パタフィニット・ストラトス(連載休止) 作:越後屋大輔
パタリロの目の前に現れたのは彼が頭の上がらない数少ない人物の1人、エトランジュ・ド・マリネールJr、マリネラの王女で15才になるパタリロの姉である。弟とは容姿、性格、知能が正反対の。つまり美少女で浪費家だがお人好し且つ熱血バカで純情etc.…(パタリロ自体特徴を挙げるとキリがないのでその姉もまた然り)
「ナレーターはお黙りなさい!パタリロ、
「あ、姉上?何をおっしゃいますか!王家の人間があの学園に通うなど…ぜ」いいかけて言葉につまる。
「設立して僅か数年の学園に前代未聞も何もありませんわね、手続きはお願いしますわ。それじゃごきげんよう」相変わらずの姉のペースに飲まれそうになるパタリロであったがそこを耐えて1つだけ確認する。
「姉上、入学の動機は何ですかな?」
「恋❤ですわ、他にありまして?」茫然とするパタリロを残して今度こそ部屋を去るエトランジュだった。
「殿下、よろしいので?」
「お前達もみただろう、あの剣幕。ダメとはいえまい、そんな事言ってみろ、後が怖い(||゚。゚||)」この辺は男女尊卑は関係ない、男には頭の上がらない女というのが古より少なからず存在する。
その頃エトランジュは自分のベッドに寝転がり1人妄想に耽っていた、
「ああ愛しい名も知らぬあのお方、まさか我が国でもう一度お目にかかるなんて(≧▽≦)」かつて1度だけ出会い恋をした少年をPS学園の入学試験会場で再び見かけた、彼が合格したと知って是非お近づきになりたいと自らもPS学園に通学する事に決めたのだ。
エトランジュと彼が出会ったのは現在はマリネラ領となっているアダマス島である。存命だった今は亡き父王ヒギンズ3世と母王妃、当時皇太子のパタリロと家族でバカンスに出掛けた数年前の事だ、時は更に遡り20年ほど前。それまでどの国も所有権を持たないこの島にダイヤモンドの鉱脈があるのを偶然発見した地質学者が元々世界有数のダイヤモンド産出国であるマリネラにだけ秘密裏に連絡してきた、マリネラ政府は国連会議でアダマス島を治める権利を獲得しその学者に多額の礼金を払い新たな資金源を手にいれた。
母国の領地とはいえ生まれて初めての海外旅行に大はしゃぎのエトランジュ、対してパタリロはダイヤ以外の資源がないかタマネギ達に調査させている。
「可愛げない弟ですわね」エトランジュは心地よい解放感からうっかり立ち入り禁止の森に入ってしまう。
森の中は猛獣がひしめき合っている、エトランジュなど襲われたらひとたまりもない。おまけに侍女から聞いた話では大型の食肉植物まで生息していて人間も犠牲になる事があるという。恐怖と寂しさから声をあげて泣くエトランジュに案の定この島固有種の猛獣が襲ってきた。
「うおぉーるぁあっ!」その瞬間猛獣がふっ飛ばされた、誰かに思い切り殴られたようだ。慌てて逃げ出す猛獣、残ったのはエトランジュと同じ年頃の少年だった。
オリキャラ、エトランジュ王女。名前はパタリロのお母さんのエトランジュ王妃(本作ではエトランジュの母でもある)からとりました、母娘で同じ名前の為女子なのにJrがついてます