異世界から捻デレさんも来るそうですよ!?   作:ユキ擬き

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はいどうもユキ擬きです!
今回からあとがきで座談会みたいなものを書こうと思います!
それでは第八話です!どうぞ!



第八話

本拠に入った後十六夜と八幡、ジンはある一室に集まっていた。

 

「それで十六夜さん、八幡さん用って何ですか?」

 

「ああ、用っていうのは・・・おい十六夜、外になんかいないか?」

 

「わかってる、どうする八幡?」

 

「御引き取り頂くか。ジンも一応来い」

 

「は、はい」

そして三人は外に移動する。

 

「おい、早く出てこいよ。こっちは御チビと話終わらせて

 風呂に入りたいんだよ」

 

「十六夜コレ」

そう言って八幡はいくつかの石を十六夜に渡す。

 

「うっし、出て来ないならしょうがねえ・・なッ!」

ズドガァン!と軽いフォームからは考えられないデタラメな爆発音

が周囲に鳴り響き、その辺りにあった木々は吹き飛んでいた。

 

「な、何してるんですか!?」

ジンが慌てた様に問いただす。

 

「侵入者だよ。ホレ、見てみろ。フォレス・ガロの連中だろ」

八幡が指差した瓦礫の山の中から意識がある者が立ち上がり、八幡達を

見つめる。

 

「な、なんというデタラメな力・・・・・!蛇神を

倒したというのは本当の話だったのか」

 

「ああ・・・これならガルドの野郎とのギフトゲームに

 勝ってくれるかもしれない・・・・!」

十六夜は中々本題に入らない侵入者に早く話す様に促す。

 

「恥を忍んで頼む!我々の・・・・いえ、魔王の傘下であるコミュニティ〝フォレス・ガロ〟を完膚なきまでに叩きのめしていただけないでしょうか!!」

 

「嫌だね」

 

「断る」

 

十六夜のその言葉に八幡以外は全員絶句し、固まった。

一転して十六夜はつまらない顔になり、八幡も深い溜め息をついた。

 

 

「どうせお前らもガルドって奴に人質を取られてる連中だろ?命令されてガキを拉致しに来たってところか?」

 

「は、はい。まさかそこまでお見通しだとは露知らず失礼な真似を………我々も人質を取られている身分、ガルドには逆らうこともできず」

 

「ああ、その人質もうこの世に居ないぜ。はい、この話題終了」

 

「…………………なっ」

 

「ちょっと、十六夜さん!!」

ジンが慌てて割って入る。しかし十六夜は冷たい声音で返す。

 

「隠す必要あるかよ?お前らが明日のギフトゲームに勝ったら全部知れ渡るだろ?」

 

「そ、それにしたって言い方というものがあるでしょう!!」

そこで八幡が再び溜め息をつきジンに声をかける。

 

「少し落ち着けジン。確かに十六夜の言い方に思うことがあるのはわかる。

だがな、被害を増やしてきたのはこいつらなんだ。気を使う義理何てない。

しかもここの子供も攫おうとしおうとしてたんだ。そんなんだったら尚更だろ」

そこではっとジンは振り返る。もしも人質の為に

また新たな人質を攫っていたのなら・・・・・殺された人質の殆どは

彼らが殺したと言っても過言ではない。

そしてまた十六夜が喋り始める。

 

「悪党狩りってのはカッコいいけどな。同じ穴のムジナに頼まれてまでやらねえよ、俺は」

 

「そ、それでは本当に人質は!」

 

「…はい。ガルドは人質を攫ったその日に殺していたそうです」

 

「そんな………!」

侵入者は全員、その場で項垂れる。彼らは人質のために手を

汚してきたのに、人質がこの世に居ないと知った衝撃が大きいのだろう。

絶望に沈む彼らを見て、ふっと閃いたように十六夜は考える。

 

(魔王の傘下のゲスい悪党………もしかしてこれは使えるか?)

十六夜が新しい悪戯を思いついた子供のような笑顔で侵入者に話しかける。

そのとき八幡は十六夜の笑顔からこれから何をするのかを悟った。

 

「お前達、"フォレス・ガロ"とガルドが憎いか?叩きつぶされて欲しいか?」

 

「あ、当たり前だ!俺達がアイツのせいでどんな目にあってきたか………!」

 

「そうかそうか。でもお前らにはそれをするだけの力がないと?」

 

「ア、アイツはあれでも魔王の配下。ギフトの格も遥かに上だ。俺達がゲームを挑んでも勝てるはずがない!いや、万が一勝てても魔王に目を付けられたら」

 

「その"魔王"を倒す為のコミュニティがあるとしたら?」

「え?」と顔を上げる侵入者たち。ここというタイミングで

十六夜がジンの口を塞ぎながら引き寄せ喋り始める。

 

「ここにいるジンが魔王を倒すためのコミュニティを作ると言ったんだよ」

 

「モゴッ!?」

ジンは口を塞がれているためうまく喋れない。

侵入者一同含め、ジンも驚愕していた。それはこのコミュニティの趣旨と近いようでまるで違う。彼はコミュニティを守る事と、旗印を奪った魔王だけを倒すつもりでいた。しかし十六夜の説明は、全ての魔王を対象に活動するコミュニティだったからである。前例のないコミュニティに侵入者困惑して聞き直す。

 

「言葉の通りさ。俺達は魔王のコミュニティ、その傘下も含め全てのコミュニティを魔王の脅威から守る。そして守られるコミュニティは口を揃えてこう言ってくれ。"押し売り・勧誘・魔王関係御断り。まずはジン=ラッセルの元に問い合わせください"ってな」

 

「ッ!?」

ジンはついに目を見開くことしか出来なかった。

十六夜は勢いよく立ちあがり、十六夜はまるで強風を受け止めるように腕を広げ、

 

「人質の事は残念だった。だけど安心していい。明日ジン=ラッセル率いるメンバーがお前達の仇を取ってくれる!その後の心配もしなくていいぞ!なぜなら俺達のジン=ラッセルが"魔王"を倒すために立ち上がったのだから!」

 

「おお………!」

大仰な口調で語る十六夜。それに希望を見る侵入者一同。ジンは必死にもがくが

十六夜の力の前では無意味だった。

 

「さあ、コミュニティに帰るんだ!そして仲間のコミュニティに言いふらせ!俺達のジン=ラッセルが"魔王"を倒してくれると!」

 

「わ、わかった!明日頑張ってくれジン坊っちゃん!」

 

「ま………待っ………!」

ジンの叫びも届かず、あっという間に走り去っていった侵入者一同。腕を解かれたジンは茫然自失となって膝を折るのだった。

 

本拠の最上階・大広間に十六夜と十六夜を引きずって連れてきたジンは、堪らなくなり

大声で叫んだ。

 

「どういうつもりですか⁉︎」

 

「"魔王にお困りの方、ジン=ラッセルまでご連絡ください"————キャッチフレーズはこんなもんか」

 

「そんなんでいいんじゃねえか?」

 

「聞いてるんですか!それに全然笑えませんし笑い事じゃありません!魔王の力はこのコミュニティの入り口を見て理解したでしょう⁉︎」

 

「勿論。あんな面白そうな力を持った奴とゲームで戦えるなんて最高じゃねえか」

 

 

「お………面白そう?では十六夜さんは自分の趣味の為にコミュニティを滅亡に追いやるつもりですか?

あと何故八幡さんは十六夜さんをみて黙っていたんですか!」

 

「俺はちゃんとこいつ考えている事がわかってて黙っていたんだ」

二人は普段通りの態度でジンと会話をする。

十六夜は興奮しているジンに話しかけた。

 

「それに、これはコミュニティの発展に必要不可欠な作戦だ」

 

「作戦?………どういうことです?」

 

「先に確認したいんだがな。御チビは俺達を呼び出して、どうやって魔王と戦うつもりだったんだ?あの廃墟を作った奴や、白夜叉みたいな力を持つのが"魔王"なんだろ?」

 

「まず……水源を確保するつもりでした。新しい人材と作戦を的確に組めば、水神クラスは無理でも水を確保する方法はありましたから。けどそれに関しては十六夜さんが想像以上の成果を上げてくれたので素直に感謝しています」

 

「おう、感謝しつくせ」

 

「ギフトゲームを堅実にクリアしていけばコミュニティは必ず強くなります。たとえ力のない同士が呼び出されたとしても、力を合わせればコミュニティは大きくできます。ましてやこれだけ才有る方々が揃えば………どんなギフトゲームにも対抗できたはずです」

 

「期待一杯、胸一杯だな」

八幡と十六夜は全く悪びれた様子はなく、ジンは我慢できずに口調を崩して叫ぶ。

 

「それなのに………それなのに、八幡さんと十六夜さんは自分の娯楽の為だけにコミュニティを危機に晒し陥れるような真似をした‼︎魔王を倒すためのコミュニティなんて馬鹿げた宣誓が流布されたら最後、魔王とのゲームは不可避になるんですよ⁉︎そのことを本当に貴方達は分かっているんですか⁉︎」

 

ジンは大広間の壁を強く叩く。そんなジンを見つめる八幡と十六夜は侮蔑の目を向ける。

 

「俺はお前がしっかり考えていると思ってこのコミュニティに入ったんだが。なあ十六夜?」

 

「ああ、呆れた奴だ。そんな机上の空論で再建がどうの、誇りがどうのと言ってたのかよ。失望したぜ御チビ」

 

「な、」

 

「ギフトゲームに参加して力を付ける?そんなもん大前提だ。俺らが聞いているのは魔王にどうやって勝つかだ」

 

「だ、だからギフトゲームに参加して力を付けて」

 

「じゃあ前のコミュニティはギフトゲームに参加して、力を付けなかったのか?」

 

「そ………それは」

ジンは言葉に詰まる。

 

「加えて聞くが、前のコミュニティが大きくなったのはギフトゲームだけだったのか?」

 

「………。いえ」

コミュニティを支えるのは強大なギフトと強大なギフト保持者だ。

そんな者が名も旗印が無いコミュニティに籍を置きたい訳が無いのだ。

 

俺達には名前も旗印も無い。コミュニティを象徴出来る物が何一つないわけだ。これじゃコミュニティの存在は口コミでも広まりようがない。だからこそ俺達を呼んだんだろ?」

 

「……………」

 

「今のままじゃ物を売買するときに、無記名でサインするのと大して変わらねえ。"サウザンドアイズ"が"ノーネーム"を客として扱わなかったのは当然だろうよ。"ノーネーム"ってのは所詮、名前の無いその他大勢でしかない。だから信用すると危険なんだ。そのハンディキャップを背負ったまま、おまえは先代のコミュニティを超えなきゃいけないんだぜ?」

 

「先代を……超える………⁉︎」

ジンはかなづちで頭を叩かれたような気がした。この箱庭の都市で一目置かれるほど強大だった、先代のコミュニティ。才も乏しく、身の上と成り行きでリーダーになったジン"打倒魔王"と口にする事はあっても、八幡と十六夜の言葉こそ目を逸らし続けていた現実なのだ。

 

「その様子だと、何も考えていなかったんだなオマエ」

 

「・・・・・・っ」

ジンは悔しさと、言葉にした責任で顔が上げられなかった。

そんな八幡が微笑みながらジンの顔を覗き込み優しく語りかけた。

 

「ジン、此処まで言えば今までコミュニティを支えてきたお前なら

分かるだろ?」

 

「え・・・?あ、そうか!売る名や旗印が無いなら!」

 

「気づいたようだな」

 

「まあ及第点って所か」

二人はジンに向かって再び笑顔を向ける。

 

「お二人は最初からこれを狙って」

 

「ああ、良い作戦だろ?」

 

「さすが十六夜だな。本当に、こういう時は頼もしいんだから」

 

「俺はいつも頼もしいだろ・・・ってそうじゃなくて

御チビ、噂を広めるにはインパクトが足りない。だからジン=ラッセルという少年が"打倒魔王"を掲げ、一味に一度でも勝利したという事実があれば———それは必ず波紋となって広がるはずだ。そしてそれに反応するのは魔王だけじゃない」

 

「そ、それは誰に?」

 

「同じく"打倒魔王"を胸に秘めた奴らに、だ」

惜しくも魔王に敗れ去った実力者が、打倒魔王を胸に秘めている可能性が高い。ジンは想像もしていなかった作戦に胸を高鳴らせていた。

 

「僕の名前でコミュニティの存在を広める………」

 

「そう。今回の一件はチャンスだ。相手は魔王の傘下、しかも勝てるゲーム。被害者は数多のコミュニティ。ここでしっかり御チビの名前を売れば」

 

魔王の傘下に苦しむコミュニティに恩を売れば、水面下で徐々に噂は広がっていくだろう。

 

「ま、ジンが懸念するような他の魔王を引き寄せる可能性は大きいだろうが、魔王を倒した前例があるようだし、それに俺や十六夜達がいるからな」

 

「だが今のコミュニティに足りないのは人材だ。俺ら並みとは贅沢言わないが、せめて俺の足元並みは欲しい。けど伸るか反るかは御チビ次第。他にカッコいい作戦があるなら、協力は惜しまんぜ?」

彼らの作戦は筋が通っていた。だから賛成するのは簡単だが、大きな不安要素があるのも忘れてはならない。それを踏まえた上で、ジンは条件を出す。

 

「一つだけ条件があります。今度開かれる"サウザンドアイズ"のギフトゲームに、十六夜さん達二人で参加してもらってもいいですか?」

 

「それは俺らの力を見せろってことか?」

 

「それもあります。ですが理由はもう一つあります。このゲームには僕らが取り戻さなければならない、もう一つの大事な物が出品されます」

 

名と旗印に匹敵するほど大事な、コミュニティの宝物。

 

「まさか………昔の仲間か?」

 

「はい。それもただの仲間ではありません。元・魔王だった仲間です」

十六夜の瞳が光る。軽薄な笑いには凄みはが増し、危険な香りのする雰囲気を漂わせ始めた。

 

「へぇ?元・魔王様が昔の仲間か。コレの意味する事は多いぜ?」

 

「はい。お察しの通り、先代のコミュニティは魔王と戦って勝利した経験があります」

 

「そして魔王の隷属させたコミュニティでさえ滅ぼせる———仮称・超魔王とも呼べる超素敵ネーミングな奴も存在している、と」

 

「そ、そんなネーミングで呼ばれてません。魔王にも力関係はありますし、十人十色です。白夜叉様も"主催者権限"を持っていますが、今はもう魔王と呼ばれていません。魔王とはあくまで"主催者権限"を悪用する者達の事ですから」

"主催者権限"そのものは箱庭を盛り上げる装置の一つでしかなかった。それを悪用されるようになって"魔王"という言葉が出来たのだとジンは語る。

 

「ゲームの主催者はその"サウザンドアイズ"の幹部の一人です。僕らを倒した魔王とは何らかの取引をして仲間の所有権を手に入れたのでしょう。相手は商業コミュニティですし、金品で手を打てればよかったのですが………」

 

「貧乏は辛いってことか。とにかく俺らはその元・魔王様の仲間を取り戻せばいいんだな?」

 

「はい。それが出来れば対魔王の準備も可能になりますし、僕も十六夜さん達の作戦を支持します。ですから黒ウサギには内密に……」

 

「あいよ」

 

「わかった」

十六夜が席を立ち、大広間の扉を開けて自室に戻る時、ふと閃いたようにジンに声をかけた。

 

「明日のゲーム、負けるなよ」

 

「はい。ありがとうございます」

 

「負けたら俺、コミュニティを抜けるから」

 

「はい。………え?」

 

そう言って十六夜は大広間から出ていく。

八幡もジンに声を掛ける。

 

「安心しろ。俺がいる限り負けさせないから。だが気合い入れろよジン!」

 

「はい!」

バタンと扉が閉まる。

ジンの目にはもう迷いは無かった。




あとがき座談会のコーナー!

ユ「今回は初回なので十六夜さんをゲストとして八幡さんと私、ユキ擬きでやっていきます!」

八「始める前に、おい作者なんで八話から座談会をしよう!なんてなったんだ?
まあ予想はついてるが」

ユ「それはもちろんこの作品の重要なキャラの八幡さんの「八」にあやかってです!」

十「だと思ったぜ」

ユ「さあ、理由も分かったところで本編の話をしましょう。
今回の話はジン君が決意を固めましたね!」

十「あそこで逃げてたらマジでコミュニティ抜けてたぜ」

八「まあ、最終的に気合い入れ直したから良いんだがな。
あ、そういえば前回のあとがきでガルドとの決着て書いてなかったか?」

ユ「いやー、結構長くなってしまって体力が無くなりました。
            次こそは書くので許してくだしゃい!」

十「何で最後噛むんだよ。八幡かよ」

八「十六夜やめろ。結構それ傷つくんだぞ。まあいいや
次何の話をするんだ、作者?」

ユ「えー、次は何で私がコレを書こうかと思ったかです。」

十「確かにこれ言っとかないとまた読者がなんだこの八幡?ってなるからな」

ユ「はい、まず第一の理由がこの両方の作品が好きだからです。
次に結構自分勝手な理由何ですが十六夜たちと関わったらどんな
性格に何るのかなあ、と考えてみて思いついたのが「自分で書けば良いじゃん!」
となったからです。コレにより皆さんに八幡ぽくないと言われる
理由だと思います。でも多少は斜に構えたり捻デレっぽさも加えて行こうと思います。」

八「まあ、作者のおかげで十六夜とかに会えたからな。
感謝はしてる」

ユ「おっとこれは早速捻デレかなー(笑)」

八「うっせ」グッシャ

十「おおー、見事につぶれたな」

ユ「十六夜さんも笑ってないで助けてくださいよー」

十「だが断る!」

ユ「ひ、酷いっ!」

八「もう理由は無いのか?」

ユ「いえ、最後にこれが一番の理由だっていう物があります。
もうこの際だから言ってしまいますが小町を焰たちと絡ませたかった
からです!」

八「へー・・・ってはあああああぁぁぁぁ!?」

十「おいおい、驚きすぎだぜ八幡。まあ俺も少しびっくりしたが。
というか今の更新速度で出せるのか?」

ユ「まあそこは何とか頑張ります!
今回は初回なので此処まで!
それでは終わりのあいさつをしますよー」

十「おう!」

八「ああ」

十・八・ユ「「「次の話もぜひ見てくれ(ください)!!!」
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