1
「たまには一緒に着替えようぜ?」
「や、やだよ」
「そんなつれないこと言うなって」
「つれないっていうか、そもそもどうして一夏はそんなに僕と着替えたがるの?」
「というかどうしてシャルルは俺と着替えたがらないんだ?」
「どうしてって……その、は、恥ずかしいから……」
「恥ずかしいって…女同士でも恥ずかしがることはないんだから男同士なら尚更、違うかシャルル?」
「まず何故ここまでして一緒に着替えるって行為に執着するなんて訳がわからないよ…」
「う~ん………」
一瞬、どうしてそうなるのかと考えたが一夏は直ぐに思考を放棄した。
理性と本能がせめぎ合う前に、理性の敗北は決まっていたようだ。
と言うか、煌燿にはそんなことなんて出来ないため比較的、非常に意見の言いやすいシャルル・デュノアと心の距離を詰めようとした瞬間、本能を抑えるブレーキは消え去ってしまったのだ、今の一夏は獣と何ら遜色ないほど男に餓えている。
一級フラグ建築士をもつ一夏は幼少期から絶賛思春期である今までずっと近くに女の子を侍らせていたため男友達が少なく更にIS学園でのストレスが思いの外多く大きなものであったことが原因だと推測される。
「とにかく、慣れれば大丈夫だって。煌燿も一緒だろうから、三人で着替えようぜ、あいつの(筋肉)は凄いぞ見たくないのか?思わず惚れ惚れするほど大きいぞ、それでいて形も綺麗でもう1つの芸術作品だな、男として憧れる」
「お、大きいっ!?綺麗!?オトコトシテアコガレル!?…」
主語がない一夏の発言で確かな認識の違いで受け止めてしまったシャルル・デュノアの脳内は思考回路が捻りに捻れてショートしてしまっていた。
その隙を一夏は見逃さなかった。
「シャルル、今日こそ一緒に着替えよ─ぉグッ」
が、伸びてきた手によって頭蓋骨が嫌な音を立てながら無理矢理方向転換を余儀なくされる、しかも人智を越えた尋常ではない力加減で…
メリメリと今までに聞いたことのない音が体の中から響き声にならない悲鳴を上げながら意識が無くなる刹那確かに聞いた。
「おい、一夏。頼みがあるんだが頼まれてくれるよな?」
頼みと言うよりかは脅迫だった。
「ちょ、まっ!頭…割れるっ……」
「いや、俺としてはハイかイェスで答えて欲しいんだけど、どっち?」
「は、…はいっ。分かった…から、はなし…て」
「アンタはさっさと着替えに行きなさい。早くしないと男好きの一夏に襲われるわよ」
「そうだぞデュノア。親しき仲であればあるほど一夏には気を付けないと何されるか分からないからな」
─言いたい放題言いあがって…
消え行く意識の最中声にならない声を精一杯上げて一夏の全身はダラリと重力に従順に引っ張られていった。
「シャルル、今のうちに。この馬鹿は引き止めとくから」
「ハハハ…ありがとう」
乾いた笑いとひきつった笑顔で応じたシャルル・デュノアはようやく一夏がそこまで自分と仲良くしようとするのか理由がわかった。
煌燿と一夏は対等ではない、一見自分には普通のように見えてはいるが一夏と関わるときと自分と関わるときとでは明らかに雰囲気が違う、それが自分と一夏との距離感が関係しているのか…
その上でどちらかが本性なのかそこまでは解らない、何れにしろどちらも不自然すぎるくらい自然すぎて違和感がない、どちらの顔も完璧に使いこなしているとそう思わせ、その事実はシャルル・デュノアを得たいの知れない恐怖で包み込み、戦慄させた。
2
「あ、頭が割れるかと思った…」
アイアンくローで意識を失うという人生で一回あるか無いかの貴重な体験をし(この先も記録を更新し続けそうだが)、念願の大浴場が解禁されるという話を聞き、煌燿を誘ったらはたまた危険な目に遭遇し(シャルル・デュノアがひきつった笑顔で傍観していた)、白式の正式な登録に関する書類を書かされ、ようやく大浴場で一息を着いた後。
「ただいま~、じゃない。お邪魔します?か」
煌燿からお願い、もとい脅迫を受けた内容は思いの外平和なものであった『どうやらシャルルは大浴場が苦手らしい、と言うか単純に文化の違いでシャワーの方がいいらしいんだが、ボディーソープがもしかしたら切れるかもしれない、俺は今日用事があるから対応できない、とりあえず風呂上がりに確認してくれ』とのこと。
─そういえば、煌燿の部屋に入るのは初めてだな…っとそうそうボディーソープのことだったな、机の上に置いてあるということは忘れたんだろうか?シャルルはドジだなぁ
何の疑問もなく自己主張が激しいボディーソープの容器を掴み洗面所へ向かう。シャワールームは洗面所兼脱衣所とドアで区切られているので、そこから声をかければいいものをちょっとした悪戯心が一夏に芽生えてしまった。
ここから声をかけ浴室のドアを開けるまで約5秒、そんな時間があれば恥ずかしくても隠せるところは隠せるだろうし、対策も練れるだろうと。
『シャルル、ボディーソープ忘れているぞ、今から持っていくからな』
─どんな反応をするのかな
大きく息を吸って笑いを噛み殺すと、向かいからドアの開く音が聞こえ来る、やっぱボディーソープ探しに来たのか。そりゃ無きゃ困るもんな…タイミングはすごくいいけど、そんな事を思って。
「調度良かった、煌燿に頼まれてさ。替えのボディーソープ────」
ガツン、と。
一夏の手から、ボディーソープのボトルが滑り落ち、足の親指にクリーンヒットするがそんな痛みなど遥かに越える衝撃が一夏を襲った。
その反応は当然で、必然で、唖然とするのが当たり前の事だった。
「い、い、いち……か?……なん、で?」
緩やかなウェーブがかかった男にしてはかなり綺麗に手入れされていると印象を受けた美しい金髪は濡れて陶磁器のように透き通った肌にへばりついていた。
驚きに見開かれた紫の瞳。いつも目尻は僅かに垂れているのだが真ん丸くといった感じに見開かれる
しなやかで細い首。日本人とはまた違い芸術作品のようなラインを湯煙に隠れたシルエットは描いており、細い鎖骨の下に確かに存在する美しい丸みを帯びた双丘は、言い逃れができない状況を綺麗に纏めていた。
シャルル・デュノア、3人目の男性パイロットは紛れもなく女の子だ。
みるみるうちに赤くなる一夏とは対称的にみるみるうちに青ざめていくシャルル・デュノアはあくまでも冷静に
「…まずは、そこどいてもらっていいかな?ちょっと恥ずかしいから」
電光石火の如く一時撤退を決めたものの頭の中はぐしゃぐしゃで、驚きと状況の突然さで興奮しきっていた。
─待て待て待て待て…落ち着け、落ち着くんだ…。一番の問題は、今の女子がシャルルだったってことだ。スッゲェ綺麗だったなぁ…じゃなくて!一番の問題はシャルルが女の子だったということだ。違う!その発想からは何も生まれない!そうだよあれは胸筋だ、そっかシャルルが恥ずかしがっていたのもよくわかるあんなにデカイ胸筋持ってたら気持ち悪いって思われそうで怖いもんな、そんなこと気にしなくていいのに…ったく俺はそんなに酷い人間じゃ「あ、上がったよ……」
「お、おう」
背後から聞こえてくる声は紛れもないシャルル・デュノアで高い声は冷静に考えると男では考えにくい、思い込みによって築き上げていたものは全て架空の事柄で、この現状を受け入れるしか選択肢はなかった。
シャルル…いやシャルロット・デュノアがそこにはいた。
3
静寂が部屋を支配し、かれこれ半刻が経とうとしていた、話しやすくなるだろうと思い一夏が淹れようとした紅茶は煌燿の私物らしい、一夏が淹れようとすると慌ててシャルロット・デュノアが丁寧に何やら難しく淹れているところを見ると相当なものだと思われる、しかしシャルロット・デュノアは一切手を着けずに諦め俯瞰した表情で天井を見上げている、綺麗な双丘を隠そうともせずに、寧ろ強調しているように見える、話が進む気配がないのは変わらずに。
手に持つ湯飲みに注がれた紅茶、煌燿の私物ではあるがこの場合は目を瞑って貰うしかない。唯一この紅茶を見たときに反応したのが最後シャルロット・デュノアはそれからずっと沈黙を守っている。そのに紅い水面を静かに見ていたがやがてそれを一息に飲み干すと意を決して問いを投げた。
─あ、美味しい。
「その、なんで…男のフリなんてしてたんだ?…俺は別に話を聞いたからってシャルルをどうこうするつもりは一切ない、確かに俺には煌燿みたいな力もないし頼りないのはわかる、でも…少しくらいは力になれたと思うんだ。まぁ、俺が出来ることなんてたかが知れてるけど、それでも俺は───『友達』が困ってるのを見過ごせない」
嘘偽りのない、一夏の言葉、自分にも言い聞かせるように丁寧に言葉を選んで紡いでいく、それを聞いたシャルルの目が僅かに見開かれたように見えたがそのまま先程のような表情をする、しかしやがてぽつりぽつりと話し始めたそれは、一夏を驚愕させるには十分すぎる内容だった、予想を意図も簡単に越えたことを淡々と冷静に話す彼女の姿も含めて。
自分は愛人の娘であり、父親の命令で学園に送り込まれ男性パイロットである一夏の情報を盗んでくるように言われたこと。
「引き取られたのは二年くらい前のことかなぁ、ちょうど僕のお母さんが亡くなった時に、父の部下がやってきてIS適性の検査をしたんだ。そしたら偶然、運良く、僕のIS適性が高いってわかってね。非公式だったけど、デュノア社のテストパイロットをすることになったんだ」
愛人の子供というのは本妻やその子供からも良い扱いは受けない本妻や子は、父親を、旦那を盗られたと思うのが普通なのだから。シャルロット・デュノアも案の定本妻からは泥棒猫の娘と罵られ、その娘からはIS適性が高かったことによる妬みや僻みで様々な嫌がらせを受けていた最中にデュノア社が経営危機に陥った。
世界三位のISシェアと言えど、ラファール・リヴァイヴは所詮第二世代。高性能であろうともそれは既に過去のもので第三世代が現行している中現状では太刀打ちは出来なかった
EU統合防衛計画『イグニッション・プラン』から除名されているフランスは、第三世代ISの開発は何よりも優先すべき事なのだが、ISの開発には莫大な経費が必要になる、技術の革新のためには相当な対価が必要なのだ。資本力で劣るフランスが悪戯に金を消費し続ける事は悪手、手詰まりに陥っていた。
そこで運が良く公式の上での最初のパイロットが現れた、零番目のISパイロットに手を出すにはあまりにもリスクが大きすぎたため見送っていたIS学園行きを急行したのだ。
付け焼き刃の仮面を被って。
「シャルルを男として学園に送り込むことで会社の知名度を上げて、金を得ようと思ったってわけか?」
「……そうだといいんだけどね。同じ男子なら日本で登場したイレギュラーとも接触しやすい。可能であればその機体と本人のデータを取ってこい……それが目的だったんだよ」
「それって───」
「多分考えてるとおりだよ。一夏の白式のデータを盗んで第三世代開発の足掛かりにするためさ」
「煌燿は……?」
「無理だよ、あれは」
モノが違う、とシャルロット・デュノアは苦笑していった。
つまるところ、シャルルが学園にやって来たのは全て会社の思惑で、その標的は比較的甘い一夏。
「───それだけで済めば良かったんだけど」
しかし、事態は思いの外大きくなっていた、いつの間にか。フランス政府までもが協力すると言い出したのだ、この馬鹿げた策に国が協力すると言ったのだ。戸籍を偽造し、偽の経歴や画像をばら蒔き、徹底的にシャルルが女であることを隠匿した。
そうして首の皮を一枚繋げた状態でIS学園にやって来て、一夏に女であることが見破られ今に至る。
「とまあ、そんなところかな。でも一夏にバレちゃったし、僕は本国に呼び戻されると思うよ。デュノア社は……まあ、終わりかな。まぁ僕にとってはどうでもいい話だけど」
「…………」
「なんだか話したら漸く現状が呑み込めたよ。聞いてくれてありがとう、一夏。それと、今まで騙しててごめんなさい」
深々と腰を折って謝罪するシャルルを見て、一夏は考えた、間にしては長い時間必死になって頭を回転させる、気がつけばシャルルの肩を掴んで顔を上げさせていた
「いいのかよ、それで」
「え……?」
「本当にいいの?これで」
「……なんだ?不服か」
「そうじゃないけど…不安なのよ、生徒会長としてね」
「今はその立場だからな。じゃあ国家代表としての意見は?」
「…こんな子供だましのようなもので世界を欺けるのと思ったのかしら、もうフランスも終わりね。ちなみに最初から気付いていたけど」
「そこ辺はさすがだな、俺は触るまでピンとこなかったぞ。世界情勢に興味もなかったし」
「女の感ってやつよ…恐らく何人か気付いているんじゃないかしら?貴方の周りでも既に何人かは。これも女の感だけど煌燿くんあの娘好みでしょ?お姉さん妬いちゃうわ」
「確かに顔は悪くないとは思うが」
「………」
「泣きそうな顔で何かを訴えてくるな、気持ち悪い」
「ふーんだ!もう知らない、じゃあ私は用事があるから生徒会室と行くべき所に行ってくるわ」
「あぁ、そうしてくれると助かる。あんまり苛めるなよ」
「煌燿くんから酷い仕打ちを受けたから私手加減できないかも」
「ま、それはそれで面白そうだからいいけどな。期待してるぜ
「今は楯無!」
「ああ……悪い。その、つい、な。悪い熱くなりすぎた」
「うん……でも、どっちにせよ何時かはバレるだろうし、下手すればフランスは欧州連合からも外される可能性がある。賠償金とかで事が済めばいいけど、そうしたら完全にIS開発は不可能になるし僕もここにいる理由がなくなるから、国連の監視下に置かれて事情を聞かれた後は牢屋……とかかな」
「それでいいのか?」
「良いも何も僕には選ぶ権利が無いんだし、仕方ないよ」
そう言うシャルロット・デュノアの微笑みは、全てを諦めたような痛々しいものだった、平然としながら。
そんな顔を見せられた一夏は益々苛立ちを募らせる。
何も出来ない自分にも、なにもしようとせず諦めているシャルロット・デュノアにも。
奥歯が割れるくらいに怒りを食い潰すと、ふと何かに気付いて顔を上げた。
もしかしたら、そうであればと淡い期待を込めて。
「……やっぱりあった!IS学園特記事項第21、本学園における生徒は在学中においてありとあらゆる国家・組織・団体に帰属しない。本人の同意がない場合、それらの外的介入は原則として許可されないものとする!」
僅かな光が目の前に現れた。それが、今こうしてシャルルを守る盾となったのだが、その前からずっとその規則に守られていたことを2人は知らない。
「つまり、この学園にいれば向こう3年は大丈夫ってことだろ? それだけあればなんとかする方法も見つかるはずだ。別に急ぐ必要はないんだからさ」
「一夏」
「ん?」
「よく覚えられたね。特記事項って55個もあるのに」
「……覚えてないよ、もしかしたらと思っただけだ。使えるだろ俺は?」
「ふふっ……そうだね」
シャルルは小さく肩を揺らし、ようやく本心からの笑顔を見せる。
しかし僅かな曇りを見逃さなかった。
「……何とかしたいよな。大切な思い出もあるから」
少なからずある愛国心、どんなに嫌な思い出があろうと大切な時間もそこではあった。
捨てることなんて出来なかった。
「……うん」
シャルルは目を伏せて、静かに頷いた。いくら自分を使って儲けを得ようとしたとはいえ、16年もの月日を母と過ごした祖国を…その思い出が残る腐った国でもあっさりと切り捨てられるほどシャルロット・デュノアは非情になりきれなかった。
一夏は何かを考え込んでいたが、やがて覚悟を決めたようにシャルロット・デュノアの腕をとって立ち上がった。
「い、一夏?」
「俺らでどうにか出来ないなら、他人の知恵を借りる」
「他人の……って、誰の!?」
「さっき自分でも言っていたじゃないか、フランスが手を出すことが出来なかった理由を」
「まさか…!」
「そう、煌燿しかいない」
誰かを守る、一夏の原動力はいつもその場所にある。
「そのために先ずはやることがあるんだ」
覚悟を決めた一夏は確と先を見据えていた。
自分の力の無さも、無知も痛いくらいに分かっている、それでも想いは揺るがない。
─今はこれくらいしか出来ない、けれどやるしかないんだ。
「ふふふ、いい
部屋から出ると待ち構えていたように立っていたのは更識 楯無だ、妖艶な笑みを浮かべ『先手必勝』と書かれた扇子を掲げてそこに居た。
「助けたいんでしょ、あの子を」
着いてきてと言われて一夏は楯無の後をピッタリと着いていく、シャルロット・デュノアは部屋で待機してもらって。
「はい、もちろんです」
「3年間考える時間はたくさんあるのに?」
「今じゃないとダメなんです、今じゃないと間に合わないかもしれないから」
「おねーさんは他人の国の心配をするよりまずは自分の心配をした方がいいと思うんだけど、それこそ守られる必要もないくらいに」
「──っ」
見透かされている、その上で弱いところを突いてくる、情けない自分に腹が立つがここで冷静さを失えばチャンスは無くなることを感じ取っていた。
「煌燿くんに頼むつもりなの?」
「恐らく彼にかかれば電話一本で一夏が懸念している事態は解決出来るでしょうね」
「けれど何の見返りもなく貸しばかりつくって還そうともしないで、昔どんな接し方していたか解らないけど同じように施しを受けさせてもらいますってのも虫が良すぎる話じゃないかしら?」
「煌燿くんの君が知らない空白の時間も知らないのに変わっていないなんて思い込んで助けを求める、世界の事を何も知らないのによくそんな愚かな事をしようと思ったわね」
「ただしこれだけは覚えていて、今の煌燿くんはそんなに安い人ではないってことを」
楯無次々と吐き捨てる言葉に一夏は一切反応することが出来なかった、正しすぎて反論する余地さえもなかった、言い返そうと思って思い付く限りの全てが屁理屈でしかなかった。
「とまぁ、刀奈としての私の私情はここでおしまい。こっからは更識 楯無として話すつもりだけど…多分ここにいる娘達は君よりもずっと前に気付いていたはずよ、条件は整えてあげたからここからは君が答えを出しなさい」
1年生でも特段優秀かつ最大権力を誇るセシリア・オルコットと凰 鈴音。
一夏は思いの丈をぶつけて2人に頭を下げ、プライドも意地も何もかも投げ捨て恥を覚悟で頼み込んだ。
自分にできることは精一杯の誠意を見せることしか出来ないとわきまえていたから。
そして2人は驚くほどあっさりと状況を理解し動いてくれた、国にも話をするくらいに真剣に、『友達』を守りたい一心で。
それほどに短い間でシャルル・デュノア残したものは大きかったのだ。
そしてついに、煌燿に相まみえた。
友達を助けたい、3人とも強くそう願って。
─さて、自問自答だ。
だから煌燿は理由を探す、いつになく真剣に。
ヒロインを果たして作った方がいいのかそれともこのままやり過ごすのか考え中。
セシリア・オルコット、更識 楯無、シャルル・デュノア、ラウラ・ボーデヴィッヒ、織斑 千冬。
それともその他か。
確りと考えて決めよう。