パタフィニット・ストラトス(連載休止)   作:越後屋大輔

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本家「IS」11巻を読んだ後での投稿になります


9話

 幸太と取っ組み合いの喧嘩をしていたラウラは千冬から出席簿チョップの制裁を与えられようやく両者は矛を納めた。あれは昨年の出来事、織斑千冬がドイツ軍でPSの教官をしていた頃の話である。

 「マリネラに侵攻を謀る謎の艦隊が?」時の大統領から軍の長官に情報が伝わる。恐竜帝国が地上侵略に最も邪魔な国はマリネラだと判断し、大型戦艦と翼竜を模した戦闘機を送り込んで殲滅を謀ったのだ。

 

 「では、ラウラ・ボーデヴィッヒ、君の部隊で迎撃したまえ」長官に命じられいざ現場へ向かうと既に艦隊は消滅させられていた、それもたった1人の少年が己の肉体だけを武器として。

 

 「貴様のせいで我が小隊は大恥をかいたのだ!本来得るべき栄光を奪われた恨みは忘れん!」

 「知るか!大体軍の小隊ふぜいが恐竜帝国に勝てるかよ!」

 「止めんか!両名、罰として今日は実技授業の前に校庭10周!」織斑先生の叱責でようやく大人しくなる2人。

 

 「箒、お前はどう思うよ?」昼休みの学食で幸太はどんぶりメシをかっ込みながら同じクラスの箒に問う。因みに一夏と鈴、セシリアにシャルロットも一緒だ。

 「どうも何もお前がいたからマリネラは無事だったんだろう?私はラウラの言い分が間違っていると思う」和昼食を食べながら箒が頷く。

 「マリネラ側、特に一般市民からみればそうですわね」セシリアが、優雅に紅茶を飲みながら話を繋ぐ。拉麺を啜りつつ鈴が

 「でも相手はドイツ軍でしょ?向こうにとっては色々都合が悪い面もあるわよ」つまりは外交問題である。

 「ドイツ側としては経済大国のマリネラに恩を売るチャンスを逃した訳だからね」シャルロットが解説する。そこにラウラが近づいてきた、学食全体に響くほどの大声で告げる。

 「神幸太!貴様に決闘を申し込む!!」

 「断る!!」なんで?その場にいる全員が心の中で突っ込んだ。

 「理由がない、そもそも学園内での私闘は校則違反だし人類同士が争うようじゃ恐竜帝国にわざわざ付け入る隙を与えるだけだ」

 「しかし、私は名誉を汚され…」

 「人類滅亡と天秤にかけるほど名誉が大事か?俺だったらそんなモンいらん」

 「正論だな」千冬が話に割り込んだ。

 「教官!」

 「織斑先生と呼べ!」ラウラに思いっきり拳骨を食らわせて千冬は幸太に1つの提案をだす。

 「神、お前の言う通り私闘は禁止だ。しかし学園内の公式戦ならどうだ?」

 「して、その名目は何スか?」

 「創立時より恒例となっている新入生タッグマッチだ、2名ずつで参加しパートナーは1年生なら誰でも構わん。

 「言っておくが不参加は認められんぞ」隼人もやってきて釘をさす。

 

 「まずは相方探しだな」大量の昼食を掻き込みながら考える幸太、一方ラウラは

 「ナゼタッグマッチなのですか?私は1人でも充分闘えます!」千冬に異議を申し立てるが

 「たかだか15才で選ばれた人間気取りか?その欺瞞を捨てなければ奴には勝てんぞ」冷たく言い放たれてラウラはその場に立ち尽くした。

 

 

 




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