東方英雄伝 ~ラノベの主人公が幻想入り~ 【完結】   作:カリーシュ

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キリト、幻想入り(過去)編、スタート!
やっぱり黒の剣士には紅魔館がよく似合う(笑)。


スカーレットアート・オンライン
7話 スカーレットアート・オンライン


―1ヶ月前

―森

 

……土の、匂い?

 

オレは確か、ヒースクリフと相打ちになって、アインクラッドの崩壊を見て、その後―

 

「……何処なんだ、ここは…SAOの中なのか?」

 

気がついたら、森の中で倒れていた。

 

右手の指を揃えて振る―が。

 

「ウィンドウは…出ないな。なら現実世界…いや、それだと装備がある理由が………

―!?」

 

 

殺気を感じ、咄嗟に跳躍したその場所には、

 

―次の瞬間、巨大な顎が突き刺さっていた。

 

「YOoooooォン!!」

 

「へ、ヘビ…か…?

デカっ!4、5メートルはあるだろ!」

 

「Ooooo!!」

 

「チッ!!」

 

素早く剣を抜き、突っ込んでくる大蛇にカウンターで斬りかかる。

 

刹那―

 

 

大蛇の身体から血飛沫(・・・)が散った。

 

「え―?」

 

「っっYOooooN!!」

 

ドォンっ!

 

「グアッ!?」

 

体当たりをモロに―いや、それよりなんでゲームで血が出る!?

 

 

様子をうかがっているらしい大蛇。

 

あまりにも自然な土や鉄の匂い。

 

体当たりされた所の痛み。

 

 

 

 

 

……現実―なのか―?

 

 

手が、全身が震えだす。

 

隙だと感じたらしい大蛇の噛みつきを、紙一重で躱す。

 

 

落ち着け!SAOでもHPがゼロになれば死ぬ!現実でも同じだ!それに、どうしてかは分からないけど、ステータスや装備は75層の時と同じ!

 

 

大蛇の様子を伺うと、周りをグルグルと回っていた。

 

「来ないなら―こっちから!!」

 

剣を光らせながら突っ込む。

 

「『バーチカルアーク』!!」

 

「OooooooooNN!!?」

 

V字の斬撃が、頭を切り裂く。

 

怯んだ―頭が弱点か!

 

「YOooooooooNNN!!!」

 

 

怒り狂ったらしい大蛇が、渾身の飛びかかりを放った。

 

「なっ!?浮いた!?」

 

 

―それは、文字通りの『飛びかかり』だった。大蛇の巨体が一瞬とはいえ、宙に浮いたのだ。

 

その予想していなかった現象に、オレは驚いてしまった。

 

咄嗟に受け止めるが―

 

「うっ―!!重い!!」

 

そして、不幸は重なる。

 

 

その攻撃が、大蛇の全体重をかけた攻撃だったことと―

 

 

この世界は、ゲームではなく、現実だったこと。

 

 

「!? グリップが―」

 

血で足まわりが、滑る!?

パリイ、仕切れない―

 

 

バキィッ!

 

「ガッ!!」

 

また吹き飛ばされた。

しかも、

 

 

剣が無い!?手放しちまったのか!?

 

慌てて左右を見ると、走れば直ぐに届く距離に転がっていた。

 

 

 

―しかし、

剣との間に、太く、長い尾が横たわる。

 

 

見上げれば―

 

 

 

「う…そ…だろ…?」

 

「―YOooN」

 

大蛇が鎌首を上げ、噛みつくところだった。

 

 

「ガッアァァァァアッ!?!?」

 

痛い―クソッ!

 

 

噛みついた大蛇は、周りをグルグルと回っている。しかも知能があるのか、剣を取りに行こうものなら即一撃入れられるようにしていた。

 

予備の剣―は、ウィンドウに入れてたから取り出せない。

手持ちは、ピックが数本。

 

スカルリーパー戦でポーション類は全滅。

 

 

 

「……泣きたくなってきたな」

 

…まず投擲で目を潰す、それから剣を回収、攻撃は体術のカウンターなら!

 

 

「―『シングルシュート』!」

 

「YOOooooN!?」

 

目にピックが刺さるのを確認すると同時に駆け出す。

 

「薙ぎ払い―狙いが甘いぜ!!」

 

尻尾が迫るが、余裕で躱す。

 

 

 

剣に手が届いた瞬間―

 

「―『ヴォーパルストライク』!!」

 

発生させた必殺の刺突が頭に突き刺さり、大蛇は倒れた。

 

 

「YOooo―oooon…」

 

ズ、ン―……

 

 

「…返り血でベトベトだ。これじゃ黒の剣士じゃなくて赤の剣士だな…うっ?」

 

傷口に手を当てると、血の他に、分かりやすい紫色の液体―

 

あの蛇、毒持ちかよ!?解毒ポーション―

は、無いと。

 

「…人の、いる所なら…」

 

 

 

 

 

〜剣士移動中〜

 

 

 

フラフラの足取りで、何とか辿り着いたのは―

 

「ハァッ、ハァッ…こりゃまた、ハァッ、真っ赤っかな洋館で、ハァッ」

 

マズイ、本格的に毒がまわってきた…

うう、キモチワルイ……

 

「すい、ません…誰か、いませガフッ!?」

 

扉が、顔面に……!

 

 

「だからサボってませんって!瞑想ですよ瞑想!」

 

「貴女そんな言い訳がいつまで通用すると思って―誰か扉で吹っ飛んだみたいよ?」

 

「え?うわ、血塗れですね」

 

「…取り敢えず手当てするわよ」

 

「そうですね。場合によってはおぜうさまの食事―」

 

 

……助かるんだか助からないんだか分からないな。というか食事ってなんだ食事っ、て…

 

 

ツッコんだところで、意識が消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜紅魔館 空き部屋

 

「う…ん…」

 

生きてる、のか?オレは…

 

「目が覚めましたか?」

 

「うおっ!?め、メイド…?」

 

コイツ、いきなり出てこなかったか!?

 

「十六夜 咲夜と申します。この紅魔館でメイド長をしています。貴方は?」

 

「え?オレは、キリトだ。

……あの、ココは…?」

 

「キリト、ですか。少々お待ちを」

 

「うおっ!?今度は消えた…どうなってんだよ此処は?」

 

周りを見れば、小さな部屋のベットに寝かされていた。

 

 

服が、綺麗になってる…?剣も、ピックも…

 

 

隣のテーブルに置かれていた剣とピックの状態を確認して、ピックはホルダーに戻した。

 

そういえば、体の方も特になんともないな。

 

「キリト様。お嬢様がお呼びです」

 

「…もう驚かねえぞ」

 

 

〜従者剣士移動中〜

 

 

「それで、お嬢様って言うのは?」

 

「この紅魔館の当主、レミリア・スカーレット様です。

…着きました。この部屋です」

 

 

コンコン

 

 

「失礼します。連れてきました」

 

「は…?」

 

大部屋にいたのは―

 

―女の子だった。

 

 

わ、若い!?そのレベルを超えて幼い!どんなに多めに見ても9、10歳ってとこか!?

 

「ありがとう咲夜。下がっていいわよ」

 

「はい」

 

 

 

 

 

「貴方がキリトね」

 

「…えっと、君は?」

 

「聞かなかったのかしら?紅魔館当主、レミリア・スカーレットよ」

 

「…当主?でも君、―あぁ」

 

きっと元当主の親御さんが亡くなったんだろうな。それであんな小さな子が…

 

「あ?」

 

「いや、なんでもない。それで、オレを呼んだのは?」

 

そう思って見れば、どこか背伸びしてるような気がしなくもないな。

 

「そうね―小難しい話をしても時間の無駄だから一言で言うわ。

 

―キリト。貴方此処で働いてみない?」

 

「は…?」

 

ほんわか和んでたらしてたら、勧誘(?)されました。

 

……は?

 

「何か不満かしら?」

 

「不満以前に此処が何処か知らないんだが…何でオレなんだ?」

 

「『運命が見えた』、としか言いようが無いわね」

 

「運命、ねぇ…」

 

……厨二病持ちっと。

 

「…信じてないわね」

 

「うーん…信じt」

 

「神槍『スピア・ザ・グングニル』!」

 

ズガンッ

 

一瞬で右手に凝縮された光が、槍になって投げつけられた―

と、理解した頃には、真後ろに紅い槍が突き刺さってた。

 

「」

 

「もう一度だけ聞くわ―

貴方此処で働いてみない?

ちなみに私は500歳の吸血鬼よ」

 

「ご―!?!?

なおさら何でオレなんだ!?」

 

「言ったじゃない。『運命』だって」

 

……さっきまで微笑ましく見えた顔が、別の何かに見える。

 

拒否したら……考えるまでもなさそうだな。

 

「……そんな何年もは付き合いきれないからな」

 

「フフ―今日から宜しく頼むわよ」

 

「ハイハイお嬢様」

 




さて、ここからどうやってフラグを立てよう?(爆発すればいいのに)

補足説明
・SAO:原作通り75層でヒースクリフが倒されています。
但しアスナとの結婚ルートがなくなっており、よってクラディールも生存。(出す予定が無いから、だからどうしたって話ですが。)
現状はアスナリズシリカの牽制合戦。
ユイはいるけど、保存されたナーブギアはアスナの&キリアスの呼び方が「お兄ちゃん、お姉ちゃん」になってる。

・YOoooooォン!!:某生物災害に出てくる日訳であくびのデカイ毒蛇。なお、この固体は感染してません。してたら別の作品だよ。
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