Alternative Frontier    作:狼中年

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04 ジョイントストラグル《共闘》

 ヴォーパル

 「失礼する。」

 

 あの泥沼と化した明星作戦から10日後、ヴォーパルを始めとしたマクェクスの主要クルーは今、日本帝国のとある場所に存在する会談室に居る。

 会談室に入るとヴォーパル達の対面には日本帝国の御歴々。

 

 日本帝国・政威大将軍、煌武院悠陽。

 帝国陸軍大将、紅蓮醍三郎。

 オルタネイティヴⅣ責任者、香月夕呼大佐相当官。

 帝国陸軍技術廠・第壱開発局副部長、巌谷榮二中佐。

 護衛に帝国斯衛軍中尉、月詠真那、月詠真耶。

 

 ヴォーパル

 「お初にお目にかかります。 私はS .M .S所属マクェクス艦長ヴォーパル・アロンダイト大佐です。」

 

 エクス

 「自分はマクェクス・バルキリー隊所属、セイバー小隊隊長エクス・レーヴァテイン大尉であります。」

 

 ティア

 「同じくセイバー小隊所属、副官のティア・フランベルジュ中尉です。」

 

 クラウ

 「マクェクスチーフオペレーターのクラウ・ソラス中尉です。」

 

 悠陽

 「よく、おいでくださいました。 私は煌武院悠陽。 帝国の政威大将軍を務めております。 此度は劣勢に陥った我が国への救援、真に感謝します。」

 

 ヴォーパル達は日本に訪れた本来の目的にようやく近付きつつあった。

 今回の会談は顔合わせ以上の意味を持つ物だ。

 G弾の投下でなし崩し的に終結した(結果的には辛くも人類側の勝利)明星作戦の後、日本帝国側からの打診を受けての会談となる。

 

 ヴォーパル

 「いえ、初めに強引な介入を行ったのは此方の方です。 どうか気にしないで頂きたい。 寧ろ、我々の強引な介入を認めて頂いたばかりかお咎め無しという寛大な処置をして頂き感謝いたします。」

 

 悠陽からの感謝の言葉にヴォーパルは感謝の言葉で返した。

 

 夕呼

 「挨拶もいいけど、そろそろ本題に入らない? 時間を無駄にするのは嫌いなのよ。」

 

 夕呼が発言する。

 しかし、政威大将軍の御前でいつも通りの口調とは恐れ入る。

 

 夕呼

 「まず第一にアンタ達はドコのダレなのかしら?」

 

 ヴォーパル

 「おそらくだが、我々は異なる次元・異なる地球からの来訪者、平たく言えば平行世界の人間だと思われる。」

 

 紅蓮

 「なんと…」

 

 悠陽

 「い、異世界人!?」

 

 夕呼

 「やっぱりね。」

 

 紅蓮、悠陽、夕呼はそれぞれの感想がその口から零れる。

 紅蓮と悠陽は疑惑と驚き、夕呼はその言葉を予想していたかのように。

 

 悠陽

 「で、では、あなた方はどのような世界から来たのですか?」

 

 悠陽の疑問にヴォーパルは自分達の地球の歴史を語り始める。

 

 ASS-1(エイリアン・スター・シップ-1)、後のSDF-1マクロスの地球落下を皮切りに、約7年にも渡る統合軍と反統合同盟による世界を二分した"統合戦争"。

 この"統合戦争"において可変戦闘機の試作機(VF-0フェニックス)が初めて実戦投入された。

 戦中、"プロトカルチャー"と呼ばれる先史文明の遺物"鳥の人(エイフォス)"が起動、暴走し統合軍、反統合同盟共に大打撃を受けた事件も発生した。

 

 マクロス進宙式の最中、ASS-1を追跡してきた巨人型異星人ゼントラーディが出現。 

 それに呼応するかの如く、突如マクロスの主砲システムが起動し制御を受け付けず主砲を発射、ゼントラーディ艦を撃沈してしまい、なし崩し的に戦争状態に突入してしまった"第一次星間大戦"が勃発。

 この大戦で可変戦闘機(VF-1バルキリー)による初の宙間戦闘が行われ、ロイ・フォッカー少佐、一条輝中尉、マクシミリアン・ジーナス少尉、ミリア・ファリーナ・ジーナス少尉など、数多のパイロットが名を馳せた。

 "第一次星間戦争"時、地球はゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊の総攻撃を受け、まさしく滅亡寸前まで追い込まれたが、ゼントラーディ人は文化を知らない戦闘種族であり、伝説の歌姫"リン・ミンメイ"の歌に触れる事により、一部のゼントラーディ人が文化に目覚め軍を離反、地球側に付きボドル基幹艦隊司令"ボルグ・ボドルザー"を打倒し大戦は終結した。

 

 "第1次星間大戦"時に滅亡寸前まで追い込まれ、種の絶滅の危機感を感じ取った人類は種の保存・拡散、さらには移住可能な惑星を探し出すための計画"宇宙移民計画"を発動。

 マクロス級2番艦メガロード-01を旗艦とした第1次超長距離移民船団が地球を発った。

 現在までに第55次超長距離移民船団(マクロス・フロンティア船団)までが新天地を目指し銀河を旅している。

 

 バイオニューロチップを搭載した人工知能が暴走。

 バーチャロイドシンガーがSDF-1マクロスと試作型無人機ゴーストX-9をジャックし、さらには人間を歌で催眠状態にした"シャロン・アップル事件"が発生。

 バイオニューロチップは人工知能に感情を与えるが自己保存本能を含んだ危険な代物だったのだ。

 ジャックされたマクロスにYF-19・2号機(パイロットはイサム・ダイソン中尉)が、突貫。

 メインブリッジに設置されていた人口知能の制御ユニットを破壊、事件は終息した。

 

 太古の昔に封印された高次元生命体・プロトデビルンとの種の生存競争に基づく"バロータ戦役"。

 プロトデビルンは生物からスピリチアと呼ばれる一種の精神エネルギーを奪い吸収することでエネルギーを得ている。

 スピリチアを奪われた生物は無気力状態となり、最終的には死亡してしまう為、生物にとってプロトデビルンは天敵ともいえる存在であった。

 プロトデビルンには、アニマスピリニアと呼ばれる特殊なスピリニアを持つ人間が天敵とされるが、遥か過去のプロトデビルンとの戦争で絶滅したとされていた。

 しかし、マクロス7船団を拠点とするロックバンドのボーカル"熱気バサラ"がアニマスピリニアの持ち主と判明。

 彼の歌を受け入れる事により、プロトデビルンはスピリニア自己再生種族に進化、争いの元が消失した事により和解、銀河の彼方に旅立っていった。

 

 そして、今、超時空生命体・バジュラと、そのバジュラを利用し銀河の支配を目論むマクロス・ギャラクシーの電脳貴族(サイバー・ノーブル)との決戦に向かう途中に別次元の地球に転移してしまったのだ。

 しかし、この戦役は銀河の妖精"シェリル・ノーム"のスパイ疑惑による投獄やら、超時空シンデレラ"ランカ・リー"の歌がバジュラに有効だとか、旗艦バトル・フロンティアが乗っ取られただのと、情報が錯綜していて一寸先は闇という感じになっている。

 

 様々な戦争や事件があったが、1つ言えるのは、ほぼ全てに"歌"というファクターが絡んでいるという事である。

 

 エクス

 「シェリルがスパイだと? そんな訳あるかっ!!」

 

 ティア

 「アンタ、シェリルの大ファンだもんねぇ。」

 

 エクス

 「悪いか! ティアは心配じゃないのかよ? シェリルの事?」

 

 ティア

 「心配に決まってるじゃない! 大事な後輩で友達だもの。」

 

 ティアはモデル時代に駆け出しのシェリル・ノームと出会い、それ以来、交友関係にあるのだ。

 

 夕呼

 「アンタ達の世界もまたトンデモないわね…」

 

 ヴォーパルの説明を聞き、夕呼は呟く。

 此方の地球に負けず劣らずの波乱万丈ぶりだと。

 ただ、夕呼が最も反応したのは"宇宙移民計画"だった。

 当然、違いはあるが、ある計画に似ていると…

 

 ヴォーパル

 「では、此方の地球の状況もお聞かせ願いたい。」

 

 ヴォーパルからの要請に夕呼が口を開く。

 

 今、人類を蹂躙しているBETA=Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race(人類に敵対的な地球外起源種)が火星で初めて確認されたのが今から約40年前。

 

 地球外生命体とのコミュニケーションを目的とした対話計画"オルタネイティヴⅠ"を発動させるが、月面でのファーストコンタクトで調査隊がBETAの襲撃で全滅した"サクロボスコ事件"が発生。

 この事件が切っ掛けとなりBETAと命名された。

 

 直ぐ様"オルタネイティヴⅠ"を破棄し、BETAの捕獲及び生態調査を目的とした"オルタネイティヴⅡ"が発動された。

 

 中国・ウイグル自治区にBETAを満載した降下ユニットが降下。

 中国軍は内政問題(実際にはBETAの固有技術を独占する為)として国連軍の受け入れを拒否、単独でのBETA殲滅作戦を展開する。

 しかし、光線級により制空権を奪われると戦局は悪化の一途をたどり、ソ連軍の支援を受けても、戦線を押し戻せないどころか一方的に蹂躙され敗走を重ねた。

 

 その後、月も奪われBETAの勢力圏となり、これを受けてBETAの思考リーディングを目的とした"オルタネイティヴⅢ"が発動。

 

 カナダ・サスカチュワン州にBETAの降下ユニットが飛来するがアメリカ軍による戦術核の集中運用で殲滅。 

 しかしこの核攻撃によりカナダの東半分が核に汚染され死の大地となる。

 

 アメリカによる人類初の実戦型戦術歩行戦闘機の配備が開始されたが、BETAは各都市を蹂躙・殲滅し、ユーラシア大陸のほぼ全域を支配することになりこれまでに世界人口の約3割が死亡。

 

 欧州連合、ソ連、ワルシャワ条約機構各軍合同による東ヨーロッパをでの"パレオロゴス作戦"が実施されるが、作戦方針の違いなどから各国軍同士の連携がとれず敗北を喫してしまう。

 ソ連軍がミンスクハイヴ突入に成功し約5000名の兵士の命と引き替えにハイヴ内部構造のヴォールク・データの入手に成功する。

 ミンスクハイヴから帰還したのは僅か14名だった。

 

 アメリカでBETA由来元素により開発された五次元効果爆弾"G弾"の起爆実験に成功。

 この実験成功によりアメリカは対BETA戦略をG弾ドクトリンによる焦土化戦略へと方針を変更。 

 前回の明星作戦終盤に予告無しで投下されたものが"G弾"である。

 

 "オルタネイティヴⅢ"で得られた成果を接収した対BETA諜報計画"オルタネイティヴⅣ"が始動するも世界人口の約半数が死亡。

 

 無人探査機からのデータ受信により、蛇遣い座バーナード星系に地球型惑星が存在していることが確認されたとされる。

 このデータを元にアメリカは国連に圧力を掛け移民船団による地球圏脱出とG弾ドクトリンに基づいた焦土化作戦によるBETA殲滅を目的とした予備計画"オルタネイティヴⅤ"を承認させた。

 

 進行してきたBETAが北九州に上陸、九州・四国・中国がわずか一週間で壊滅、犠牲者は約3600万人にも上った。

 斯衛軍主導による首都防衛戦が展開されたが、1ヶ月後には首都京都が陥落。

 最終的にBETAは関東の西半分まで侵攻、横浜でのハイヴ建造を許してしまった上にアメリカが日米安保条約を一方的に破棄し在日アメリカ軍が撤退。

 

 そして10日前に横浜を奪還すべく明星作戦が決行されたのだが、G弾の投下という最悪のシナリオで終わりを迎えたのだ。

 これにより、日本帝国における反米感情も極限まで高まってしまった。

 

 エクス

 「こっちの地球は悲惨を通り越して最悪の状況だな。」

 

 ティア

 「えぇ、このままじゃ間違いなく人類は滅亡してしまう。」

 

 夕呼からの話を聞き、エクスとティアは神妙は面持ちになる。 

 そう、もう待った無しの状況まで来ているのだ。

 

 ヴォーパル

 「バグズ… いやBETAだったか。 今までにBETAに関して解ったことは?」

 

 夕呼

 「大したこと解ってないわ。 今、解っているのは…」

 

 ヴォーパルからの問に夕呼が説明を続ける。

 

 BETAにはいくつかの種類が存在する。

 

 "光線級" ルクス。

 

 その名の通りレーザーを発射するBETA。

 光線級が放つレーザーは大気や気象条件による威力の減衰が期待できない程の高出力で、戦術機の装甲では数秒しか耐えられない上に捕捉されてからの回避はほぼ不可能に近い。

 味方への誤射は絶対にせず標的との直線軸上にBETAが存在すると発射行動をしなくなるが、射線上のBETAが連携し、一斉に射線を確保する行動をとることもある。

 光線級の登場により、制空権を奪われ劣勢に陥ったといっても過言ではない。

 

 "要撃級" メデューム。

 

 近接戦闘能力が非常に高く、前腕の攻撃力は一撃で戦術機を大破させるほど。

 大きい割に俊敏であり旋回機動能力も高い。

 前腕部の硬度はモース硬度15以上でダイヤモンド以上の硬さと靭性を誇り、高い対人探知能力を有する。

 

 "突撃級" ルイタウラ。

 

 直線的な高速機動に優れ、最高時速170kmの高速で対象物に激突、粉砕する。 

 前方は要撃級の前腕と同程度の硬度を誇る装甲殻に覆われているため防御力は非常に高いが装甲殻に覆われていない後方は防御力が低い。

 旋回能力や俊敏性、対人探知能力は全BETA中最低である。

 

 "要塞級" グラヴィス。

 

 防御力と持久力が高いが、とてつもない巨体のため動作は緩慢で、対人探知能力も低い。

 全長50mもの触手があり、触手の先端からは強酸性溶解液が分泌される。

 10本の脚による打撃は先端が鋭くなっているため踏みつけられると戦術機といえど串刺しになる。

 胎内から小型種が出現するという事例が報告されている。

 

 "戦車級" エクウスペディス。

 

 高い機動力を誇り、不整地でも時速は80kmでの行動が可能。

 対人探知能力が極めて高く戦術機の装甲も噛み砕いてしまうほど顎が強い。

 

 "闘士級" バルルスナーリス。

 

 現在確認されている最小の二足歩行種。

 俊敏で対人探知能力も極めて高く、象の鼻の様な前肢は、人間の頭をもぎ取るほどの力を持つ。

 防御力が低いが動きが速い為、命中させるのが容易ではない。

 

 "兵士級" ヴェナトル。

 

 新種で、現在確認されているBETAの中では最小の多足歩行種。

 対人探知能力は全BETA中で一番高い。

 俊敏で腕力も人間の数倍もあるが全BETA中で一番弱い。

 人間に類似する部分が多い外見などから、人類を参考に生み出された可能性が高い。

 

 現在までにこれら7種が確認されている。

 行動理念や目的も解らないうえコミュニケーションは殆ど取れず、人類を生命体と認識していない。

 そして、全てのBETAは生理的嫌悪感を抱かせる外見をし人を喰らうということ。

 

 夕呼

 「こんなモンかしら?」

 

 エクス

 「人を殺すどころか喰らうとは… まさにバケモノだな……」

 

 ティア・クラウ

 「「………」」 

 

 人を喰らうという部分にエクスは苦虫を潰したような表情になり、ティアとクラウは絶句する。

 彼らの世界が銀河系に進出しているとはいえ、今だ人類を喰らう敵とは遭遇した事はない。

 

 夕呼

 「あぁ! そうそう、忘れてたわ。 あと1つ胸クソの悪くなることを教えてあげる。 横浜のハイヴ跡を調査中、生命反応を探知したの。 確かに人間だったモノは居たわ。 脳髄だけでカプセルに入れられ標本みたいな状態でね。」

 

 ヴォーパル

 「なんという… 人間をモルモット扱いとは… 生命体と認識していないと言う話だったが偽りはないようだ……」

 

 夕呼の補足にヴォーパルが怒りを露にする。

 

 悠陽

 「はい。 私達の敵です。 そしてこれ以上、負ける訳には行かないのです!!」

 

 悠陽は決意を声にし改めてBETAの駆逐を誓う。

 

 紅蓮

 「して、貴公らは今後、どうするおつもりか?」

 

 ヴォーパル

 「元の次元への帰還を第一に考えています。 しかしながら、この状況では帰還の方法を探る事も困難なのは事実。 したがって、まずはBETAを地球圏から駆逐。 然るのちに帰還の方策を探すのが妥当だと我らは愚考します。」

 

 悠陽

 「それは、我々に協力してくれると取って…」

 

 ヴォーパル

 「そう取ってもらって結構です。 戦力としては勿論の事、我らの持つ技術の提供も視野に入れています。」

 

 巌谷

 「それは真ですか!!」

 

 技術提供に一番食い付いて来たのは巌谷だった。

 流石は技術畑の人間、未知の技術に興味津々のようだ。

 

 ヴォーパル 

 「はい。 我々に比べ、此方の技術力はまだまだ発展途上と感じ、テコ入れの必要性有りと判断しました。」

 

 巌谷

 「おぉ!! 有り難い!! 新たな技術で戦術機が強化出来れば戦場で散る衛士も減るだろう。」

 

 悠陽

 「重ね重ねのご厚意、ご助力に感謝の言葉もありません。 事が成就したあかつきには、元の世界に戻るための最大限の協力をお約束させて頂きます。」

 

 ヴォーパル

 「ありがとうございます。 ただし、あまりにも無謀かつ非道な作戦等は拒否させて頂きます。 それと独立部隊としての権限と補給・整備・修理の為の施設を頂きたいのですが?」

 

 紅蓮

 「さもありなん。 無茶と無謀は似て非なるもの。 承ろう。」

 

 悠陽

 「施設については、今すぐにという訳には参りませんが、横浜のハイヴ跡に基地建設の案があります。 それに併設する形でかまいませんか?」

 

 ヴォーパル

 「ほぅ。 既にそんな計画が。 しかし、ハイヴ跡に建設して安全の方は万全なのですか?」

 

 夕呼

 「えぇ、今だに稼働している部分はあるけど安全性に問題は無いわ。」

 

 ヴォーパルからの最もな意見に夕呼が答える。

 明星作戦の後、調査隊をハイヴ跡に潜らせハイヴ内の安全は確認されている。

 

 ヴォーパル

 「委細、了解しました。」

 

 紅蓮

 「今後とも宜しくお願いいたしますぞ。」

 

 巌谷

 「アロンダイト大佐。 少しよろしいですか?」

 

 ヴォーパル

 「なんですかな?」

 

 巌谷

 「技術の吸収を円滑にする為、技術廠から士官を派遣したいのですが、いかがでしょう?」

 

 夕呼

 「そう言う事なら、私の方からもBETAに不馴れのアンタ達にアドバイザーを出そうかしら。」

 

 ヴォーパル

 「巌谷中佐からの要望は了解しました。 それと、アドバイザーは大変有り難いですな。」

 

 巌谷と夕呼からの提案にヴォーパルは首を縦に振る。

 此方の技術を提供すると決めた以上、技術士官の存在は必要不可欠なものだ。

 BETAに不馴れなヴォーパル達にとってアドバイザーの存在は死活問題だ。

 

 悠陽

 「皆様。 この国を、いや… この星に住む人々の為、お力をお貸しください。」

 

 ヴォーパル

 「殿下… 微力を尽くします。」

 

 悠陽からの真摯な言葉にマクェクスクルーは皆、一斉に頷き敬礼を持って答える。

 

 ヴォーパル

 「そういえば、今は西暦何年ですかな?」

 

 悠陽

 「今は西暦……」

 

 "西暦1999年"

 奇しくも、SDF-1マクロスが地球に不時着した同年に、またも地球に新たなマクロスが降り立ったのだった。

 




 仕事の為、こんな時間の更新になってしまいました。

 第4話です。

 今回は2つの世界の歴史のお勉強です!
 何分、うろ覚えな部分もあるので、間違い等があれば指摘して頂けると助かります。

 4話目にして、ようやく原作キャラ登場です。 
 マクロス側はキャラ名だけですが…

 そして、書き終えてから気付いたのですが、二人の月詠が完全に空気! 一言も喋ってない!
 会談中に護衛が口を出すのはマナー違反だから、まぁいいか…

 感想や意見、評価等がありましたら、宜しくお願いします。

 では、また次回で。

 
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