一夏ちゃんを無双させたいが為のインフィニット・ストラトス 作:銭湯妖精 島風
少なくないゴーストを消費し現段階のハイヴの規模と戦力の確認が出来た
幸いと言うべきなのか、BETAのサイズはスケールダウンしている
最初期段階ゆえか確認されているBETA最大種フォート級は確認出来ず、次にデカいデストロイヤー級で全高約8m程度、グラップラー級で全高約6mとムラサメと同程度と確認出来た
とはいえ、縮小版戦術機より2回り程デカい相手と戦う事になる為、パワーの差は否めないだろう
とにかくレーザー級が生産され始める前にハイヴ攻略を完了しなければならない事に変わりない
「真壁大隊長、作戦準備が完了しました。号令を」
「・・・わかりました」
機動戦艦空母デューカリオンの艦橋で暁に染まる空を見ていると通信士から言われ返事をし艦内放送用のマイクを受け取り
「まず昨日説明した様に、これは世界を守る為の作戦です。決して少なくない犠牲が出てしまうでしょう、ですが私の言葉を聞き、志願してくれた貴方達に感謝しています。今日、我々はBETAを駆逐します、そして我々の名を世界に示しましょう」
そう言って私はマイクのスイッチを切り通信士へ返すとデューカリオンの艦長、マグバレッジ艦長が抜錨の指示を出し、徐々に港から船体が離れて行く
「これより本艦は作戦地点上空へ移動を開始する、大気圏外からの強行降下作戦となる、各員心する様に」
その言葉を聞き私は艦橋から出て格納庫へ向かう
事前訓練も無く、ぶっつけ本番
不安が無い訳じゃないが、如何にかするしかない
問題があるとすれば、落着ユニットに搭載されていたレーザー級の数、そして国際問題化しないかという懸念と余計な茶々を入れて来られないかということ
前者は、如何にか束さんや研究班の人達が使えそうな物を掻き集め、徹夜作業で増産してくれた
後者は全く予想が出来ない、束さんを快く思ってない奴等なんてごまんといるし、BETAのもたらす副産物たるG元素のチカラは絶大だ
核兵器以上の兵器だと私は思っている
そんな事が世界に知れてしまったら、ISより容易く抑止力となり、G元素を求め世界大戦になりかねない
それを含め、止めなければならない
「・・・一騎さん、私は必ず勝ちます。貴方と姉に恥じぬ生き方をする為にも」
指輪を握り締め、私は此処に居ない最愛の人と姉2人を想う
死を恐れてはいない
戦うのが怖い訳でもない
私は、いつも傍に立つ戦友が死に行くのが怖い
守れなかった命が後悔となって私を蝕んで行く、その感覚が怖い
1年と少し
だが、私は負けるつもりは無い
「此処で引けば、より多くの命が散り、多くの不要な涙が流れる。それが許容出来るほど、私は大人では無い」
握り締めていた指輪を強化装備の上から左薬指に嵌め、私は格納庫へ入り牽引されている私の愛機へ歩み寄る
今日はBETAをブッ殺すついでに世界を救ってみよう
一夏ちゃんは、優しい子なのです、はい