ガンゲイル・オンライン 戦場に散るロマン   作:Bishop1911

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AK104に続いて、

M4を折り畳みストックにしたLR300や、

我らが大英帝国の誇る

全自動トラブルマシーンのL85A1、

知名度低いけど意外と優秀な

FNCの妹分のAK5C…etc

 

その他諸々の銃を手に取り、

シューティングレンジに入っては

試し撃ちを繰り返す俺だったが、

ついにお気に入りの1丁を見つけ出すことは

できなかった。

 

「あんたもなかなか癖の強い男さね…」

 

「あぁ、えっと…すみません…」

 

「しっかし…どうしたもんかね。

もうウチの店には

これ以上の銃は置いてないのさ。」

 

困り果てたローズさんが組んだ腕の上で

ムニムニと形を変える双峰の向こうで、

作業台の上に無造作に置かれた

ライフルが目に留まった。

 

「ローズさん、アレは?」

 

「ん?何かあったのかい?」

 

俺の指差す方向へ振り返ったローズさんは

あぁ、アレかい、と言いながら作業台まで

向かって“アレ”を持ってきた。

 

「LE901-16sさ。

最近入荷したやつで、入手条件は確か…」

 

「AR-10系ですか?」

 

入手条件よりもどんな銃なのかを知りたい俺は

ローズさんの話の腰を折る勢いで

LE901-16sに飛びついた。

 

「半分は正解さ。」

 

ローズさんは苦笑しつつも、

俺からLE901-16sを受け取って

アッパーレシーバーとロアレシーバーを

固定するピンを外すと、

 

「でもただのAR-10じゃないのさ。

こいつはこうして…」

 

アッパーレシーバーをカウンターに置き、

作業台に載っていた一回り小さな

アッパーレシーバーと

金属製のパーツを組み合わせて、

金属製のパーツをロアレシーバーに

滑り込ませるように組み込んでピンで固定した。

 

「5.56mmも撃てるようにできるのさ。」

 

「おおぉ…!!」

 

使いやすく威力があるAR-10系は

PvEで重宝されるが、弾薬が嵩張るうえ、

反動が強い事が難点のライフルだが、

反動が小さくて大量の弾薬を持ち運べ、

PvPで重宝されるAR-15系に

組み替えられるというこのライフルは

俺のハートをガッチリと掴んだ。

 

「撃ってみるかい?」

 

「はいっ!というか、買います!」

 

「まぁ、落ち着きな。

他にも必要な物はあるはずさ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそくLE901-16sを20万クレジットで

買い取り、続いてハンドガンの並んだ

ショーケースの前に向かうが、

ここでは迷う余地は無い。

 

「少し前まで拳銃は9mmが

メジャーだったけど今は45口径と

40S&Wがいい勝負さね。あんたは?」

 

「45口径以外有り得ないです。」

 

「そうかい。じゃあ、この辺の…」

 

無いはずだったが、

ローズさんが指し示すショーケースには

俺が崇拝してやまない1911シリーズが

1丁も存在しなかった。

 

「これとかどうだい?」

 

そして渡されたのはポリマーフレーム製の

部品で構成された近未来的なデザインをした

ドイツのUSPだった。

 

「いや、あの…」

 

「じゃあこっちのーー」

 

なおも止めどなくローズさんの手の中に

現れてはショーケースへ戻される

45口径オートマチックとリボルバーたちだが、

その中に1911シリーズの姿は1つも無かった。

 

「ストップストップ!」

 

ローズさんの手を止めた俺は落ち着いて

ゆっくりとしたトーンで尋ねた。

 

「ローズさん、ガバメントは無いんですか?」

 

「無いね、そんなもの。」

 

即答だったが、その手には新たな1丁が

握られている。あまり気は進まないが、

おすすめを聞きもせずに切り捨てるのは失礼だ。

 

「…で、それは何です?」

 

「H&KのSOCOM Mk23さ。」

 

差し出されたのは拳銃と呼ぶには

いささか大き過ぎる代物だった。

 

「…デカっ!?」

 

率直な感想を漏らした俺の視線の隅で

ローズさんの手には次の拳銃が握られている。

 

「ならこれなんかどうだい?」

 

次に差し出されたのはさっきのMk23を

拳銃と呼べるサイズまで

縮めたようなデザインの銃だった。

 

それを受け取って構えてみると、

セーフティレバーやスライドストップ、

マグキャッチが妙に懐かしい位置に

収まっていることに気付いた。

 

「Hk45Tさ。

アメリカの特殊部隊のために作られた

フォーティーファイブ。

だから操作方法はガバメントに

似せて作ってあるのさ。」

 

言われてみれば、俺の大好きなガバメントと

本当に似ている。そして…

 

「これには何発入るんです?」

 

グリップの太さから装弾数の多さを察した俺は

ローズさんにそのことを尋ねると、

ローズさんは俺の握る

Hk45Tのマグキャッチだけを器用に操作して

マガジンを取ると、

ストレージから取り出した45ACP弾を

装填していく。

 

「10発さ。それとサプレッサーも。」

 

渡されたマガジンとサプレッサーを装着し、

スライドを引いて初弾を装填した時だった。

 

「物は試しさ。好き嫌い言う前に使ってみな。」

 

ローズさんがそう言ってメニュー画面を操作し、

空中にカウントダウンが表示された。

 

『3…2…1…ビビィー!』

 

店の壁際の天井からスティールターゲットが

次々と現れ、何をすればいいか理解した俺は

ターゲットめがけて引き金を引いた。

 

パァンッ パァンッ パァンッ

 

サプレッサーで発射ガスを封じ込まれた

45口径弾は、くぐもった銃声とともに

全弾がスティールターゲットに命中した。

 

少し悔しい気もするが、優秀な拳銃だ。

 

「どうだい?」

 

「…買いましょう。」

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