東方英雄伝 ~ラノベの主人公が幻想入り~ 【完結】 作:カリーシュ
緋アリ25巻だヤッホイ!
ク「…安定の超展開だったねぇ…」
原作キンジは完全に
…ていうか、銃撃で勝負の決着がついたのって初めてじゃねぇか?
ク「ねぇよ。ブラド・ヒルダ吸血鬼親子と、一応マキリ(シージャック時)の時も核魚雷堕としたのは拳銃弾だったろ」
…緋アリワールドは、人より種族人外の方が銃弾が効くのか?
ク「………さあ?」
……
ク「……」
……取り敢えず30話、始めるか。
―紅魔郷宴会後 ある日
―霧雨魔法店
side キンジ
―火っていうのは、ここまであったまるものなんだな。ストーブやエアコンとはまた違う。
季節は冬。魔法店と看板が掛かってるはいいが、商品の大半が店主の趣味で作られたもので、時期もあって客なんぞ来ない(霊夢はちょくちょく来る)から、暖炉で暖まりながら読書中だ。
…そういえば、その店主はどこ行った?
バタンっ
「うひ〜。寒いんだぜ!」
「コートも着ずに出てったら寒いに決まってるだろ。…なに持ってるんだ?」
「ああ、新聞だぜ! この間の異変について書いてあるって言われたから買ってみたんだぜ」
「…そうか」
…新聞って幻想郷にもあるんだな。まあ適当に書いてるんだろうが―
「はぁ!?」
「うお!? 急に叫ぶな、どうした?」
「な、なん、何でもないんだぜ!
…ちょっと出かけてくるんだぜ」
…怪しい。
多分新聞に何か書いてあったんだろうが、肝心のブツは持ってかれたし…
「…人里なら売ってるだろ」
―人里
思ったより簡単に手に入ったな。
『号外!号外!』とか叫びながら道のど真ん中で売ってたお陰で、分かりやすかった。
……売ってた奴の背中から生えてた黒い翼についてはツッコまない。飛膜ならどっかのお嬢さまにも生えてたしな。
さて、鬼が出るか蛇が出る、か―
「はぁッ!?」
いきなり視覚に飛び込んで来たのは、
美鈴にぶっ飛ばされた先で魔理沙を押し倒しちまった、その瞬間の写真。
見出しは―『弾幕で生まれた淡い恋』。
意味分からん、異変はどこ行ったッ!?
「―ッおいあんた―ッていない!」
こうなりゃ作者に直談判だ!ぶっ飛ばしてやるッ!!
〜武偵爆走中〜
―妖怪の山 麓
「ぜぇ…はぁ……と、遠いぃ」
人里から山まで走り抜けたら、流石に疲れた。やっぱ飛べないのは辛いな。
ベルトのワイヤー、モーターでも付けるか?でも香霖堂にある機械のモーターはデカすぎる―
突然だが、ここで1つ現状確認だ。
この間の宴会で、ヒステリアモードの制御のヒントを貰ってから何度か練習してみたら、時場所を選ばずオンオフが切り替えられるようになった。
血液というのは、元々一部の魔術や魔法と相性が良いらしい。時々問題になるカルト教団やら昔の宗教で生贄やら血で書かれた魔方陣が使われるのは、効果や効率はともかく、実際に物理化学を無視した現象を起こすことが出来たらしいからだ。
…効果や効率はともかく、だが。
俺や魔理沙が使う星系統とは相性が悪いんだがー無理のないレベルでの血流操作くらいならなんとかなった。
まあ何が言いたいかと言うとだな―
「―光学迷彩か。外の世界より進んで無いか?」
「―!?」
チラッとでも違和感や気配を感じたら、即ヒスって対応が出来るってことだ。
〜武偵祈祷中〜
「…どうして気がついた?」
「いくら姿が見えなくても気配の消し方が素人同然だ。足音、呼吸音、それに匂いも」
「あはは、普段潜む時は水の中だからね。でも―これならどうだい!
水符『河童のポロロッカ』!」
スペカ―確かに、音で追うのは難しいな。
「『
バツツツツツ!
銃口から飛び出た弾幕が、別の弾幕を弾き、そして弾かれた弾幕が、別の弾幕を弾き…が連鎖的に起こり、結局1発も俺に当たることはなかった。
「なっ!?」
ジャキンッ
驚いているところで声を頼りに銃を突きつける。
「チェックメイトだ」
「―はあ、私の負けか。それだけ戦い慣れてるなら大丈夫でしょ」
光学迷彩を解いたそいつは―
「こ、子供ぉ!?」
「失礼だね!私は立派な大人だよ!」
青い髪を短いツインテールに結んだ少女だった。
「大人って……妖怪か」
「そう!私は河童の河城にとりさ!」
「…お値段以上?」
「? なんだいそれ?」
「…気にしないでくれ」
河童―そういえば、魔理沙の話だとよく分からないメカを作りまくってるって話だけど―
「なあにとり? 河童が機械に強いって本当か?」
「ああ!水鉄砲から携帯電話までなんでもござれだよ、盟友!」
「(水鉄砲?)じゃあ頼みたいことがあるんだ。このベルトのバックル、ワイヤーが仕込まれてるんだが、巻き取り用のモーターを取り付けることって出来るか?」
「ちょっと見せて貰ってからいいかい?
―う〜ん。このサイズだと、取り付けそのものは出来るけど人1人を上げられるだけのパワーのあるモーターは無いかな…
勢いをつけて斜め上にジャンプしたり、物を引っ張るくらいは出来るだろうけど」
「それで十分だ」
「おーし!じゃあ私の家に招待するよ!工具もそこにあるしね!」
女の家か。
…ヒステリアモードは切っておこう。
―にとり宅
…河童の家って、滝の裏側にあるんだな。水中じゃなくてよかった。
「じゃあベルト借りるよ。代わりのはその辺の適当に使っておくれ!」
そう言ってにとりは奥に引っ込んじまったし。
代わりになるモノっと……
…なんかバックルがおかしいベルトが出てきたんだが。
具体的に言うと、中央が丸く凹んでいて、周りに出っ張りが3つくらい付いてる。しかもその出っ張り動くし―
バシュッ
「うおッ!? さ、サッカーボール…?」
…別のにしよう。
次に手に取ったのは、物凄くゴッツイベルトだった。
ベルトといっても、明らかにズボン用のじゃないなこれ。全身を締めるタイプだ。なんか両脇の下にホルスターらしきものがあるし。ボンベが乗ってる長方形の箱が両腰についてるし。後ろには3つの円板状の機械が組み合わさってるし。
オマケに長方形の箱、隅に『アンヘル』って書いてある。…読み方あってるか?
……何故だろう、若干血の匂いがするような……気のせいか?
「…次ッ!」
バックルが扇風機になってる、某イーッ!な人たちに改造されたバッタ人間が使ってたようなベルト。
「………もういいや」
―1時間後
「出来たよ盟友!」
「お、思ったより早かったな」
帰ってきたベルトは―特に変わりはないな。
「電池の蓋はかなり頑丈につけたから、電池切れになったらまたおいで!」
「ああ、ありがとう。大事に使う―」
バッシャァァァアンッッ!!
「死ね!人間っ!!」
ブンッ!!
「うお!?」
「きゃあ!?」
な、なんだ!? い、犬耳の女の子!?
「にとり、無事!?」
「へ!? う、うん」
「おのれ人間っ! 哨戒の目を盗んで忍び込んだだけじゃなく、私の友達まで誑かしやがったなあっ!!」
「ちょ、ちょっと待てッ!なんの話だ!?」
「今更惚けるか! にとりに、その、咥えさせた挙句、家に連れ込んでコトに及ぶなど言語道断っ!例え彼岸の閻魔が許そうと、私が許さないっ!!」
「…すまん、本気で分からないんだが」
何やら勘違いされてるということだけは分かったな。
「あー、私がベルトを見せて貰った時の格好で勘違いしたのかな? まあ改めて考えるとそういう風に見えなくもないかな?」
「? ? ?」
「……盟友、アンタホントに男かい?」
……俺が苦手な分野の話ってことだけは理解した。
―取り敢えず、
「何をごにょごにょ喋っているっ!! 人間!! その首置いてけぇぇぇえ!!」
―友達思いの犬耳少女をどうにかしないとね。
〜武偵祈祷中〜
「はあぁぁぁぁぁぁあっっ!!」
ブンッ! ブンッ!
スペカではなく、繰り出されるのは大剣の一撃。
スピードそのものは何処ぞの二刀流には到底届かない(比べる相手が悪過ぎる気もする)が、体重の乗った綺麗な一撃だ。
……だが……
「くっ! なぜっ! 当たらっ! ないっ!」
綺麗過ぎる。
知性の無い獣や下級妖怪なら兎も角、剣士相手の戦闘に慣れていれば、剣筋を読むのは簡単だ。
多分、実戦経験より素振りや型稽古が多いんだろうな。
…さて、倒すことそのものは簡単だが、下手に傷つけるのもな……
―あの技を使うか。思いついたはいいけどキリトには通じなくて封印してたけどな。
「今度こそっ! 捉えたっっ!!」
大振りの振り下ろし―
パシッ―
「なっ―」
「―『
初めてやったけど、上手くいったな。
「うううぅぅぅ……」
「これで剣は使えない。降参してくれないか―」
「狗符『レイビーズバイト』!」
「デジャビュ!?」
どっかの細剣使いを思い出させやがって!
ほぼ0距離同然の弾幕―ならッ!
「『
掃射『フルオート』!」
スペカ宣言と同時にセレクターを操作。勿論宣言通りフルオート。
カチッという僅かな手応えがするやいなやトリガーを引き切り、最大装填数15発+あらかじめチャンバーに入れてた分1発を遠慮無しに撃ち込む。
ホントはさらに追加で体内の魔力を撃ち出すけど……まあeasyという事で。
かなり短めの弾幕が過ぎ去った後には―
「―これで終わったと思うなっ!人間!!」
―ボロボロの盾を投げ捨てた犬耳の少女がいた。
……マジかよ。弾数保つかな?
〜一方、その頃〜
side 文
……私、射命丸文は、今、長い人生で5本の指に入る程驚いている。
そして、それは恐らく、周りにいる天狗達もそうだろう。
何故なら、私達の目の前には―
「はっはっは! 随分大きくなったな!元気にしてたか、天魔!」
「…ええ、まあ」
―鬼の四天王の1人である、星熊勇儀がいるのだから。
「おっ!射命丸じゃないか! 久し振りだな! そんなに縮こまってどうしたんだ?」
「ひぇっ!? だだだ大丈夫ですっ!問題あませんっ!」
「? まあいい。後で1発闘ろうじゃないか!」
「!? え、ええ遠慮します!!」
「つれないなぁ、風神少女サマは」
「それは……その……若さゆえの過ちと言いますか……」
ああ、周りからの視線が痛い。
主に『なんてことしてたんだよ!?』と『鬼に挑んだのかよ!?』というツッコミの視線が。
…それにしても、星熊様がいるということは、―
「勇儀〜。面白そうな人間が麓にいたよ〜」
…やっぱりいますよね、伊吹萃香様。
そして突然の鬼追加に全く動じない天魔様、流石です。
「…はて、面白そうな奴、で御座いますか」
「お、天魔が先に食いついたか〜。
んっとね、人間が白狼天狗相手に素手で圧倒してたよ」
場が一気にざわつく。
麓にいる白狼天狗―その時点でその天狗が、強くない子供とは違う、少なくとも戦力として数えられるレベルの天狗だということは分かる。
そして、そんな白狼天狗を『素手で圧倒』出来る人間―そんな奴は数少ない。というよりほぼいない。
ヒトが天狗に勝つこと自体はあまり珍しいことじゃないが、天狗が手加減をしているか、何かしらのルール上で戦っているか―鬼が嫌う
例えば、毒。
例えば、酒。
例えば、嘘。
だから、ヒトが、純粋な力や経験で天狗―だけではないが、妖怪に勝つことは、『不可能』だというのが常識だ。(
それなのに。
そのハズなのに。
『素手で圧倒』
「……手を抜いてたんじゃないのか?」
「そんな風には見えなかったね〜。凄い殺気だったから。やっぱ若いのは生きがいいね〜」
「ふーん。
………なあ萃香」
ニッコリと満面の笑みの鬼の四天王2人。
…あコレあかんヤツだ。
「―そいつ、まだ麓にいるかな?」
取り敢えず、祈っとこう。
(((人間逃げて超逃げてっ!!!)))
ク「なんで鬼がもういるんだよ!?」ガクガクガクガク
ちょ、首、揺らすなぁ!?
ク「ウルセェ!時期的に萃香がいるのは良いとして、なんで
なんとなく。
ク「遺言は?」
というのは冗談にして、キンちゃんのレベルアップの為です。今のままだとお前や紫はともかくとして、今計画中の最後のvsEX編は、キンジは手も足も出ないから。ていうかちょっとでも原作キンジに近づけないと、妄想という名のこの先の構成が出来ぬぅ!!
…このキンジは回天も羅刹も未習得なんだから。
ク「成る程。
………で、本音は?」
三歩必殺と桜花を正面からぶつけてみたかった。
ク「よし分かった。月まで吹っ飛べ!!
一撃男『全力パンチ』!!」
いやソレ直撃したら吹っ飛ぶ距離月じゃすまな―
【うp主が太陽系からログアウトしました】
補足説明
魔理沙:文をとっちめるべく出発。途中で同じく新聞を読んだ咲夜に弄られ絶賛戦闘中。
唐突に始まった魔法説明:オリ設定です。
予想外のベルト:ボール射出ベルト、立体機動装置、仮面ライダー変身ベルト。何であるとかツッコんではいけない。
白狼天狗:察しの通り椛です。白狼天狗の中ではトップクラスでもエネさんに掛かれば「経験不足」とあっさり倒される。
天魔:オリキャラ。かなり年いってるお爺さん。昔は無茶苦茶強かった。
鬼2人:萃香の異変を抜かした事に最近気づき、勇儀とセットで登場。
地底の封印?クトが幻想郷の結界いじった時にミスって緩めたという事で。
ク「オイ」