『外史戦記』プレビューも今回で第三回となった。今回は物語の中核となる人々やカード全体に見られるサイクルを重点的に紹介しよう。
革命の覇王、曹操
https://imgur.com/a/ki0Jiv7
救済の英雄、劉備
https://imgur.com/a/SqAZQgR
西涼の盟主、馬超
https://imgur.com/a/bqxGlhO
無垢なる扇動者、張角
https://imgur.com/a/AWj1cDP
霊帝、劉宏
https://imgur.com/a/qBPUyHE
この5人の指導者たちはそれぞれ自分たちが最も得意としている戦い方――すなわち、キーワード能力を熟知している。彼らはこの先(既に短編の物語では登場している人物もいるが)物語の主軸となる人物ばかりなので、顔を見せる機会もあるだろう。
黄巾の軍旗
https://imgur.com/a/VMPj6Sn
西涼の軍旗
https://imgur.com/a/1S5W08J
曹魏の軍旗
https://imgur.com/a/nkfnte7
朝廷の軍旗
https://imgur.com/a/xuHIjan
蜀漢の軍旗
https://imgur.com/a/R2YosO4
この『軍旗』サイクルは主にリミテッドの色基盤を支えるためのアーティファクトだ。ラヴニカやタルキールを始めとした多色環境では必ずと言っていいほど収録されている類もので、さほど珍しいものではないが、そのメカニズムを通してその世界観を伝えてくれる役割を担っている。
悪逆+非道
https://imgur.com/a/h1cUZqW
跳梁+跋扈
https://imgur.com/a/14IVY0h
暗中+飛躍
https://imgur.com/a/YlSqW6S
盛者+必衰
https://imgur.com/a/CCv8XcJ
一致+団結
https://imgur.com/a/3K8uVMu
以心+伝心
https://imgur.com/a/4ZXBHit
公明+正大
https://imgur.com/a/RsZcYVn
大道+不器
https://imgur.com/a/uWR7Ew4
疾風+怒涛
https://imgur.com/a/2uqXPXp
勇猛+果敢
https://imgur.com/a/6LFDIGN
分割カードは非常に人気の高いメカニズムで、多くの場合でプレイヤーはその収録を望んでいる事は知っていた。だが開発する側としては、どのタイミングでそれを出すべきなのは非常に迷うところだった。
我々は各勢力の色同士を比較し、何が一番面白い影響をゲーム全体やプレイヤー及ぼすことが出来るのかを考え、アンコモンとレアに各種1枚ずつ作るようにした。
アンコモンの分割カードは単色の呪文が1つずつ配置され、どの勢力でもある程度使いこなすことが出来るようになっているが、逆にレアの分割カードでは混成マナと各種友好色を要求するデザインとなっており、その勢力が最も力を発揮しやすいように作られている。
龍血の英雄、サルカン
http://imgur.com/a/A6oEE
我々がデザインするサルカンはこれで5枚目(2019以降のものを含めれば7枚目に当たる)が、今回はドラゴンの力を扱う事が出来る一人の英雄という立場に焦点を当てた。
彼が初登場したのは『アラーラの断片』の時だったが、当時の彼はドラゴンの力を追い求めるシャーマンと言う立場だった。その時のデザインとしては、彼はドラゴンに憧れているという事、そしてその力を欲しているという事を元にデザインを行った。
サルカン・ヴォル
https://imgur.com/a/uTQ6a6j
次に彼が姿を現したのはそのすぐ後、ゼンディカーの世界だった。ここでの彼は仕えるべき主を見つけた事、そしてその使命を全うするために動いている事を軸に能力を作っていった。そして三つ目の要素として、彼は主の振る舞いによって狂ってしまったという事を物語の中に入れ込んでいった。
狂乱のサルカン
https://imgur.com/a/CGPkEXV
それから少しの時間が経ち、彼を焦点に当てたブロックであるタルキールがやって来た。彼は物語の中で故郷の歴史を変え、そして戻ってきた。この時の彼は自分の中にある龍という存在を見出し、そして自身が龍となる事で長年の迷いから解き放たれたのだ。
龍語りのサルカン
https://imgur.com/a/zS7fgWM
揺るぎないサルカン
https://imgur.com/a/6dSUqhQ
話を戻そう。『外史戦記』のサルカンは、西涼を助ける一人の英雄として焦点を当てた。彼の一つ目の能力は、龍となって敵と戦う事を示している。長い間、タルキールで戦士として戦い続けてきた彼が、最も直接的に西涼を救う方法、それは戦う事に他ならないのだ。
二つ目と三つ目の能力は優れたシャーマンとしての彼の能力を現している。マジックのシャーマンは大地や世界の声を聞き理解すること自分の力にすることが出来る。彼もそれに習い、赤らしい方法で知識を得たり、変わった形で敵を排除するという訳だ。
そして四つ目の能力は彼がドラゴンを知り尽くしたプレインズウォーカーであるという事を示している。この世界には存在しない生物を別の世界から呼び出し、使役する彼は実に異世界の存在だと言えるだろう。
無駄省き
https://imgur.com/a/HS5LHvh
『外史戦記』のメカニズムの中で、条件を達成させる難易度が最も高いのは謀略だと言ってほぼ間違いないだろう。『カードを捨てる』という行為は相手に行わせるにしろ、自分が行うにしろ何かの助けを借りなければできないハードルの高い行為である。
その中で『無駄省き』は今回再録するのに最もふさわしいカードであると判断した。多くの場合、黒や青を選んだプレイヤーは何らかの方法で手札を捨てる。その時により多くの特典を得られるようにしたかったのだ。
今日はここまで。近いうちに全てのカードを公開できる日も来るかもしれないので、その時を気長に待っていてほしい。
MSEでカード作るのが楽しすぎて、200枚くらいカード作りました。もう1セット分くらいはあると思います。(真顔)