投稿し終えたら暫く頑張ります。
1
『聞いた? あの東雲くんって子、クラスの女の子達に喧嘩売ったみたいよ。しかも男をなめるなだって!』
『何それ!?自分がISに乗れるからっていい気になってるのかしら?ほんと男の癖に…』
『調子に乗らないで欲しいよね~、ただISに乗れるだけなんだから』
『いっその事、自分の立場を分からせる為にあの生意気な鼻をへし折る?』
案の定とも言うべきか、煌燿と話した者はある程度の好感度で感情的な発言を打ち消すことができたが、尾ひれのついた噂までは当然なんの効力もなく、ただただ悪い噂が留まることなく広まるばかり。
結局、煌燿はその日の4限目からクラスに戻ることはなく『逆ギレした挙げ句、授業にもでない最低くそ男』という評判が多く広まってしまった。
そのところは本人も覚悟していたし、予想通りではあったが、一つ問題があった。
まだ四月、夕方は冷え込みが激しく、制服一つでは少々心細い、では部屋に戻ろうかというところで思い出す、自分が何も覚えていないことに。
「えっと~、ちーちゃんにしごかれていて、目の前が真っ赤になったあと…気付いたら教室いたな」
5秒ほど考え、10秒ほど悩んだあとでまいっか、と結論にいたる。
煌燿の考えは至極単純、もうこんな面倒くさいとこいなくていいや。別にちーちゃんがいるから姉貴が悲しむようなことにはならないだろう、じゃ、戻ろう。
多少癪に触ることがあるけれど、最悪そのときだけ戻ってこよう。
煌燿のlS、零番目のコアにして
「そうやって、嫌なことがあるとすぐ逃げようとするのは昔から変わらんな。身体は立派になったというのに進歩のないやつだ」
「ちーちゃん?」
「織斑先生…いや、まぁ自然体でいい。ちょっと話さないか?ほら、色々持ってきてある」
「それはありがたいけど…教師としてそれはどうなの?仮にもまだ未成年なんだけど」
「まぁいいと言っただろう?大丈夫キンッキンに冷えている」
「そこは問題じゃないんだけどなぁ」
まあ座れと催促され、浮いた腰を落とした。
「おい!汚いものを扱うみたいに触るな!聖水だぞ、神の水だ」
苦笑いをしつつ煌燿はある缶を一つとった。そしてあることに気付くがそこは何も気にせずに缶の蓋を勢いよく開けた。
「どうした?何か良いことでもあったのか?」
「いや、思った以上に先生してるなって思って」
煌燿も自分が何をやって来たか大事なところは煙に巻きながら話す、千冬はそれでも満足そうに相づちを打っていた。
そこから千冬も話した、一夏がさらわれたことやその恩返しとしてドイツで教官として働いたこと、そこで酒の味を覚えたことや教師をして大変だったこと
ひとしきり話し終えた千冬は大きく息をつく。煌燿の目には清々しいほどスッキリとした姿が映っていて、こういう顔をしていれば男に困ることもないのになと内心思った。
もれなく拳骨が飛んでくるが、昔を思い出して2人は声を出して笑い合う。
日も沈むまで、2人は黙って夕陽を見つめていた。
「まぁ、その…もう少しやってみるわ。今まで学校に行かず好き勝手やって来たわけだし、箒ちゃんともまだ話していないしね」
「そうか、それなら時間を費やした甲斐があった、ほら鍵と…着替えだ」
「うん、ありがとう」
「それと言ってはなんだがな煌燿…」
「ああ、解ってる、けど今は言えない」
それ以上は千冬も言及はしない、その代わり下へ降りた煌燿に向かって叫ぶ
「ここはお前が思っている以上に良い場所だぞ」
返事は返ってこない、キイィィィィと音を立ててドアが閉まる、空はもう暗くなり星が光り始めている。
「これだけしたんだ、少しはうまくいってくれよ」
祈るように、そう呟いた。
2
響く足音に冷たい空気を感じながら煌燿は部屋までの道をたどる
「自分のケツは自分で拭かないと話にならない…あれだけは回収しないとね」
胸に下がる逆十字をきつく握りしめながら自分自身に言い聞かせた。
短いし、多分結構ぐだぐだですいません。
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それでは早くて3月8日以降にまた会いましょう!