ラルツォーネとの交信を終えたルキフェルは、大広間へ向かった。
大広間には、7人の魔族の貴族とその従者が集まっていた。
「バアル、アスタロッテ、アエシュマ、パライモン、レヴィ、アポフィス、モレク…。七賢人、集まったようだな」
名前を呼ばれた7人は、立ち上がり、ルキフェルの元へ来た。
「ルキフェル様、少々遅かったですが、何かありましたか?」
アエシュマと呼ばれた男が尋ねた。
「魚族の村へ派遣しているラルツォーネからの連絡を受けたのだ」
「ラルツォーネは何と?」
レヴィが聞き返した。
「村を制圧したそうだ。族長は、取り逃がしたが、他の
「そうですか…。では、サタン様に謁見しましょう」
アポフィスが話を切り替えた。
ルキフェルは、大広間の一番奥にある大扉に手を掛け、
「
と唱えてから開いた。
「では、参ろう」
薄暗い空間を抜けると、赤紫に染まった空の下に出た。
遠くには城が建っていた。
ルキフェルは、後ろを向いた。
「さあ、行こう」
城門に近づくと、門の前で槍をクロスしている衛兵がいた。
「サタン様の城に何のようだ?」
「謁見を。アポは、ある」
衛兵は、槍をまっすぐに立てた。
それと同時に城門が開いた。
「ルキフェル様、どうぞ中へ」
サタンの城に入り、奥へ進んでいった。
ー玉座の間ー
中央には、大きな玉座があった。
そこに座る一人の男。
その周りを取り囲む何人もの貴族。
「魔族族長・ルキフェル様のおな~り」
ゆっくりとルキフェル達は、前へ進み出た。
「偉大なる魔王様、魔族を統べる王、世界を手にするべきお方よ」
ルキフェル達は、膝まつき、呼び掛けた。
「ルキフェル、バアル、パライモン、アスタロッテ、アエシュマ、アポフィス、モレク、レヴィよ、よく来てくれた」
玉座に座る男は、立ち上がった。
「ルキフェル、
「はっ、未だ一人も捕獲できていません。しかし、ヴィネからの報告では『
パライモンが穏やかに答えた。
「ほう…。しかし、我らの闇は簡単に祓えるものではない…。きっと、
「ヴィネが居場所を特定しています。下僕として目覚めた時、拐いにいく予定です」
アポフィスは、厳かに言った。
「他に報告は?」
「ラルツォーネが魚族の村を制圧しました。
「そうか…」
サタンは、玉座に座った。
「ところで、サタン様」
アスタロッテが声を発した。
「なぜ、そんなにも
すると、左右に控えていた貴族がいきなり立ち上がった。
「貴様、サタン様に無礼なことを!」
数人が剣を引き抜き、アスタロッテに斬りかかろうとした。
「待てっ!!!」
叫んだのは、サタンだった。
叫び声を聞き、剣を下ろした。
「お前達、相手は客人だぞ。わかっているのか?」
「しかし…」
「それにこの城を血で汚したいのか?」
「…」
沈黙が流れた。
「…サタン様、覚悟っ!」
一人がサタンに斬りかかろうと走り出した。
「「「「「「「「「サタン様、危ないっ!」」」」」」」」」
サタンは、ピクリとも動かなかった。
ぎりぎりまで引き付けたとき、
(サタン様!)
サタンは、右手を振り上げた。
カーン!
剣が二つに割れた。
「未熟者め、私を殺すなど簡単にできるはずないだろう…」
続けて、指をならした。
「クッ苦しい…」
失敗した
「この者を監獄へ」
再び指をならすと、紫のオーラに侵食され、姿を消した。
「あの者の爵位を剥奪せよ。その爵位は、エルダ男爵へ」
「はっ、フォンリード辺境伯の領地はいかがいたしましょう」
「全てエルダ男爵へ」
「はっ」
数人が退出した。
「すまない、私の部下が無礼なことをした」
サタンが詫びた。
「いえ、私が悪いのです」
アスタロッテも詫びた。
「では、話そう。我が