ハデスの砂時計   作:アリス・リリス

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第二話~星明かり、月明かり~

(うい)の魂を奪われた次の日、響古(キョーコ)達一行は、王都付近にある『蛍族(ほたるぞく)』の村へ向かった。

 

響古(キョーコ)、神の石があるかどうか確認するのを忘れるなよ」

 

「もち!前に華蓮(かれん)が持ってるかどうか、確認しにいったのに、忘れてたからね…」

 

「ドジ響古(キョーコ)

 

どさくさに紛れて、ちょこらが言った。

 

「なんでちょこらがいるの~?父様と一緒にいるんじゃなかった?」

 

「キングが『さぼらないか見張ってろ』って言ったにっ」

 

「姫様、まもなく蛍族(ほたるぞく)の村です」

 

響古(キョーコ)一行が馬車から降りると、村一番豪華な建物から美しい衣装を来た女性が現れた。

彼女は、艶やかな長い黒髪、きらびやかな十二単…まるで平安時代からやって来たような姿だった。

 

村人から『光の君』と声をかけられながら、響古(キョーコ)の所まで歩き、恭しく礼をした。

 

「地球国第一王女・響古(キョーコ)姫様、初めてお目にかかります。(わたくし)は、蛍族(ほたるぞく)の長、星奈(せいな)と申します。お見知りおきを」

 

「よろしくね、星奈(せいな)ちゃん。さっそくだけれど、いいかしら?」

 

星奈(せいな)でかまいませぬ。どうぞ、我が御殿へ」

 

 

響古(キョーコ)達は、星奈(せいな)の館へ案内された。

 

「わぁっ、まるでお姫様みたいだわ!いいなぁ…」

 

響古(キョーコ)様、あなただって、王女でしょう?」

 

氷月(ひづき)は、突っ込みを入れた。

 

(あおい)、茶を振る舞うから、道具を持ってきておくれ」

「かしこまりました、光の君」

 

(あおい)と呼ばれた召し使いは、奥から道具を出してきた。

 

(わたくし)ども、蛍族は、日本の伝統文化をたしなむ一族なのです」

 

星奈(せいな)は、茶をたて始めた。

 

しばらくして、響古(キョーコ)の目の前に茶碗が置かれた。

 

「どうぞ」

「じゃあ、いただきますね」

 

同じように逆滝(さかたき)氷月(ひづき)、ちょこらにも出された。

 

ちょこらがお茶を飲んでいるのを見て、

 

「え、ちょこらって飲めるの!?」

 

響古(キョーコ)は、思わず言った。

 

「ちょこら、チョコ食べるにっ!」

 

「ああ、そうだったわね…」

 

4人がお茶を飲み終わると、

 

「では、本題ですわね」

「蛍族に宝珠ってあるのよね?」

 

「ええ、ありますわ」

 

「それは、『神の石』の一つでその石を守るキリトの長が能力者(ストレンジャー)として目覚めることができるの」

 

「そうなのでございますか?」

 

「そうよ、普段は封印がされているけれど…」

 

 

「そんな、大変なものですの!?」

 

「何があったの?」

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