東方英雄伝 ~ラノベの主人公が幻想入り~ 【完結】   作:カリーシュ

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ク「前回あんな終わり方したのに宴会編?」
いや、宴会パートナシ。いきなりvsEX。
ク「アララ。vsEXって今まで、キンジvsアスナ、士道vs美琴だったけど今度は?」
今回は豪華2本だて。
ク「なん…だと…」
東方原作の異変はコレがラストだから。
ク「ハァア!? 萃香は!? 早苗は!? さとりは!?」
前に感想返信で書いた通り、続編があるからそっちでな。
ク「まだまだ時間かかりそうだなぁ…」
それじゃあ、23話。スタート!!




ク「…コレタイトルで丸分かりだろ」



23話 vsEX  『双剣双銃』と『名も無き少女』

 

―???

 

 

キリトは1人、暗い空間を彷徨っていた。

 

その空間は、まるで夢の中にいるかのようにフワフワと、安定しないものだった。

 

 

(―此処は…何処だ…?そもそもオレ、どうなって―)

 

 

脳裏に浮かぶは、腐食の少女の顔、そして技。

 

 

「…!! 茅場が、背後にいるのか?」

 

(あの技。間違えない。ユニークスキル『神聖剣』だ。でも一体、何で?

 

あのスキルは茅場の、ヒースクリフ専用に作られたスキルの筈。それに、何で74層のデュエルを知っている?

 

…アイツも、SAO生存者なのか…?)

 

 

「……ダメだ。いくら考えても答えが出ない。それ以前にココは何処だ?」

 

 

気がつけば、キリトは2本の足で立っていた。

 

何処かの廃ビルのようなところにいるらしく、遠くから車のエンジン音、そして―

 

―銃声と、悲鳴が聞こえた。

 

 

「!? 何がどうなってるんだよ!?」

 

(さっきまで、オレは迷いの竹林にいた筈なのに。それに、アイツにやられた傷も無い)

 

「……調べてみるか」

 

 

 

〜剣士移動中〜

 

 

 

ドアをいくつか通り抜けた先は、地獄絵図だった。

 

何人もの男が脚から血を流し、パッと見外傷のない男も、防弾チョッキには大量の拳銃弾が撃ち込まれていた。

 

 

「お、おい!大丈夫か!?」

 

【グゥ……ガキ!?テメェさっきのアマの仲間か!?】

 

「え、英語……マジでココ何処だよ……」

 

【ウルセェ!!ゴチャゴチャ言ってねえで――死ね!!】パスッ!

 

 

至近距離で撃ち込まれた9ミリ弾を避ける。

 

 

「危なっ!?いきなり撃つなよ!」

 

【ウルセェっつってんだろ!!ガキ!!テメェは殺す!!あのアマは殺せなくてもテメェは殺す!!!】

 

「うおだから危ないって!?」

 

 

ドンドンッ!

 

 

【グヘェ!?】

 

「うわっ!? じゅ、銃撃?別の場所から?」

 

 

【ハロー?言葉、通じる?】

 

 

キリトの目の前に現れたのは、両手に拳銃(コルト ガバメント)を持った、ピンクのツインテールの少女だった。

 

 

「また英語……えー、アイキャノ」

 

「アンタ日本人? これで通じる?」

 

「…助かったよ」

 

「通じるならいいわ。それで、アンタこんな所で何してたのよ?」

 

「こんな所? ……気がついたら迷い込んでいたんだ」

 

「ハァ!? 迷い込んだ!?」

 

「あぁ。…ところで、この人達は?あと何で銃なんか持ってるんだ?」

 

「……アンタ、こいつらと関係ないの?」

 

「? 赤の他人だ。そもそも関係ってなんだ?」

 

「…こいつらは犯罪者。ソコソコの規模の組織なんだけど、その割には弱かったのよ」

 

「…マジで?」

 

「マジで。それでアンタ。

 

ステルス(超能力者)、でしょ」

 

「…ステルス?レーダーにうつらないアレか?」

 

「…しらばっくれるつもり?この組織が傭兵を雇ってるのは分かってるわ」

 

 

ジャキジャキッ

 

 

2丁拳銃の銃口が、キリトを狙う。

 

 

「あたしの勘が正しければ、アンタはかなり強い。素直に自供すれば司法取引でそのままパートナー候補っていうのもアリだったんだけど、いいわ。

 

 

――風穴開けてやる!!」

 

 

 

〜剣士祈祷中〜

 

 

 

ドンドンドンドンッ!

 

ギャリリリッ!

 

 

「!? 銃弾が、通じない!?」

 

「ちょ、ちょっと待ってくれ!なんでこうなった!?」

 

「言い訳しない!!」

 

「クソッ!当麻じゃないけど、不幸だ!!」

 

 

(どうする?このまま弾切れを待つか?それともこっちからも攻撃するか?

 

……相手を傷つけないまま無力化出来るならそれで十分だ。このままガードを―)

 

「……ねえアンタ。あたしの2つ名、知ってる?」

 

「?」

 

「『双剣双銃(カドラ)』、よ!!」

 

「―っ!?」

 

 

ギャリリリリリッ!!

 

 

「クっ―!」

 

「アンタも二刀流みたいだけど―

 

あたしには敵わない!!」

 

 

少女の双剣と、キリトの二刀流が押しあう。

 

 

「止めてくれ。頼む」

 

「今更命乞い?アンタふざけてるの!?」

 

「違う。

 

 

―これ以上は、手加減、出来ない」

 

 

「―!?!? くっ―」

 

 

ゴッガガガガガガガガッッ!!

 

 

「っ、今度はなによ!?」

 

「また銃弾かよっ!?」

 

 

穴が空いた壁から、煙を上げているガトリングガンを持った大男が入ってくる。

 

 

【―オイオイテメェ、もしかして『双剣双銃』かぁ!?オレのクライアントも随分なビックネームに追われたなぁ!!】

 

【……へ?クライアントって、この組織の?】

 

【他に誰がこのバハムートサマを雇うってんだよぉ!!】

 

「……じゃあアンタは?」

 

「何がじゃあなのかは分からねえけど、こいつらは赤の他人だって」

 

「」

 

【オレサマのこと放って置いて、くっちゃべってんじゃねぇ!!】

 

「―!! ミニガン!?」

 

「ヤバイのか?」

 

「バカ!逃げなさい!!アイツはあたしが―キャァ!?」

 

 

ゴッガガガガガガガガッッ!!

 

ガツンッ!

 

 

【あ?チッ、バッテリー切れか、面倒くせえ。まあ100発は撃ち込んだんだ、今頃挽肉に―】

 

 

「―お前、射撃そうとうヘタだろ」

 

 

【!? ガキ!? 何で生きてやがる!? もっかい喰らえや!!

 

―って、バッテリーがっ!!】

 

「重突『ヴォーパルストライク』!」

 

 

ゴガシャァッ!

 

 

キリトの剣が、正確に銃口と銃身を貫き、破壊する。

 

 

【ナニィ!?】

 

「……」

 

【ヒッ! ち、近づくな!! そ、そう、そうだ!ガキ!オレサマと組まねえか!? 分け前は6:4、いや7:3でも構わねえ!な!?】

 

「悪い。

 

―何言ってるか分かんねえや」

 

 

ヒュンッ!

 

 

 

 

「……はっ! ちょ、どうなって―」

 

「ん? 気絶したからそのままにしてるぞ」

 

「…アンタ、何で最初に狙われた時に逃げなかったのよ。ていうか何で無事なのよ!?」

 

「銃身がブレまくってたからな。ろくすっぽ当たらないのは予想出来たし。

 

それに今更真っ直ぐにしか飛べない弾に当たるのもな。アレなら強めのスペカの方が避けにくい」

 

「」

 

「さてと。問題はどうやって帰るか―

 

ん?」

 

 

ピシッ ピシッ

 

 

「…嫌な予感がする」

 

「…あたしもよ」

 

 

異音が少しずつ大きくなり―

 

数秒後には、ビルが倒壊し始めた!

 

 

「建物ってこんな簡単に崩れるのかよ!?」

 

「今度こそ逃げるわよ!?」

 

 

ガラガラガラッ!!

 

 

 

 

 

 

「―ゲホッ、ゲホッ!

 

ちょっと、アンタ!無事!?」

 

 

………

 

 

「…え? ちょっと、どこ行ったのよ?」

 

(そういえば、アイツは『気がついたら迷い込んでいたってー)

 

「…帰っちゃったのかしら……?

 

ま、日本語で話してたってことは、きっと日本人よね。パートナー探し、日本でもやろうかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―???

 

 

「……気が付いたら、また知らない所。不幸だー」

 

 

上条当麻は、迷子になっていた。

 

 

「ビルや電柱があるから、多分幻想郷の外だよな。

 

……にしても、

 

何で誰もいないんだ?」

 

 

上条が一歩踏み出そうとした瞬間、突然、目の前がー

 

 

――ドッ―――

 

 

―空間が、爆発した。

 

 

「不幸だぁぁぁぁぁあ!?」

 

 

ゴロンゴロンゴロンゴロゴッ!

 

 

「……不幸だ、パートツー…

 

電柱で後頭部が痛いでせう」

 

 

立ち上がって見ると、

 

地面が抉れ、中心には王座のような物があった。

 

 

「……はい?隕石でも堕ちたのか?

 

ていうか今時の隕石は椅子の形なんでせうか?

 

……んなワケ無いか」

 

 

ドンッッ!!

 

 

「うお!? なっ―」

 

(何だありゃあ!?)

 

 

反射的に見上げた先では、―

 

大剣を持つ、淡く光る紫の鎧を纏った1人の少女と、機械的な、鎧と言うより学園都市のパワードスーツの様な物を着た集団が戦っていた。

 

当然、真下にいる不幸の避雷針と呼ばれた奴(上条当麻)には流れ弾(ビーム砲)が降り注ぐ。

 

 

「不幸だぁぁぁあ!?」

 

 

パキンッ

 

 

「……おろ?良かった打ち消せた〜。

 

(メギド)を打ち消せなかった時からビームは上条さんの鬼門だったからなー」

 

 

幻想殺し発動の音で気がついたのか、パワードスーツ集団の内の1人が降りてくる。

 

 

「え!?無事なの!?

 

……ってそうじゃなくて!一般人が何でこんな所に!?避難放送の指示は!?」

 

「? 避難放送?」

 

「あああもおおお!!取り敢えず逃げなさい!!」

 

「断る」

 

「はあああああああああ!?状況分かってんのおおおおお!?!」

 

「だって、なぁ?アンタたちが誰かは知らないけどさ―」

 

 

一瞬、チラッと見えた少女の目は―

 

 

「―あんな『悲しそう』な目で見られちゃ、助けないって選択肢は無いだろ」

 

「……はっ!?ちょ、君、ゑぇ!?!?」

 

 

(なんだかんだ言って貰って、使ってなかったコレを使う日が来るとはな)

 

 

宴会の時に「お前飛べないんだからコレくらい持っとけ」と酔っ払い(キンジ)に押し付けられたベルトのバックルから引き抜いたワイヤーを近くのビルに引っ掛ける。

 

同時に内蔵モーター(河童印)が巻き取りを始める。

 

モーターのパワーだけでは登れない。

 

が―

 

 

(その『常識』をぶち殺す!!)

 

 

『不幸』で鍛えた(?)脚力があれば、話は別。

 

一息に駆け登る!

 

 

パキンッ

 

パキンッ

 

パキンッ

 

 

「うおおおぉぉぉぉぉお!?!」

 

(流れ弾―ていうか明らかに上条さん狙ってないか!? 不幸d―)

 

「!? 何だお前はっ!?」

 

「……こんにちは?」

 

(…目が合っちまったでせう。不幸、いや幸福?

 

……何故だろう、嫌な予感しかしない)

 

「―フッ!」

 

 

ザンッ!

 

 

「ほらやっぱりいいぃぃぃい!!」

 

 

上条が咄嗟に避けた先は―

 

 

「ふこおぉぉぉぉぉだああぁぁぁぁぁあ!!?」

 

 

少女とパワードスーツ集団の間(しかも空中)だった。

 

 

「―お前もか」

 

「―っ邪魔!!」

 

「ちょちょ待っ!?」

 

 

黒髪の少女と、パワードスーツ集団の1人の銀髪の少女が、同時にビームで攻撃する。

 

 

(クソっ―!)

 

「!?」

 

 

パキンッ

 

 

銀髪の少女のビームは打ち消し、

 

 

「そぅりやぁぁぁあああ!?」

 

「なっ!?」

 

 

打ち消した時に出来た僅かな反動で黒髪の少女のビームを回避する。

 

 

「あっはっは!よっしゃ後は墜ちるだけって不幸だあぁぁぁぁぁあ?!?」

 

「っ―待て」

 

 

ガシッ

 

 

「グフォ!? は、腹が……! ベルト食い込んで……!」

 

「………」

 

 

墜ち始めた瞬間、黒髪の少女にベルトを掴まれる。

 

上条が悶絶しても気にしない。

 

 

「……お前は誰だ?何故私の前に立つ?」

 

「どちらかといえば立ったんじゃ無くて落ちてきたっていう方が正確痛い痛い!」

 

「ちゃかすな!!」

 

「ハイ」

 

「(調子が狂う…)……もう1度聞くぞ。お前は誰だ?どうして私の前に立つ?」

 

「誰って、俺は巻き込まれただけの不幸な学生………だよな?庭師じゃないよな?」

 

「私に聞くな。巻き込まれただけなら、尚更何故だ?」

 

「何故って言われてもなぁ。

 

多人数でやられてる女の子がいたら、助けないなんて選択肢は男に無いだろ?」

 

「……あっちのメカメカ団にも男はいるが?」

 

「…」

 

「…」

 

「……」

 

「……」

 

「………」

 

「………」

 

「………マジか」

 

「よし飛んでけ」

 

「わーっ!わーっ!ちょっと待って後1個言わせてええぇぇぇぇぇえ!!」

 

「往生際が悪いぞ!さっさと言え!」

 

「頼むから――

 

 

絶望だけは、しないでくれ」

 

 

「―っ!? 何を―」

 

「アイツらと君の関係は分からない。そもそも俺だってなんでここにいるか分からない。そんな分からないことばっかの俺でも1つだけ分かる!

 

 

―必ず。君を拒絶しない、『肯定』する奴がいる!!!

 

 

だから―だから―っ!!」

 

「………フン」

 

 

ブンッ

 

 

「不幸だああぁぁぁぁぁあ!?」

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあ!?!」

 

 

ちゅどーん!

 

 

投げられた上条は、パワードスーツ集団の1人に直撃。当たり所が悪かったのか、ミサイルポッドが爆発した。

 

 

 

「……絶望だけはするな、か。

 

………私は、この世界で生きていてもいいのか?」

 

 

同時に、少女は、消失(ロスト)した。

 

 

 

 

 

 

 

 

―白玉楼

 

 

「―ぅぎゃああぁぁぁあ!?!」

 

「みょぉぉぉぉぉおん!?!」ビクゥ

 

「―って、よかった。帰って来れたのか……爆発オチとか嫌過ぎるでせう」

 

 

サクッ

 

 

「開口一番それかみょん?」

 

「(よく分かんないけど)ゴメンナサイ」

 

「全く……凄い魘されてたけど大丈夫かみょん?」

 

「魘されてた?」

 

「みょん。魘されてたあと、1回なんかやり遂げた漢の顔みたいになって、その後また魘されて飛び起きたみょん」

 

「意味わからん」

 

「こっちのセリフだみょん。

 

……一応聞くけど、漏らしてるってオチは無いみょん?」

 

「流石にそれは―」

 





ク「最後どんな終わり方だよ!?」
ちょっと遊び心を。
ク「要らんわそんな遊び心!大丈夫なんだよな!?」
ご想像にお任せします。
ク「おおぉぉぉぉぉおい!?」

補足説明
時系列:22話直後、それぞれが撤収した後。ケガ人は永琳がなんとかしました。
vsEXなのにあんまり戦ってない:ハイホントゴメンナサイ。後半完全にデアラ1巻への伏線にしかなってないし。
ミニガン使いバハムート:某VR銃ゲーのベヒモスは関係無いです。
バハムートの命中精度:ハッキリ言ってクズ。ミニガンにビビった相手が避けるから当てられるけど、動かない的には1発も当てられない。最早才能の域。
河童印モーター仕込のワイヤーバックル:18話で酔ったキンジが上条に渡した。まだ飛べなかった頃ににとりに作ってもらったバックル。ワイヤーは最初からあった。
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