アマツさんの大冒険   作:死神 零@8928

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アマツマガツチが好きすぎて書いてしまいました。

注意点
誤字の可能性
オリジナル設定
文才皆無
そもそも完結する可能性(低)


それでもいいという方はゆっくりご覧ください


霊峰篇
第一話 目覚め


ユクモ村。

とある東の地域に存在する自然美しい村。

 

この村は昔、嵐龍【アマツマガツチ】の襲来により、壊滅の危機に瀕していた。

 

だが、このユクモ村に所属する名も無き英雄が渓流の最深部、霊峰にてアマツマガツチの討伐に成功する。

 

嵐龍が絶命するのと同時に荒れていた天気が晴れ、快晴が差し込む。

 

それはまるで、ハンターを祝うかのように……。

 

こうして、アマツマガツチの絶命により、ユクモ村壊滅危機は逃れたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー逃れた、のだが……。

 

 

 

霊峰の奥地に一つだけ大きな卵があった。

その卵は純白でやや黒ずんだ模様が見られる。

 

 

ーコンコンッ…

 

 

その卵が揺れ始め、中から何かを叩く音が聞こえる。

 

 

ーコンコンッ……コンコンッ……!!

 

 

その音は次第に大きくなるのと同時に卵の揺れも大きくなる。

 

 

ーパキッ!!

 

 

そして卵に限界が来たのか、割れ始めた。

 

割れ目から顔を出したのは、短い髭に短い角を生やし、黒い小顔、全身を覆う黒い甲殻に白い鰭。

 

そう、二代目となる嵐龍アマツマガツチが生まれた……。

 

……生まれたのはいいが、卵の殻が頭に被り、何も見えずにキョロキョロと左右を見る。

 

だが、結局何も見えないため首を傾げる。

 

こう見ると小さい、というのもあるので軽く可愛らしいと思うが残念ながらここは自然界。

 

人なんているわけが無い。

なので黄色い悲鳴なんて聞こえない。

 

それはさておき、このアマツマガツチ。

まだ自分に置かれた状況が把握出来てないのかよろよろと立ち上がる……のではなく、浮き始める。

 

だが、未だに卵の殻を被ってる状態なので前が見えるわけがない。

 

……つまりは…。

 

 

ーゴンッ!!

 

 

この通り、そこらに生えてる木に正面衝突してしまう。

けれど、これが幸運なのか頭に付いている殻が割れ、顔が見える。

 

だが、このアマツマガツチ。

通常の個体より違うものがある。

 

それは目の色。

通常は黄色をしているがこのアマツマガツチは水色になっている。

 

どうしてこのような色なのかは不明であるが、他は通常個体と同じである。

 

……いや、もう一つだけ違う部分がある。

 

それは【天候】だ。

 

本来、アマツマガツチは存在するだけで嵐を起こす。

そのため、【嵐の化身】という二つ名を持つが、このアマツマガツチは……まぁ、生まれたてというのもあるが全く嵐を起こさない。

 

それどころか快晴である。

 

ただ、微力であるが全身に風を纏わせている。

せいぜい彩鳥【クルペッコ】が羽ばたきに起きる風圧程度だ。

 

そんなアマツマガツチだが、何をしてるかと言うと……。

 

 

ーzzz…

 

 

なんと寝ている。

しかも木の枝の上に。

 

どうやら卵の殻を破るのに疲れたらしく、その鼾(いびき)はやや大きかった。

 

古龍とはいえ、生物だ。

寝ることだってある。

 

そっとしておくのが一番だろう。

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

あれから数時間。

 

快晴だった天気が一変し、夜になる。

一部のモンスターが凶暴化する時間帯だ。

だが、霊峰は未だにしんみりとしている。

 

その中で昼寝していたアマツマガツチが目を覚ました。

そしてアマツマガツチは目を覚ましたのと同時にあるものを凝視する。

 

それはハンターに討伐された初代アマツマガツチの死体だ。

 

それを見てアマツマガツチはゆっくりと体を起こし、ゆっくりと低浮上しながら近付く。

 

……さて、突然話を変えるがこのアマツマガツチ、親の顔を知らない。

 

何せ親である初代アマツマガツチは討伐されたからだ。

 

つまり、何を言いたいかと言うと……。

 

 

ーガブッ

 

 

なんと、食べ始めた。

自分の親を、亡骸を容赦なく。

 

だが、これも生きるため必然なこと。

自然とは例え同族ですらも共食いするケースも少なくもない。

 

自然とはそれほど厳しいのだ……。

 

 

ーゴリッ!!

 

 

ある程度食事をしていると何か硬いものを噛んでしまい、違和感を覚えるアマツマガツチ。

 

その正体はアマツマガツチの希少素材【天空の龍玉】である。

 

普通のハンターなら「あぁ!!勿体無い!!」と思うだろうが、このアマツマガツチの場合「ん?何これ?食べちゃえ」的な感覚で食してしまう。

 

だが、それを食べると変化が起きた。

 

この天空の龍玉、効果があったのかどうか分からないが何やらほんの少しだけ纏う風の強さが加わった気がする。

 

それだけではなく、【飛膜】を食べれば鰭が、【尻尾】を食べれば尾が、【髭】を食べれば髭がやや大きくなった気がする。

 

知っているであろうか?

自然に生きる動物は人間より成長が早い。

それはモンスターでもハンターでも同じこと。

 

 

ー?

 

 

なにやら違和感を感じたアマツマガツチは頭を上げ、首を傾げる。

 

そのつぶらな水色の瞳はまるで子犬を連想させるが生憎口元が血塗れなのでホラーも漂わせている。

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

一通り食べた彼(いや、彼女?)は再び木の上に上がり、体を丸めて睡眠を取る。

 

全てを食べずに立ち去るが、これは単に食べすぎて残してしまった、という訳では無い。

 

何日、いや何ヶ月かこの霊峰を拠点にするらしく、食料の分配を考え、敢えて残してるらしい。

 

それほどの知識を持ってるとなれば、やはりこのアマツマガツチは通常の個体より何かが違う。

 

 

ーzzz…

 

 

肝心な本人はまた睡眠を取る。

 

性格も通常とは異なり、温厚……というよりマイペースらしい。

 

それ故か良く寝る。

 

……ここまで来るとこのアマツマガツチの行動があまり読めない気がする。

 

嵐を纏わず、瞳が水色でさらにマイペース……。

 

……だが、それでも古龍種だ。

それなりの強さはあるだろう……多分。

 

そんなだらけ切った古龍アマツマガツチの真上には月が登り、優しく照らしている。

 

……アマツマガツチはその光に見舞われながら一眠りをするだけだった。

 

 

ー続くー




基本的三人称視点で書かせていただきます。

……というよりも文字が少ない気がする(´゚ω゚`)
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