奉仕部で駄弁るだけ   作:ひょっとこ_

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六駄弁り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーー奉仕部は今日も駄弁る。

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「ではでは、先輩、よろしくでーす」

 

 

「ああ……」

 

 

「彼女、今度はどんな要求を?」

 

 

「うん、なんか、今度の日曜に外出に付き合えって」

 

 

「……だんだんと建前もなにもなくなってきてるわね。もはや隠す気ないのね、あの子」

 

 

「……なにがだ?」

 

 

「……ここは一つ、がつんと年上の格を見せつけてやるのはどうかしら、比企谷君」

 

 

「あ、おい、なんだよこれ。なんかの、受信機……? おい、雪ノ下っ」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「あれ、先輩、今日はずいぶんと早いんですね」

 

 

「ああ、お前に寒い思いさせるのもアレだしな」

 

 

「なるほど、なるほど。非常にグッドな心がけです」

 

 

「そりゃどーも。……それと、その服、似合ってるな。特にそのヘアピン、俺は好きだぞ」

 

 

「あっ……えへへ。そういうの、ポイント高いですよ、先輩」

 

 

「……おう。じゃあ、行こうぜ」

 

 

「え、あの、せ、先輩? 手、つ、つなぐんです、か……?」

 

 

「いいだろ、べつに」

 

 

「は、はい……」

 

 

「行くぞ」

 

 

「……はひ」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「ふむ、このネックレス、お前に似合うんじゃないのか」

 

 

「はい、か、かわいいですね……」

 

 

「だろう。よし、会計してくる」

 

 

「はい……」

 

 

「…………ん、戻ったぞ。とりあえず、この店は出るか」

 

 

「えっと、じゃあ、あの、少し座りたい、かもです……」

 

 

「わかった」

 

 

「すみません……」

 

 

「なんだ、やけにしおらしいな」

 

 

「だって、先輩が……」

 

 

「俺が? なんだよ」

 

 

「え、えっと、その……。いつにもまして強引というか、なんというか……。あう……」

 

 

「声小っちゃくて、なに言ってんのか聞こえねぇよ。……ほら、座るぞ」

 

 

「はひ……」

 

 

「……ん、ほら、こっち向けよ」

 

 

「ふぇ……?」

 

 

「よ、っと……。これで、いいか……? うん、似合ってるな」

 

 

「え、あの、先輩……?」

 

 

「買ってよかった。そのネックレス、やっぱり似合ってるぞ」

 

 

「ふぇっ!? ……あ、あの! えっと! あ、ありがとうございましゅ……!」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「くっく、くふふ……」

 

 

「……先輩、笑いすぎです。もういい加減、忘れてください」

 

 

「あ、ああ、悪い……。くふっ……」

 

 

「…………」

 

 

「くっくっく、そう怒んなよ。ちょっとした、いつも意趣返しだって」

 

 

「……先輩が、今、私にやるのは洒落になりません」

 

 

「どうやら、そうみたいだな……。ふっふっ……」

 

 

「……もう! 先輩!」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

『どうかしら、楽しめた……?』

 

 

「……程々にな。ただ、お前、俺の演技力を過大評価しすぎじゃねぇ? あんな事細かに、しかも急に指図されても、咄嗟に動けねぇよ」

 

 

『そういうわりに別段大根でもなかったし……。ふふっ、案外才能、あるんじゃないかしら』

 

 

「やめろ、空恐ろしい……。あと、雪ノ下。お前、今度一色に謝りにいくの、付き合えよ?」

 

 

『ふふふっ。ええ、考えておくわ』

 

 

「ホント、頼むぞ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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