運命が途絶える時“末世”が迫る世界を行くその船には、一人の魔女がいた。その魔女は武蔵の仲間たちとともにいったい何をなして、世界と相対していくのか。
《注意》
あくまでもこれは“予告のような何か”であり、正式に投稿するかは未定です。また予告である特性上ストーリーはあまりわかりませんし、書いていません。こんな作品が読めるかもしれない、くらいに考えてください。短編として投稿しています。
今回、Fate/ZERO-NINEの執筆がうまくいかないのでその息抜きがてらにこんな予告を投稿してみました。Fateの二次創作ではあとがきでちょくちょく話題にしていた境ホラの二次創作の予告のようなものです。
繰り返しの注意になりますが、これは投稿するかどうかは未定です。それでもいいという方は、どうぞお楽しみください。
7月22日、チラシ裏にテスト版を投稿しました。
それはひどく昔のことだ。まだ、記憶もおぼろな小等部時の記憶。だが、今となっても
はっきりと思い出すことができるのは何故だろうか。
『行きなさいな、○○○』
そう耳元に囁いてくるのは、自分を育て、鍛え上げた人物である。
『もうあなたは、十分○○としてやっていける…歴史のための悪役となりなさいな』
それに自分がどう答えたかは、よく覚えていない。何かを言った気もするし、何も言わな
かった気もする。わかるのはその人物とはもはや会うことはないという確信だけだ。
自分よりも背が高いその人物は、力なく自分へと倒れて来る。それをそっと支えながら、
頬を伝って落ちていくものをそのまま重力に任せた。
ぐちゃぐちゃの感情は、何とか堪える。
なぜなら、自分が紡いでいく歴史再現はここから始まっていくのだから。
その光景を祝福するように、“逆向きになって浮かぶ十字架”が、いくつもそこにはあった。
『Jud.師匠、わたしは魔女になる』
そして、倒れた人物を受け止める、六枚の翼を持つ子供らしき人影が言った言葉は、咎人の
“応答”を意味する言葉だった。
◇
準バハムート級航空都市艦”武蔵”の左舷一番艦“品川”上空を飛行していくものがある。
それは前後に長く延びて機殻をまとったもので、その上には人が乗っており、さらにその下
には懸架アームによって
武蔵に多くいる運送業者。その中でも木箒に機殻をまとわせるのは一部に限られる。
“
それを操る人物が魔女であることをはっきりと示していた。
「通りませ 通りませ----」
大気の中を飛んでいく魔女は、極東に生まれるとされる童謡の原型を口ずさんでいた。
いつのころからか、すっかり空を飛ぶときにはこれを謳うようになっていたことを、魔女は
自覚していた。思い出を忘れないために、そして、過去の喪失をいつまでも忘れないようにする
ために。歌っていれば、過去のことを思い出せる。つらかったことも、楽しかったことも、
悲しんだり、笑ったりしたことも。失いたくないものがそこにはある。
「…喪失してばかりの魔女が言うのもの皮肉なんだけれど…」
自嘲し、箒の進路を確認する。運送業を営むその魔女は、昨夜遅くに急な仕事の依頼を受けて
今朝五時ごろから飛び回っていた。今は午前七時前。これで最後なので納品した後にどこかで
朝食をとって、それから教導院に行くことになるだろうと魔女は考えていた。
今日は武蔵の主港である“三河”につく。午後からは学長の護衛でそこへ行くことにもなって
いた。だから今日は自由出席だ。
ちょうど、明日で一年かけてこの“極東”を一周したことになる。
そして明日で“あの出来事”から十年でもあり、“引き継ぎ”をしてからは十一年でもある。
ずいぶんと時間が過ぎたと思う一方で、あっという間に時間は流れてしまったとも思う。
人の感覚とは二律背反だ。
まあ、それもまたいいかとつぶやいた魔女は高度を徐々に下げていった。その時の風に
煽られて、左腕にある二つの腕章が揺れた。
“武蔵アリアダスト教導院 総長連合 暫定副長”
“武蔵アリアダスト教導院 生徒会 監察”
そして、それらの腕章には同じ名前が連なって書かれている、“マルス・コトー”と。
◇
聖譜歴一六四八年。
運命の終わる
新たな戦いの幕が上がる。
◇
いかがでしたでしょうか?予告編である都合上こんな程度しか書くことはできませんが、個人的には投稿してもいいかなと考えています。
ただし、Fate/ZERO-NINEの完結が当面の目標ですので、こちらは後回しになるかと。途中で放り出したくはないので…
それでは意見や感想などお待ちしています。
五月二十三日、誤字修正しました。