朝食が終わり執務室に戻る八幡
八幡「ただの書類整理なんだが、この鎮守府のことが書かれてっからちゃんと目を通さなきゃなんだよなぁ..。量がありすぎて腐ってる目がさらに腐っちゃう」
書類を書類の種類別に分けてまとめて置いておく
八幡「..まとめただけ、だが、俺は休憩することを惜しまない!!」
むしろ俺に働けとか言うやつに対して言ってやりたい..お前はアホかと。俺は働く為に生まれてきたわけじゃない。働くにせよこんな強制的にじゃなくて、もっと「腹減ったからご飯作ろ」的な気持ちで働きたい。あと毎日それを永遠と続けるのは苦痛だからな..。冬とか冬眠して〜。あと群れを作らないで1人で生きていけそうなのがいいな。そう言えば前に動物百科事典で熊は1人で生きていけて冬眠もするとか書いてたな。次死んで生まれ変わるとしたら..私は熊になりたい。てか、1回死んでるんだけどね
コンコン..
八幡「はいどーぞ」
時雨「..失礼します。これ買ってきたよ」
八幡「おぉ..さんきゅー」
待ちに待った俺の好物..マッ缶がやってきた。これ絶対本部に支給しよう。あとで書類書いとこ。仕事しろって?書類かいてんじゃん
時雨「ジー..」
八幡「な、なんだよ」
時雨「提督は..私達をどうしたいの?」
八幡「どうしたいか..」
正直に言おう..関わらないでほしい。それが無理でも必要最低限の関わりあいがいい。あとは黙って仕事をしてくれたらなんの文句もない..欲を言えば俺のもやってほしいが、それだと結局こいつらとの会話時間が増えるからダメだな。こいつらがやりたいとか言ったらやらせるけどな。言ったら怒られるだろうな..でもこいつらに遠慮する義理はないし、嫌われてるなら尚更もっと嫌われて関係を極力なくすのが理想的か
八幡「そうだな..出来ればお前らに関わりたくないな。それが無理なら必要最低限の会話で済ましてほしい。お前らはお前らで好きに過ごしてもらって俺は俺のやりたいように過ごす。そんな鎮守府が目標だな」
時雨「..ぷっ、はははは!」
八幡「笑うんじゃねーよ。こちとら大真面目だぞ?」
時雨「君..クソみたいな人だけど前の提督とはちがうクソ提督だよ」
こら!女の子がそんな汚い言葉使うんじゃありません!八幡怒っちゃうぞ!?うんごめんキモイ
八幡「クソとか言うなよ。底辺の人間なら分かるけどクソはないな。そんな不潔な存在になった思い出はないからな。むしろ俺純白の白」
時雨「その目を見る限り白ではないかな?」
八幡「目は関係ないだろ」
この生ぬるい感じ....たまらなく嫌になる。俺が最も嫌った、馴れ合い。片方は信じても片方は利用してるだけ、人っていうのはやはり根本的に楽をしたがる。助け合って生きる?馬鹿言え、そんなの欺瞞だ。いや、自分を正当化するための言い訳。そんなクソみたいな関係なら最初から無い方がマシ。そういえば人っていう字はお互いを支えあって出来てるんだっけか?俺には片方が寄りかかってるようにしか見えんがな
時雨「ねえ..一口ちょうだい?」
八幡「はぁ..今のうちに優しく接して俺のご機嫌とりか?」
まあとどのつまり..そんな関係を求められるなら、俺はそれをあっさり切り捨てる
時雨「え、ちがうよ!」
八幡「なら今まで罵倒の目で見られた俺を慰めてんのか?」
時雨「だから違うって..僕はただ、提督と仲良く..」
八幡「無理だろ。俺は提督、お前は艦娘。そんでもってお前らは提督を恨んでる」
時雨「それは..これから何とかしていけば」
八幡「誰が?」
時雨「え..」
八幡「俺が?なんでそんな事しなくちゃいけないんだよ。」
時雨「でも..皆に優しくしてくれたじゃないか」
八幡「それで俺を信じるとかやめとけよ..。人っていうのは残忍な生き物だ。他人を簡単に裏切る。挙句の果てにはストレスのはけ口すら作らなきゃやってけないと来た。それを身体で学んだってのに、また同じ過ちを繰り返すのか?」
時雨「じゃあ..君もあいつと同じことをするのかい?」
八幡「するつもりはない、する度胸もないけどな。それでも俺はお前らと馴れ合うなんて無理だ」
時雨「なら..どうして優しくするんだ!」
八幡「優しくなんてしてないさ。ただ働いたやつにはそれ相応の対価を支払ってるだけ。当然のことだろ?だからお前らの提督に対するトラウマをどうにかしようなんてこれっぽっちも考えてない。むしろ今のままの方が俺は過ごしやすい」
時雨「君は..いや君も怖いんだね。裏切られるのが」
八幡「いーや違う。裏切られるのが怖いんじゃない、裏切られるって分かってるのに一緒にいるとかマゾヒストだろ。気持ち悪いわ」
時雨「でも周りに誰かいた方が楽な時だってあるよ」
八幡「そりゃ価値観の違いだ..お前はそう感じるのかもしれんが俺はそうは感じない」
時雨「そっか..じゃあ提督とは分かり合えない、のかな」
それは違う..
八幡「分かり合える合えないじゃない。分かり合う必要がないんだよ」
時雨「..うん、分かった。ごめんね一人の時間を無駄にして。でもいい鎮守府にしてくれることをちょっと期待してるよ」
八幡「いーや、気にすんな..。はっ、俺みたいなのが出来ると思うか?」
時雨「うーん..やっぱり期待出来ないかも。」
八幡「だろ、まあそういう事だ」
時雨「うん。またね」
そう言って時雨は部屋を出ていく
八幡「はぁ..」
お互いに期待しない、期待されないというのは結構楽でいい関係なんじゃないかと俺は思う。まぁ、ほら、パンドラちゃんが持ってた箱の中にはあらゆる災厄と一緒に希望が詰まってたっていうじゃんか。あれだよあれ、希望も災厄ってことだ
俺結構上手いこと言ったわ
八幡のセリフ..少しパクリました(๑>•̀๑)テヘペロ
ま、これで今日の投稿は終わりですかね笑