ハデスの砂時計   作:アリス・リリス

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第六話~水の楽園の悲劇~

ー王城・時計の間ー

 

目覚めない逆滝(さかたき)を見つめる響古(キョーコ)がいた。

 

逆滝(さかたき)…。私、蛇族の村へ行くね…。砂来(さらい)が知らせたいことがあるって」

 

響古(キョーコ)は、氷月(ひづき)星奈(せいな)を連れて、蛇族の村へ向かった。

 

蛇族の村へ入ると、

 

暁良(あきら)!蛇の呪いが解けたって!?」

「おうおう、砂来(さらい)、兄ちゃんが呪いを解いて嬉しいかい?」

 

そんなやり取りを目にした。

 

 

「ウィドシーク!」

 

響古(キョーコ)は、思わず叫んだ。

 

響古(キョーコ)!会いたかったよ!」

 

ウィドシーク=暁良(あきら)は、響古(キョーコ)に向かって、走っていった。

 

「はい、そこまで!」

 

氷月(ひづき)がウィドシークをつまみ上げた。

 

「おい、ウィドシーク様に乱暴を加えるな」

 

ウィドシークの仲間・銀牙(ぎんが)氷月(ひづき)に怒鳴った。

 

 

砂来(さらい)、知らせたいことって?」

 

「蛇の呪いが解けたってだけさっ。なあ、暁良(あきら)。村に戻ってくるよな?」

 

「俺は、ウィドシークとして生きるんだっ!」

 

響古(キョーコ)は、小さな声で続けた。

 

水乃(みずの)とはどうなのよ?」

 

「それがな…」

 

砂来(さらい)が言おうとすると

 

響古(キョーコ)姫!魚族の村を助けて!」

 

魚族の長・水乃(みずの)が駆け込んできた。

 

「魚族の村が魔族に乗っ取られてしまったのじゃ!今、村人は魔族の魔力によって、魔族の下べとなってしまっておる。私だけがなんとか難を逃れて、蛇族の村にたどり着いたのじゃ…」

 

「わかったわ!氷月(ひづき)、酸素ガム用意して!星奈(せいな)、あなたの浄化の力が必要なの。来てくれるわね?」

「ええ、響古(キョーコ)姫」

 

響古(キョーコ)は、魚族の村へ向かう用意を始めた。

 

水乃(みずの)、俺も行く!」

 

砂来(さらい)も宣言した。

 

水乃(みずの)、医者として、魚族を救うために行こう」

 

銀牙(ぎんが)水乃(みずの)に言った。

 

「ありがとう…。兄じゃ、響古(キョーコ)氷月(ひづき)砂来(さらい)、そして…」

 

「この子は、蛍族の長・星奈(せいな)輝光異邦人(ライトストレンジャー)よ」

 

「そなたは、星奈(せいな)というのか…。私は、魚族の長・流水異邦人(アクアストレンジャー)水乃(みずの)じゃ。すまんの、初対面でこんなことに巻き込んでしまって…」

 

「いいえ、よいのです。(わたくし)異邦人(ストレンジャー)は、そのような運命なのですから…」

 

響古(キョーコ)様、潜水の用意ができました!」

 

氷月(ひづき)の声がした。

 

「みんな、行くわよ!」

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