比企谷八幡、提督に着任する!?   作:ゆず1252

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今回はいつもと違って艦娘目線でのお話です!


彼女の思い。

時雨「あ、睦月の悲鳴が聞こえる。」

 

響「今日も鎮守府は平和だね。」

 

八幡「んなわけあるか。こっちは散々な目にあったんだぞ?」

 

彼は僕達の司令官。目は凄ーく腐ってはいるけど、とても優しい人なんだ。ちょっとだけ残念な所もあるけどね。

 

時雨「執務は大丈夫なのかい?」

 

八幡「ん?あー、俺が寝ている間に加賀と大淀で終わらせたらしい。お陰でやる事が無い。提督様々だな。」

 

時雨「それはそれでどうかと思うけれど?」

 

響「まぁいいじゃないか。今までが忙しかったからね。」

 

このミステリアスな雰囲気を出している子は響。最近知ったんだけど、意外と夜が苦手らしい。ちなみに前任とか関係なく、暗いのがダメなんだとか。

 

八幡「その通りだ。もう少し休みを増やしてもいいと思うんだがなぁ。周りがそれを許してくれない。というか勝手に問題を起こして忙しくする。特に睦月とか天龍とか。」

 

時雨「ハハ…。なんというか、お疲れ様?」

 

着任してから今まで、ほぼ休み無しで働き詰めだったからね。当時の方がキツかったはずなんだけど、何故か今の方が疲れて見えるのは何故だろう?

 

暁「あら?司令官じゃない。」

 

電「おはようございますなのです。」

 

雷「もう、こんにちはの時間だけどね!お寝坊かしら?」

 

八幡「おー、おはようさん。仕事は終わってっから寝坊したって問題ない。いや、これは最早寝坊とは言えないな。戦略的遅起きだ。」

 

暁「やるじゃない!流石は司令官ね!」

 

暁はなんというか…残念?な子だ。純粋すぎるからこの人の言葉を鵜呑みにして、手放しで褒めてしまう。

 

八幡「そうだろ?そんな暁にはコレをやろう。」

 

そうして渡したのは司令官の好物、マッ缶と呼ばれる物だった。個人的には甘すぎて好きじゃないんだけど、艦娘の間では密かに人気だったりする。

 

暁「気が利くわね!頂くわ!」

 

八幡「おう、飲め飲め。」

 

響「よくあれをガブガブ飲めるものだね。私には無理だ…。」

 

時雨「その気持ち分かるよ。僕もあんなに一気に飲めない。胸焼けしそうになる。」

 

八幡「あの甘さがいいんだろうが。この良さが分からないとは…まだまだお子ちゃまだな。」

 

最近変わった事がある。前と比べて司令官が喋ってくれるようになったことだ。僕からすると嬉しいんだけど、なんというか違和感がある。

 

雷「普段あんまり司令官とは話せないから、新鮮だわ!」

 

と、考えていると雷が聞いてくれた。あんまりこういう事を聞くと、次の会った時に話してくれなくなるから聞きづらかったんだけど…。

 

八幡「あー、確かにお前らとはあんまし話せてないかもな。ワイワイしてるのが嫌いなだけで、別に話すのは嫌いじゃないぞ?」

 

この返答も予想外。昔は極力関わらず仕事をしたいとか言ってたのに、どういう風の吹き回しだろうか?

 

響「前は関わりたくないとか言ってたんだけどね。」

 

八幡「それはお前らがめんどくさかったからだな。今はさほどだから問題ない。」

 

その言葉は心にぐさりと刺さるよ。

 

八幡「やべ、そろそろ戻らないと加賀と大淀に怒られそう。あとユーのこと置いてきちまった。」

 

最近ここに来たユー。司令官と1番距離が近いと言っても過言ではない。今日なんて一緒に寝たという情報もある。正直羨ましいな。

 

暁「そう。また今度お喋りしましょ!」

 

八幡「おう。時間が空いたらな。」

 

そんなことを考えていたら司令官が戻ってしまった。

 

響「暁達は天龍に呼ばれてるんじゃなかったのかい?」

 

電「あ!そうだったのです!」

 

雷「すっかり忘れてたわ!」

 

あらら…まぁ天龍なら怒ることはしないだろうけど。遅れた理由が司令官と話してただから、後で何か言われるんだろうなぁ。

 

時雨「早く行ってきなよ。あんまり待たせると可哀想だよ?」

 

そう言ったことを皮切りに走って言ってしまった。あ、暁が転んだ。

 

響「騒がしくて申し訳ない。」

 

時雨「気にしなくていいさ。響行かないのかい?」

 

響「私は強いからね。問題ないさ。」

 

実は言うと響の練度は高い。鎮守府の駆逐艦の中では最強かもしれない。

 

時雨「響はさ、司令官の事どう思ってる?」

 

響「唐突だね。」

 

時雨「気になってね。」

 

響はんー、と考えてから

 

響「兄…のような人かな。あの人が司令官で心から良かったと思えるよ。」

 

兄か…。その気持ちはよく分かる。面倒見が凄くいいし、大体のお願いは嫌々言うけど結局はやってくれるんだ。

 

響「時雨はどうなんだい?」

 

時雨「んー、僕はどうなんだろうね。」

 

兄、とは何か違うんだよな〜。どっちかって言うと手のかかる弟?なのかな?

 

睦月「あれれ?2人で何話してるんですか〜?」

 

響「おや、もう罰は済んだのかい?」

 

睦月もユーの次に距離が近い艦娘だ。まあからかってるだけなんだろうけど…。

 

睦月「何とか許して貰えました…。それで何をお話してたんでしょう!」

 

時雨「ははは、司令官の事を話していたのさ。」

 

睦月「お〜!モテモテですねぇ〜♪」

 

モテモテとはまた違うと思う。本人に言ったら絶対否定するだろうし。

 

響「私は兄のような人って答えたところさ。今は時雨の返答待ち。」

 

睦月「なるほどなるほど!時雨さんはどう思ってるんですか!?」

 

時雨「ん〜、とりあえず弟なのかぁ。」

 

そういうと、2人して「「あ〜」」と反応した。

 

響「そういう一面も確かにあるね。特に今日なんて寝坊してる訳だし。というか毎回起こされてないかい?」

 

時雨「うん。基本雷が率先して起こしに行ってるイメージ。」

 

睦月「今日はたまたま雷さんのスケジュール的に起こせなかったからユーさんが起こしに行きましたもんね。」

 

いつも朝が憎いとか、朝は人の天敵とか、朝ほど来て欲しくないものは無いとか言ってたなぁ…。

 

響「前に朝が苦手なら夜に仕事すればいいんじゃないか?と言ってみたら、この世の終わりみたいな顔されたよ。」

 

時雨「それ僕も同じ…。本気で言ってる?って顔してた。」

 

睦月「仕事したくないが強くありすぎるんですねぇ。というか基本執務は任せきりだから殆どやる事無いはずなんですがね〜。」

 

確かに。と頷く。

 

響「それで、睦月はどうなんだい?」

 

睦月「なにがです?」

 

時雨「そりゃ、司令官のことに決まってるじゃないか。」

 

睦月ほど感情が読み取りにくい艦娘はいないだろう。いっつも笑顔だから余計に。だからこそ気になる。本心ではどう思っているか。

 

響「たまには本心を聞きたいからね。」

 

睦月「睦月は司令官の事大好きですよ?」

 

わお…。真顔で言ってきたよこの子。こんなに分かりやすい返答も珍しい。

 

睦月「大好きだからこそ色々したくなっちゃうんですよ〜♪ちなみに添い寝の写真は、ユーさんのだけじゃなく、睦月ちゃんのもあります♪」

 

時雨「睦月もしてたんだ…。」

 

睦月「今まで人肌なんて感じたこと無かったもので。気になっちゃったんですよ!」

 

響「それで、感想は?」

 

睦月「それは勿論…最高でしたよ♪ついでにこの写真で司令官を脅して、もう1回やってもらおうと考えてます!」

 

わぁ〜、何を言ってるんだこの子は〜。司令官にはどんまいとだけ伝えておこうかな。

 

響「それは…気になるかもしれない。」

 

響も乗り気になっできちゃってるもんなぁ。まあその気持ちは凄ーく分かるけど。

 

八幡「何が気になるんだ?」

 

睦月「わぁ!?」

 

八幡「な、なんだよ。」

 

その話の中心人物が急に現れたら誰でも驚くさ。

 

睦月「え、いや、えーっと明日の天気について!」

 

睦月、流石に苦しくないかなそれは。

 

八幡「そうか。晴れらしいぞ?」

 

信じちゃうんだ。そんなんだから司令官は司令官なんだよ。

 

響「ユーと一緒に寝てた事件について話してたのさ。」

 

睦月「響さん!?」

 

八幡「本人いないのに何を話すんだよ。」

 

時雨「なんか睦月も一緒に寝てたらしいよ?」

 

睦月「時雨さん!?」

 

八幡「…は?」

 

睦月「な、なんの事だか分からないなぁ…。」

 

響「写真もあるとか。」

 

睦月「あ、あぁ。」

 

時雨「それを使って脅すとか何とか…。」

 

睦月「そこまで言ってないですよ!!」

 

似たようなこと言ってたけどね。

 

八幡「お前何やってんの?バカなの?」

 

この司令官の不思議なとこはココだ。これだけ言っても怒ろうとしない。もしかしたら通り越して呆れてるかもだけど。普通なら怒るはずの事を怒らない。今までは怒らない事で怒られていたから。

 

睦月「ち、違うんです…。き、記念に1枚と、思って。」

 

それはもう罪を認めちゃってるよ。

 

八幡「はぁ…。もう止めてくれよ?心臓とかに色々悪い。平和な朝を迎えさせてくれ。」

 

時雨「いつも朝自体を迎えられてないじゃないか。」

 

八幡「いや、起きてるし。迎えられてるっての。」

 

響「1人で起きられるようになりなよ…。」

 

八幡「それは難しいな。朝を迎えたくなさすぎて体が拒否してるんだ。それと睦月、逃げるなよ?」

 

どさくさに紛れ逃げようとしたが、止められる。

 

八幡「とりあえず間宮さんとこ行って、夕食の手伝いしてこい。加賀用のイタリアンでよろしくって伝えておいてくれ。」

 

睦月「わ、わかりましたー!!」

 

普通はもっと重たい罰でもいいと思うんだけどな〜。でも許されるなら僕も是非一緒に寝てみたいと思うのはダメだろうか。

 

響「時雨、私も今度してもらおうと思うんだけど。」

 

時雨「ははは、いいんじゃないかな?」

 

直接言ったら断られるけど、言葉巧みに誘導したらなんだかんだOKしてくれそう。

 

 

そうして2人で計画を練るため部屋に戻った。

 

 

 

 

 

 

数日後、目の下にクマができていた八幡。その話はまた今度しよう。

 

 

 

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