パタフィニット・ストラトス(連載休止)   作:越後屋大輔

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削除した「嗚呼、やまぶき歌劇団」で書きたかったネタをこちらに持ってきました、やっと胸のつかえがとれた気がしてます
「ちびまる子ちゃん」のナレーションに幸太がメタな返しをしてますがお分かりでしょうか?


11話

 「だ、誰が誘拐犯なんですの?」激オコなセシリアに幸太が腹を抱えて笑い転げながら突っ込む。

 「お前だ、お前。ニシシシシ、ヒャッハーハッハ。あー苦しい、笑いすぎた。この先一生笑えなくなるんじゃないかっつーくらい笑った」

 「お兄さん、アンタ、呪われてるかもしれないね~」

 「マジで?」

 「急に漫才始めないで下さいます?」

~アンタらさっさと本題に入れ~

 

 「今、親父の声が聞こえた気が。まあいいか、実はですね…」幸太はさくら一家に自分達の目的を説明する、野生児のイメージがある彼だが実はかなり行き届いた仕付けや教育を受けている。まる子を含めさくら一家は幸太には好感を持った。

 「という事です、役所は金目当てに半ば強引に編入させようとしましたが」

 「アタシゃ、行くよ」

 「「「まる子?!」」」

 「だってPS学園に入りゃ勉強も受験もなさそうだしね~」

 

~何とも不純な動機である~

 

 (一般科目の授業も年齢に応じた進級試験もありますわよ)

 (それは後で説明すりゃいい)

 こうして幸太とセシリアはまる子を連れて次の目的地、イギリスはロンドンへ向かった。

 

 ロンドンにある寄宿制の学院、ここの院長であるマリア・ミンチンは3人の訪問者を迎えて怯えている。

 彼女の前にいるのは10才にも満たないだろう黒髪を耳にかかる程度まで伸ばした少女、2人目は少女と同じ国の生まれと見える15才前後の少年。ミンチンに敵意をむけた視線が言い様のない恐怖を与える、3人目は見覚えがあった。イギリスでは名の知れた名門、オルコット家のご令嬢である。ミンチンはこの取り合わせの意味が理解できなかった。

 「ちょいと、院長さん。アンタのやり口を見たよ、あれが海外に知れたらどうなるか分かってんだろうねぇ」まる子はミンチンに食ってかかる、しかし彼女が本当に怯えているのは彼らではない。

 「院長先生、こちらはマリネラの特使として来てますわ。それに女王陛下の信任状も預かってますのよ」セシリアはミンチンに一通の書類を差し出す。この都市、否この国において女王陛下の意志は絶対であり、逆らえば死刑にもなりかねない。

 (ナゼご令嬢はこんな小生意気なガキや野獣同然の若者を連れて来たのかしら?)冷や汗を流しつつもミンチンには承諾するしか選択肢がなかった。

 「ケッ、最初っからそう言やいいんだよ。それじゃあな、クソババア」

 「♪ウ~ララ、ウ~ララ、ウラウララ」

 「お黙りなさい!まる子さん!」

 「また、古い歌を…」

 

 ミンチン女学院の生徒だったセーラ・クルーは資産家の娘に生まれながら父親の突然の病死で家は没落、無一文になった途端使用人とされ、それまでちやほやしていたミンチンに奴隷のように扱われていた。

 この日も学院の使用人ジェームズとモリーに苛められてると幸太が2人共ぶっ飛ばす、反撃しようとしたジェームズだが幸太が庭に植えてあった大木をティッシュでもつまみ上げるみたいに引き抜くと真っ青になりにげだした。幸太は大木を元通り植え直すとセーラに話を切り出す。

 

 「セーラ・クルーさんだね、君をスカウトしにきた。女王陛下の許可はもらってあるから後は君次第だよ、少なくても今よりいい生活は保証するけど」セーラは年齢がまる子より少し上で11、2才くらい。目鼻立ちの整った美少女である、

 「ありがたいお話ですがお断りさせて下さいませんか?」幸太の話をセーラは承諾しかねた、生活が今より豊かになるのはありがたいが離れたくない親友がいるからだ。

 「セーラお嬢様、おらはお嬢様が幸せになれるなら構いませんだ」セーラの親友であり以前からここで使用人をしているベッキーは彼女がまだ資産家の娘だった頃の名残で未だに『お嬢様』と呼んでいる。

 「ベッキー、私の幸せはあなたと共にあるわ」セシリアはプライベート・チャネルでPS学園に通信する、相手との会話を終えるとベッキーにこう持ちかける。

 「あなたも一緒にお出でなさい。私がまとめて面倒みますわ」これでセーラにも異論はなくなった。

 

 セーラとベッキーを連れてマリネラに戻ろうと空港に来た一行にオープン・チャネルでパタリロから通信が入る。

 「予定変更だ、再び日本へ向かってくれ!」

 

 




果たして日本に何が?ここからは「アフターひだしん越後屋大戦」第7話後半から第8話をご覧下さい
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