この素晴らしい女神に信仰を!   作:黄昏たそ

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十話・ベルディアさんの足下には死体が転がっている。

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ベルディアの足下には屍体が転がっている!

これは信じていいことなんだよ。

何故って。ベルディアがあんなにも見事に強く出れるなんて信じられないことじゃないか。

僕はあのデュラハンらしさが信じられないので、この二三日不安だった。

しかしいま、やっとわかるときが来た。ベルディアの足下には屍体が転がる。これは信じていいことだ。

 

どうして僕が毎晩馬屋へ帰って来る道で、僕の覚えにある魔法のうちの、選りに選って一発限りで威力が強い、爆裂魔法なんぞが、千里眼のように思い浮かんで来るのか――おまえはそれが当たり前と言ったが――そしてぼくにもやはりそれがわからないのだが――それもこれもやっぱり同じようなことにちがいない。

 

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デュラハンに切り裂かれかける今日この頃、

ダクネスが剣を受けてパーティー全体の盾になる。そして自分ごと巻き込めとめぐみんに頼む。

しかし、めぐみんがダクネスごと爆裂魔法に巻き込むのに躊躇する。

「構わん!一緒に!やれ!」

「うてません!」

そんなことになったもののカズマの素晴らしいアイデアのおかげで犠牲者も出ずに、

なんやかんやあってベルディアを消滅させました。

 

生きてて良かった!

 

とってんぱらりのぷう。

 

 

 

 

 

 

とは行かず部下の軍団ゾンビに追いかけられる女神と、僕は並走している今日この頃ぉ!

仕方ねぇべや!一緒に後退したらなぜかそうなったんだもんね!?

「なぜそいつらを狙う!街の奴らを狙え!それは俺のだ!」

「ベルディアァァァァァ!部下の躾ちゃんとしろよ!」

この、上司なら部下のこと把握しろよな!

ちゃんと飴と鞭を使い分けるんじゃぞ!

 

 

パニック映画よろしく、大量に追いかけられてます。

よくいるノロノロゾンビじゃなくて全力で走って来る。

ゾンビはゆっくり歩いてよぉぉぉぉぉぉぉぉ!

「お前『フォルスファイア』でも使っただろ!?」

「使うわけないじゃない!なのに、なんで私ばっかり狙われるの!?私、女神なのに!神様だから、日頃の行いもいいはずなのに!」

「さっき一緒に不意打ちしただろ!謝ろう!ね!一緒に謝れば許してくれるって!所詮子供がしたことだもん!」

「ヒロキ、バカじゃないの!?ちょっと謝るために、立ち止まりなさい、大丈夫、蘇生はちゃんとしてあげるから、謝ってみなさいよ!」

「もういっぺん死ねって!?一緒に走ろうねって約束したじゃん!!」

「ヒロキの手のひらは羽毛より軽いわね!!」

高ステータス様々で息が切れずに怒鳴りながら走り続けられるが精神的に辛い、とても辛い。

ターンアンデッドで消えないとかやめようね!

 

「助けてー!何とかしてぇ!」

「前衛職の皆さーん!引き留めてぇ!」

 

そうやって集まって軍団の襲来に慌ててた冒険者たちに擦り付けよう、そう思い、街の方に突っ込んだが軍団みんなこっちに来た。うわぁ…凄い、マラソン大会のスタート時の団子状態みたいなりぃ…

もうわらわらと、ザッザッと迫って来てるわけですよ。

でも、流石に街中に行ったら、一般市民とか他の人狙うかなと思ったんですよ。あのデュラハンが僕達に与えたかったの罪なき人々を殺させての罪悪感だろうから。

でも、こっちについて来たんですよ。

「「誰か助けてぇー!」」

 

 

 

街から出たらめぐみんが爆裂魔法をアンデッドナイトの群れの中心にぶち当ててくれました。

いやいや本当にこの事しか言えない。

街の中ランニングは別に変なことなかったからね!

もう2人とも余裕なかったから!口数が減るぐらいの数増して命の危険性が跳ね上がったから。

また冒険者たちに擦り付けようと走って正門から出たらドカンですよ。

正門出て、あ、まだ僕たち追いかけてるんだ、詰んだなって思ってたところに風穴開けてくれましたからね。爆裂魔法はいいですよ。

僕たち自身は範囲内じゃなかったから。

でもね、その爆風がね?一瞬後ろに引っ張られたと思ったら下からも後ろからもブワァァァァァってね?

なんか凄かった。

あ、爆発して死ぬ怪人って死の間際こんな感じなんだなって。体が宙に浮いた時はあ、死んだな?これ、って思った。

目とか、耳とか内臓とか焼かれたかと思ったら無事だった、すごいね人体。

語彙力がなくなるのってこういうことを言うんだな、ちょっと死にかけて頭回んないもん。

だから、もう立たなくてもいい?走って疲れたから死んだふりしてよう。

 

 

「くっくっくっ…声も出ないか…見よこの威力…爆裂魔法を讃えよ…あぁ…か、い、か、ん…ヒロキに直撃させてないですよね?死んでませんよね?」

あ、めぐみんの声だ。

あとでご褒美に眼帯買ってあげよう。9個でいい。

「うおおおおおおああ!!やるじゃねーか、頭おかしい奴!」

「頭がおかしい紅魔の子がやりやがったぞ!」

「冴えないしつこい変な演説をしていい人面するアクシズ神官も倒れてる!悪は滅びたぜ!!」

街中の冒険者から歓声が上がる。

おい、最後の奴覚えておけよ、てめーエリス教神官のおっさんだろ、あとでお前の教会内で辻ピックポケットマジックショーしてやるからな。

 

 

 

そんな歓声を受け、部下を失ったベルディアさんがプルプル声が震えてた。

震えには三つ種類がある。

寒さ等の体のサイン的、生理的な震え。

怒りによって体を動かしたい欲求にかられる震え。

怯えて体がすくむ震え。

あれは…

 

 

「クハハハ!面白い!面白いぞ!まさかこの駆け出しの街で、本当に配下を全滅させられるとは思わなかった!よしでは!

 

 

そろそろ続きをしようじゃないか!」

 

 

そう言うとダクネスと切り結んだであろう音を立てる。

貴殿は武者震いをしてたでごわすか!

某、パーティーから抜けたかったのになんでこんな事になってるでござる。

某、もう返事もできぬ、死体でござる。

あ、誰か触ってる。やめて、ぺたぺた触らないで、痛!蹴り上がったなこのやろう!

「何死んだふりしてんのよ、立ちなさいよ」

 

 

 

立ち上がった時に周りを見ると、冒険者に動きがあった。

配下が居なくなったのいい事にジリジリと前線を上げ始める前衛職共。援護をしてくれるのだろう。

「ほーう?俺の一番の狙いはさっきの奴らなのだが…何、万が一でもこの俺を討ち取る事が出来れば、さぞかし大層な報酬が貰えるだろうなぁ…さぁ、我こそはというものよ!まとめてかかって来るがいい!」

…ざわっ、報酬、それは冒険者が一番欲しいものだ。

「おい、どんなに強くても後ろに目は付いちゃいねぇ!囲んで同時に襲いかかるぞ!」

ふむ、それだけで倒せたら魔王幹部の名が泣くな。

「おい、相手は魔王軍の幹部だぞ、そんな単純な手で倒せるわけねーだろ!」

カズマが警告する。まことにその通りだ。

「なに、時間稼ぎが出来れば十分だ!奴は来る!あいつが来ればこちらの勝ち、魔王軍の幹部だろうが一撃だ!おい、お前ら、行くぞぉぉぉぉ!」

叫びながら四方から襲いかかろうとする男を前に、ベルディアは自分の首を空高く投げ飛ばした。

投げられたベルディアの首は顔の正面を地上に向けたまま宙を舞う。

なるほどなるほど、あぁやって四方を俯瞰的に見るのか。

 

 

四方を見渡し冒険者の全ての攻撃を交わして見せたベルディアは片手で握っていた大剣を両手で握る。

 

 

なるほど、首が飛んでは首が飛ぶ。

斬りかかってきた冒険者全員を、瞬く間に切り捨てた。

ベルディアの足下に死体が転がる

冒険者達が怯む中、悠々と首をキャッチし気楽に言う。

「次は誰だ?」

「私だぁぁ!」

一瞬の隙を見逃さず、敵討ちと言わんばかりにダクネスが大剣を振るう。

 

ミス、攻撃が外れた。

 

はぁ!?相手止まってたじゃねーか!

ベルディアすらびっくりしとるわ!

「魔法使いの皆さーん!」

カズマが声を出して呆けている魔法使い達を起こしてやる。

ベルディアはとっさに剣を突き刺して、右手を開け、魔法使い達に指を指す。

「邪魔をするな!お前らまとめて、一週間後に死ねぇ!」

参戦しようとしていた魔法使いを躊躇させる一手だ。

死の宣告はそれほどまでに残酷だ。

 

 

「では、本気で行こうか!」

そう言ってまた首を投げた。

 

 

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