比企谷八幡、提督に着任する!?   作:ゆず1252

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暴れます。


彼は彼との在り方は絶対に!!間違っているわけがない。

さてさて…。志村提督とやらが我が鎮守府に視察に来るというので、少し偉そうな感じで門の前で待機してみたは良いが、疲れたので何時もの猫背に戻して待つことにした八幡。

 

八幡「あぁ…憂鬱だ。」

 

大淀「頑張ってください。応援していますので。」

 

え…あの大淀が応援?明日は槍でも降るのか?そこまで言わせる志村と言うやつはどんなヤツなんだろうか…。もうイメージでは油ギトギトの汚豚さんになってるんだけど。

 

大淀「来たみたいですよ。」

 

八幡「腹くくるか…。」

 

大淀「いや死ぬわけじゃないんですから…。」

 

俺にとっては死を覚悟しなくちゃいけないレベルで緊張してるからね?見知らぬ提督と話すとかどんな無茶振りだよ。前までだったら速攻逃げてたから。アレがアレでっていう前に来ること決まっちゃってから仕方なく、対応してあげてるだけなんだからね!

 

そんな八幡の気持ちなど知らぬが如く、黒塗りの車の扉が開かれる。

 

??「やぁやぁ!君が噂の比企谷君かなー?」

 

八幡「え、あ、はい。」

 

??「あははは!そんな緊張しないでいいのに!あ、私志村陽香って言います!!よろしくね♪」

 

八幡「は、はぁ。比企谷です。」

 

ま、まさかの女性!?うっそだろ!?ていうか軍って女の人いたのか!え、色々驚きすぎて思考がまとまらん…。

 

達磨「よぉ、兄弟。久しぶりだな。」

 

八幡「って、何であんたまでいるんだよ。」

 

横から現れたのはいつの間にか兄弟になってた達磨だった。

 

達磨「姐さんにお前のこと話したら興味持っちまったみたいでなぁ。ついでに俺も挨拶に来たわけさ。」

 

八幡「まぁ…別にいいんだけどね?とりあえず立ち話もアレですから中行きましょ。」

 

志村「大淀ちゃん!久しぶり〜!元気してた?あ、肌ツヤ良くなってるね!良かった良かった!!」

 

大淀がもみくちゃにされている。おい、俺を見るな!何もできん!!

 

達磨「おーい、姐さん。兄弟行っちまったぞ?」

 

志村「えっ!普通置いてくかな〜?まあ場所は分かるからいいんだけど。じゃあね大淀ちゃん!」

 

やはり大淀は志村が苦手だと心から思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

志村「もう!女性を置いていくとかどういうことなのかな!」

 

八幡「いや、大淀と話してたんで。あと待つの面倒くさくて。」

 

達磨「うへぇ…。姐さん相手にそんな事言えるの兄弟くらいだぜ?」

 

え?そうなの?もしかしてヤバい人だったりします?

 

志村「も〜。私をやばい人みたいに言わないでよ。純粋無垢な天使ちゃんなんだぞ?」

 

確かに見た目は滅茶苦茶良いんだよなこの人。大人の女性って感じだし。

 

八幡「それで、今日来た理由ってなんすか?」

 

志村「ふふ…。いいね。お姉さん話が早い子は好きだよ?」

 

どうやら何かのスイッチを入れてしまったようだ。先程までの朗らかで、優しい印象は無くなり、冷たい目で見てくる。

 

志村「前任が酷かったから、その後の状況確認。後は達磨君が興味を持った君と話したかった。」

 

なるほどな。知的な印象があったがどちらかというと好奇心旺盛で、お節介な人なんだな。

 

志村「うーん、良いねキミ。私を見ても靡く所か、1歩引いてる。女性に耐性が無いのか、はたまた警戒心が強いのか。どっちなんだろうね?」

 

いや、どっちもじゃないっすかね?あと近い。いい匂いするんですが?純情な男子を弄んで楽しいですか?楽しそうですね!

 

八幡「近いです。用事が済んだなら帰ってください。」

 

志村「まだだよ。まだ私は君の事を何も知らない。言ったでしょ?興味持ったって。だから君の事をお姉さんに教えて?」

 

あー…なるほど。アイツらが苦手な訳だ。

 

八幡「別に教える程のことなんて無いですけどね?」

 

志村「あはは!そんな事ないよ〜!元帥のおじいちゃん相手に啖呵をきったって聞いたし!君には十分興味を惹かれるよ?」

 

八幡「そ、そうですか。」

 

志村「あ、もし良かったお姉さんと付き合っちゃう?今フリーなんだ〜♪」

 

達磨「えっ!?」

 

八幡「いえ結構です。」

 

達磨「即答かよ…。」

 

当たり前だろ。

 

志村「ひどーい。お姉さん傷ついちゃった。人生初の告白だったのにな〜。」

 

この人は…嘘の塊だ。何一つ本音を話していない。強いて言うなら興味があるくらいが本心。それ以外は全くの嘘。

 

志村「お詫びとして、お姉さんに色々教えて欲しいなぁ〜?」

 

八幡「自分から話すのは苦手なんで。逆に何が聞きたいんですか?」

 

男心くすぐる女性としての表情、動き、声のトーン。全部完璧と言っても過言では無い。一朝一夕で出来ることでは無いだろう。長年その仮面を被り続けてきた結果、染み付いたもの。そりゃ苦手になるはずだ。アイツらは嘘と悪意で満ち溢れた場所で生きてきた。どんな完璧な仮面をつけたとしても、逆効果だ。まるで魔女だな。

 

志村「今失礼なこと考えなかった? 」

 

八幡「い、いえ。何も。」

 

達磨(絶対魔女だとか考えただろ。)

 

志村「んー、聞きたい事ね。単刀直入に聞くけど…君は何者?」

 

八幡「は?」

 

志村「君はどこから来て、どこで過ごして、どうやって提督になったのかな?」

 

八幡「えっと、どういうことっすか?」

 

志村「確かに軍学校にいた経歴はある。戸籍もね。でもココに配属になるまで君の姿を見た人はいないの。いくら友達がいなくて、影が薄くても有り得ない。だから君は何者なのかな?」

 

おい神様もう少し情報操作何とかならなかったの!?なんかバレそうなんだけど…。というか今まで気にしなかった俺も俺だけど。いやしかしどう答えるか…。

 

志村「答えられない?」

 

答えられないというか、答えても良いのだろうか。いや寧ろ答えた方が正解な気がする。神様に呼ばれてきたとか言っとけば、適当にはぐらかせるだろう。というか信じず、別の方向に思考が行くはずだ。

 

八幡「神様に…呼ばれて?」

 

志村「…は?」

 

さぁ…この奇想天外な答えにどう反応する。最悪敵と思われる可能性もあるが、その時は…諦めよう。

 

志村「かみ、さま?」

 

八幡「は、はい。」

 

志村「あっはははは!!なるほど!!神様かぁ!!」

 

結果ビックリするくらい笑われてしまった。でも事実だし?嘘言ってないし?俺悪くない。全てはあの神様が悪い!!

 

志村「いや〜笑った笑った。久しぶりにこんなに笑ったよ。」

 

八幡「ど、どうもっす。」

 

志村「変に言い訳してきたら追求しようかと思ってたけど…。確かに神様絡みなら仕方ないよね〜。」

 

まさかの信じられた!?嘘だろ…。この世界って神様って言っとけばなんとかなる?

 

志村「まあ君が何者にしろ…結局重要なのはただ1つ。貴方は誰の味方で誰の敵なのか。それだけは教えてくれないかな?」

 

あ、信じてないっすね。ツボっただけだったよ。だがその質問の答えはとっくの昔に決まってる。

 

八幡「誰の味方でもないですよ。ただ強いて言うならこの鎮守府のヤツらは守ってみせます。」

 

志村「なるほどね。いい答えだよ。じゃあ君の敵は誰?」

 

俺の敵…。改めて思うと俺の敵とはなんだろうか?

 

志村「難しかったかな?」

 

八幡「しっかりと考えたこと無かったもので。」

 

志村「ちゃんと考えて答えてくれるところポイント高いぞ♪でもそうだね…。普通なら深海棲艦と答えて欲しいんだけど、君の場合は違うみたいだね?」

 

八幡「そう、ですね。」

 

志村「じゃあ君がてめぇぶっころしてやるー!ってなるのは誰?」

 

八幡「リア充?」

 

達磨「じゃあ人類が敵じゃねぇか。」

 

いや実際爆殺したくなるでしょ?え、ならない?

 

志村「でも君の場合あながち間違ってないのかもしれないね。」

 

達磨「確かに言えてますね。」

 

おいおい…俺が人類の敵とか笑えてないんだけど?子供の頃菌扱いされてたのはもしかして伏線だったり?

 

志村「君は確か、他者の命と自分の艦娘の命が天秤にかけられたら迷わず選ぶんだよね?」

 

あー、そんな事言った思い出があるようなないような。

 

志村「そしてココの艦娘たちは少なからず君に心を許していて、人類を相手取るレベルには強い。」

 

え、アイツらってそんなに強かったの?俺知らないんだけど…。

 

達磨「知らねぇのかよ…。疑問に思わねぇか?あれほど劣悪な環境で、ここまで人数が生き残れるのは可笑しいってな。」

 

八幡「まぁ、思いはした。艦娘はそんなもんだと思ってたんがなあ…。」

 

志村「残念だけど大ハズレだよ。ここの戦力はかなり大きい。人数自体は見劣りするけど、個々の戦力はかなり高い。しかも比企谷君は、監査艦として如月ちゃん達を迎えた。これの意味分かる?」

 

八幡「…なるほどです。」

 

達磨「怖ぇもんだなぁ。よく平気で居られるもんだ。いつ殺されてもおかしくないだぜ?」

 

まぁ確かにな…。我ながら非合理的な手段を取ったと今でも思ってる。

 

志村「私はね、君に人類の敵にはなって欲しくないんだ〜。まず勝てないだろうし、個人的にココの艦娘の事は好きだからね。」

 

八幡「約束は出来ませんが…そもそもそんな日が来るとも思えませんよ。」

 

志村「軍っていうのは理不尽の塊なんだよ。君なら分かってるハズだよ?」

 

理不尽…か。そうだな。ここ一つハッキリさせておこう。

 

八幡「今の所その気は無いです。俺はただ平穏な日々を暮らせればそれで良いので。ただもし…ここの連中にちょっかい出すなら俺は…いや、アイツらはきっと見限ってしまうでしょう。」

 

俺は俺らしく嫌われ者で良い。きっとあいつらもそう思っている。自分達のテリトリーが侵されなければそれで良いのだ。ただそれを破ると言うのであれば話は別だ。

 

志村「見限る…とは?」

 

八幡「言わなくても分かるでしょう?俺は既に見限っていますので、後はアイツら次第ですよ。あぁ、だから葉風さんが気にかけてくれるんですね。」

 

志村は危機感を覚えた。比企谷八幡はもう見限っていた事に。まだ彼は何かしらこちら側に期待していると勘違いしていたのだ。

 

達磨は認識を切り替えた。比企谷八幡は同じ思考を持つ兄弟だと思っていたが、そうではなかった。自分とはスケールが違う。

 

八幡「まあ今の状況が続けば問題無いですよ。きっと、いや多分。」

 

志村「自信ないねぇ···。まあでも私は比企谷君とは仲良くしていたいかな?」

 

八幡「俺はそうでも···。「ん?」いえ、仲良くしたいです。」

 

志村「よろしい!じゃあここの子達に挨拶してから帰るとしますか!!達磨くん、30分くらいで終わると思うから待っててね〜♪」

 

達磨「りょーかいでーす。」

 

そう言って彼女は出ていく。

 

達磨「1つ良いか?兄弟。」

 

八幡「なんだ?」

 

達磨「姐さんの印象を聞かせてくれ。」

 

八幡「···気持ち悪い人、だな。」

 

その言葉を聞いて達磨はカラカラと笑う。

 

達磨「あの人と話してそう言うやつはなかなかいないぞ?なんでそう思った?」

 

八幡「鉄仮面被ってるみたいで、話してるのに話してる気がしないんだよ。アイツが苦手な理由が分かった。」

 

達磨「まあ、悪く思わないでくれよ?あの人もあの人なりに苦労した結果ああなってんだ。」

 

八幡「別に否定する気はねーよ。ただきっといつまで経っても気を許せないだろうけどな。」

 

達磨「ははは。それで良い。気を許したら喰われっからな。それともう1ついいか?」

 

八幡「なんだよ。」

 

達磨「どちらかと言うとコッチが重要なんだが。お前コッチの話はいける口か?」

 

コッチってドッチ?

 

達磨「バカが。恋バナに決まってんだろ。」

 

恋、バナ?このいかにもヤンキーみたいヤツが···恋バナだと?俺は夢でも見てるのか···。

 

達磨「俺ァあの人に惚れ込んじまってるんだ。兄弟!!頼む力を貸してくれ!!」

 

八幡「い、いや、悪いが専門外だ。俺には荷が重すぎるって。」

 

達磨「お前を兄弟と見込んで頼んでる!!この通りだ!!」

 

えぇ、そこまで必死になるのか···?そう言われてもマジで何していいか分からんのだが。

 

達磨「その為ならどんな条件でも呑む!!頼む!」

 

八幡「無理だって。絶対葉風さんとかの方が適任だろ。なんで俺なんだよ。」

 

達磨「それは···お前が俺の同志だからだ!」

 

八幡「どこがどうなってそうなった···。」

 

達磨「MAXコーヒーが好きなんだろ?MAXコーヒーが好きなやつに悪いヤツはいねぇ!!」

 

なん...だと。このナリをしてコイツ!甘党なのか!!

 

八幡「そういは言ってもなぁ…。」

 

達磨「MAXコーヒーを定期的仕入れる事も可能だ。」

 

八幡「な、に?」

 

最近MAXコーヒーの普及率が上がり、俺の分が無くなりつつある。買い足すには街、もしくは大本営に頼む必要があるため面倒だ。

 

八幡「い、いや···」

 

達磨「そして何より!!···お前シスコンだろ。艦娘との接し方を見て分かる。お前は妹想いで、MAXコーヒーファン。それは俺もだ!!」

 

本日何回目の驚愕だろうか。だがこれ以上は失礼だな。このヤンキーみたいなやつが、ここまで頭を下げて何もしないのは気が引ける。

 

そう思う矢先俺は達磨の、いや兄弟の手を取っていた。

 

八幡「どこまで出来るか分からんが…協力はしてやる。」

 

達磨「兄弟!!」

 

どこのどんなやつであろうと、妹想いで悪いヤツはいない。ビバ妹!!

 

八幡「いや俺はシスコンじゃない。妹が大好きなだけだ。」

 

達磨「そうだな。どちらかというとシスラブだな。コンプレックスなんて抱いてない!!」

 

この日新しい造語が出来ましたとさ。




余裕があれば次回から後書きになんか書きます!
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