奉仕部で駄弁るだけ   作:ひょっとこ_

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九駄弁り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――奉仕部は今日も駄弁る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うへぇ……」

 

 

「うわぁ……」

 

 

「なんで……。こんなとこ、いるのよ……」

 

 

「なんでって、そりゃお前、スーパー来てんだから、買い物しかないだろ……」

 

 

「……べつにそんなの、聞いてないし」

 

 

「聞いただろ、今……」

 

 

「「はぁ……」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、ちょっと。白菜はそれより、こっちのがいいよ」

 

 

「あ?」

 

 

「こっちのが、新鮮で、身も大きい。はい」

 

 

「お、おう」

 

 

「ん……。……って、こ、こっち来るなっ」

 

 

「……お前が行く先々にいるんだろうが」

 

 

「な、なによっ」

 

 

「お前がなんだよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……出汁は出来合いのよりも、水炊きのがいいよ」

 

 

「そうなのか?」

 

 

「好みによるけど。一回やってみれば? 案外、その、ハマるかもね……」

 

 

「おう、わかった」

 

 

「うん……」

 

 

「……なぁ、ところでよ」

 

 

「なに……?」

 

 

「なんで俺たち、一緒に買い物してんの?」

 

 

「なんでって、あんたんとこも鍋するんでしょ?」

 

 

「そうだが……」

 

 

「じゃあ、いいじゃん。べつに」

 

 

「ああ……? いい、のか……?」

 

 

「いいの。うっさい」

 

 

「あ、おい、相模っ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ、鶏肉もいれるんだ」

 

 

「ああ、水炊きだし。ごまだれかけたら、うまそうだと思ってな」

 

 

「そうだね」

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

「……さて、買い物も終わったし、じゃあな」

 

 

「あ、うん……」

 

 

「…………」

 

 

「……あのっ! 比企谷!」

 

 

「……なんだよ。大声で呼ぶな。恥ずかしい」

 

 

「ご、ごめん……」

 

 

「……それで?」

 

 

「え、っと、あの……。比企谷ってさ、いつも、ここで買い物してるの……?」

 

 

「あー、まぁ……。妹とかに頼まれたときとかは、な……」

 

 

「そう、なんだ……うん……。……じゃ、じゃあ! またね!」

 

 

「お、おう……。なんだったんだ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――ということが、以前あってだな」

 

 

「ヒッキー。それもう相模さんの欠片もないよ……」

 

 

「だよな。俺もなんか会話してて、こう、相模っぽさというか、女子力? っていうかおかん力のが高かった気がしてならないんだよ」

 

 

「お、おかん力……?」

 

 

「んー、なんか、女子高生っぽくない買い物知識を持っていてだな。野菜とか魚の鮮度の見分け方とか、割引シールがいつ来るかとか、いろいろ知ってんの」

 

 

「そ、相当通いつめているのね、そのスーパーに」

 

 

「みたいだな。俺も頻繁に使っているところなんだが、今までまったく気がつかなかったのが不思議なくらいだ」

 

 

「それで、ヒッキーはさ。今もそのスーパー、使ってるの?」

 

 

「あー、まぁ。たまに、小町に買い物とか頼まれたときとかにな……」

 

 

「ふぅん……」

 

 

「なんだよ……。べつに、それだけで場所変えるのも面倒だろうが……」

 

 

「ふぅーん……」

 

 

「な、なんでしょうか……」

 

 

「べぇっつにぃー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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