真・恋姫†無双~未踏世界の物語~   作:ざるそば@きよし

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 この記事では本作の舞台となる外史次元の簡単な説明と、そこに住む英雄たち、そして異邦者でもあるプレインズウォーカーについて紹介いたします。
 あくまで本作の雰囲気を掴むためのものですので、興味のない方は読まなくても結構です。


外史戦記
プレインズウォーカーのための『外史』案内 その1


【外史~英雄と陰謀と争いの世界~】

 

 外史とは一つの世界であると同時に、幾重にも存在する英雄たちの活躍の場でもあります。不条理な圧制に叛旗を翻す者、世界をあるべき姿へと正さんとする者、世界を己の物にせんが為に暗躍する者――様々な目的を持った英雄やそれの属する組織が、己の運命と栄光を賭けて戦いを繰り広げる世界。それが外史なのです。

 

【次元に住まう英雄たち】

 

 英雄たちは外史の様々な土地に住んでおり、それぞれに異なった思想や目的を持っています。彼らは様々な理由で衝突し、激しい戦いを巻き起こします。

 

[朝廷(青白)]:朝廷は現在、外史で最も多くの土地を支配している組織であり、霊帝-劉宏を擁する公的な集団です。ただし霊帝は実質のところ傀儡に過ぎず、実質的なトップは『十常侍』と呼ばれる複数の宦官(去勢した役人)たちです。彼らは自分たちが支配する現状こそが世界にとって最も安定した姿であると考えており、それを維持していくことに最も注力しています。例え多少の民や兵士が犠牲になろうとも、権力の象徴である皇帝の血筋が健在で、自分たちの権威が安泰であれば、それは彼らにとっては正しい行為なのです。そんな彼らの行動を腐敗、あるいは暴虐と見なして抵抗している英雄たちも少なくありません。

 

[曹魏(黒青)]:野望を秘める姦雄・曹操の率いる曹魏は、武力と権力こそが何よりも世界を変える源であると知っています。ゆえに彼女は宦官と朝廷によって腐敗した今の世界を一掃するべく力を蓄えており、その為にはどんな敵を蹴り落とす事も厭いません。逆に有用な技能を持っているものならば敵や平民であろうともその貴賤は問わないという寛大な思想を持っています。暴力的に見える彼女ですが、その迷いなき覇道と革新的な思想に惹かれ、その背中を追いかける者も少なくありません。

 

[蜀漢(白緑)]:蜀漢軍を統べる劉備は、かつては筵や草鞋を編んで生計を立てるしがない百姓の娘でした。しかし彼女は世界の修正を志す武芸者の関羽、張飛と出会うことでその運命を変え、新たな英雄として生まれ変わりました。旧帝の血を引くとは言え、まだまだ頼りなく非力な彼女ですが、持ち前の人を引き付ける魅力とその平和を望む志に共感し、これから多くの英雄たちが彼女に力を貸すでしょう。

 

[西涼(緑赤)]:西涼は自由を愛し、気ままな自治生活を望む多民族の連合です。様々な部族が連合を組んでの自治を望む彼らは、朝廷から派遣される代官と多くの軋轢を生み、しばしばそれは弾圧や争いの元に発展します。かつてタルキールを救ったプレインズウォーカーのサルカンは現在、この連合に属する馬一族の庇護下に置かれています。

 

[黄巾(赤黒)]:朝廷やそれに従う代官たちの弾圧によって生まれた被害者が寄り集まったのが黄巾です。彼らは常に怒りと不満を堆積させており、その矛先はしばしば無辜の村や善良な領主にまで及びます。彼らは自らを生み出した環境や人々すべてを憎み、秩序を逸脱することで全てに怒りをぶつけています。彼らを束ねる張角、張宝、張梁の三人はこの次元でも数少ない妖術師であり、その力を用いて自分たちの軍を導いています。

 

[匈奴(青緑)]:匈奴は北方の広大で厳しい大地に住まう遊牧民族です。彼らは大陸を席巻する漢民族や北部一体を支配する鮮卑と敵対しており、しばしば食料や財産を奪うべく両者への侵攻を行います。彼らは自分たちこそがこの豊かな大陸を支配するべきだと考えており、その機会を日夜伺っています。彼らはごく僅かではあるが巫術という形で古の魔術を使用することができ、先祖の霊や自然の象徴であるエレメンタルを使役することができます。

 

[孫呉(赤青)]:孫呉を率いる孫策はかつて一族が支配していた土地である江東を取り戻すべく、常にその機会を伺っています。彼らは今でこそ独立と領地の管理に熱意を燃やしてはいますが、いずれは天下を我が物にせんという野望は消えておらず、常に水面下での行動を行っています。

 

[南蛮(緑黒)]:朝廷の手が届かない南方を支配する南蛮族は、未開の密林に住まいそこに住まう様々な動物や植物たちと暮らしています。高温多湿で有毒な植物や動物なども多く住む過酷な環境で暮らす彼らは、生と死を操ることでそれに適応しているのです。屍術を用いて死んだ動物を使役し、それを使って生者への恵みをもたらしてもらうのです。彼らは外部の人間に対して非常に警戒心が強く、自分たちの邪魔をするものに関しては一切の容赦をしません。

 

[袁家(白黒)]:袁家は代々に渡って高い地位の人間を輩出してきた、いわゆる名族です。その現頭首である袁紹はその高い才能を存分に活用し、いずれは自分も祖先に負けない高みへと昇らんとしています。乱によって荒れつつある今、彼女は自らの一族である袁家こそが十常侍に変わって帝を擁し、外史を支配する時だと考えています。

 

[鮮卑(赤白)]:鮮卑族は外史の北部を席巻する遊牧騎馬民族です。彼らは厳しくも広大なその土地を季節と共に常に巡っており、実りが厳しくなる冬の季節には匈奴やその先にある朝廷の土地へと略奪に向かいます。彼らは戦士の文化を尊重しており、最も強い者が一族を率いるべきだと信じています。

 

 

【次元を取り巻く力】

 

 外史という次元おいて、魔術という文化は既に失われて久しい物ですが、一部の氏族や組織の間では巫術、占術、妖術、屍術、呪術と言った別の形で僅かに伝わっているものもあります。長い修行の末にこれらを扱う事ができる人間は「術師」と呼ばれ、尊敬の対象とされています。また、逆に生まれつき何らかの術を行使する事ができる人間が生まれる場合もありますが、これは「妖憑き」と呼ばれ、多くは迫害される運命を負うことになります。

 ここでは外史で使われている術の一部を簡単にご紹介します。

 

【巫術】:巫術は自然と繋がり大地の記憶を呼び起こすことでその地に住まう精霊と会話し、情報や力を得る技術です。これらの術は主に匈奴のシャーマンが使用しますが、南蛮や西涼の巫師も一部では扱う者がいます。彼らがこれを戦いに使用する場合、自然の象徴であるエレメンタルを召還し、戦力として使役するほか、大地のエネルギーを敵にぶつけることに利用します。

 

【占術】:占術はその名が示す通り、マナを用いて天候や気候を予測し利用する術です。魔術の一部ではありますが、純粋な学問として活用できる知識も多く、洛陽の学者やそれに準ずる教育を受けた軍師などが主に使用します。応用技術として人間が体内に持っているマナを見ることでその人間の体調を見ることもできます。

 

【屍術】:失われつつある術の中でも忌み嫌われた術の一つ、それが屍術です。これは人間や動物の死骸をスケルトンやゾンビなどのアンデッドとして使役したり、他者の生命力を奪い取ったり、生け贄を捧げて超自然的な力や幻視を得たりする事が出来ます。過酷な地で生きるために南蛮族はこれを使ってアンデッドを労働力として利用しており、ゾンビやスケルトンを率いて農作や狩猟などを行います。戦いの中でひとたび利用すればその力は圧倒的なものとなるでしょう。

 

【妖術】:妖術は失われつつある術の中でも最も原型となる魔術に近いものです。これはマナを用いて他人に幻を見せたりできるほか、相手の思考をある程度読むこともできます。使える人間が少ない上、扱うこと自体にも天性の素養がいるため、使い手はほんの一握りしか存在していません。

 

【呪術】:呪術は術の中でも最も多くの形で残されている技術です。多くの場合、札や飾りといった用意しやすい身近なものに力を籠め、魔除けにしたり、効果を高めたりするのに用います。また、これを直接用いて他人の怪我や病を癒すこともできます。

 

 

【プレインズウォーカー】

 

 ここでは外史に滞在しているプレインズウォーカーについて説明します。彼らはいまこの次元に存在してはいますが、あくまで彼らは流浪の異邦者であり、この次元の人々とは一線を画す存在なのです。

 

[サルカン・ヴォル]

 

 ドラゴン崇拝者であり、龍魔導士でもあるサルカン・ヴォルは、かつて故郷の世界であるタルキールの運命を書き換え、その歴史を変えました。しかし彼は楽園となったはずの世界に自らの居場所がないことを悟り、真の居場所を求めてこの外史次元へとやってきました。彼は現在、西涼の連合に属する馬一族の中に身を置き、そこで安らぎの生活を送っています。彼は自分に好意をもってくれた一族の人々に恩を感じており、彼らの為ならば魔導士としての力を振るい、戦うことも厭いません。

 

【真名】

 

 外史の人々は公で使う名前のほかに、「真名」と呼ばれる特別な名前を持っています。これを呼ぶことが許されるのは当人によって呼ぶことを許された者だけであり、そうでない者が呼ぶ場合、それは斬りかかられても文句は言えぬほどの無礼にあたります。逆に真名を呼ぶことを許されるということは、最大級の信頼の証であると言えるでしょう。




前書きでも書きましたが、こちらの説明はあくまで本作の世界観を盛り上げるためのものであり、気に入らないという方々は読まなくて結構です、また、こちらはある程度物語が進んでいくごとに少しずつ更新していくとおもいますので、何卒ご了承ください。
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