東方英雄伝 ~ラノベの主人公が幻想入り~ 【完結】   作:カリーシュ

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クト「私の時代(出番)がついにキタ―――≧∇≦―――!!」
次話でチルノにボコられるから、三日天下ならぬ1話天下だけどなww
ク「ふはは! その『幻想』をぶち殺す!! 今の私には出来るんだぁっ!!



……具体的には、うp主を葬るという方法で」
なんだtォロンボーンっ!?(グシャァ)
ク「では読者の皆様。
ゆっくりしていってね!!」


……バールは、ダメェ……(ガクッ)


注: 今回は久し振りに台詞中心の話となっています。
後、異名はうp主のウロ覚えと感覚でつけているので、「自分が知ってるのと違う」「前に言ってたのと(或いはこの先で、今回言ったのと)違くね?」等有りましたら、気にしないで下さい。



東方幻想『狂』
38話 狂宴の始まり


 

―永夜抄後

―ヴワル図書館

 

霊夢が謎の超音波異変を、上条が太陽の畑の異変を解決した翌日。

紅魔館のヴワル図書館には、数多くの人妖―その誰もが異名を持つ程度に強力―が集まっていた。

 

 

「……これで全員揃ったかしら?」

 

「気になるなら出席でも取るか? 予想外の面子もいることだし」

 

「そーなのだー」

 

"楽園の素敵な巫女" 博麗霊夢。

"青赤の神主" 五河士道。

"宵闇の妖怪" ルーミア。

 

 

「あやや! 異変を最初から最後まで取材出来る機会なんてそうそうありませんからね! それもこんな大規模! またと無いチャンスです!」

 

「……誰だコイツ連れて来たの?」

 

「一応妖怪の山も被害者なんだし、別にいいと思うんだぜ?」

 

"風神少女" 射命丸文。

"(自称)普通の武偵" 遠山キンジ。

"普通の魔法使い" 霧雨魔理沙。

 

 

「キリト、もう大丈夫なの?」

 

「あぁ。

……それにしても、此処は相変わらず広いな」

 

「私の能力で拡張してますから」

 

「……人、多過ぎ……ケホっ、ケホっ」

 

"悪魔の妹" フランドール・スカーレット。

"黒の剣士" キリト。

"完全で瀟洒な従者" 十六夜咲夜。

"動かない大図書館" パチュリー・ノーレッジ。

 

 

「……なんというか、濃いメンバーだな」

 

「言えてるみょん」

 

"幻想殺し(イマジンブレイカー)" 上条当麻。

"半人半霊の庭師" 魂魄妖夢。

 

 

「うぅ……私は争いが嫌で逃げてきたのにぃ……」

 

「諦めなさい。 もう運命みたいなものだから」

 

"月面兎" 鈴仙・優曇華院・イナバ。

"月の賢者" 八意永琳。

 

 

「私、もしかしなくても場違い……?」

 

「えっと、だいじょうぶだとおもうよ?」

 

「………」

 

"残念系門番"「ちょ、扱い!?」 紅美鈴。

"永遠に幼き紅い月" レミリア・スカーレット(只今ブレイク中)。

"なよ竹のかぐや姫" 蓬莱山輝夜。

 

以上17名+α。

後に『幻想狂異変』と語られる異変の解決者が集った。

 

 

 

「―じゃあまず、分かっていることから纏めるわよ。

パチュリー」

 

「分かってるわよ。こぁ」

 

「は、はいです〜」

 

ドシン、とかなり重そうな音を立てながら、3冊の本がテーブルに置かれる。

 

1冊は、緑色の真新しい鍵が付いていた。

 

2冊目は、見るからに湿っている本だった。

 

3冊目は、白い表紙に、金色にも黒色にも見える字で、何かが書かれていた。

 

 

「題名は直訳でそれぞれ、『無銘祭祀書』、『ルルイエ異本』、『ネクロノミコン』。 つい最近、外の世界から流れ着いてきた魔導書よ」

 

「……で、この本からなにが分かったのよ」

 

パチュリーは、僅かに息を吸い、

 

「その中に、奴らに関する情報が書かれている、と言う以外は何も分かってないわ」

 

一息に言った。

 

「…どういう意味よ?」

 

「そのままの意味よ。 その本、稀にある『所有するだけで周りに危害を与える魔導書』なのよ。 今だってかなり高度な妨害術式を使ってるけど、それが無ければ今頃此処は地獄絵図よ」

 

「じゃあ何で情報があるって断言出来るのかー?」

 

「『検索』で単語単位で調べたり、召喚した悪魔に読ませたりしたのよ。

……もっとも、『検索』は数行で即死系の呪いに早変わりしたし、悪魔は残らず消滅したけど」

 

『はっ……!?』

 

全員、絶句。

 

「ち、因みに、何の単語でヒットしたんだぜ?」

 

「『這い寄る混沌』。そこからさらに『無貌の神』、『旧支配者』…

そして、正確な読み方は分からないけれど、おそらく『ニャ』で始まる固有名詞―『Nyarlathotep』も。

読み解く方法の目星が無い訳じゃ無いけれど、先に他の情報を聞きましょう」

 

(((((―す、凄ぇ………))))

 

((パチェさんカリスマパネェ……))

 

「………は!? え、えぇ、そうね! じゃ、じゃあ次、士道!」

 

「……オレが調べて来た内容がスゲー勢いで霞んで感じるな。

あー、幻想郷が出来る前の日本で数10年程度の短期間だけど、『ハイヨルコントン』と呼ばれる土絡みの神が信仰されていた時期があるらしい。

……これだけだ」

 

言うだけ言うと、士道は突っ伏した。

「うぐおぉぉぉぉぉ……」という呻き声が近くに座っていたルーミアに聞かれたのか、肩を慰めるように叩かれていた。

 

「…士道さんはまだマシですよ。 こっち(妖怪の山)なんて、資料のヒットは一切無し。襲撃時の目撃情報を集めても、犯人があの『腐食の女』であるっていうことが確定しただけなんですから……」

 

光の無い目で文が続ける。

 

「……この空気の中で言うのか。不幸だ。

―昨日、『腐食の女』が引き連れていたらしい変な化物の一部と戦って、結果として、深き者(ディープ・ワン)、ミ=ゴ、シャンタク鳥、ダゴン、ハイドラっていう名前と外見までは分かった」

 

未だ微妙な違和感の残る足をさすりながら、上条が言う。

 

「……これで粗方出尽くしたかしら?」

 

「そう思うなら、ちょっと待ってあげたら?」

 

苦笑気味の永琳の視線を辿ると、地雷でも踏み抜いたのか、突っ伏したまま完全に機能停止した士道と、魔理沙がどんな話術を使ったのか、文に不器用に話し掛けるキンジがいた。

 

「……ハァ。 それもそうね」

 

「なら今お茶をお持ちしますわ」

 

 

〜異変解決者、ティータイム中〜

 

 

「―すまない、心配かけた」

 

「あやや! これから大本命の魔導書の解読ですか。 タイトルをつけるなら、『今、明かされるベールの内側!?』ですかね!」

 

「取り敢えず文は落ち着きなさい。

―それじゃあ、パチュリー。 後は頼んだわ」

 

「はいはい。分かったわよ。

 

……さっきも言ったように、この魔導書は所有するだけでも呪いが発動するわ。 当然、読み手に掛かる負担は想像を遥かに超えるでしょうね。

具体的に予想出来るの範囲だけでも、魂への書換え・消去・幻覚・催眠による発狂といったところかしら。

この魔導書に書かれている内容を知るには、誰かが犠牲になって読み解くしかないわ。

幻想殺し(イマジンブレイカー)が有効だと仮定しても、あらゆる魔法魔術封印が解かれた魔導書が、どんな状態になるかは分からないわ。最悪、本そのものが消滅する可能性だってある」

 

「…それって、つまり、」

 

「手詰まりってことだみょん……」

 

 

「……もどかしいわね。 手掛かりが目の前にあるって言うのに、手も足も出せないなんて―え?」

 

「? どうした、霊夢?」

 

「……通話用の札が、反応してる……? 一体何で……?」

 

霊夢は、驚愕の表情で懐から取り出した札を見つめる。

 

「? 誰かが話し掛けてるだけじゃないのか?」

 

「そんな筈……通話用の札っていうのは、あらかじめ霊力で繋げて、始めて使えるようになるのよ。

そして―

 

私の持っているのと繋がっている札を持っているのは、ここに全員いる(・・・・・・・)わ」

 

「じゃあ一体誰が……?」

 

札を持っているの者は、「自分じゃない」と札を出した。

 

「……イマジンブレイカー、準備しておきなさい。 解呪に関しては、貴方の能力が最強よ」

 

「分かった」

 

上条は霊夢の隣に移動し、何かあれば、直ぐに右手で触れるように腕を伸ばす。

 

「じゃあ、繋げるわよ――」

 

札に込められた霊力が、音を放つ。

 

その音は、―

 

 

『おー! 繋がった繋がった! ねーほら見t【ザザッ―】、ちゃんと繋がったでs【ザザッ―】!』

 

 

ノイズ混じりの、幼い口調の『声』だった。

 

「…アンタ誰よ? どうやって繋げたのよ?」

 

『そん【ザザッ―】警戒するこ【ザザッ―】いじゃん! あーもー、ウルサイ!』

 

「警戒するな、ですって!? アンタ、一体何をやったのか自覚して

『てーい! これで直ったー!』

人の話を聞きなさい!!」

 

『なにをやったって、ワタシはただ、お話したいなーと思って力を込めただけ(・・)だよ?』

 

「は!? 何よそれ!? それだけで霊力の繋がりに割り込める訳が―」

 

『ワタシには出来るよー? だってワタシは、そーだなー。 ディープスr―え? 何? 質問も意味も違うしもう時間? ちぇー』

 

(向こうには、もう1人いる―?)

 

『うーん、急ぐから大切なトコだけいうね。

 

―今すぐ、ヴワル図書館から離れた方がいいよー。 ニャルニャルが本に気がついて、えっと、何だっけ? ニョム……ラム……ラムネ………ねぇアレ何だっけ? え? 知ったこっちゃない? まいっか。何か近付いてるよー! じゃっぁねー!』

 

「ちょ、待ちなさい! 待てっ!!

 

……切られたわ」

 

誰しもが黙りこんだ図書館に、霊夢がイライラした様子で札を乱暴にしまう音だけが響く。

 

「……内容は、結局『ヴワル図書館から離れろ』だけだったわね」

 

「どうする? 一応従っておくか?」

 

「でもあの言葉を信じるなら、その魔導書に反応して来てるみょん? だったらその魔導書をどっかにやるだけでいいんじゃないかみょん?」

 

「…分らないことばっかり増えてくるわね。

―アイツの言いかけてた、でぃぷ何とかって言うのに、何か聞き覚えのある人いる?」

 

霊夢の問いかけに応えたのは、キンジだった。

 

「『外』、というか、俺のいた世界にあったゲームに、『内部告発者』って意味で使われてたのがあったな」

 

「…あぁ、『ディープスロート』か? サイボーグ忍者のことをいってるなら、そのゲームオレの所にもあったぞ」

 

「マジか。 俺も機会があれば学園都市の外に探しにいこうかな?」

 

「これでもレトロゲーも一通りやったんだけどな。 どんなタイトルだった?」

 

「コラ男ども! 変な所で盛り上がるな!!」

 

 

 

「―『内部告発者』、か。 嫌な響きなんだぜ」

 

「でも、ソイツの言ってることが本当なら、間違いなく強力な一手になるわ。

……仕方ないわ。 場所を変えましょう―

「その必要はなイ」

ムキュ!?」

 

ヴワル図書館の内部を、突然、黒い濁流が襲う。

 

「な、なんなのかー!?」

 

「っ! 全員、飛びなさい!!」

 

「俺は!?」

 

その場にいる全員が、ある者は余裕を持って、ある者は慌てて、ある者はワイヤーでぶら下がって、宙に浮かぶ。

 

「魔導書は!?」

 

「回収済みよ。

 

……1冊だけだけどね」

 

そういったパチュリーの手には、湿る本―『ルルイエ異本』が握られている。

 

 

「―なら、その1冊も貰おうか」

 

「!? なっ、アンタ、は―」

 

いつの間にか黒い水は消え、魔導書が置いてあったテーブルに立っていたのは―

 

 

「久し振りだな。 妖夢、霊夢、上条」

 

「八雲―藍。 アンタなのか……!?」

 

 

「ん……橙はいないのか。 まあその方が都合がいいから良いが―」

 

「―藍さん。 この本を……貰うっていうのは、どういう意味だみょん。

返事によっては、………みょんたちの敵なら―」

 

先を言わず、桜観剣の柄を握る(居合の構えをとる)

 

「……なぁ藍さん。 あの後―春雪異変の宴会の後、何があったんだ?

あの時は何ともなかったよな?」

 

「…ふむ」

 

考え込むように両手を反対側の袖に突っ込み―

 

「―お前達は、『宇宙』というモノを感じたことがアるか?」

 

質問を返した。

 

「は……?」

 

「上条、辞めなさい。 『アレ』は私たちの知る藍じゃないわ」

 

霊夢が上条を引き留める。

 

そこから先に、触れぬように。

 

 

「―私は、アる。

初めて、如何に自分が、この世界が、自分の知る有らゆるモノがちっぽけで、脆イモノかを知った時がそうだった。

 

……なあ? お前達は、感じたことはないのか? この世界の、常識の、非常識の裏側に存在する、『カレラ』の力、を―」

 

「黙りなさい! そして本を返しなさい!!」

 

八雲藍(ありえざるもの)は、大仰に腕を広げ―

 

 

 

 

 

【「―私に勝てるか? 『旧支配者』の一角―『暗闇に棲むもの』の力を内包する、この私に」】

 

 

次の瞬間―

 

 

再び黒き濁流が、

 

 

 

 

―『神話生物』が、襲いかかった。

 

 

 

 

 





補足説明
読み難い:ゴメンナサイ。 人数の関係で、霊夢とパチュリーを除いて口調の特徴がハッキリしている面子ばかりが喋ってしまいました。
魔導書:狂気神話において、有名な3冊。
神話は知らなくても、『ネクロノミコン』の名前を聞いたことがあるって人は多い筈。 元ネタは狂気神話です。
幻想殺し:仮に上条が何の準備も無しに右手で触れた場合、触れている間は解読不可能な暗号書になります。
通話用の札:オリ設定。 登録してある相手以外への送受信が出来ないケータイのようなもの。
ディープスロート:戦いの基本は格闘だ!の狐。
別のモノを想像した変態は窓に注意して下さい。


なお次回は、うp主がクトにボコられたため、チルノ抜きの⑨話となります。
チ「なんでよ!?」
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