主人公の名前は鳴海 翔太郎君に決まりました。
特撮クラスタの皆さんならなんの仮面ライダーが出てくるかすぐにおわかりになると思います。
変身まではまだ何話かかかると思います……許して
骨にヒビが入った喧嘩騒動から何年かがたち、今の俺は空手と柔道、剣道を週2回のペースで習っていた。
小学校卒業直前に空手道場の師範代に
「君はオレを超えるかもしれんな!ガハハハハ!」
なんて言葉をかけられメキメキと成長していた俺は、思い切って師範に他の武道もやりたいと相談してみた。
予想していた通りあまりいい顔はされなかったが、過去に『無個性』であるが故に起きた事件を話し「どうしても強くなりたい!」なーんて言ってみると、涙腺に触れたらしく号泣しながら許可をもらった。
どうやら同じ武道関係者とツテがあるらしい。
後日剣道と柔道の道場を紹介してもらった。月謝もタダでいいと言う。やったぜ。
中学に入学してからも何回か『無個性』だという事が原因で手を出されるということがあったが、ただの『個性』にものを言わせたチンピラだったので問題なく対処できた。
問題はその中に中学にいる不良のトップも倒してしまったので、『個性』が弱く自衛ができない生徒や俺と同じく『無個性』の生徒から羨望を集める結果となってしまった。
まぁ他人から頼られることが嫌ではなかったので良しとしたが、なかなか面倒なことになってしまったと思っていた。
問題はまだ続いた。
なんと隣町の中学の不良が、俺のことを『無個性』だと知って果たし状を叩きつけてきたのだ。
無視しても構わないだろうと思っていたが、クラスメイトが隣町の不良に運悪く襲撃にあってしまった。
俺が『無個性』だと知っていても比較的好意的に接してくれてい友人だ。このまま放っておくわけにもいかない。
俺は指定された河川敷へと向かうことにした。
「オォウ!やーっと来やがったかァ!?」
隣町の不良がこちらに気づいて大きな声をあげる。
「……ねぇ、あの人隣町では強い『個性』を持ってるって有名な人だよ?大丈夫なの?」
「宮田と浜島がやられてるんだ、これ以上被害を増やすわけにもいかんだろう」
「心配するな、危ないから離れてろ委員長」
「うん……、頑張ってね……」
何故かついてきた委員長を下がらせて俺は不良の前に立つ。
「ヨォ!俺たちからのプレゼントは気に入ってくれたかァ!?」
「無関係なやつを襲撃するとは小心者なんだな」
「アァン!?舐めてっとぶっどばすぞぉ!?」
「御託はいい……、さっさと終わらせるぞ。タイマンでいいよな?」
「ハッ!当たり前だろォ?
んじゃあ……行くぞォ!」
相手の拳が的確に俺の顔面を狙ってくる。
右、左と躱した俺は軽くジャブを1発。当たるとは思っていなかったがいとも簡単に躱された。
どうやらウチの中学のやつほど弱くはないらしい。
「ハッハー!やるねェ!
そいじゃこいつはどう!?」
右足からのハイキックが飛んできたが空手の師範ほどのキレはない。
(面倒な……、さっさと終わらせるか……)
そう思った俺は相手の懐に飛び込んだ。驚いた顔をしているが今更遅い。
顎にアッパー、正拳を2発ほどみぞおちに叩き込み最後は右足で金的を狙いフィニッシュ。
不良は白目を剥いてその場に倒れふした。
「……もうウチの学校に手を出すんじゃないぞ」
相手が聞いているかわからないがそう言い残し、俺は襲撃されたクラスメイトの元へ向かった。
「鳴海!無事だったか!」
「うわぁ…賭けは俺の負けかぁ……」
「俺が勝つか負けるかで賭けなんかしてたのかよ…」
骨が折れているにも関わらず呑気なことをやっている宮田と浜島。俺が『無個性』であると知っても仲良くしてくれた大切な友人だ。
「んで、鳴海はどんな感じだったんだよ!委員長!」
「うるさいわね!ここは病院よ!?」
「お前の声も大きいよ、委員長」
茹でダコのように真っ赤になる委員長。かわいい。
「ッ!!!……オッホン!!!
………まぁ…素人目から見ても凄かったわよ…」
「あの有名な不良が瞬殺だもの、ねぇ鳴海君?」
「まぁ…空手の師範ほど強くは無かったなぁ……」
「お前の師匠はどんだけ強いんだよ……」
まぁ空手師範は強いからなぁ。今でも軽くあしらわれるもん。
あれで『無個性』っていうから驚きだよ。俺もあれぐらい強くならなきゃ……
「そういやアイツどんな『個性』持ってたんだよ?」
「シンプルな五感を強化する『個性』らしいわ。
シンプルな分とっても強力だって聞いたけど…瞬殺だったわね」
「はへぇ…やっぱ鳴海は強いなぁ」
「まぁ鍛えてますからっと……わり、もう帰んなきゃ。委員長どうする?」
「私も帰るわ、またね宮田君、浜島君」
「おーう委員長送っていけよ鳴海ー」
柔道の稽古が控えていた俺は2人が入院していた病院を後にした。
お読みいただきありがとうございました。
感想やアドバイスほどお待ちしています。