ー王城・時計の間ー
目覚めない逆滝を見つめる響古がいた。
「逆滝…。私、蛇族の村へ行くね…。砂来が知らせたいことがあるって」
響古は、氷月、星奈を連れて、蛇族の村へ向かった。
蛇族の村へ入ると、
「暁良!蛇の呪いが解けたって!?」
「おうおう、砂来、兄ちゃんが呪いを解いて嬉しいかい?」
そんなやり取りを目にした。
「ウィドシーク!」
響古は、思わず叫んだ。
「響古!会いたかったよ!」
ウィドシーク=暁良は、響古に向かって、走っていった。
「はい、そこまで!」
氷月がウィドシークをつまみ上げた。
「おい、ウィドシーク様に乱暴を加えるな」
ウィドシークの仲間・銀牙が氷月に怒鳴った。
「砂来、知らせたいことって?」
「蛇の呪いが解けたってだけさっ。なあ、暁良。村に戻ってくるよな?」
「俺は、ウィドシークとして生きるんだっ!」
響古は、小さな声で続けた。
「水乃とはどうなのよ?」
「それがな…」
砂来が言おうとすると
「響古姫!魚族の村を助けて!」
魚族の長・水乃が駆け込んできた。
「魚族の村が魔族に乗っ取られてしまったのじゃ!今、村人は魔族の魔力によって、魔族の下べとなってしまっておる。私だけがなんとか難を逃れて、蛇族の村にたどり着いたのじゃ…」
「わかったわ!氷月、酸素ガム用意して!星奈、あなたの浄化の力が必要なの。来てくれるわね?」
「ええ、響古姫」
響古は、魚族の村へ向かう用意を始めた。
「水乃、俺も行く!」
砂来も宣言した。
「水乃、医者として、魚族を救うために行こう」
銀牙も水乃に言った。
「ありがとう…。兄じゃ、響古、氷月、砂来、そして…」
「この子は、蛍族の長・星奈。輝光異邦人よ」
「そなたは、星奈というのか…。私は、魚族の長・流水異邦人の水乃じゃ。すまんの、初対面でこんなことに巻き込んでしまって…」
「いいえ、よいのです。私達異邦人は、そのような運命なのですから…」
「響古様、潜水の用意ができました!」
氷月の声がした。
「みんな、行くわよ!」