パタフィニット・ストラトス(連載休止)   作:越後屋大輔

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なんだかとりとめのない話に…


6話

 PS学園1年生の中でも屈指のバカトリオで知られるパトリック、ハンス、ティーノの3人が今回例の扉を使ってねこやに来店した。

 「いらっしゃいませ、ヨーショクのネコヤにようこそ!」アレッタに迎えられてテーブルにつく3人。

 「あの娘、可愛くネ?」

 「ああ、胸も中々…」

 「ちょっと耳が長いけどあっちの黒髪の娘もいいな」2人の素性を知る由もない彼らはエロ根性丸出しでウェイトレス達を品定めしている、そこにアーデルハイドが来店してきた。

 「「「ウヒョーッ!」」」ボルテージが最高潮に達するバカトリオ。大胆にも、というより愚かにも早速ナンパしようと彼女が座るテーブルに近づくと眼前にサーベルを突きだされた。

 「「「ヒィッ!」」」一気に青褪めるバカトリオ。その先には砂の国の王子、シャリーフがいた。

 「貴様ら、いやしくも帝国の姫君に軽々しく声をかけるなど…恥を知れ!」専用PSも未だ与えられていない上にヘタレなバカトリオがシャリーフにビビりまくっていたら

 「フゥーッ」誰かがため息を吐いたのに気がついた、箒だった。

 「ムンッ!」シャリーフのサーベルを竹刀で受け止めるとそのままの姿勢でアーデルハイドに顔を向け

 「知り合いの無礼は許してもらいたい、こいつらには私からよく言い聞かせておく」

 「いいえ、わたくしは…何も被害は受けておりませんし」

 「お前らの行動は全てパタリロ殿下と神先生に報告する」箒はバカトリオに厳しい表情で告げるとシャリーフに一礼し竹刀を下ろす。

 (女騎士イヤ、西の大陸にいるサムライといったところか。中々できるな)シャリーフはサーベルを納めると元いたテーブルについた。

 「ホォお主、剣に覚えがあるようだな」タツゴロウが箒に鋭い視線を向ける。

 「我流だ、師は一応いるがな」幼い頃から父に剣の手解きを受けていた箒、しかし最近はそのスタイルも変化しつつあった。これも『赤椿』の影響だろうか?などと考えていると一夏も扉を通じて来店した。

 

 「い、一夏。お前も来たのか?」箒は席を移動して一夏の隣に座り直した。

 「ああ、たまにはな」その一夏をアーデルハイドがハニかんだ表情でじっと見つめている、勿論それに気づく一夏ではない。

 「兄上にライバルか?しかしさっきのバカ共とは違っていい男だね」シャリーフの妹、ラナーが一夏を挟む形で箒の反対側に座ろうと兄と向かい合っている場所から動こうとしたら

 「ハァーイ、来たわよぉ」オネェの男が裏口から入ってきた。

 「こんにちは、『テリヤキ』さん。お隣いいかしら?」タツゴロウの隣に陣取ると一夏に久し振りと手を振る。

 「一夏君、夏以来ね」

 「ご無沙汰してます、忍さん」一夏と会話を弾ませるオネェが箒に自己紹介する。

 「ハァーイ、ここの元従業員の藤崎忍よ。一夏君の彼女?」

 「ち、違います!」しどろもどろになって否定する箒、ナゼか竹刀を振り上げる気にならなかった。

 

 「忍さん、ドヨウの日に来るなんて珍しいですね。何年か前はよくいらしてましたけど今は忙しいんじゃ?」アレッタがお冷やを渡しながら聞くと

 「臨時休暇よ、娘の運動会に呼ばれたの」

 「そうか、もう小学生になるのか。早いな」店主がしみじみと語りかける。

 (((何でオネェに子供が?!)))このやり取りをちゃっかり聞いていたバカトリオは思わず固まった。

 

 PS学園勢は帰っていく、バカトリオは箒に耳を引っ張られながら扉を出ていく。アーデルハイドは帰り際に一夏に脈があるか店主に問うが

 「おそらくムリですね、彼は結構モテるのに恋愛となると異常に鈍感ですから」

 「それに異世界の人物だしな」タツゴロウも深く頷く。

 (いいえ、わたくし諦めません。必ず振り向かせてみせます)決意を新たにする彼女を見て

 「兄君、くじけてはダメ。彼女にもっと自分を売り込まなくちゃ(それに恋のライバルになるのもイヤだしね)」ラナーは本心を隠しつつシャリーフを精一杯励ます、藤崎忍はそれを傍観しながら

 「懐かしいわ、あちし達にもあんな恋する若人な時期があったのよね。ただ刃傷沙汰にならなきゃいいけど」やがて再び扉が開かれ常連のドワーフコンビ、ギレムとガルドが来店した。

 「ハァーイ、お久し振りねぃ」手を上げる忍に気付いた二人は

 「オウ、お前さんか。しばらくじゃったのう」

 「そうね、せっかくだから一緒に呑みましょ。肴は奢るわよ」

 「お前さんならそう言うと思うたぞ」この日、ドワーフコンビと楽しく呑み明かした忍だが帰宅してから妻にこってり絞られたそうだ。




次回、もしくはその次辺り新展開を考えてます。まあ、未定ですけど。
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