比企谷八幡、提督に着任する!?   作:ゆず1252

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彼は人生初の朝チュンを迎える

チュンチュンと小鳥のさえずりが聞こえる。朝日が窓から差し込み、自身の起床の時間だと気付かされる。

 

八幡「あぁ、ダメだ。起きたくない仕事したくない動きたくない寝ていたい…。」

 

ヤダヤダと子供のような事を独り言で言っている男…。なんて悲しいのだろうか。

 

八幡「…寝よう。もう誰にも止められない。」

 

本当に起きなきゃ行けない時間になったら大淀ママがきっと来てくれる。寧ろ来なくてもいいくらいだが…。いや待て。

 

八幡「コレでもし起こしに来たのが大淀じゃなかったら?」

 

ふと考える…。時雨や響、加賀とかならまだ良い。これがもし天龍だったら?

 

天龍『おいこらァ!!いつまで寝てんだ!!』

 

と、とんでもない声量で起こしに来るに決まってる。まだ天龍はマシだろう…。如月や龍田だったら?

 

龍田『アラアラ〜。どうやら永眠したいみたいね〜。』

如月『ビンタで済むと思ったのかしら?』

 

間違いなく恐怖or痛みで起こしに来るに決まってる。それならまだいい…。睦月が一番ヤバイ…。

 

睦月『司令官さんは睦月ちゃんと一緒に寝たいのかニャ〜?』

 

社会的に殺しに来る…。1番最悪なパターンだ。

 

八幡「なんでここの鎮守府にはマトモな奴が少ないんだ。前任のせいか…。殴ってやりてぇ、無理だけど。」

 

なんて巫山戯たことを考えていると、またウトウトしてくる。

 

八幡「睡魔に逆らえる人間はいないよな…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「んっ…。あれ、今何時だ?」

 

ユー「1045です。」

 

八幡「マジか…。寝坊しちまった。」

 

ユー「問題ないです。皆さん各々で判断して動いているので。」

 

八幡「おー、そうか。ってユーサン?」

 

ユー「はい、ユーです。」

 

八幡「なんでココにいるんですかね?」

 

俺の布団の横にちょこんと座っていたのはユーだった。

 

ユー「私が秘書官なのと、起こしに行ってくれとお願いされたからです。」

 

八幡「そうか。なんで起こしてくれなかった?まあお陰でよく寝れたんだけど…。」

 

ユー「睦月が起こさなくて平気と言っていたので。」

 

あぁ、嫌な予感しかしない…。

 

八幡「睦月は俺に何かしてたか?」

 

ユー「特に…危害は加えようとはしていなかったです。」

 

八幡「…ここの部屋に来たりとかは?」

 

ユー「来ました。」

 

八幡「何しに?」

 

ユー「写真を…撮ってました。」

 

なるほど。寝顔を撮られたか…。だが甘いぞ睦月よ。俺が寝顔を撮られた如きで狼狽えるわけが無いだろう。

 

八幡「そうか。まあとりあえず仕事だけ終わらせるか。」

 

ユー「加賀と大淀で終わらせてました。」

 

速すぎるだろ…。というかユーは何もしてないのね。まあ俺も何もしてないから、文句は言え無いが。

 

八幡「…なら飯だけでも食べるか。ユーはどうする?特にして欲しい事とかはないから、今日は非番でもいいぞ?」

 

ユー「食事だけご一緒して、その後は皆と遊びます。」

 

八幡「あいよ。」

 

上手くやれてるみたいで何よりだ。とりあえず腹ごしらえして、大淀と加賀に土下座しに行こう。

 

 

 

 

 

 

八幡「悪い、寝坊した。」

 

大淀「……。」

 

加賀「……。」

 

あれ?結構マジオコだったりします?

 

八幡「いや、ほんとにすまんとは思ってる。」

 

大淀「…。」

 

加賀「…。」

 

ヤバい。まるでゴミを見るような目で俺を見てきやがる。寝坊ってそんなに大罪だったっけ?天龍とか暁とかよく寝坊してるじゃん!なんで俺だけ…。女尊男卑にも程があるぜ。

 

八幡「か、加賀?夕食は…」

 

とりあえず機嫌取りをするため、餌で釣りやすい加賀に話しかけようとしたが、

 

加賀「ち、近づかないでください。」

 

八幡「え…。」

 

これは…小学生の頃にあった、比企谷菌のデジャブ!?何故今になって比企谷菌が蔓延し始めた!?

 

大淀「見損ないましたよ、提督。貴方はそういう事をする方ではないと思っていたのに。」

 

八幡「ち、ちょっと待て!なんの事だ!?」

 

俺なんかしたっけ?昨日は夕食の後、風呂に入って即寝してたから何が出来る時間ってほぼなかった筈だ。ってことを考えると、寝ながら何かしたってことか!?んな馬鹿な。

 

加賀「もし、同意の上でそうなったのなら…仕方ないと割り切りましょう。」

 

八幡「はぁ?同意って、なんの同意だよ。というかマジで何の話だか読めなさすぎるんだが…。」

 

大淀「貴方って人は…。呆れてものも言えませんね。」

 

俺の知らない所で呆れられても困っちゃう。寝ながら何か出来る特技なんて無いんだが?それとも知らぬ間に目覚めた?無意識で何か出来る特技とかカッコイイな。今回クソほどに裏目ってるけども。

 

 

そんな問答を繰り返していると、執務室に長門が来た。

 

長門「失礼する。提督も起きていたか。丁度いい。話があるんだが…。」

 

八幡「話?重要な話なら聞くが…その前にコイツらの誤解?を解きたいんだけど。」

 

長門「私にとっては重要なんだが…誤解というのは?」

 

八幡「それが俺にも分からない。起きてきたらゴミを見るような目で俺を見てきたんだが…。まるで身に覚えがない。」

 

長門「それは元々ではないか?」

 

あ、そうだったわ。それで納得しちゃう俺って…。

 

長門「悪事を働いたならしっかり謝罪はしておけ。」

 

八幡「どんな悪事か分からんから困ってる。」

 

ヒッキー困ってます。ヒキコマリしております。なんでもないです。

 

八幡「はぁ…。とりあえず今すぐ解決出来そうにないから、先に話を聞くわ。」

 

長門「ありがたい。では聞きたいのだが…どうしたら小さい子らと寝れる?」

 

八幡「……は?」

 

長門「だからどうしたら小さい子らと一緒に寝れるかと聞いている。」

 

待て待て…。突拍子も無さすぎて訳が分からん。国語の成績が良くとも、これは難解だぞ?とりあえず整理しよう。小さい子…駆逐艦か?と、寝たいと。いや分からんて!!

 

八幡「な、なんでそれを俺に聞くんだ?天龍とか龍田とかの方が、いい返事が貰えそうだけど…。」

 

長門「以前聞いた時に遠回しにダメと言われたからだ。」

 

どうしてそんなに凛とした態度で言えるのであろうか…。そんなんでいいのか戦艦よ。

 

八幡「だからって俺に聞いてくる意味が分からん。他にもっといるだろ。」

 

長門「実績があるからに決まっているだろう。だから聞いている。」

 

八幡「なるほど。実績があるから聞いてきたなら納得だ。ん?実績?」

 

長門「そうだ。」

 

八幡「誰が?」

 

長門「ん?提督がだ。」

 

八幡「俺が、駆逐艦と?」

 

長門「厳密には潜水艦だが。」

 

ここで八幡閃く。謎に引かれ始めたのは俺が起きてから。昨日までは普通の対応。つまりは俺が寝る時から起きるタイミングで何か起きたのは間違いない。なら何が?そう、潜水艦の誰かと寝ていた。ここまで出てきたら犯人は1人!

 

八幡「…ユーの奴やりやがったな。」

 

大淀「やはり事実なのですね…。」

 

八幡「待て待て!俺は知らん!寝て起きたら隣に居ただけだ!」

 

長門「なるほど…。寝て起きたら隣に居るものなのか。」

 

八幡「お前はもう黙っててくれ!」

 

ここで一つ疑問点が浮かぶ。

 

八幡「お前ら…何処で知ったんだ?」

 

そう…。もし寝ている所を見たならば、きっと叩き起されるに違いない。だが俺にその記憶はない。つまり別の場所で知ったということになる。これは長門にも当てはまる。

 

大淀「そ、それは…。」

 

ここで八幡さらに閃く!!あの時のユーが言っていた。

『睦月が起こさなくて平気と言っていたので。』

『写真を…撮ってました。』

 

八幡「なるほどな…。睦月か。」

 

加賀「つまりは同意だったという事かしら?」

 

八幡「いや違う。間違いなく睦月の悪ふざけだ。あの野郎…どうしてくれようか!」

 

とりあえず飯抜きは確定。それはそれは恐ろしい罰を与えてやろう…。

 

大淀「睦月さん…。私も騙されてしまいました。よくよく考えたら提督がそんな事する度胸は無いのに。」

 

それはそれで男としてどうなんだろうか。だが今はそれでいい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は睦月を見つける為に走った。

 

時雨「司令官もそういう事…したいんだね。」

 

そう、ただひたすら走った。

 

天龍「仲良かったのは知ってる…。でもよぉ…。」

 

天龍が何故かたどたどしかったが気にせず走った。

 

如月「どうしたのかしら?発情期?」

 

息絶え絶えになりながらも走った。

 

イムヤ「あんたって奴は!!」

 

途中追いかけられもしたが、走った。

 

睦月「げっ!?」

 

八幡「ゼェゼェ…。て、提督…命令だ。」

 

過呼吸寸前レベルで息が上がっているが、何とか言葉を紡ぐ。

 

イムヤ「やっと追いついた!!って睦月?」

 

八幡「お前はしばらく飯抜きだ。」

 

睦月「い、嫌だなぁ〜。なんの事だか分からないにゃ♪」

 

イムヤ「ちょっと!どういう事よ!!」

 

八幡「睦月がユーをけしかけたんだよ…。」

 

イムヤ「…は?」

 

睦月「ヒッ!?」

 

あまりにも圧力のある1文字。流石の睦月も怯んでしまい、涙目になる。

 

八幡「さて飯抜きでも充分だとは思うが…。潜水艦のリーダーとしてどう思う?」

 

イムヤ「足りるわけないでしょう?あんな純粋無垢な子をイタズラに利用するなんて…。大罪よ。」

 

睦月「ちょ、ちょっと待って欲しいなぁ〜って。」

 

八幡「そうか…。なら大規模作戦までのコイツの扱いはイムヤに任せよう。」

 

イムヤ「ふふふ…。ありがとう。腕がなるわ。」

 

笑顔怖すぎんだろ…。

 

睦月「ヒィ〜!!あっ!如月ちゃん!助けてー!」

 

タイミング良く、傍を如月が通る。

 

如月「あら、睦月ちゃん。虐められてるの?」

 

睦月には最後の希望の光に見えただろう。

 

睦月「そ、そうなの!だから「ダーメ♪」え?」

 

だがその光も途絶えた。

 

如月「悪い事をしたら…ちゃんと償わなきゃ♪」

 

あっ、めちゃくちゃ楽しんでる顔だ。多分自分も参加してやろうって魂胆だな…。怖い怖い。

 

八幡「それじゃ…後はお好きにどうぞ?」

 

その場を後にする八幡。後ろから聞こえる睦月の悲鳴を聴きながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日談だが、ユーに嫌じゃなかったか?と天龍が聞いた所。

 

ユー「感無量とはあれでした。」

 

ドイツ出身の癖して難しい言葉で答えていたとさ。




しばらくこんな感じで遊ばせてください。
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