奉仕部で駄弁るだけ   作:ひょっとこ_

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九駄弁り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――奉仕部は今日も駄弁る。

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「うへぇ……」

 

 

「うわぁ……」

 

 

「なんで……。こんなとこ、いるのよ……」

 

 

「なんでって、そりゃお前、スーパー来てんだから、買い物しかないだろ……」

 

 

「……べつにそんなの、聞いてないし」

 

 

「聞いただろ、今……」

 

 

「「はぁ……」」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「あ、ちょっと。白菜はそれより、こっちのがいいよ」

 

 

「あ?」

 

 

「こっちのが、新鮮で、身も大きい。はい」

 

 

「お、おう」

 

 

「ん……。……って、こ、こっち来るなっ」

 

 

「……お前が行く先々にいるんだろうが」

 

 

「な、なによっ」

 

 

「お前がなんだよ……」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「……出汁は出来合いのよりも、水炊きのがいいよ」

 

 

「そうなのか?」

 

 

「好みによるけど。一回やってみれば? 案外、その、ハマるかもね……」

 

 

「おう、わかった」

 

 

「うん……」

 

 

「……なぁ、ところでよ」

 

 

「なに……?」

 

 

「なんで俺たち、一緒に買い物してんの?」

 

 

「なんでって、あんたんとこも鍋するんでしょ?」

 

 

「そうだが……」

 

 

「じゃあ、いいじゃん。べつに」

 

 

「ああ……? いい、のか……?」

 

 

「いいの。うっさい」

 

 

「あ、おい、相模っ」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「へぇ、鶏肉もいれるんだ」

 

 

「ああ、水炊きだし。ごまだれかけたら、うまそうだと思ってな」

 

 

「そうだね」

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

「……さて、買い物も終わったし、じゃあな」

 

 

「あ、うん……」

 

 

「…………」

 

 

「……あのっ! 比企谷!」

 

 

「……なんだよ。大声で呼ぶな。恥ずかしい」

 

 

「ご、ごめん……」

 

 

「……それで?」

 

 

「え、っと、あの……。比企谷ってさ、いつも、ここで買い物してるの……?」

 

 

「あー、まぁ……。妹とかに頼まれたときとかは、な……」

 

 

「そう、なんだ……うん……。……じゃ、じゃあ! またね!」

 

 

「お、おう……。なんだったんだ……」

 

 

 

 

 

*

 

 

 

 

 

「――――ということが、以前あってだな」

 

 

「ヒッキー。それもう相模さんの欠片もないよ……」

 

 

「だよな。俺もなんか会話してて、こう、相模っぽさというか、女子力? っていうかおかん力のが高かった気がしてならないんだよ」

 

 

「お、おかん力……?」

 

 

「んー、なんか、女子高生っぽくない買い物知識を持っていてだな。野菜とか魚の鮮度の見分け方とか、割引シールがいつ来るかとか、いろいろ知ってんの」

 

 

「そ、相当通いつめているのね、そのスーパーに」

 

 

「みたいだな。俺も頻繁に使っているところなんだが、今までまったく気がつかなかったのが不思議なくらいだ」

 

 

「それで、ヒッキーはさ。今もそのスーパー、使ってるの?」

 

 

「あー、まぁ。たまに、小町に買い物とか頼まれたときとかにな……」

 

 

「ふぅん……」

 

 

「なんだよ……。べつに、それだけで場所変えるのも面倒だろうが……」

 

 

「ふぅーん……」

 

 

「な、なんでしょうか……」

 

 

「べぇっつにぃー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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