パタフィニット・ストラトス(連載休止) 作:越後屋大輔
1話
マリネラ宇宙局に勤めるロビー少尉の持っていたヒーリング能力が実は彼自身の生命エネルギーを他人に分け与えるモノだと知った時、マリネラ国王パタリロ8世と関係者一同はがく然とした。折しも某国の戦争を未然に防ぐ為、ローマ法王の病気を治して貰いたいとバンコランが訪れた直後でありパタリロは悩んだ。ローマ法王に死なれて戦争が勃発すれば何千、何万もの命が失われる。だからといって既にボロボロのロビーを治療にあたらせれば間違いなく死んでしまう、幾ら一国の王で類い稀なる天才とはいえまだ10才のパタリロにはあまりにも重い選択であった。
「パタリロ!戦争を止めるには他に手段はないぞ」促すバンコランの顔に強烈な拳が食らわされる。手を出したのはPS学園1年3組の生徒、神幸太だ。
「手前ぇ、話聞いてなかったのかよ?!」
「黙れ!貴様こそ目先に捕らわれて戦争を起こさせる気か?!」
「戦争なんざ俺が防いでやらあ!」
「フッ、お前みたいな子供に何ができる?」鼻で嘲笑うバンコランだったが
「付き合うぜ」
「ちょっと!『達』を忘れてるわよ」
「貴様とは一時休戦だな」
「何の為のPSだと思ってるの?」
「バンコラン少佐、
「てゆーかホモは引っ込みなさい!」
「私も専用機『紅椿』を得たぞ、連れていけ!」
「一夏!鈴!ラウラ!シャルロット!セシリア!エトランジュ!箒!」PS学園今期の一年生の専用機持ちが勢揃いした。
「バンコラン、ロビーの代わりに彼らと交渉へ向かえ」パタリロが後押しする、世界最強の兵器たるPSの操者が8人いれば充分な牽制になる、敵軍が攻撃したとしても相手に勝てる要素は万に一つもない。バンコランはこの提案に難色を示す、彼とて人死には出したくないが穏便かつ被害を最小限に済ませられたらそれに越した事はないのだ。勿論学園中の女子生徒からの罵詈雑言を散々浴びたが
バンコランがPS学園生徒とマリネラを離れてからパタリロはロビーと法王を救う手立てを学園内の自室で考えあぐねていた、法王はともかくロビーがあんな風になったのは自分にも責任があるのだ。
「医者がいうには2人共既に手の施しようがないくらい体は酷い状態らしい、もしもどんな病気も治せる魔法が実在すればいいのに…」お伽話じゃあるまいしそんなご都合主義な事が起こるハズもなくその目に珍しく涙が溢れ出したその時である、突然何の前触れもなく自室に謎の扉が現れたのだ。
バンコランが憎まれ役になってしまった…ファンの方々スミませんm(._.)m