ISの世界に転生して早くも六年が経った。
この六年間本当に大変だった。もう一回赤ん坊を経験する羽目になるとは思いもしなかったんだ。
「ハル、箒が五月蠅いから早く行くぞ」
「ナツにぃがほーねぇに怒られることばかりするからでしょ?」
まさか、織斑家に産まれるとかどんだけなんだよ。
「一夏、春香。早くしなさい、マドカとマフユが待ちくたびれてる」
原作ではあり得ないことが・・・マドカって敵だよねぇ。マフユに至っては完璧に原作崩壊ですよね。しかも、去年辺りからなんか意味ありげに俺に質問してきやがる。
そんなこんなで、篠ノ之家の道場に着いた。途中の会話なんて要らないだろう。
フユねぇとマドカのブラコン全開の会話なんてさぁ。
「来たね。春香は束の所に行って貰えるかしら?」
「ねぇねの所?分かった~」
どうしたんだろうか。束さんはまだISを作る段階にいるはずがないのだが・・・。
「ねぇね?来たよ」
フユねぇの会話が頭から離れないが今は、束さんが優先だろう。
「ハルくん?入っていいよ」
声に元気が無い。元気が取り柄の束さんらしくない。
「ハルくん。私の夢って叶うの?」
「さぁ。束さん次第ですね。大方、発表してみて馬鹿にされて帰ってきたって所ですか?」
「うん。どうしたら良いのかな?」
「自分の思った通りにやればいいかと。じゃないと、嫁の貰い手居なくなりますよ?」
「余計な一言だよ!?居なかったら、ハルくんに貰って貰うもん」
「考えときます」
この約束がまさか、本当になるとは思っても居なかった俺だった。
そうそう、束さんには俺が転生者だってことは言ってある。じゃないと、黒束さんには勝てる気しないもん。このバグレベルの能力を使っても(呆)
「戻ってきたか。さっきの続きだが、春香とマフユには更識家に養子に言って貰う。一夏とマドカはここで引き取って貰うことになった」
「フユねぇは?」
「私は、知り合いの家に泊めて貰う。流石に中学生ではお前達の事を見ながら学業なんて出来ないからな」
そりゃそうだけど、なんか俺たちだけちゃんとした家に行くってのほ可笑しくないかなぁ。
納得はいかないけど、親が居ない今は姉の千冬の判断に任せっきりになってしまうのは当たり前なのだろうが。
「でも、なんで僕たちバラバラなの?」
「流石に、四人全員は迷惑になってしまうだろ?」
「そうなんだ~」
そういうことにしておこうかな。なんか、隠していそうだけど・・・。
こうして、俺たちの引っ越し作業が明日から始まることになった。
「もしかしたら、春香は覚悟しておくことだな。更識家の跡目を継ぐ事になるかもしれんからな」
「え”?」
姉が変なこといっていたが無視しておこう。
まさか、他人がそんな重要な配置に付くわけが無いだろう。と思っていた時期がありました。
「とでも、いっておこう(笑)」