奉仕部で駄弁るだけ   作:ひょっとこ_

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十四駄弁り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――奉仕部は今日も駄弁る。

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん! お花見、行きまっしょい!」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「小町、この包み、重いんだが……」

 

 

「えー、せっかく小町が丹精込めてお弁当作ったのにー」

 

 

「込めすぎだ……。もっと軽くてもよかったんじゃねぇの? 俺とお前しかいないわけだし」

 

 

「もー、やだなーお兄ちゃん。お兄ちゃんとだけだったら、小町、お弁当なんて作らないよー」

 

 

「…………」

 

 

「やだ、ちょっと。冗談だってば。急に立ち止まんないでよ」

 

 

「……わ、わかってたし。お兄ちゃん、小町の嘘くらい、見抜けるから! 見抜けるから!」

 

 

「……ガチ落ち込みだったじゃん」

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

「……。でね、今日はあたしとお兄ちゃん以外にも、人が来るんだよ」

 

 

「そうなのか。誰が来るんだよ?」

 

 

「なんとなく察せられてるくせに、それ聞いちゃうあたりがホントお兄ちゃん」

 

 

「ほっとけ」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「こんにちは、小町さん。今日はお招き、ありがとう」

 

 

「やっはろー、小町ちゃん! 差し入れにお菓子とかいろいろ持ってきたよー!」

 

 

「わぁ、ありがとうございます! あ、もしかして手作りとかです?」

 

 

「ふっふっふ、実はその通り! 期待しててね!」

 

 

「楽しみです!」

 

 

「……おい、雪ノ下」

 

 

「大丈夫、大丈夫よ。だって、私がきちんと最初から最後までサポートしたもの。ええ、きっと」

 

 

「そ、そうか……」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「やぁ、八幡。小町ちゃんも、こんにちは。今日、絶好の花見日和だね」

 

 

「いらっしゃいです、戸塚さん!」

 

 

「うん、いらっしゃいました」

 

 

「おう、こっち座れよ」

 

 

「いいの?」

 

 

「悪いことあるか」

 

 

「ふふっ、じゃあ、お邪魔します」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「あ。せぇんぱぁい。奇遇ですねー」

 

 

「おう、一色か。なに、お前も花見に来たの?」

 

 

「ですです。じゃあ、せっかく会ったわけですし、一緒に、」

 

 

「そうか、じゃあな」

 

 

「ちょっ、先輩っ!?」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「……ほら、けーちゃん、大志、挨拶」

 

 

「「おじゃまします!」」

 

 

「おう、よく来たな。まぁ、座れよ」

 

 

「ありがとうございますッス、お兄さん!」

 

 

「お兄さんじゃねぇ」

 

 

「はーちゃん、ありがとー!」

 

 

「おう、けーちゃん。いらっしゃい。……川崎もテキトーに座れよ」

 

 

「うん。……その、誘ってくれてありがとね」

 

 

「この際だからってだけだ。気にすんな」

 

 

「……そ」

 

 

「ああ」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「ふむ。どうやら、私たちが最後のようだぞ」

 

 

「そうみたいだねー」

 

 

「先生も、陽乃さんも、ビール買ってきてるのはいいですけど、あんまり飲みすぎないでくださいね」

 

 

「わかっているとも。では、邪魔するぞ、比企谷兄妹」

 

 

「もう、固いよー、隼人ー」

 

 

「俺はいつもこうですよ」

 

 

「んー、それもそうね。……ふふっ。じゃあ、比企谷君っ、カンパイしよー!」

 

 

「え、ちょ、それビール!?」

 

 

「気にするなー!」

 

 

「しますよ!?」

 

 

「……やれやれ。じゃあ、俺も失礼します」

 

 

「イッキ! イッキ!」

 

 

「いい大人が囃し立てないでくださいっ、平塚先生!」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「では、皆さん。お飲み物を手に取っていただいて、不肖この小町の音頭に合わせまして……いきますよー?」

 

 

『カンパーイっ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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