一夏ちゃんを無双させたいが為のインフィニット・ストラトス 作:銭湯妖精 島風
束さんの元で生活を始めて早2週間が経った
ボレアリオスは空母だけあって、居住区より格納庫区画と研究区画の割合が多かった
お陰で居住区の掃除は私1人でも充分手が回るので今の所は助かっている
とはいえ、空母の中でも大型のボレアリオスの中に2人しか居ないのはいささか贅沢かも知れない
束さん曰く全自動操縦らしく、束さんの言葉1つで航行するらしい
この辺りもISの技術を使っているらしい
そんな訳で訓練生の時からの習慣で、定時に起きて軽くランニングをする為、私はボレアリオスの甲板に出る
「良い天気・・・これなら今日も洗濯物は外で干せそうですね」
快晴の空を見上げ、洗濯物は外で干すと決めて朝食の献立を考えつつランニングを始める
完全に習慣となっている為、装備無しで数㎞走る程度では疲れる事もなく程良く身体が温まるぐらいなので、次に軽く基礎トレをして、頃合いを見て居住区へ戻り軽くシャワーで汗を流し台所で朝食を作り始める
冷蔵庫から豆腐やワカメ、鮭の切り身を取り出し順序良く調理して行く
「そういえば、いつ見ても食材は新鮮な上に使っても減って居ない様な?気の所為ですかね?」
この2週間、1度も寄港はしていないし 船舶からの物資補給も無い
なのに、何故か冷蔵庫には新鮮な生鮮食品が尽きる事なく供給されている様に思う
「まぁ、これも束さんの発明品の何かが関係しているでしょうし、最悪 合成食品でも問題ありませんね」
合成食品は向こうで食べ慣れている・・・と言うより天然物を殆ど口にした事が無い
理由は簡単、BETAにより田畑を含む多くの土地が戦場と化してしまっているし、日本帝国のトップたる悠陽様が民を思い、自ら進んで合成食品を召し上がっているのだから私達、武家の一員が見習わないでどうするって事で私の主食は合成食品だった訳だ
そんな訳で朝食を作り終え、束さんが作業しているであろう研究区画へ向かう
「おはようございます束さん、朝食が出来ました」
「ん〜?アレ?もう朝かぁ〜ありがとう〜」
扉をノックして少しだけ扉をあけてから束さんに言うと少し疲労の色が見える声で束さんが言い部屋から出てくる
「また徹夜ですか?あまり無理をしないでくださいね?」
「あははは〜いっちゃんは優しいねぇ〜大丈夫大丈夫、あと4徹は行けるよ〜」
冗談なのか本気なのか反応に困る事を言われつつ台所に戻り、テーブルに朝食を並べる
「おー、流石いっちゃん。私に出来ない事を平然とやってのけるねぇ〜いただきまーす」
「いただきます」
言うが早いかバクバクと食べて行く束さんに数秒遅れで合掌して静かに食べ始める
「あ、そうだーいっちゃん、後で手伝って欲しい事が有るんだけど、大丈夫かな?」
「私に、ですか?問題無いですが・・・」
「そう?ありがと〜。後で、あの作業部屋に来てね?」
私に手伝って欲しいとは、何をさせるつもりだろう?
私に出来る事、①炊事②掃除③洗濯④BETAを殺す ぐらいしか思いつかない
でも、此方にBETAが居ない以上は掃除だろうか?
なるほど、研究区画の掃除の手伝い。多分そうだ
そう確信し、頷く
そんな訳で朝食後は手早く洗濯と掃除を済ませて、再び作業部屋を訪れる
「束さん、来ました」
「丁度良いタイミングだよ いっちゃん、さぁ入って?」
失礼します と言ってから中に入ると、目の前にデカい鉄の箱の様な物と その脇に佇む束さんの姿が見える
「待っていたよ いっちゃん、つい先程仕上げが終わったんだ」
「仕上げ、ですか?この箱でしょうか?」
推定高さ5m幅4m奥行き4mの黒光りする箱を見て呟く
「ノンノン、この箱はオマケ。本命は中身さ」
ニコリと笑み束さんが箱に触れると、箱は細かく分裂しパーツがスライドして中身が現れ、私はそれを見て驚き固まってしまう
「
「びっくりした?いつか、またいっちゃんがチカラを望む時の為に、君が再び護りたいモノの為に
そう言い、束さんは優しく微笑む
「私の為に、わざわざ造ってくれたのですか?私に合わせてアノ子を模してくれたんですか?」
「うん、そうだよ?喜んで貰えたかな?」
「はい、ありがとうございます束さん」
私は飛び付く様に束さんを抱き締めて、御礼を言う
私は、また戦える
私が護りたいモノを守る為に戦える
私は今一度誓う、白き武御雷と共に此の身が朽ちるその時まで護り戦う事を
養子ではありますが、一般武家出身の一夏ちゃんの武御雷の色は白です☆
あとボレアリオスにいる人間は現在、一夏ちゃんと束さんの2名です←