パタフィニット・ストラトス(連載休止) 作:越後屋大輔
シャルル・デュノア、本名シャルロット・デュノアは薄幸な少女だった、PS関連企業デュノア社の令嬢だが愛人との間に出来た娘で母が病死してからは父の正妻にイジメられる日々を過ごしていた。やがて彼女がPSに高い適正を持つのに気付いた父は傾いた会社の経営を立て直そうとシャルロットを編入生としてPS学園に差し向けた、更に学園教師を身内にもつ一夏と幸太に近づき安いようにと男子生徒と偽って編入させる事にしたのである。
「それでぼ…私はどうなるんですか?」今、シャルロットはマリネラ警察で留置されている。偽造パスポートで入国しようとしたので詐欺の容疑がかかっている、
「しばらく待て、今日中には裁決が下る」彼女に対応していた男性捜査官のスマホがなる。
「もしもし、えっ?!は、はい了解しました!」捜査官はシャルロットに告げる。
「君自身は無罪放免だ、当初の予定通りPS学園に向かえとのお察しがあった。私が送っていこう」学園に着くと2人の教師に出迎えられる。
「学生寮には明日から入室してもらう、今日は別の場所へ泊まってくれ。今から連れて行こう」女性教師にそう言われ案内された場所はなんとマリネラ王宮だった。
「シャルロット・デュノア君だね」パタリロ殿下が直々に私を出迎えて下さった。
「君を悪事に利用しようとしたデュノア社はマリネラから圧力をかけて倒産に追い込んだ、君自身には何の責任も負わせない。必要ならば我が国の国籍を与えよう。もう夜も遅い、今夜はゆっくり休むといい」シャルロットは父が哀れとは思ったがこれも自業自得と割りきる事にした。
「専用機は持っているのか?そのまま使っていていいだろう、当面は気にしないで明日から学園生活を謳歌するといい」男性教師にそう聞かされる。
翌日、シャルロットは1組に転入してきた。担任は昨日会った男性教師、神隼人先生になる。
「シャルロット・デュノアです、よろしくお願いします」
「ウォー、可愛い❤!」一夏以外の男子達はテンションが上がり、そんな彼らにジト目を向ける女子達。シャルロットの席は一夏の隣になった、
「俺は織斑一夏、よろしく」本人は気付いてないがいかにも女子受けする爽やかな笑顔を見せる一夏、シャルロット・デュノア、一目惚れの瞬間であった。
「僕はシャルロット・デュノア、あっ」うっかり男性一人称を使ってしまう、父親から色々仕込まれていたせいで話し方まで男らしくなっている。
(ど、どうしよう?今更女言葉とか難しいし…)恥ずかしさで顔が赤くなる。
「口調なぞ気にするな、バカにされたらフランス語でやり返せ」神先生がフォローしてくれた。
「「「全然ありっス!」」」今や男子の中でもバカトリオと認識されているティーノとハンス、パトリックがデレ顔で親指をたて担任に出席簿でチョップされる。
「俺も気にしないよ」平然とした顔で答える一夏にシャルロットは心臓が跳ね上がりそうになる。
ガシャッーン!ドゴッムッ!激しい轟音が3組の教室から響く、
「神先生!生徒同士の喧嘩がっ!織斑先生が仲裁に入ってますが…」3組の副担任が血相を変えて1組の教室に駆け込んできた。
「みなまで言うな」隼人は深くため息を吐くと3組の教室へ向かう。
喧嘩していたのは案の定、己の息子であった。隼人は幸太に拳骨を食らわす、相手はこの日もう1人の転入生のラウラ・ボーデヴィッヒである。
メインヒロインがやっと出揃いました。
(更識姉妹ファンの皆さんすいません)