最速の兄貴に俺はなりたい   作:STERUNHEXE

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ホテルの回……、の次の話を見ずに前回を書いてしまい、どうやって繋げようか困りました。ちょっと兄貴が先走りしすぎたようだぜ。


努力者

 

 ホテル防衛任務の翌日。

 

 どうやら新人達……。いや、もう実戦経験もあることだからフォアード陣と言ったほうがいいか。

 

 フォワード陣の訓練も休みの様だ。なのはの仕事も、一部俺が請け負っていることだし、多分ゆっくり出来るだろう。その代わり、フェイトやはやては外回りの仕事に追われているかもしれないが、そこまでは手が回らない。

 

 そういえばオークションには古馴染のユーノも顔を出していたらしい。なんでもロストロギアの専門家としてなんとか。俺は現場検証の時なんかもあちこち動き回っていたから捕まらなくて顔を合わせることはなかった。

 

 今度の休みにあいつが司書をやっている無限書庫を冷やかしに行こう。俺が読書として楽しめる本も無限書庫にはあるのだろうか?

 

「そうしてる間に仕事終わりっと。んー、外で日向ぼっこでもしてるか」

 

 部署内で暇そうなやつ見つけるとみんな仕事押し付けてくるからな。俺はノルマは最速で終わらせてるんだし、さっさと退散させてもらう。

 

 

 

「で、今日の訓練はお休みじゃなかったのかい? ディアナ」

 

「ティアナです。……自由時間に何しようが勝手でしょう?」

 

 ふらふらと隊舎の外を回っていたら裏の雑木林で射撃訓練する姿を見つけた。息の荒れ方からもう結構な時間訓練していた様に見て取れる。

 

「そらそうだ、なんたって自由時間だからな」

 

 確かにその言い分はた正しい。しかし、

 

「お前達の訓練スケジュールを決めてるのはなのはだ。普段から一切手加減なしで扱いてるなのはが休みだといったんだぞ? 明日は特別ハードな訓練かもしれないぞ」

 

「そんなの、望むところです」

 

 覚悟の上、理解した上での自主訓練か。だが、俺はなのはがどれだけ生徒たちに熱心かを知っている。実際どれほど心労を溜め込んでいるのかも。

 

「生き急いでもイイ事ないぞ。……俺が言っても説得力はないが」

 

 そう言いながら足元の地面に乱雑な円を引く。大体半径三メートル程の反復横とびもキツそうな狭い円。

 

「訓練、付き合ってやるよ。暇だし、むしろ付き合わせてください。本当に暇なんで」

 

「暇つぶしに付き合うつもりはありません」

 

 円の中に入って、軽く足の健を解す。

 

「まあ、そう言うなって。ルールは簡単だし時間は……、お前が決めればいい。俺はこの円の中から出ない。一発でも掠ればお前の勝ち。勝った方は負けた方に一つ命令できる……。な、簡単だろう」

 

「本気で言ってるんですか?」

 

「あぁ。俺が勝ったら今日の自主練終了って言うだけだから、変な命令はしない。安心しろ」

 

「違います! 回避だけで攻撃もしてこないんですか? だったら五分も要りません」

 

 どうやら侮辱されたと勘違いしているらしい。俺が言いたいのはそういう事じゃないし、それにそんな簡単に挑発に乗るようなら……。

 

「サービスだ。十分間で当ててみ?」

 

「馬鹿にして……っ!」

 

 双銃が火を噴いた。

 

 

 

「しゅーりょー、ってか」

 

 十分後。

 

 その場には、へたり込んで肩で息をしているティアナと。

 

 流れ弾ですっかり姿を変えた雑木林跡地と。

 

 いい汗をかいた俺がいた。

 

「十分間休まず打ち続けられるって、何げに相当スタミナ付いてる証拠だと思うんだけどねぇ」

 

 最初は弾数数えてたんだけど、途中から威力度外視低威力弾をワントリガーで連射し始めた頃から余裕がなくなって数え切れなかった。でもまあ、数万発って単位だと思う。

 

「どう……、して……」

 

「さてね、兎も角今日の自主練はここまでだぜ。まあ、どっちみち限界近くまでやったみたいだし、明日までしっかり休みな」

 

 結構体も暖まってるし、風にでも当たりに行こう。

 

 

 

「何か無茶苦茶やってませんでした、ハヤトさん?」

 

「ん、ヴァイス陸曹。見てたのか」

 

 よく風邪の当たるヘリポート付近まで登ってくると、整備中と思わしき、ヴァイス陸曹と出くわした。

 

「まあ、ティアナの事もチラチラと見てはいたんスけど……。最後の方、盛大に環境破壊していませんでした?」

 

「うん、まあ。部隊長様になんて報告すれば良いんだろうな?」

 

 今度ご機嫌取りに何されるかわからんのが怖い。こっちから何か差し入れチックな物を持って行くことも考えられたが、はやてなら受け取った上で更に無茶な注文を被せてくるだろう。大人しく罰を受けるしかなさそうだ。

 

「あいつが何時から訓練してたか知ってるか?」

 

「詳しくは分かりませんけど、二時間以上は確実っすね」

 

「そうか……。ヘリの整備も丁寧にやってるみたいだな」

 

「うっわ、なんすか? 俺もこの仕事に誇りもってやってんすから。当然っすよ」

 

 まあ、サボってたらはやてに対する人身御供にしていたところだが。

 

「冗談だよ。疑ってるわけじゃないさ」

 

「なーんて言っても、出動回数もそう多いわけじゃないから、一回ごとにかなり過剰に整備しているといっても過言では無いんすけどね」

 

「足りないより全然良いだろ」

 

 二人してそんな当然の結論に落ち着く。

 

「そういや、ハヤトさんもヘリの操縦免許持ってるんすよね?」

 

「あぁ、大概の飛行系だろうと船舶系だろうと操縦免許は持ってると思うぞ。重機系は持ってないけど……。それがどうした?」

 

 最速の男は仕事をさっさと終わらせるから自由な時間も多い。資格取得もある種の趣味に近くなっているし、個人的に乗り物系の免許は取りたかった。

 

「いや、リインさんから『ヴァイス陸曹が操縦できなくなるようなことになればハヤトさんが操縦することになる。それだけは避けたい』とかなんとか……。あれってどう言う意味なんすか?」

 

 確かに俺はヴァイス陸曹にもしもの事ががあった際の代わりとして登録されている。だが、それは俺が操縦資格を持っていて、組織としての性質上、無駄にしておくことは許されないからだ。

 

「俺が本気で操縦すると機体が持たないからな」

 

「は?」

 

 文字通り、機体が持たない。魔法によるブーストでカタログスペック以上の速度を叩き出し、その代わり仕事が終われば各所のパーツが限界を迎えてスクラップと帰すだろう。

 

「更に言えば、乗組員もただじゃ済まないし」

 

「はぁ??」

 

 ヴァイス陸曹は良くわかっていないようだ。

 

 地球のごく一般的な乗用車すらジェットコースターへと変貌させると噂の俺の操縦テクニックを披露する機会が来るのかどうかは、神のみぞ知る、って話だ。

 




実は今作では登場予定ではない、シュテルが一番好きな作者。(名前見ればわかるよな)
→原作とは違う形ではあるがシュテルが登場する(予定)の話。
 無印スタートからA's経由、とりあえずStsまで、あえてのBOA、GOD無し。ヒロインは当然シュテル……にはならないという罠。
→むしろ平行世界上等、INNOCENTと言う選択肢。
 凡人系主人公の恋愛重視。シュテルって具体的に何歳なん? と言うかあのゲームレア出難すぎない?

どちらか希望を出して貰えると……。
いや、原作の方はもうメンドクサイシナー……。
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