東方英雄伝 ~ラノベの主人公が幻想入り~ 【完結】   作:カリーシュ

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ク「落ち着いたか、うp主?前回のあとがきで発狂してたけど」
大丈夫だ、問題無い。
…ところで、お茶淹れてくれたのは有難いんだけどさ。
ク「うん?」
ウチにこんな味のお茶あったっけ?麦茶とガチの抹茶くらいしか無かったと思うけど?
ク「そりゃフグの皮入れて―げふんげふん。気のせいじゃないか?」
………ゑ?フグの、皮…?
ク「さぁーて!22話!はっじまっるよー!!」
チョトマテクトォォォぉぉお!?!?
(※フグには一部毒があります。専用の免許を持ってない人が捌いたフグを食べるのは辞めましょう。)



22話 迫り来る『悪夢』

 

―永遠亭 前

 

〜巫女宵闇精霊魔法使い武偵妹門番剣士半霊猫又幻想殺し集合〜

 

 

「…なあ美鈴?」

 

「なんでしょう?」

 

「…士道はどうしたんでせうか?」

 

 

「」チーン←脱力してる。何故か首がデロデロ。

 

 

「気にしないであげてください」

 

「…じゃあ、キリトは?」

 

 

「」チーン←脱力してる。何故か首が真っ赤。

 

 

「気にしないであげてください」

 

「そ、そうでせうか」

 

「…あの、当麻さん?」

 

「?」

 

「…何でキンジさんが気絶した状態で引き摺られているんでしょうか?」

 

「…オレが聞きたいでせう」

 

 

「―さて、全員揃ったところで!

 

突っ込むわよ!!」

 

『『『おー!!』』』

 

 

「おー!!やっちまえウサー!!」

 

「おー…ああ、後でお師匠さまが怖い」

 

「乗り掛かった船ウサ!寧ろボッコボコにされた永琳に『|NDK?NDK?《ねえ今どんな気持ち?ねえねえ今どんな気持ち?》』が出来るウサ!」

 

「」

 

 

 

―永遠亭

 

 

「ほらちゃっちゃと案内する!」

 

「分かってるウサ。楽しみウサ〜」

 

「…多分お師匠さまから来るような気がs」

 

ヒュンッ

 

「奥から矢ぁ!?」ヒョイ

 

「おうふ!?」ドスッ

 

「う、うどんげーー!?」

 

「…貴女達には竹林の警護を任せてた筈だけど?」

 

 

廊下の奥から現れたのは、弓矢を持った、赤青の服を着た銀髪の女性だった。

 

 

「アンタがこの異変の主犯かしら?」

 

「月を入れ替えたのは、確かに私よ。だから?」

 

「だったら今直ぐ戻してもら

 

「断る」

 

早っ!」

 

「…ねーねー、永琳さん?だっけ?どうして月を替えたの?」

 

「…てぬ」

 

「そこの鬼巫女に拷問されたウサ!ヘルプミーウサ!」

 

「…てぬ?NDKって何の略なのかしら?」

 

「詰んだウサーー!?」

 

「…因幡への制裁は後にするとして。

 

どこまで聞いたのかしら?」

 

「この場所の位置と―

 

アンタの他にもう1人居るってことくらいかしら?『薬を作る程度の能力』が弾幕ごっごの役に立つとは思えないし」

 

「…なら。

 

ここで全員、止める必要がありそうね。射抜かれたい人からかかってきなさい」

 

「そうね…」チラッ

 

「…何故だろう、嫌な予感がするでせう」

 

「…妖夢」

 

「トーマ、ゴーだみょん!!」

 

「やっぱかよ!? 不幸だー!!」

 

 

 

〜幻想殺し祈祷中〜

 

 

 

「さっさと斃れなさい、人間。

 

天丸『壺中の天地』!」

 

「うお危なっ!?」

 

パキンッ

 

「!? スペルカードを!?」

 

「…その反応されるの何回目だろ。不幸だー」

 

「弾幕が効かないなら―」

 

 

永琳は、スペルカードとは別に引き絞っていた矢を射った!

 

 

「うおおぉぉぉお!?」

 

「実体弾は問題無いようね。

 

これで―」

 

「ちょま、器用だなお前!?」

 

「―終わりよ。

 

秘術『天文密葬法』!」

 

 

同時に射られた何本もの矢とスペルカードが、上条を囲うように襲い掛かる!

 

 

「飛べない上条さんにはちょっとルナティック過ぎないでせうか!?」

 

(避けるのは無理。だったら―

 

正面から!!)

 

 

パキンッ

 

―グサッ!

 

 

「…へぇ」

 

「と、とーま!?」

 

「み、みょん…」ブクブク

 

 

「痛った!うぎゃぁぁあ手に刺さったぁ!?」

 

「あ、当たり前なんだよー!よーむなんか泡吹いて気絶したんだよー!!」

 

「え?うわマジだ!おい妖夢起きろ!!」

 

「うーん…みょん!?血!?うーん…」ブクブク

 

「「よーむー!?」」

 

「…茶番ね」

 

「キンジー起きるんだぜー。包帯とか準備しておくんだぜー」

 

「……今まで散々ヒトのコト雑巾代わりにしておいて言うことかよ」

 

「起きてたんなら言うんだぜ」

 

 

 

「イテテ…取り敢えず弾幕は防ぎきったぞ」

 

「…止血するくらいの時間は待ってあげるわよ?」

 

「この後まだグッサングッサン刺さりそうなんでやめとくよ」

 

(とは言っても、もう勘弁でせうが)

 

「…なら全身針のむしろになってなさい」

 

「悪いけど、―

 

その『幻想』をぶち殺す!!」

 

(俺の攻撃が届くまで、だいたい10歩。さっきのスピードなら、矢を2、3本、2回射ってくる。それに耐えられれば―)

 

 

「―っ!」

 

「っこの!」

 

(先ずは1回目!)

 

 

「ちっ―!」

 

「う!?ぐあ…!」

 

(右手に受けちまったけど、2回目ぇ!!)

 

 

「!?しまっ―」

 

「これで―俺の勝ちだ!!」

 

 

 

 

ドバゴッシャンッッッ!!

 

 

 

 

「!?」

 

「不幸だぁぁぁあ!?」

 

「「うお!?なんだ!?」」

 

「ば、爆発!?」

 

「なんだよー!」

 

「誰かが横槍を入れたんだぜ…?」

 

「…それにしては、永琳さんも巻き込んでませんでした?」

 

「…なんか居るのかー」

 

 

「ううぅ…」ボロッ

 

 

「ひ、姫様!?」

 

「え、じゃあ今の爆弾が輝夜姫!?」

 

「いや幾ら引きニートの姫さんでも爆弾に変身するのはムリウサ!誰かがぶっ飛ばして来たウサ!」

 

 

 

 

「―おいおい。役者が集まり始めているようじゃないか」

 

 

 

 

腐肉がこびりついた蝙蝠のような骨の翼。

 

一部変色し、腐った蛸のような印象を抱かせる深緑の長い髪。

 

左手は、腕ごと異形と化しており、異様に肥大化。手には指の第一関節まで水掻きのような膜があり、爪は指から直接生えているかのように太く、長く、鋭い。

 

例え一切の光源が無かったとしても、暗闇の中で鈍く輝いていそうな深い蒼の瞳。

 

所々湿っている厚手の黒いワンピースを着た少女のカタチをした『ソレ』は、そこに、存在していた。

 

 

 

「…その羽…吸血鬼か?いや、気配が違い過ぎるな」

 

「キリト、士道、当麻。気を抜くな。コイツは、」

 

「『本物』ですね。妹様、『目』は見えますか?」

 

「…見えるけど、幾つもある。多分ニセモノ」

 

 

「…貴女は、誰を投げたか分かっていますか?」

 

「分かってるさ。ついでにアンタのこともな、『賢者』サマよぉ」

 

「ッツ―!!」

 

「無駄だ。私の能力に常識は通用しない」

 

 

永琳の射った矢が、容易く弾かれる。

 

 

「―さて、さぁて。『狂わせた』まま闘るのもいいが―

 

 

折角だ。『ノーマル』で相手しよう」

 

 

「!? 気配が、変わった!?」

 

「『賢者』が激昂しちゃダメだr

 

「今だッ!!」

 

―クッケケ。遊んでやるよ!」

 

 

 

〜精霊武偵剣士幻想殺し祈祷中〜

 

 

 

―vs 腐食の少女―

 

 

 

「さて、さぁて。

 

恐符『恨みっ子』!」

 

「効かないぞ!」

 

パキンッ

 

「クッケケ…幻想殺しはこうでなくちゃな!」

 

「隙だらけだッ!

 

弾符『バーストファイヤ』!」

 

「熱符『砲』!」

 

「投符『バレットシュート』!」

 

「効かないって―

 

言ってるだろ!!

 

完全生命体『パーフェクトバリアー』!!」

 

 

少女を丸く囲うようにスパークが迸り、弾幕を士道たちごと弾き飛ばす。

 

 

「こんなもんか?…想像以下だな。うぅ、アルとテリーにドヤされるぅー

 

っと」

 

 

シュンッ

 

 

「!? 今の避ける!?」

 

「…博麗。気配出しすぎ。不意打ちで針投げるなら、もっとコッソリ動け。

 

まぁ―

 

博麗霊夢、ルーミア、霧雨魔理沙、紅美鈴、フランドール・スカーレット、魂魄妖夢、橙。

 

あんたらも相手となると」

 

「―!! 永琳!やらせないで!!」

 

「秘術『天文密葬法』!」

 

「…追加訂正。鈴仙・優曇華院・イナバ、因幡てぬ、八意永琳、蓬莱山輝夜もか。流石にこのままじゃ、ちとキツイな」

 

 

腐食の少女の、気配が、変わっていく。

 

常に放たれていた狂気的な威圧感は消え。

 

それを補うように、純粋で、決して突破が出来ないような、絶壁を思わせる『気』が練られていく。

 

それに伴い、

 

左手は骨が皮を突き破り、変型し、緩く十字の型をした『盾』となり。

 

右手は、2本の爪が伸び、捻れ、1本の『剣』となっていく。

 

 

 

「―さあ。

 

弾幕ごっこ(デスゲーム)の続きを始めようか!!」

 

「っ―!!」ギャリッッ

 

 

少女の剣と、キリトの二刀が、ぶつかる。

 

まるで―

 

 

「クソッ!

 

斬符『スターバースト・ストリーム』!!」

 

「クッケケケ。

 

―74層のリプレイだな、これでは」

 

「!?!? 何で、知って、」

 

「終わりだ。さらばだキリト君」

 

 

ザシュッ

 

 

少女の剣が、キリトを右袈裟に斬る。

 

そのまま『ソードスキル』のように、連撃が決まる。

 

 

 

「が―ぐはっ―」

 

「う―

 

うわああぁぁああぁぁぁぁあっっ!!!」

 

「キリトさん!?今加勢します!!」

 

「―飛んで火に入る夏の虫。自分たちの火力を過信してないか?」

 

 

フランのレーヴァテインと美鈴の打撃を盾で受け止める。

 

同時に、元々関節だったであろう部分から、槍のような骨が14本突き出される!!

 

 

「!? 妹様!!」ドンッ

 

「きゃっ―!? 美鈴、何し、て―」

 

 

「ゴフッ! ご無事、です、か…?」

 

 

「めい…りん…?」

 

「チッ。吸血鬼は仕留め損なったか。もういい。喋るな」

 

 

美鈴を突き刺していた槍が、盾に戻される。

 

そのまま右手を1回転させ、爪をわざと折って剣を逆手に構えると、

 

呆然としているフランの腹部に突き立てた。

 

 

「う…え……?」

 

「寝てろ。起きた頃には悪夢は終わってる」

 

 

ドサッ

 

 

 

「―さてさぁてっと」

 

 

絶壁の気が霧散し、キンジたちが動けるようになる。

 

が―

 

 

「―次のショータイムといこうか」

 

 

少女の気配は、変わり続ける。

 

手は縮み、普通のサイズに戻っていく。

 

折れた爪は更に変わり、巨大な鎌のような型となる。

 

そして、練られていく『気』は―

 

美しさと強さを同時に発するものであった。

 

 

「!?!?……テメェ」

 

「どうしたキンジ?

 

久しぶりだろうに反応が鈍いぞ」

 

 

バスバスバスッ

 

 

「ぜっ!?」

 

「グアッ!?」

 

 

『不可視の弾幕』が、魔理沙と鈴仙を一瞬で沈め、キンジの頭を掠る。

 

 

「…テメェの能力は、『他人の能力を使う程度の能力』か?」

 

「残念だけど、完全にハズレ。

 

ただ、一応根拠は聞いておこうか」

 

「…アンタのその気配。

 

その(不可視の銃弾)

 

それは―

 

兄さんのだッ!!」

 

「クケケケケ!ビンゴだよ。

 

出エジプト記32章27―汝ら各々、劍を帯びて門より門と営の中を彼処此処に行き巡り、その兄弟を殺し、愛しき人を殺し、隣人を殺すべし。

 

キンジ。

 

―ここで、眠れ」

 

ゴッ―

 

「ッ―がッ!!?」

 

 

鎌を音速で払い、キンジの横腹に叩きつける。

 

ただスピードが速い。

 

たったそれだけのことで威力が増幅された殴打で、なすすべもなく壁に叩きつけられた。

 

 

「…近接で強い2人がやられたわね」

 

「野郎!!

 

1発ぶん殴って―」

 

「やれるもんならやってみなさい。

 

クッケケケ―」

 

 

ビュッ

 

ゴスッ

 

 

「―ケぇ!?」

 

『『『はっ!?』』』

 

「ば、バールが、」

 

「突き刺さったんだよー!?」

 

「〜〜〜っっ!? おいコラ紫!何しやがる!?」

 

 

「―遊び過ぎよ。いつまで闘ってるのよ」

 

 

少女の背後に立っていたのは―

 

『妖怪の賢者』にして、『幻想郷の創始者』と呼ばれる女性。

 

 

「ゆ………ゆか、り?」

 

「う…発狂技禁止つったのはそっちだろう」

 

「だからといって心を折りにいってどうするのよ」

 

「むぐぅ………

 

分かったよ。撤収撤収!」

 

「ハァ……また後始末が……説明が……」

 

「頭痛そうだな」

 

「誰のせいよ!?」

 

「―ハッ!? ちょ、ちょっと待ちなさい!!」

 

「ん?どうした博麗霊夢?」

 

「…アンタたちは、一体、何?紫はなんでソイツと一緒に、」

 

「いつもニコニコアナタの隣に這い寄る混沌ニャrロイガーっ!?」ゴスッ

 

「…いずれ分かるわ」

 





ク「…頭痛い」
そりゃ2回も『名状しがたきバールのような物』でぶん殴られれば痛いよ。
ク「…まあこれでこのss2体目の邪神が何だか確定だな。具体的な名前は出すか?」
別の機会にな。それより先に説明すべきモンがあるだろ。
ク「私の能力だな!」ドヤァ
じゃあ補足説明特別会。
まずあの『気を練る』ことそのものは、コイツの能力の副産物でしかない。
『気を練る』ことで出来るのは、
『他のキャラクターの能力を使える』ようになる。
追加効果として、行動制限が出来る程の威圧感も出せるけど…デフォでも出せるから関係ないな。
ク「今回だけでも3人分使ってるね」
とあるの垣根帝徳。SAOのヒースクリフ。緋アリの遠山金一(カナ)
…そうそうたるメンツだな。
ク「うp主。もしかして私の口調や性格が不安定なのって、」
SAN値がマイナスなのと、この能力が原因だな。能力パクると口調性格も似るからな。
ク「マジか。
…まいっか」

補足説明
腐食の少女(クト)vs輝夜:前話で輝夜と戦っていたのは藍。クトは観戦している内に盛り上がってきて、藍を下がらせて参戦。
クトの左腕:イメージとしては、バイオリベレイのアビス完全体の左腕。通常の腕に戻すことは可能だし、右腕を変化させることも可能。
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