー。

商品券を握りしめ、今日の献立を考えるのであった。

 




ハルにゃんがでてねぇ……次回も出そうにないし……
てなわけで、今回で雷帝さんのヴィクターさんがログインしました。
ヴィクターがアインハルトを呼ぶときなんて呼んでたかわからんかったので、このssではこんな感じになりました。まぁ、原作と違っても原作とは展開違うからいいよね?
次回は3人で適当に特訓予定。アインハルトさんがログインするのはも少し先かも……お許しをっ!




雷帝って聞いて、某魔物のお兄ちゃんを彷彿したのは私だけ?
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