「自殺何て滅多にない」
そう考えた自分を呪ってやりたい
まさか母親が焼身自殺で家ごと燃えてその巻き添え食らって自分が死ぬなんて夢にも思わなかった。
ごうごうと燃える火
一酸化炭素中毒により薄れていく意識の中思った
「嫌だ!こんな所で死にたくない!」そんな思いに反して意識が遠のいて行った。
うん?眩しい…ってか熱くない!
目を開けて見るとそこには真っ白い世界が広がっていた
「あぁ死んだのか」
『正解だ』
そう思っていると目の前が歪み、白いスーツの男が拍手をしながら現れた
「貴方は誰ですか?」
『簡略的に言うと神だね』
「その神様が何の用ですか?」
『君は本当はあの時間あの場所で死ぬべきでは無かったのだよ、たから君には転生してもらう』
「どんな場所に行くのですか?」
『剣と魔法の世界』
「分かりました行きます」
『早々死なれても困るから君の転生特典として君の願いを2つ叶えよう』
「腕部硬化それと失血死しない様にして下さい」
『面白いね、そんな事を言う人間は初めてだ、君は不老不死とかモテモテになるとか要らないのかい?』
「要らないです」
『ではそろそろ転生してもらおう』
そう言うと目の前が歪み、気がついたら六畳程のクローゼットとベットの付いた洋室に立っていた
「ここは?」
『聞こえるか?』
直接頭に響いて来た
(はい)
頭の中で念じてみた
『なら説明を始める、まずそこは君の部屋だ、その部屋は君が死ぬまで利権がある、そこにあるクローゼットにはプレートアーマー 一式とモーニングスターとジャマダハルそれと服が何枚か入っているから使ってくれ』
(分かりました)
クローゼットを開けると確かに防具と武器とルネッサンス時代を思わせる洋服が入っていた
『次は収入について説明する、この家の向かいには酒場があるそこに居るマスターに頼めば傭兵ギルドに入れる、ギルドに入れば国や民間のモンスター討伐依頼を受けられる、仲介料として報酬から25%引かれるが手っ取り早く金が得られるし飯も無料で提供してくれる』
(なるほど)
『次に魔法についてだが、話が長くなるから省略する、興味があるならこの街の郊外にあるローウェル国営魔法学校と言う所があるからそこに入学するといい、入学金は必要ないが授業料と教材費は自腹だ』
『ここまで質問はあるか?』
(ないです)
『ならば説明は終わりだ分からない事があれば頭の中で私話しかけろ』
(はい、ありがとうございます)
(着替えて酒場に行くか)
クローゼットの中から
青い上着に白いシャツ青い縦縞のズボンに着替え護身用にジャマダハルを鞘に入れ脇に差した
(さて、行きますか)
ドアを開けるとそこは活気溢れる市場が広がっている
(確かギルドは向かいの酒場だったな)
向かいの建物に入って行った
(酒臭いな)
中は酔いそうになるほどの酒の匂いと笑い声で充満していた
(マスターは何処だ?)
奥のカウンターに向かった
「貴方がここのマスターですか?」
カウンターの中に居た60代位の男性に声を掛けた
「ここはお前みたいな小僧が来るような場所じゃないぞ」
人を殺すような殺気を放ってきた
「ここのギルドに入りたい」
ピタッ
場内の全ての音が無くなった
「ほう」
そう言葉を発した瞬間、反射的に身を半身にした、さっきまで足があった場所にナイフが刺さっていた
(いつ投げたんだ!?)
「合格だ、小僧名前は何だ?」
そして俺は名前を言った