東方英雄伝 ~ラノベの主人公が幻想入り~ 【完結】 作:カリーシュ
sideクト
―夢を、見た。
昔の夢を―
―かつて、私がまだ、辛うじて人と呼べるモノだった頃の………
転生してすぐの頃の―
【―ねぇ、あなたはだれ?】
【……クトゥルフ】
【ふーん……いいにくいからクトでいい?】
【………好きにすれば】
【そーする!
……ずっとしたみて、なにかあるの? どうしてあなたは、そんなちいさなからだでいるの?】
【…………】
【………ねー?】
【………煩い、邪神。私につきまとうな】
【?……あなたもそうでしょ?】
【私をお前らと一緒にするなっ!!
―私は人間なんだっ!!
私はっ、私は………】
【……………】
【……………】
【……………】
【……………そういうお前は、―
ニャルラトホテプか。
―ンだよ。 遂に土の神性も水と敵対したのか?】
【………わたしのこと、しってるの?】
【………知ってちゃ悪いかよ?】
【………わたしは、わたしのことをしらないから。
しってるのは、なまえと、ひがこわいってことだけ】
【あ"?
―チッ、そう言えばあの魔王、わざわざ一個パラレル作ったとかほざいてたの………そういう意味かよ。 イチから創造って、暇人過ぎんだろあの一つ目】
【……………】
【……いや待てよ? 贅沢言わずに初期ハスターヌッ殺せば、とりま安寧の地は得られるワケだし―
クトゥグアもコイツをエサにして両方殴れば………】ボソボソ
【………? どうしたの?】
【……ん。 なんでも無い。
取り敢えず、何かしら姿変えてくれないか? 私も人間の姿になれるようになるまでにSAN値がゴリゴリ逝き過ぎてもうピンチなんだわ】
【………? さんち? ぴんち?】
【だぁーっ! 私と似たような姿になれっつってんだよ!!
【ひっ!?
……こ、これでいい………?】
【……………マジすか。
【………だ、だめだった………?】
【………問題ない。
―なぁ、ニャルラトホテプ】
【………ながいから、すきによんで………ください………】
【―もっと堂々としろ。私なんぞにンな丁寧な言葉遣いはいらん。
………時期が来るまで忙しくなりそうだ。なぁ、―――】
【………いまのは?】
【……お前の名前だ。 安心しろ。
私なら、お前を護ってやれるから―】
「…………つぁ―
……生きてる?」
まだ自分の意識がある事に驚き、目を開けると―
「―お! やっと元凶が目ぇ覚ましたか! ホラ呑めぇ!!」
「がぼぉ?!?!
〜〜〜〜っっ!! ぷはっ!
殺す気かテメェ!?!?」
いきなり一升瓶を口に突っ込まれた。
なお、犯人は伊吹萃香。
………なんでいるの?
そもそもここ何処? ルルイエ―
は、こんなに明るく無い。
「―あら、やっと目を覚ましたの」
「……んにゃ。 やっほいゆかりん、ところでこれどゆ状況なn
「無理して明るく振舞わなくても良いわよ?」
……状況が全く見えないんだけど?」
「そうねぇ………
まず、貴女が話し合うべき相手がいるわ」
話し合うべき相手……天魔かなー。幽香かなー。 どっちの住処にも被害出したからなー。
私が生きてるのも処刑タイムの為かなー?
……ヤバイ、逃げよっかな?
「おっと、妙なマネはするなよ?
アンタに逃げられると私の酒も逃げるんだ」
「鬼が買収されてんじゃないよ!?」
くっそう、紫もニコニコして……
なに? Sなの?ドSなの?
処刑(意味深)される幼女(笑)を見てピーするようなドSなの?!
「……ぶらり旅」
「サーセン」
だから電車でGOは辞めて下さい私の
「……なにこの状況?」
私が紫の尻に敷かれている(絶対代わらないよ?)と、襖が開いて、ぞろぞろとs―
「………何しに来た? 元の世界に戻せ、か?」
―主人公達が、入って来た。
「………」
「………」
「………」
「………」
「………」
「………何か話しなさいよ」
睨めっこ(睨みor真顔縛り)なぅ。
というのは流石に冗談として、実際に空気が重い。
「………何の用だ?」
「……気分は、どうだ?」
……は?
「最高さ。
……何で生かした?
あのままなら、トドメを刺せたハズだ。 元の世界に帰るのも、紫の能力なら出来るだろ」
……? なんで紫は頭抱えてるの?
え? なんで紫がキレてるの?!
誰か教えてっ!?!?
プリーズアンサーm―
「―宴会の主賓を迎えに来たに決まってるだろ」
「…………………ゴメン遠山、耳に水が詰まってたみたい。 もう一度言ってくれる?」
はぃ? 宴会?
いや確かに異変の後は宴会だよ?
でも私クトゥルフだよ? 生粋の邪神だよ? 一説によるとゴジラとタイマン張れるバケモンだよ?
しかも私、何回そっちを殺しかけたか分かんないだよ?
そんな相手を、宴会に誘いますかJK?
「メンドッ」
「もう引っ張って行くか。
当麻、左腕持て。
士道、扉開けてってくれ」
ふぁ?! 両腕を掴まれてズルズルと……
ゆ、紫、ヘルプ! キンちゃんと話してないでヘルプ!!
ちょっ! BGMがドナドナになるぅ〜〜………
〜邪神連行中〜
あ"〜、^ハートがピョンピョンするんじゃ〜………
「「「「ほら行ってこい!!」」」」
そう言われ、放り出された先は―
「―やっと来た。遅すぎるのよ!!」
「そうだぜ! もう呑み始めてるんだぜ!!」
「ねー! 今度は私と遊ぼうよ!!」
「ちょ、幽々子様?! 一旦食べるのを辞めて下さい!!」
「……ふぇ?」
……博麗神社、の、宴会シーンだね。
「…ど、どうなって―」
「あら、貴女の方が理解しているのではなくて?
―幻想郷は、全てを受け入れるわ」
「ゆ、紫―」
「―さぁ、嫌な事はお酒でも呑んで、水に流しましょう」
「………私は、ここにいてもいいのか?」
「逆に、何でダメなんだよ」
紫は私にコップを押し付け、士道とキンジとキリトは何時ものメンバーで騒ぎ出し、
呆然と立つ私の隣には、上条当麻。
「……私は、お前達を殺しかけ―」
「気にしねぇよ。
―なんでそんなに他人を避けるんだよ?」
「……私は、自分の勝手でお前達の人生を滅茶苦茶にした」
「みたいだな。で?」
「……私は、―」
「―あぁもうっ!」
私の目を、真っ直ぐ見て―
「―
そんな仲間だから、背中も預けられるし、殺されても文句はねぇ!! 他人を信じるってそういう事だろうが!!!」
「!!」
「……それに、殺しかけたっつってたけど、誰1人として死んでないじゃねぇか」
「………それは結果論だ。 事実、キリトは1度心停止したし、キンジも瀕死の重傷を負った。
―死んでもおかしくなかった」
……だから、頼む。
「―あれだけ保険をガチガチにかけてか? ハスターもクトゥグアも、召喚しないで神降ろし止まりで、撃退用の術式を準備して、さらに憑依の時の影響が本人に出ない様にしても、か?」
「……準備したのは紫だ。 て言うか紫口軽」
「やり方を教えたのはお前だろ」
―そんな目で、私を見るな……!
「……私にとって、お前達は登場人物でしかない。 気持ち悪いとか、感じないのか?」
「全く。 その程度の事なら気にするまでもねぇよ」
「………上条当麻。
―私は、もう、自分のやりたかった事を、全部終わらせた。
……私は、これからどうすればいい?」
「え、ちょ、質問の内容重っ!?
う〜〜〜〜ん………
―好きな人でも探したらどうだ?
お前、そういう人いなさそうだし」
………
「―クッケケケケケケケケ!!
あー、バカらし!!
深く考えるのがアホらしくなってきた!!」
「え? お、おう?!」
私は私! それでいいか!!
―じゃ、まずは―
「好きです」
「直球過ぎだろ!?」
隣の主人公にでも告白してみますかぁ!!
「―とーま?」ちゃき
「「冗談です。 だから光モン下ろそうか妖夢」」
―その少し後。
士道、キンジ、キリト、当麻を集めて、未練タラタラな私が、酔い潰れる前に、最後の質問をした。
「―幻想入りしたことを、後悔してないか?」と。
―その答えは―
『―答える必要があるか?』
だった。
―ま、でも、
「いっぺん帰って貰うけどね☆」
「「「「……………はぁぁぁぁぁぁぁぁ?!?!?!?!」」」」
「訳を吐きなさい3行でっ!!」
「世界崩壊条件にコアからの解離がある。
防ぐには特定の敵を斃す必要がある。
でも補正が掛かって例外除けば主人公にしか斃せない。
長文乙!!」
「3行ォォォォォォォォっ!?!」
ドゴォォォォンっ!!
だから
「……帰っちゃうんだぜ?」
「すぐに帰ってくる。 絶対だ」
………能力使用、
「次の電車が参りまーす!」
ドゴシャァァッ!!
「―おーイテテ。 わざわざ在来線で轢くことはないでしょーに。
………げ」
「―あら? アンタは―」
物凄く見覚えのある緑の髪に赤目。
よし逃げなきゃダメだ。
「失礼しやした〜……」
「待ちなさい」
ドスッ!
足元に突き刺さる傘。
………oh、逃走失敗―っ!?
「人の顔見て逃げるなんて、いい度胸してるじゃない。
―私にとって、まだこの異変は終わってないのよ。
………後で来なさい?」
「ハイ」
わーいゆうかりんが怖いです。
(この後必死に交渉、異世界の貴重な植物の種を大量に探す事になりました。
……どうしよう?)
side紫
風見幽香との生死を賭けた交渉の後、藍にボコられてるクトを見ながら盃を傾けいると、霊夢が瓶ごとやって来た。
「……隣、座るわよ」
「貴女から来るなんて珍しいわね。 てっきり士道と一緒に呑んでいると思ってたわ。
明日は槍が降るのかしら?」
「降ったら
………いくつか、気になる事が有るのよ」
「……私が知る範囲での事なら」
………? 何かしら………?
「―
……ならあのまま叩き出しても良かった―ていうか、死にそうだったんでしょ? 何で生かしたのよ?」
「簡単なことよ。 彼ら―士道たちが、そう望んだから。 異変の後は主謀者も交えて宴会だー酒だーって」
―嘘は言ってない。
あの人は、態度があんなのだから忘れられがちだけれど、身長がチルノ程の―
1人の少女なのだ。
それが、目の前で息絶えようとして―
見過ごすような人たちでは無いでしょう?
「……じゃあ次。 アンタとアイツの関係は? 同じ神話の神ってだけじゃ無いでしょ」
「……私の義姉よ。
私がまだ、右も左も分からない時に、名前をくれて、私を導いてくれた人。
―もう、忘れてるでしょうけどね」
隣からの噴き出す音を無視して、今度は橙にポカポカ殴られてるクトを眺める。
「……そもそも幻想郷は、あの人の夢なのよ。
『忘れ去られる者達の、平和な、最後の楽園』―」
「……なら、なんで最初からいないのよ?」
「……それは、多分、私の所為」
あの傷―身体中を、特に翼を蝕む腐食は、この世界のクトゥグアとハスターとの戦いで受けた傷が原因。
「……あの人は、昔っから隠し事が大好きで……1人で無茶して……自分の夢すら放り投げて動く様な人なのよ」
この世界のクトゥグアとハスターを始めとする旧支配者を殺した後、何故かは分からないが、外なる神が彼女を連れ去った。
その時に、私は決意した。
―いつか、あの人が帰ってきた時に、喜んでくれる………
夢の場所を作ろう―
「……そう。 大体察したわ」
「………」
―だから―
―もう、離さない。
ずっと、一緒にいられるわよね……?
「―最後に答えなさい。
「? 違うわ」
「「………じゃあ一体誰が―」」
―????????
推奨BGM:『―――――の夢』
side三人称
何一つ見えぬ暗闇の中。
単調な笛の音色のみが響くその空間に、それらは、いた。
【………我が君。 裏切者が出た様です】
【…………】
【……我が君!!】
【ふぇっ!?
………び、びっくりした〜……
その声、テリー?】
【……その名は辞めて下さい。 虫酸が走ります。 大体私には―】
【はいはい。 で、何の用?】
【……裏切者が出ました。 やはり、奴です】
【あー、クトちゃん? 裏切り以前に、結構自由にさせてたけど、どうしたの? それよりヤマンソがクトゥグアに負けたって話聞いた?!】
【―奴が人間に着きました。
貴方様が、神に生まれ変わらせたというのに】
【……君も大概面倒くさい性格してるね。 他の『外神』にでも着いたの?】
【……いえ。 ただ、件のクトゥグアやハスターまで人間に着いたのが驚きで―】
【ウッソ、ホント!?
うわ〜、どんな人達がいるんだろう!! ワクワク】
【………貴方様のその意思を無視し、奴は出来かけの『門』を―】
【ねーテリーコレ見て!!
イイコト考えた!!】
【……………】
【ねっ、どう思う?】
【―
―本物の狂気は―
―未だ、止まることを知らない。
―はい、これにて『東方英雄伝』終了ー!!
クト「長かったな。 計54話か。
まぁ、ハーメルンの中じゃまだ短い方だろ」
前に一作品で4ケタのがあったからな……よくモチベーションが持つなぁ……
クト「うp主、比較のレベルが違い過ぎる。
こっちは低級駄作の自己満作なんだから。
UAもこの話を投稿する時点で6000弱な訳だし」
うっせいやい!!
クト「―で、そんなことはどうでもいい。 続編はどうなった?
こんな終わり方したんだから、当然考えてあるんだよな?」
当たり前田のクラッカー、モチのロンでさぁ!!
次回(?)のキャラ説明の後半で番宣をやります。
補足説明
クト:転生したての頃、ニャルラトホテプが1発でロリ紫に変身(後に能力がスキマである事が判明)したことにより、
「あれココ東方の世界?」
と判断したクトが保護した。
『八雲紫』に教育&当時の地球から、クトゥルフ神話関係の情報の一切を排除し、『幻想郷』を紫に託してどっか行く。
だからこの世界の宇宙には、フォーマルハウトやセラエノはあっても神話生物が、クトや紫を除いて存在しません。 ルルイエも精々ダゴンとハイドラの住処程度。
奉仕種族はある程度残してある。
帰ってもらう:平行世界の崩壊(bad end ルート)を回避すべく(あと各人荷物纏めて来いやという意図で)、其々の世界に一時強制帰還。
もちろん総ブーイングからのフルボッコが始まった。
オマケ:指摘があったので、49話を一部訂正しました。
―じゃクトや。最後を締めてくれ。
クト「へいへい。
―えー、ゴホン。
読者の皆様、このようなうp主の自己満駄文にお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
このように、至らぬところが目立つ書き手に作品ですが、今作も、そして次回作でも、読者の皆様が苦笑いでもクスリとしていただけると嬉しいです」
クト、長い。
クト「煩い! 分かったよ、やればいいんだろやれば!!
……それでは、
ゆっくりしていってくれてありがとう!
次回も、ゆっくりしていってね!!」