あれから二日が経ち、田中と束は今リビングに居る。テーブルに両方共反対に座り、束はお茶を飲み、田中はデカビタを飲んでる。唐突に田中から切り出した。
「束には働いてもらいます」
「いきなりだね、私が指名手配されてるのによく言うね」
「そんなもん知らんわ、自分で蒔いた種は自分で回収しろ。んで、此処が働く所な」
携帯をテーブルに置き束に見せる。
携帯に映っていたのは、坂本の爺さんが経営してるカフェ。
「何故カフェ?」
「俺がアルバイトする所でそのカフェ人手が足りないから丁度いいかなって」
束は露骨に嫌そうな顔をしていた。
「あ、因みに拒否権なんてないから悪しからず」
「束さんの意思は!?」
「んなもんねぇよ」
ガーンと効果音が付きそうに落ち込んで居たが
「超会議に連れてってやるから許せ」
「嫌だよ!あんな人がいっぱい居るとこなんて」
「じゃあ、何処がいいのよ」
「家でゴロゴロしてるだけでいいよ」
ん......彼奴らに合わせて何かするか、その方が面白い事が起きる可能性があるからな。
という事で早速連絡だ。
LINEを開き、明日学校終わったらカフェの話をしようかっと送信し速攻返信が返ってくる。
(てか、何時から?)
(別に明日からでも働き可能やで)
(そうなのか、じゃあ俺も明日から行こうかな)
俺の知り合い一人追加してええか?
(誰追加すんの?)
篠ノ之束
(いいんじゃない?)
(まさかの人物で草)
(爺ちゃんもいいってよ)
おk、また明日話そう。
携帯を閉じ、目の前に座ってる人物を見る。
お茶を飲みながらぼーっとしてんなおい、働いた時大丈夫なのか?
俺が言えた事じゃないが、まぁいいか。
「明日俺の友人来るからよろしく」
「分かったよ〜」
適当な返事ありがとう。
なんだかんだあったが束とはうまくやってる。
最初は罵声が凄かったな、全部生返事で返したら罵声は段々消えて行って最終的には普通に話してと言われて今に辿る。
明日も学校やし、寝るか。
「寝るわ、お休み」
「お休み〜」
翌朝、学校の仕度してリビングに行くと置き手紙があった。
ちょっと研究所潰してくる、とそう短く書かれていた。
別に研究所潰しに行くのは良いけどウチに迷惑かからければいいよ、特に両親には迷惑かけたくない。
取り敢えず、飯食って学校へ行こう。
場所は変わり、教室。
今は国語で自習、国語の教師は寝ている。
俺の席は窓側から一番後ろで何かをやってもバレずらいと言う神のポジション。
回りを見渡して見るとPSPで通信しながらガンダムやってる奴、黒板にE.○書いてる奴も居る。
岳斗と悠は違うクラスで坂本と俺は同じクラスでLINEを使ってやり取りを何時もしてるがバレた事は一度も無い。
自分の席を立ち坂本の席に椅子を持って行き、坂本は鞄からバトルドームを取り出し静かに机に置く。
最初は二人でカチカチとレバーを引いて遊んでたが、次第に人が増えて行き交代交代で回して授業が終わるまで遊んだ。
「お疲れ様でした」
と先生の合図で国語が終了し、入れ替わりで担任が帰って来るが真っ先に坂本の方へ歩き鞄の中を見られバトルドームを没収した。
坂本は涙を流し俺の相棒ー!と叫んでるが放課後になれば返して貰えるから大丈夫と宥める人も居た。
そのバトルドームを没収した担任は職員室でバトルドーム使って遊んだり遊んでなかったり。
そして昼休み。
「よお」
「よう、何であいつ目充血してんだ?」
岳斗は坂本を指差しながら田中に聞いた。
「担任にバトルドームを没収されてああなった」
「なるほど」
廊下から走ってくる足音が聞こえ、見てみると珍しく悠が走ってやって来た。
「おまたせ、アイスティーしかn」
「おいコラ今何入れた」
悠が皆に見えない様に謎の粉を入れてるのをバッチリ見たぞ俺は。
「チッ睡眠薬と媚薬だよ」
何て物を持ってきてるんだコイツは.....
「お前は何しに来てるんだよ学校に....」
「田中を愛でる為」
「帰れ!」
「お前にも家族が居るだろ?」
そんなくだらない事をしながら昼休みが終わり、田中が佐藤にセクハラを受けて悠も参戦し岳斗がシャイニングウィザードを決め、坂本は何もせず自分の席に戻って行った。
そして放課後へ。
坂本は担任からバトルドームを返して貰い中指を立てながら帰って来た。
「お前明日ソバット喰らわない様に気を付けろよ」
「ああ。話変わるが、まさか束さんがウチのカフェで働くってなった時は驚いたな」
俺が無理やり働かせただけだけどな、ちゃんと面接受かってれば良いな束の奴。
「あっそうだ(唐突)TBNさんに最初に見た人を性的に見ちゃう道具作ってもらえねぇ〜かな(欲望ダダ漏れ)」
「それ束さん捕まっちゃうから駄目や」
何て物を作らせようとするんだ、折角束の職が見つかると言うのに。
「取り敢えず田中の家行くか」
「せやな」
ダラダラと自分の家へ向かう途中、100均に寄りデカビタの30本入ってる箱を買い、帰宅。
家に着いたら二階にかけた梯子が消えており、扉がカードキーで開くタイプに改造それていた。
お前の家カードキーだっけと、聞かれたが違うと答え取り敢えずインターホンを押した。
ピーンポーンと鳴り、ドアが開いた。
「おかえりー」
笑顔で出迎えてくれた束に目潰しをかますが防がれてしまう。
流石天災(笑)だ。
「その目潰しは予想外だったなぁ」
「何で鍵穴が消えてカードキーに変わってるんや」
「えー駄目だったかな?てへぺろ」
舌を出し頭に握った腕を添える束だったが
「そのてへぺろが使えるの二次元と18歳のJKまでだからこの生き遅れ」
口から血を吐いて倒れる束、相当のダメージだったのだろう。
悠達は携帯を弄りながら茶番が終わるのを待つ。
「上がっていいよ」
お邪魔しまーすと言いながらリビングに行く俺達。
束はと言うとまだ生き遅れじゃないもんとかピチピチ出しと言ってるがスルーし、カフェについて会話が始まった。
坂本から基本的な事を聞いたり、女性客から謎の苦情がきたら殴り飛ばせとか、いや殴り飛ばしたらアカンやろとツッコミが入ったり。
たばね が こちらを はいりたそうに みている・・・・▽
仲間に入れますか?
▽はい いいえ
田中は はい を 選択した
「束から一言」
「カフェの面接受かりました」
「死んだライオン連れて来たら祝ってやるよ」
「男の間まで田中を妊娠出来る様にしたら祝ってやるよ」
「おう、考えてやるよ(祝うとは言っていない)」
「りゅーちゃん!」
俺は為すすべなく束に抱き着かれ、匂いを嗅がれたり首を舐められたり。
はて?束はこんなことする奴だっただろうか。
「りゅーちゃんの友達が束さんを虐めるよー」
シクシクと涙を流す24歳。
高校生に色々言われて涙を流すとは情けないぞ24歳。
「普通に祝ってやれよお前ら」
「だってねぇ.....」
「身内としか普通に話せない駄目な大人出しなぁ」
「だってよ」
「普通に話せるもん!面接だって普通に話せたもん!」
学生にボロクソ言われる大人とは此れ如何に。
ただ、頑張ったんやなぁと思いながら俺も会話に混ざる。
「スマブラ一回だけやったら今日は解散するか」
カフェの話など忘れてスマブラを皆で楽しんだ。
岳斗達は皆帰り、今は束とゆっくりしてる。
束は酒を飲み、俺は相変わらずデカビタを飲んでる。
何か忘れてる気がするが、思い出せそうで思い出せない。
そんな心のモヤモヤがひっかかり変な気分だ。
束が唐突に
「今日の朝さ、研究所潰してる時女の子を拾って束さんの娘にしました!」
と口走り思い出した。
そうだよ、研究所だよ。
いやースッキリした。
思い出せそうで思い出せないって、気になって気になって眠れないんだよな中々。
「あーそうなの?その拾った娘自分で世話してね」
「それだけ?」
「それだけだけど?」
「もっと他にあるでしょーその娘はどんな娘とか可愛いのとか」
そう言われ申しても、ただホームステイが増えただけか程度だしなぁ....
「その娘の名前は?」
「くーちゃん」
「本名は?」
「えーっと」
リビングの扉が開き、銀髪美少女が入って来て自己紹介をする。
「クロエ・クロニクルです。よろしくお願いします田中様」
「あー取り敢えず様は要らん、普通に田中とか龍でええよ」
「では田中さんと」
「まぁいいかよろしく」
両面を閉じてて見えなそうだが、本人には見えているんだろう。
こまけぇこたぁいいんだよ!(AA略)
「後くーちゃんも一緒に働くからよろしく!」
「二人一緒に面接受けたのか、おめでとさん」
「ありがとうございます」
また新しく同居人が増え、賑やかになったな。
俺の家。
カフェ、明日行こ。
坂本の爺さんに挨拶しに行くの忘れちゃったしな(遠い目)
束さんがもうヒロインで良くねぇか?と思う今日この頃。いや、待てそもそもこの小説にヒロイン何かいねぇよ。強いて言うならば、田中と悠のホモカップしかねぇよ(書くとは言って居ない)
没ネタ。既にシュールストレミングネタがあったの思い出して没にしたが、別にいいか。没ネタとか始めて出来て地味に嬉しいし。
束が俺の方にダイブしてくるが甘いな、右手に持っていたシュールストレミングでガード。束が顔色を悪くしてゴミ箱で吐いていた。とても女性が出していけない声をしながら吐いていた。現場を見ていた3人はこれは駄目やろと心が共通した瞬間であった。
追記
主人公にヒロインなど居ないです。