比企谷八幡、提督に着任する!?   作:ゆず1252

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先に言っておきます、巫山戯ました。


彼の二度目の授業

朝が来てしまった…。珍しく起床時間5分前に目が覚めた。こういう時に2度寝をすると、確実に寝坊する。だが俺は二度寝を止めない。

 

 

 

雷「司令官!朝よ!今日もいい天気ね!!」

 

 

 

八幡「お〜、昼まで、寝る。」

 

 

 

雷「寝不足なのかしら?ならお昼にまた起こしに来るわね!」

 

 

 

雷、良い奴だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大淀「提督!!!」

 

 

 

八幡「んぁ?」

 

 

 

大淀「何やってるんですか!寝坊ですよ!」

 

 

 

時計の針を見ると9時を指していた。8時に朝食だから1時間寝坊したのか。

 

 

 

八幡「あ〜、悪い。今起きる。」

 

 

 

大抵二度寝すると怒られるんだが、人は二度寝を止めることは一生出来ないだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「ん?まだ食べてないやつもいるのか。」

 

 

 

てっきり皆食べ終わってるもんだと思ったんだがな。

 

 

 

大淀「今日非番の人達ですね。誰かさんと違って非番でも早起きですけど。」

 

 

 

八幡「俺にも非番の日を設けて貰いたいんですが。まあ設けなくても俺が今後勝手に設けるけど。」

 

 

 

連日働きっぱなしだし、そろそろ1日堕落する生活が恋しい。労基もクソもないです。でも、それなりに仕事は早く終わるし、自由時間も結構あるから休みが無くてもやってこれている。

 

 

 

大淀「お任せします。」

 

 

 

淡白な反応ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

雷「司令官!やっと起きたのね!」

 

 

 

八幡「おう。起こしてくれてサンキューな。」

 

 

 

雷「もっと頼っていいのよ!」

 

 

 

まあ実際起きれて無いんですけどね。最近執務の量が少ないから良かった。

 

 

 

暁「寝坊だなんて、司令官はまだまだ子供ね!」

 

 

 

ふんすっ!と言わんばかりに胸張って言ってるが、

 

 

 

八幡「この前、出撃だってのにぐーすか寝てたヤツは誰だっけか…。」

 

 

 

暁「だ、誰かしらね…。」

 

 

 

大淀「提督、早く食べてください。仕事は始まってますので。」

 

 

 

八幡「はいよ。それじゃあな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝食も食べ終わり、執務室に戻ってきた。

 

 

 

八幡「はぁ…。仕事すっか〜。」

 

 

 

コンコン

 

 

 

ユー「し、失礼します。」

 

 

 

予想外だった。昨日俺が言った言葉は決して優しいものではなかったし、寧ろ強く言いすぎたかと考えたくらいだと言うのに、

 

 

 

八幡「あぁ、今日の分はこれくらいだな。」

 

 

 

ただ自然と、自分で分かるくらい微笑んでしまった。昨日ゴーヤとイクに無理なら来なくて大丈夫だと伝えていた。今までのコイツなら、きっと逃げてしまっていただろう。勿論、それを俺は責めはしない。でも1歩踏み出したから、それが嬉しくて感情が出てしまった。

 

 

 

ユー「っ、はい!!」

 

 

 

犬みたいだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

 

 

イムヤ「失礼するわ。」

 

 

 

八幡「ん?あぁ、もう時間か?」

 

 

 

イムヤ「えぇ、だから迎えに来たのよ。」

 

 

 

もう時間は昼過ぎを指していた。昼食の後に向かうんだろう。

 

 

 

ユー「は、はい。」

 

 

 

昨日の今日じゃ流石に厳しいか…。若干まだ硬さを感じる。初回だしな、仕方ない。

 

 

 

八幡「今日の担当は俺がやる。そんなに強ばらんでもいいぞ。大したことはしない。」

 

 

 

長門との約束もあるからな。急な事で愛宕には悪いが…いや、アイツならいいですよ〜♪とか言いそうだ。

 

 

 

ユー「アドミラルが、ですか?」

 

 

 

八幡「あぁ、今回だけだがな。だから先に行ってろ。時間になったらちゃんと行くからよ。」

 

 

 

ユー「分かりました。」

 

 

 

八幡「ユー、ちゃんとご飯は食えよ。」

 

 

 

ユー「っ、はい!」

 

 

 

ここに来てからまともにご飯を食べている所を見ていない。この前のカレーだって殆ど残していた。少食ってわけでもないだろうし、まあ考えられるのは昔の環境が影響してるとしか考えられないが。まあ、そこは時間に解決してもらうしかないか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イムヤ「どうしたのよ。ニヤニヤして。」

 

 

 

ユー「初めてアドミラルに名前で呼んでもらえました。」

 

 

 

イムヤ「そんなに嬉しいものなの?」

 

 

 

ユーにとってはきっと特別な事なのだろう。自分が好いている人に名前を呼ばれる事がこんなにも嬉しいものだと、ユーは気づけた。

 

 

 

ユー「イムヤには分からないかもですね。」

 

 

 

イムヤ「昨日の今日で言うようになったわね…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「とかいって教室の前まで来たが、何も考えてないんだよな…。またお任せでいいか。」

 

 

 

扉を開ける。

 

 

 

響「朝とは違って寝坊はしてないようだね。」

 

 

 

時雨「雷から、また寝たいって言ってたから寝かせてきた!って聞いた時は笑っちゃったけどね。」

 

 

 

八幡「2度寝をしたくなるのは人間の習性みたいなもんだ。気にすんな。さて、授業始めんぞ。」

 

 

 

暁「起立!礼!着席!」

 

 

 

今日の日直は暁だったっけか?順番的に島風…ってあぁ、今日は演習訓練とかだったか。何人かいないのはそれが理由ね。

 

 

 

八幡「はてさて、困ったことに何も考えてないから何をしたもんか…。なんか要望はあるか?」

 

 

 

ゴーヤ「いや、先生が生徒に聞いてどうするんでちか。」

 

 

 

八幡「ご最も…。まあ普通の授業は普段愛宕がしてくれてるからいいだろ。今回は初回のやつもいるし、最初はお前らの要望に答えてやろうと思ったんだよ。」

 

 

 

言い訳じゃないです。本当ですよ?

 

 

 

睦月「はいはーい♪」

 

 

 

八幡「却下。」

 

 

 

睦月「まだ何も言ってないのに〜!」

 

 

 

だって地雷だもん君。核弾頭並の威力だと俺は思ってるからね?

 

 

 

如月「いいかしら?」

 

 

 

ここでまさかの如月。コイツはある意味信用出来るやつだから問題ないな。

 

 

 

八幡「よし、なんだ?」

 

 

 

如月「司令官が私達のことをどう思ってるか、細かく教えて頂戴?勿論…一人一人よ?」

 

 

 

あ、あれ?おかしい…。俺の予想と違う。おいそこ、ハイタッチすんな。

 

 

 

ゴーヤ「確かに気になるでち。」

 

 

 

電「決まりなのです!」

 

 

 

時雨「適当な事言ってやり過ごそうとか考えそうだから、僕らがちゃんと満足するような事を言ってね。」

 

 

 

こうなるから授業が嫌なんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暁「そろそろいいんじゃないの?」

 

 

 

八幡「あぁ、30秒という短い時間をくれてありがとよ。」

 

 

 

コイツマジで30秒しか考える時間くれなかったよ…。どうせコイツらは俺が真面目に答えるはずないとか考えてるんだろうから、ここはあえて真面目に答えてやろう。

 

 

 

八幡「じゃあ席順で行くぞ。最初は暁だな。」

 

 

 

暁「どんと来なさい。」

 

 

 

八幡「暁の印象はレディに尽きる。」

 

 

 

それを言った瞬間パァァっと明るくなる。

 

 

 

暁「流石司令官!!分かってるわね!」

 

 

 

八幡「そういうレディな所いいと思うぞ。」

 

 

 

暁はこれを言っておけば満足するだろう。問題は次からだ。

 

 

 

雷「次は私ね!」

 

 

 

八幡「雷か。そうだな…。自分に厳しく他人に甘くって言葉が良く似合うって感じだな。いつも俺の事は甘やかしてくるくせに、演習の時は自分の悪い部分をしっかり見つめてる。もっと自分を甘やかしてもいいと思うぞ。俺のようにな。」

 

 

 

雷「え、み、見てたの?」

 

 

 

そりゃ提督だからな。ちゃんと実力は把握しなくちゃいけないし…。決して邪な感情は持ち合わせてないからね?ホントだよ?

 

 

 

八幡「次は電だな。」

 

 

 

顔を真っ赤にしている雷をスルーして、次の電へ移る。

 

 

 

電「は、ハイなのです。」

 

 

 

正直な話ここまでしっかり答えてくれるとは思っていなかったため、身構えてしまう電。ちなみに勢いで言ってる節があるため、これが終わった後恥ずかしくて、執務室で悶えるのが目に見えている。

 

 

 

八幡「電はここ最近話すようになったからな…。いつも何か我慢してる感じがする。それが何なのかは分からんが、もっと素直になっていいと思うぞ。後、夜はしっかり寝るように。」

 

 

 

電の目の下には少しだが隈がある。寝不足気味なのはよく見れば分かるのだ。

 

 

 

当の本人は我慢してる内容を実はバレていると勘違いして、耳を真っ赤にして机に伏せている。

 

 

 

響「私の番だ。期待しているよ?」

 

 

 

八幡「響は初期の頃から話してたな。んー、心配性ってイメージだな。多分最初俺に絡んで来た1番の理由は、品定めって感じだろうな。」

 

 

 

響「悪かったと思っているさ。でも今はそんな事考えてないよ。」

 

 

 

八幡「そうなのか?まあ後は、何かを我慢する時は後ろに手を組む癖があるって所だな。」

 

 

 

響「バレバレみたいだね。」

 

 

 

八幡「アホ。カマかけだ。ま、最近はそれが無くなって何よりだと思ってる。」

 

 

 

帽子で顔を隠してしまった。やり過ぎたか?と思ったが、思っている事を伝えろと言ったのはコイツらなのだから別にいいかと、その感情を呑み込む。

 

 

 

八幡「次は時雨だな。」

 

 

 

時雨「ちょっとドキドキしてきた。」

 

 

 

八幡「犬のイメージが未だに取れん。お手ってやったら本当にやって来そう。」

 

 

 

時雨「い、いぬ!?」

 

 

 

八幡「話す時、尻尾振ってる感が凄いぞ。」

 

 

 

その言葉にあぁ、確かにと周りからも肯定の声が聞こえる。

 

 

 

八幡「ご飯食べてる時だって…」

 

 

 

時雨「も、もういいから!僕のはお終い!」

 

 

 

八幡「そ、そうか?満足したならいいんだが。」

 

 

 

まだまだ言い足りなかったが、本人がそれで良いと言うなら仕方ないか。

 

 

 

八幡「じゃあ次は睦月だな…。」

 

 

 

睦月「ムム〜。なんで段々憂鬱そうになるのか聞きたいかな〜?」

 

 

 

自分の行動を振り返って考えて見てほしい…。ダル絡みしかされてないし、言う事聞かないし、なんなの?って感じなんだよなぁ。

 

 

 

睦月「もしかして…睦月ちゃんの可愛さは言葉では言い表せないから憂鬱だったり〜?別に可愛いって一言言ってくれれば睦月は満足なので安心してください♪」

 

 

 

ウザイ、あざとい。

 

 

 

八幡「あー、可愛いよお前は。」

 

 

 

睦月「ふぇっ!?」

 

 

 

八幡「ウザイしダルいしあざといけどな…って聞いてるか?」

 

 

 

とんでもないアホ面を晒しているぞ。…大丈夫か?

 

 

 

如月「睦月ちゃんはもうダメね。さっさと次に行きましょ。」

 

 

 

八幡「そうだな…。如月は…」

 

 

 

言おうと思っていた言葉は睦月との仲の良さだった。だがそれがしっくり来ない…。

 

 

 

如月「何?短い付き合いだと何も思い浮かばないのかしら?」

 

 

 

八幡「本当は、睦月と仲のいいドSお嬢様って言おうと思ってたんだが…。」

 

 

 

如月「ぶっ殺すわよ?」

 

 

 

やめて、怖いから。本当に目だけで人殺せそうだから…。

 

 

 

八幡「お前に感じてるのは、多分感謝だな。」

 

 

 

如月「はぁ?」

 

 

 

如月が帰ってこなければ睦月は更に自分をすり減らしていただろう。コイツに直接言うことは絶対に無いが…それに関しては感謝している。

 

 

 

八幡「感謝してんだよ。単純にそれだけだ。」

 

 

 

如月「意味わかんないんだけど…。まあ、いいわ。」

 

 

 

分かってもらうと困るから分からんでいい。

 

 

 

八幡「さて、次は潜水艦組か…。お前らとは本当に浅い関係だから何も言えることがないんだけど?」

 

 

 

イク「ハイハイ!」

 

 

 

八幡「どした?」

 

 

 

イク「潜水艦の中で1番好きな子は誰なの!?ちなみにユーは有利過ぎるので無しなの!」

 

 

 

イムヤ「ちょっと…イク。それはなんでも。」

 

 

 

八幡「強いて言うならイムヤだな。しっかり者だから。」

 

 

 

イムヤ「即答!?」

 

 

 

八幡「ここまで来て言わないのは無いだろ。」

 

 

 

イク「ぐぬぬ…。ならゴーヤとイクならどっちなの!?」

 

 

 

八幡「ゴーヤだな。」

 

 

 

ゴーヤ「比較対象がイクだとあんまり嬉しくないでち。」

 

 

 

イク「酷いの!?」

 

 

 

あー、イクの扱い方が分かってきたわ。雑に扱っても問題ないタイプね。理解理解、メモっとこ。

 

 

 

八幡「最後に、ユーか。」

 

 

 

ユー「はい。」

 

 

 

八幡「手のかかる妹だと思ってる。」

 

 

 

ユー「い、妹ですか…。」

 

 

 

妙に不服そうだな…。でも事実そう思ってるのだから仕方ないだろ。

 

 

 

八幡「さて、これで終わりだな。10分休憩挟んでから授業始めるぞ。今日のテーマはこの世で最も怖いもの、だ。」

 

 

 

そう言って部屋を出ていく八幡。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「ぬうぉぉぉぉぉ〜。俺は、何で、あんな、恥ずかしい事、言ってんだ〜!」

 

 

 

布団に包まりながら悶絶する八幡。

 

 

 

加賀「……。」

 

目撃者はいた。




遅くなってすいません。長くなってしまいました。
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