一夏ちゃんを無双させたいが為のインフィニット・ストラトス 作:銭湯妖精 島風
束さんがIS学園に到着し会場設営及びその他準備に数日を費やしたが急設の突貫作業にしては、良い出来栄えで束さんは満足してくれた
緊急生中継で話す内容も既に完成してある様で、相変わらず束さんの多才ぶりには舌を巻く
そんな訳で束さんは、レディーススーツを見に纏い演説台に立ち、マイクの位置調整をしている
「もうすぐですね」
「そうだね、また世界が変わる・・・のかな?」
そう呟いた束さんの目は少し不安気だったが、直ぐにカメラが有る正面を向き
「私は逃げちゃダメなんだよね?いっちゃん、私は逃げないよ」
「はい」
世間で天才だの天災だのと言われていても束さんは、喜怒哀楽がある1人の人間だ
だから私は、私達は束さんを支え夢への道を共に歩もう、そう改めて心に誓った
「放送開始まで30秒、真壁大隊長は舞台袖へお願いします」
「分かりました、束さん。貴女は1人ではありません、私達が共に有ります」
「ありがとう、いっちゃん」
私は舞台袖へ移動し、裏から講堂の席側へ移動する
とりあえず撮影スタッフを含めて私達の仲間なので、束さんが襲撃される可能性は低い、私の気がかりはIS学園自体への襲撃だったりする
そんなこんなで緊急生中継が始まり、束さんが話し始める
IS学園へ襲撃が有った事、IS以外の機動兵器が使用された事、搭乗者は少年兵で有った事、少年兵達には非人道的な外科手術が行われていた事を束さんは怒りを抑えながら熱く語って行く
そして、その元凶たる組織へ宣戦布告しようとした瞬間、講堂の扉が乱暴に開かれ、エイダが転がり込む様に飛び込んできた
「た、大変です隊長!」
「どうしたのですか?」
普段、声を荒げる事おろか、大きな声を出す事すら稀なエイダの大きな声に驚きながら転けかけたエイダを抱き止めて尋ねる
「じ、実はアルヴィスから暗号通信が来ました。内容は現時刻1330より12時間程前、0130に観測衛星により件の組織の本部 並びに支部らしき拠点を発見、0322よりゴースト8機による威力偵察を敢行中に約30分後にゴースト全機をロスト、原因を究明した結果・・・突如飛来した隕石群により墜落した模様、問題はこの後になります。観測衛星からの情報によると、件の組織が壊滅し、謎の構造体が建造されているそうです」
エイダはワタワタと報告し、私へタブレット端末を渡してくる
そこにはエイダの報告に有った情報と、観測衛星からの画像が有り、私は画像を見て驚愕してしまった
「な、なんで奴等が・・・まずい、まずい!!」
非常に まずい事になった、奴等が地球へやって来てしまった
早く
私の声に驚いた束さんが放送を一旦中断し、此方へやって来る
「どうしたの?いっちゃん」
「束さん、奴等が・・・BETAが地球に飛来しました。早急に駆除しなければ地球がヤバいです」
それこそ宇宙開発なんてしている余裕がなくなってしまい
最悪、惑星間航行用のコロニーを建造し新天地へ成功するか分からない旅へ出る可能性だってある
現に私達は それを選択しなければならない瀬戸際を味わった事がある
まぁ辛うじて免れたが
「ああ・・・ISサイズでは火力が心許ない可能性も有ります・・・まずは威力偵察が先決ですね」
「分かった、いっちゃんに一任するよ」
そう言い、頷く束さん
それを確認した私は、タブレット端末を使い指示を出し始める
時間との勝負だ、ハイヴが完成しレーザー級が生産され始めるより前に駆除しなければならないのだから
彼等(仮)は犠牲になったのだ←