「ルキフェル…一体何が目的なの…?」
「まさか、ラルツォーネが戻っていたとはな…」
黒い魚が消滅したあと、しばらく動けなかった。
「やはり、ラルツォーネもリ・ナイトで倒すべきでは…」
「ダメよ、だって、杖ちょんが…」
「
杖ちょんが困ったように言った。
「…じゃが、普通に帰したら、またルキフェルに召喚されるのではないのか?」
「心配はいらぬ。時の神たるこの私が『時の烙印』を未来に帰すときにラルツォーネに刻む…。そうすれば、本来存在すべき時間軸から移動できなくなる」
「でも、杖ちょん。それは、神としての本来の姿にならないとできないんでしょ?」
「ラルツォーネにあったら、すぐに本来の姿に戻るから心配するな」
同じ頃、魚族族長の館
大鏡の前に膝まつく長い黒髪の人魚の姿をした女性がいた。
鏡に映し出されていたのは、暗がりのなか、机に座る女性の姿。
『ラルツォーネ、
「申し訳ありません、ルキフェル様」
『あれほど取り逃がすなと言ったのに…』
ラルツォーネは、ルキフェルに自信ありげに言った。
「でも、ご安心を!あの
『そのなかに、
「わかりませんが、きっといるはずです」
すると、鏡の向こうから別の声がした。
『ルキフェル様、そろそろサタン様とコンタクトの時間です』
『そうか…。ラルツォーネ、お前の報告を楽しみにしているぞ』
「ルキフェル様、このラルツォーネにお任せください!必ずや、
その言葉にルキフェルが満足そうに微笑み、次の瞬間、鏡がくもり、くもりがはれると、ルキフェルの姿は消えていた。
「さて、ルキフェル様の願いを叶えて差し上げなければな…」
ラルツォーネは、ある者を呼び出した。
「ナンデショウカ?
前に進み出た者の目は、人形のように、虚ろになっていた。
「魚族の大臣とやら、あらゆる手を使って構わない、
「ワカリマシタ、
「人ッ子一人いないわね…」
「
「
「「「「「!?」」」」」
気がつくと、周りを取り囲まれていた。
「言ってるそばから、じゃな…」
「この中には、ただ操られている罪なき魚族の人もいるのよね…」
よく見ると、胸にあの小さなネックレスをかけている者もいた。
「ここは、二手に別れた方がいいわ!
「「「「了解!!!」」」」
「じゃあ、俺たちが魔族を引き付けるぜ!」
次第に魔族と操られた魚族とが離れていった。
そして、
「
魔族の群れに雷が!
命の危険が迫った魔族達は、次々と石化していった。
すべての魔族が石化したのを確認して、
「ハァァッ!」
次々と断末魔をあげてなぎ倒される魔族。
「
「わかりましたわ!
人形のような虚ろな目にだんだん光が戻っていく…。
「…はっ、私たちは何を…」
「…皆さんを攻撃しようとして…」
魚族族長たる
「これは、お前たちの責任じゃない!魔族の仕業じゃ!妾たちが魔族を倒すまで、どこか安全な場所へ避難するのじゃ!」
「
村人は、一斉に逃げていった。
「これであとは、ラルツォーネ達魔族だけですわね」
「…安心するのはまだじゃ…」
「「「「…えっ…」」」」