けいおん! 〜大切な事は君が教えてくれた〜   作:あいとわ

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お久しぶりです。
更新遅れて申し訳ありません。。。

それではお待たせしました!
今回はクリスマス会の回でございます!

次回からは二年生編となりますので、ご期待ください!
長かったな~笑

そして何より!
お気に入り登録100越え、ありがとうございます!
とても嬉しいですし、やる気の糧になります。
これからもよろしくお願いします~。



#16 クリスマス会!

 

「え~、これから冬休みになりますが、決して怠けることなく、自主学習を怠らないように。」

 

 

「以上、解散!」

 

 

担任の教師が叫ぶ。

もう冬休みだ。

いつの間にか季節は冬。

校庭には雪が降り積もっていた。

部屋の暖かいこの感じも、教師が叫ぶのも、授業を受けるのも、もう当分おしまいか。

普段は嫌気がさすのに、なんだが少しだが寂しくなるな。

 

 

 

「相馬くん!」

唯が後ろから背中をつついてくる。

「どうした?」

「部室いこ!さっきりっちゃんが終わったら集合って言ってた!」

「律が?分かった」

 

「アンタ達、帰んないの?」

 

「和ちゃん!」

「あぁ、悪い。なんか集合かかってるみたいなんだ」

「そうだ!和ちゃんもおいでよ!」

「えっ?私部外者だけど・・・」

「大丈夫だろ、別に大事な話をする訳でもないし」

「そうかしら・・・」

「うん!んで、一緒に帰ろ!」

「分かったわ」

 

少しだけ和は嬉しそうに微笑んだ。

唯は和の手を引っ張り、部室へと向かった。

 

***

 

部室のドアを開ける。

もう中には俺ら以外全員揃っていた。

 

「おっ!来たな!和も来たのか!」

「どうも」

「んで、なんだよ?招集ってのは?」

「ふっふっふ、今日を呼んだのは他でもない・・・!」

律はもったいぶるように。

「クリスマス会をします!!!」

「クリスマス会?」

「そう!お泊りをしたいと思います!!!」

「マジかよ・・・」

 

「何、相馬さんはクリスマスに御予定でもあるのかしら~ん?」

 

律が睨むように俺を見てくる。

「そ・・・そうなのか?相馬・・・」

なんか澪も見てくるんだけど・・・。

「相馬くんって彼女いるの?!」

「いやいや待てお前等・・・!」

「天然って怖いわ・・・」

和がやれやれと首を振る。

「いねーよ!てかいたことねーよ!」

 

「そうなのか!?」

 

物凄い勢いで澪が叫ぶ。

それから、あっ、と恥ずかしそうに顔を赤くする澪。

「ま、まぁ・・・お付き合いはお互い成人してからだな・・・!」

「澪・・・お前意外と古風的だな・・・」

それを見て律が澪を肩を組みながら、

 

「じゃ、決定な☆」

 

「場所は?」

「ムギん家って思ったんだけど、ダメなんだよね?」

「うん・・・前から予約ないとダメなの・・・」

「っという訳で相馬!!お前ん家だッ!!!」

「・・・別にいいけどさァ」

「何その嫌そうな顔は・・・」

「いや、なんでもないよ」

「じゃ、決定!」

 

「ねえねえ、プレゼント交換しない!?」

 

唯が思い出したかのように叫んだ。

それにムギが目を輝かせ反応する。

「しようしよう!!」

「いいわね、クリスマスっぽい」

「プレゼント交換ねぇ・・・」

 

「じゃ、各々用意して、24日の昼くらいに相馬ん家集合な!」

 

 

*************************************

 

 

とりあえず、前日になったのでヤバいと思い、プレゼントを買いに行くことにする。

既にもう夕方近くになっていた。

ショッピングモールにでも行くか。

 

といっても俺以外全員女子だからな・・・。

何を渡せば喜ぶんだろう。

化粧品?お菓子?何かの便利グッズ?

うーん・・・分からない。

まぁ適当に選べばいっか。

 

電車に乗り継ぎ、少し家から離れた場所で降りる。

そして大きいショッピングモールへと入った。

ここに用事があってちゃんと来るのは初めてだな。

何か新鮮な感じがする。

 

 

「あ!相馬くん!」

 

 

ふと背後から声を掛けられる。

・・・この声は。

 

「―――ムギ!」

「こんなところでお会いするなんて~」

「何してるんだ?」

「プレゼント選びよ。何にするか迷っちゃってて・・・」

「実は俺も!女子って何を渡したら喜ぶんだ?」

「それで迷ってたのね。確かに難しいかも。」

「だろ?」

「でもあまり気負わず、自分がこれ!って思ったのだったら皆喜ぶと思うわよ~!」

「気負わず・・・か」

 

二人で雑貨屋に入ってみる。

久々に来たが、何かムギは嬉しそうに目を輝かせていた。

恐らく人生で初めて来たのだろう。

彼女はどこに行くにしても、新鮮な反応をとっていた。

 

「ムギはどんなものにするんだ?」

「うーん、迷ってる・・・。やっぱ私って言ったらお菓子かなぁ・・・?」

「お菓子って・・・なんだよそれ・・・」

思わず笑ってしまう。

いつもお菓子を提供するのはムギだが、クリスマスまでもムギがお菓子を出すことが可笑しくて。

同時に少し可愛らしく思えた。

自分のポジションがお菓子って面白い。

 

「なんで笑ってるのー?」

「悪い悪い、ちょっとツボにハマっちゃってさ。そうだな、俺もちゃんと選ぼう」

 

俺が適当に棚に手を伸ばす。

すると何かのバランスが崩れ、本が落ちてきた・・・!

それが頭に当たり、ムギの前へ。

 

 

「―――もうっ。」

 

 

「えっ?」

その本は・・・。

まぁ所謂、健全な男子が読んで楽しむ本であった。

女性の前で読んだら社会的に抹殺されるであろう。

なんでこんなものが雑貨屋に置いてあるんだ・・・。

「えーと、ごめんなさい」

「早くしまってください~」

「はい」

 

何か微妙な空気になった瞬間であった。

 

***

 

「よし、福引行くか!」

「ええ」

 

各々購入が終わり、ショッピングモールの外でやっている福引売り場へと向かう。

外は少し肌寒かった。

「もう冬って感じね~」

「だな、でも冬は好きだ」

「私も~。楽しい行事が沢山あるもの。私、今まで家族と過ごしてきたから友達と過ごすのは初めてなの~」

「そうなんだ」

 

やっぱりお嬢様・・・なんだな。

そんな彼女が高校に入って、軽音部に入って。

 

「中学の頃と違って刺激的で毎日楽しいわ」

「中学は退屈そうな言い方だな」

「いいえ!そんなことはないわ!そんなことはなかったけど・・・」

「―――?」

「女性としての品格とか、マナーとかそういうのを重視する学校で、あまり青春っぽいことは出来なかったの」

「あ~。俗に言うお嬢様学校ね・・・」

「そうかもしれないわね。」

ムギは微笑みながら、

 

 

「私ね、毎日が変わったの!とっても楽しいの!」

 

 

彼女は満面の笑みで、そう言った。

軽音部の中では、お嬢様キャラっていうのはあるけど、俺には普通の女の子に見えた。

こんなにも普通で、一般的なんだって。

 

「俺も―――。」

 

「え?」

 

「俺も変わった、一緒だな―――!」

 

 

**

 

「一等賞~!!!おめでとうございます!!」

 

「ええええっ!!??」

「うわぁ・・・ええ・・・どうしよう、相馬くん」

「いや、スゲーよ!!どんだけ幸運の持ち主なんだよ!」

「でも・・・」

 

なんと一等賞は海外旅行の券でありました。

こんなにも簡単に海外旅行って当たるんですね。

しかも俺の後で・・・。

ムギは持ってる子なんだな・・・。

 

 

「え!?すごーい!!!ムギちゃん!!!!」

 

 

ふと。

唯の声らしき声が背後からした。

 

「あ!相馬くんもいる~!」

「相馬じゃない~」

 

なんと唯と和が一緒にいた。

この二人も買い物だろうか。

なんともまぁ、偶然な・・・。

 

「唯~どこだーって・・・相馬!?」

「なーんで相馬がここにいるのさー・・・ってムギ!?」

 

再びお馴染みな声が聞こえてくる。

澪と律だ。

 

「何してるの~?」

「ムギと・・・相馬?」

「プレゼント買ってて、福引引いてたんだ。ムギとはたまたま会ってさ―――」

「へぇ~」

ニヤニヤしながら、わざとらしい返事をしてくる律。

「おい、律・・・」

「私達もたまたまそこで会ったんだ~。やっぱ皆ここで買うんだね!」

「まぁ、ショッピングモールだしね」

「しかも、ムギがさ!俺の目の前で海外旅行引いたんだ!凄くねーか!?」

「それは凄いな!なんという強運!」

「す、凄いな・・・」

 

澪は意外と反応が薄かった。

・・・あれ?

 

「でも、私、皆で人生ゲームやりたかったから変えてもらったの。」

「ええええっ!!??ええええっ!!??」

「だからみんなでやろ~!!」

 

「「「あ・・・うん」」」

 

 

やっぱりこの子はお嬢様・・・だ。

 

*************************************

 

24日になった。

クリスマスイブだ―――。

 

中学の時はクリスマスなんて遠い存在で、気にも留めなかったけど。

・・・ワクワクするもんだな。

なんて考えながら一人で部屋の飾りつけをしている。

あいつら喜ぶかな・・・。

 

瞬間、ピンポーン!とインターホンの音が鳴った。

俺は玄関へと向かい、ドアを開ける。

 

「よっ!相馬!」

「メリークリスマスイブ!」

「メリークリスマスイブって・・・」

「お邪魔するわね」

「おう」

 

律、澪、唯、和、ムギ、憂ちゃんが俺の部屋へとゾロゾロと入ってくる。

冷静に考えると、周りの人からの目が凄い気もするが、気にしない。

俺らはそういう関係ではない。

・・・"友達"だ。

 

 

そういえば、唯の前の台詞はなんだったんだろう。

 

 

大好き・・・とは言ってたけど・・・。

あれはどういう意味なんだろう。

異性として―――ではないハズだ。

ないないない、絶対ない。

唯はそういうやつなんだよ、うん。

そういう事を平気で言えちゃう子なんです。

 

 

唯。

 

彼女への気持ちも・・・俺は―――。

 

 

「っと・・・何考えてんだ・・・俺は・・・」

「どうしたー?相馬」

律が顔を覗かせてくる。

慌てて、なんでもないと答える。

余計なことを考えるのはやめよう。

 

「よーし、じゃあ始めるぞ~!」

「あれ、ケーキとかは?」

「買ってあります!」

憂ちゃんが颯爽と持ってくる。

「さっすが憂ちゃん!!」

「本当に出来た子だな~」

「そ、そんなことないですよ・・・」

照れる憂ちゃん。

か、かわいい・・・。

 

テーブルの上に憂ちゃんの作った料理やチキン、そしてケーキが並べられた。

「飲み物はたくさん買ってあるから好きなの選べ~」

「ほーい」

「私オレンジジュース~!」

「そんな急ぐなって・・・」

 

用意は整った。

生まれて初めてのクリスマス会。

始まる!

律がグラスを大きく上に掲げる。

 

 

 

「それじゃ行くぞ~?カンパーイ!!」

 

 

 

**

 

ここからはもう記憶が飛ぶくらいはしゃいだ。

隣の人から苦情が来たレベルだ。

今年一楽しい出来事だったかもしれない。

 

プレゼント交換をしたり。

 

途中でさわこ先生が来たり。

 

一発芸をやったり。

 

コスプレパーティーをやったり。

 

・・・澪可愛かったな。

 

 

夜通しはしゃぎまくった俺らは、次の日のクリスマスは寝て終わってしまった。

 

 

まぁ、これもまた一興・・・かな。

 

 

*************************************

 

 

「「「明けましておめでとう~!!」」」

 

 

 

こうして迎えた年明け。

今年からは二年生か。

早いものだ。

 

という訳で1月1日の早朝、俺らは近くの神社に集まることに。

何故か澪だけ袴を着ていた。

 

「澪、気合入ってるな」

「・・・うるさいっ」

「どうしたの?」

「律が明日袴着ていく?って聞くから、皆着ていくのかなって・・・」

「聞いただけ~!」

「なぁにぃ・・・!」

澪が顔を赤くして怒る。

まぁお約束だ。

「今年も澪ちゃんのポジションは相変わらずね~」

「・・・そうみたいだな」

 

 

「着替えに帰るっ」

 

 

憤慨した澪が口を膨らませながら、俺らに背を向けた。

すかさず頭で考えるよりも体が先に動いた。

 

「おいってば、大丈夫だよ。」

「相馬だって笑ってたくせに・・・」

「大丈夫だって、可愛いよ」

 

「えっ―――?」

 

「えっ?!」

 

あまりにも咄嗟に出た言葉なので俺自身も戸惑ってしまった。

なんか空気が凍ってる。

なんとかしなきゃ・・・!

 

 

「ま、まぁ・・・似合ってるってことだ・・・!うん・・・!」

 

 

「あ、ありがと・・・」

 

 

「なんか二人共、恋人みたいだね~」

「お似合いよね~」

「ヒューヒュ~!」

三人から冷やかされ、俺も顔を真っ赤にしてしまう。

違う・・・そんなんじゃない!そんなんじゃ・・・!

「うるせっ!俺は女心が読めるからな!サラッと紳士っぽい事を言えちゃうんだよ!引っ掛かったな!」

「・・・・・・」

「ごめんなさい」

 

女子全員から睨まれたので、とりあえず謝っとく。

 

 

もうすぐ三学期が始まる。

それが終われば・・・二年生か。

新歓の時期だな。

新入生とか来るのかな・・・?

沢山入って部活が賑やかになればいいと思う。

でも、この緩い感じは崩れずに。

俺はいつまでもこの感じで過ごしていたい。

 

今年の抱負を祈りに、神社のベルを鳴らす。

 

俺の今年の抱負・・・。

 

何があるかな。

 

 

 

軽音部の皆と、更に楽しくて充実した毎日が送れますように―――。

 

 

軽音部の皆と、かけがえのない思い出が作れますように―――。

 

 

軽音部の皆と―――――。

 

 

あれ、これじゃ全部軽音部じゃないか・・・。

 

本当に大切な存在なんだな、と改めて思い知らされる。

 

 

バスケ部の皆で、インターハイに出場出来ますように―――。

 

最後の一つだけ。

 

もう一つだけお祈りしたい事がある・・・。

 

 

 

 

俺の中の"この気持ち"が・・・ハッキリしますように。

 

 




絡み合う想い―――。
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