True love in the lie.~The Another~   作:鍵の剣

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第3話を投稿させていただきます。
原作通りに進めるって言っておきながらほとんどオリジナルっていうねw


では、第3話見てくださいです。どうぞ!!!


トモダチ

 俺の1日は朝起きると家族に挨拶をすると、母親が用意してくれているバタートーストをかじりながら朝の天気予報だったり、占いを見ている。

 そして占いを見てから荷物を持って学校に行くという動作だ。

 いつも通りトーストをかじりながら今日の血液型占いを見ていると、今日はB型の人が運勢最悪らしい。

 俺B型ということで、今日の占いは最悪ということになる。その占いのアナウンサーはこう解説した。

 

「本日のアンラッキーはB型のあなた。まさかの壁にぶつかることになり、油断してしまうことで思わぬ展開になってしまうでしょう」

 

 俺は特に気にもしていないが、ただいつもボーっと見ている占いだからそこまで深入りして信じてはいない。

 そのアナウンサーが言うにはラッキーアイテムは茄子の煮浸しとのことだ。

 俺は生憎茄子は俺が食べられない食材の1つで絶対に口に入れることなんてしていなかった。

 どうせ、この占いだって気休め程度にしかならないと思いながら家を出て学校へと向かう。

 

 ──俺の写真付きのブログで俺がバスケットがうまいこと学校中に広がり、俺は一躍有名になったことでクラスでの自分の位置づけが決まった。

 俺のクラスでの位置づけはバスケがうまいというのをきっかけに体育全般の動きが他のクラスメートから見てもズバ抜けていたことから、運動がおかしいくらいに出来るイケメンとなった。

 最近の学校への登校は校門を使って入ると面倒ことになる。そのため最近は桐崎さんが初登校の時に使ったという塀をよじ登って登校している。

 つまりは朝から大変な状態なのだ。理由は部活動の勧誘が来るからだ。

 

「今日こそ、あいつを我がバスケ部に入部させるぞー!!」

 

「いや、そこに待ったをかけさせてもらう。真田は俺達野球部が」

 

「野球部何かに入れさせるか!! 真田君はサッカー部に来てもらうのだ」

 

「球技何かよりも彼に向いている競技があるじゃないか。あの身体能力からしてみれば体操部が一番であろう」

 

「ケッ。男子に人気の無い部がシャシャリ出るなよ」

 

「貴様体操を愚弄する気が!! 体操はオリンピックでも日本は強豪国なのだぞ!!」

 

「今を生きる学生なら球技による思い出がいいに決まってるじゃねーか」

 

「そのような言い争いなんぞするでない。日本男児なら武道を習い、心と体を強くすることが重要なのだ。よって真田は剣道部に」

 

「言い争いを止めるどころか、ただの勧誘か!! 剣道部!!」

 

 何やら校門の前で運動部が寄って集って言い争いを続けている。

 しかも前まではバスケ部だけだったのに何故か野球部だったり、サッカー部だったり、体操部だったり、剣道部だったりと何故か異常に勧誘の部活が増えてきている。

 

「勧誘以前に部活には入らないから」 

 

 これも全て体育のズバ抜けた動きが元となっているわけだが、中にはこんな連中までいる。

 

「私達の真田君を取らないで!!」

 

「私達って何だ!? 真田はまだ誰のものでもない。女子が割って入るな!!」

 

 女子の連中が居て、イケメンに集中する集団。何となくで察することが出来るだろうが……。

 一人の女子が男子の中で割って入ると、後ろの面子に合図を送る。

 

「真田様ファンクラブ~集合!!」

 

 彼女の合図と共に複数の女の子が集まり、2人の女子が何やら大きな団旗のようなものを広げて見せる。

 その内容は本気でやめてほしいと思った。

 でっかく《WE LOVE SANADA!! ~私達は真田様を愛しています》と書いてあり、真ん中に俺がダンクを決めたときの写真が拡大サイズで貼られている。

 おまけに周りにはそれぞれの俺へのメッセージが書かれている。

 高校デビューを果たしたいという願望は大きくあったが、ここまでは期待していなかった。

 

「仕事はえーな。おい……」

 

 ボソリと呟いて俺は嵐の巻き起こる校門を避けて校舎の中の下駄箱を目指す。

 

「見つかったら大変だからね」

 

 しかし、そう思えば必ずいやーな展開というのがお約束だ。

 ファンクラブの女子の人が1人俺がこっそり下駄箱に移動しているのを発見してしまう。

 俺は思わず「ゲッ!?」と声を上げてしまい、上履きに履き替えずに土足のまま校舎の中へ走って逃げる。

 目の前に生徒指導の先生がすごく怒りの篭った顔をしているが、今はそれどころではない。

 そんな俺を鬼の形相で追いかけてくる運動部はまるで荒れ狂う川の濁流のようだ。

 土足で校舎に逃げた俺を生徒指導の先生が呼び止めようとするが、途中で声が聞こえなくなった。どうやら運動部の濁流の中に飲み込まれてしまったということか。

 

「真田!! バスケ部に入れ!!」

 

「いや、サッカー部だ」

 

「いや、野球部だ」

 

「どの部活にも入る気なんてないですよ!!」

 

 俺は全速力で逃げ続ける。このまま教室に逃げ込みたいところだが、間違いなく言えることは教室に入れば間違いなく逃げ場を失って詰む。

 つまり俺は授業の始業のチャイムが鳴るまでの間ひたすら逃げ続けなくてはならないのだ。

 野球部とサッカー部とバスケ部が必死に俺に入部届けを手に持って追いかけてくる。後ろに続いて体操部と剣道部が追いかけており、ふと振り返ればその光景に怯んでしまいそうだ。

 この面子とこの場面をするのは今日で3回目となる。本当に諦めの悪い人たちだ。

 周りではこの光景を不定期開催のマラソン大会と呼んでいるそうだ。

 そういえば、今日はファンクラブまでいたが、あの面子も追いかけているのだろうか? 流石に女子ということでこの面子の中で走るのは無理ということなのだろうか?

 もうすぐ授業の始業のチャイムが鳴るというところで、俺は1ーCの教室のある1年生の塔に入る。始業のチャイムが鳴ったあとに1年生の塔に居なかったら教室に入ることが出来ずに遅刻となってしまうからだ。

 そんな俺の考えが今日の失敗を招くことになるとは俺は思いにもよらなかった。

 教室の曲がり角を曲がると、目の前には女子が妙に群がっている。そして俺を発見すると女子の1人が号令をかけ女子の群れがワラワラと動きだす。

 

「な、何だありゃ!?」

 

 号令の後に女子達が特殊なフォーメーションについて、1つの巨大な壁のように廊下を塞ぐ。

 この陣形はまるで人間バリケードとでも言うのだろうか? 俺は全速力で走っていたのを無理矢理減速する。

 しかし、うまく止まることが出来ずにそのまま前の人間バリケードにぶつかってしまう。

 その時に何人か女子を下にして倒してしまった。俺は倒してしまった女子に手を差し伸べて起こそうとするが……。

 

「だ、大丈夫!?」

 

「私、幸せです」

 

「のりこー!! あんたの雄姿はしっかり見たわ!!」

 

「あとは私達が真田様を捕まえるだけよ!!」

 

 この一言から周りの女子が大きく返事をして、バリケードとなっていた女子が俺を囲むように円となって逃げ道を塞ぐ。

 周りには女子しかいない状態となる。

 後から追いかけてきている運動部も後から追いついて女子が円形になって俺を囲む姿を目の当たりにする。

 先頭の人間が固まってしまい、そして後続の人間も急に止まってしまったことによって先頭の人間にぶつかり押し倒してしまう。

 これが後ろの人間にも続き、運動部の人間はそれはそれで異様な光景となっている。

 

「な、逃げ道が……」

 

「真田様の逃げる道を失礼ながら研究を続けさせていただきました」

 

「は、はぁ!?」

 

「そして真田様にご友人にこの陣形を教わりました」

 

「だ、誰だよ!? そいつ!? はっ!? まさか眼鏡をかけたやつか?」

 

「その通りです。あの方のおかげでこうして真田様を捕まえることが出来ました」

 

「舞子君か!! 何てことをしてくれるんだ」

 

「では、真田様よろしくお願いしますね」

 

 そのまま俺はファンクラブの女子に強烈な質問攻めだったり、ハグされたりと大変な目にあったが、これはある意味では俺のかつての目的を達成したことになるのだが、これは予定にはなかった。

 この光景を見る男子からしてみれば、羨ましいという感情を抱くだろう。かつての俺がそうだったように。

 しかし、現実はただの地獄なのだ。

 こうしている間に授業の始業のチャイムが鳴り響いたことで陣形が解除されて女子達が各々の教室に帰っていく。

 

「真田様。最高の一時をありがとうございました。ではまた明日」

 

 俺はただ、燃え尽きたように廊下に沈むように座ってしまった。

 まさか待ち伏せが居るなんて予定外だった。恐らく彼女達が最大の敵となるだろう。また明日と言っていたところからするとどうやって逃げるかを決めなくては……。

 フラフラとよろめきながら、自分の教室に向かいドアを開けると先生が鬼の形相で俺を睨む。その顔には絆創膏が貼られている。

 最悪なことにこの先生は今日下駄箱に居て、濁流の被害にあった生徒指導の先生だ。まさかよりによってこの先生の授業だなんていくらなんでもだろう。

 そして今更なのだが、俺は土足なのだ。

 

「真田、貴様はまさか土足で堂々と教室に入って授業を受けるつもりか?」

 

「い、いえ……これは不慮の事故です」

 

「事故? ほぉ、じゃあ廊下を超全速で走ったのも事故ということになるのかな?」

 

「あはは……そういうことになりますかね」

 

「このたわけ者が!! さっさと靴を履き替えて私の授業の間は私の横で正座をしていろ!!」

 

 こうして俺は下駄箱で上履きに履き替えて教室に戻り、先生の横で正座をして授業を受けることになる。

 先生から「今なんで正座をしているか分かってるな?」だったり、「走って疲れたか?」等とどうでもいい質問を繰り替えさせて俺を正座させる。

 この姿をクラスメートが大爆笑しているが、すぐに先生が授業に集中させるために止めさせるが、終始笑っている奴もいた。

 女子達にあの陣形を教えた舞子集だ。

 授業が終わると俺は慣れない正座を長時間したことでしばらく足が痺れてしまって四つん這いになって自分の席まで行くことになる。

 まさか今日のこの占いがしっかり的中してしまったのだ。

 これからは真面目に占いをしっかり見て対策を取らなくてはいけないと思った。

 

 

 ──午前の授業が終わって昼休み。

 俺は一条君と舞子君と食事をしようということで、机をくっつけて喋っている。

 まぁ、男子の中で勧誘とかの心配がなく一緒に食事が出来て尚且つ一緒に友達として喋ることが出来るからなのだが……。

 

 

「いやー。まさか本当にあの陣形で捕まってたなんて思わなかったぜ」

 

「本当に洒落にならなかったんだからな。おかげで正座させられたし」

 

「思ったんだけどさ、真田ってオレらのこと君付けで呼ぶよな?」

 

「あーそういえばそうだな。何か男に君って言われても嬉しくないしな」

 

「え!? ま、まぁそうだろうね。じゃあ何て呼べばいいのさ」

 

「んー。オレ達一緒に飯食べることが多いしな。お互い下の名前で呼び合おうぜ。オレの事は楽で」 

 

「じゃあ、俺は集って呼んでくれていいよ」

 

「楽に集だね。これからよろしく。俺は暁って呼んでくれていいよ」

 

 今思えばかつての喧嘩に明け暮れていた頃は友達のことを君付けで呼ぶなんてことはなかった。というよりそんな友達も居なかったからなのだが……。

 各々が弁当を開けると一番最初に弁当でビックリしたのは楽の弁当だ。

 楽の家はこの辺りで有名なヤクザの元締めであって、楽はそこの若頭なのだ。

 これは勝手な妄想なのだが、そういう人たちの弁当はコンビニの焼きそばパンを片手に雑誌を読みながら屋上で食べているものだと──そして周りを寄せ付けない何かのオーラを放っているイメージがあったからだ。

 対して楽の弁当は非常に健康的な弁当だったのだ。勝手なイメージを持ってしまってすまない楽と思ってしまった。

 

「いやー。楽の弁当は相変わらず健康的だな~。母ちゃんが作ってるのか?」

 

「アホ言え。俺が作ってるに決まってるだろ」

 

「は!? マジで!? すげーな」

 

「ふふん。今日はこの茄子の煮浸しでな。我ながらよく出来たと自負している」

 

「……お前はいい嫁さんになる」

 

「誰が嫁だ」

 

 楽の弁当には今日の俺のラッキーアイテムである茄子の煮浸しが入っている。

 しかもこれは彼の自身作だという。これは俺が食べるべきなのだろうか? 食べることで少しは運が良くなるのだろうか? だがしないよりは試すまでだ。

 

「あのさ、楽。自身作ならその茄子の煮浸し少し食べてみてもいいかな?」

 

「おぉ、いいぜ!! 食べてくれよ。うまいから」

 

 俺は楽の弁当に手を伸ばし、茄子の煮浸しを掴む。

 掴んだときに柔らかい感じも既に苦手なのだが、俺はそれを口に運び食べる。

 

「どうだ? 味のほうは」

 

 確かに味付けはいい。口に入れたときにそれが分かる程にだ。唯一の残念なことはこれが俺の嫌いな食材を我慢して口に入れているのだ。

 茄子を噛んだ時に歯ごたえのない柔らかさを感じとり、異様なまでな体が拒絶反応を起こしている。

 本来ならこの時点でリバースしてしまうところなのだが、友達の作ったものだ。そして俺からの感想を聞こうと今か今かと心待ちにしているのが目を見て分かる。

 ここまで期待されていてはいやーな顔をするわけにはいかない。俺は出来る限りの最大の笑顔で茄子を口の中で転がして味わうように食べている。

 その度に茄子の柔らかさが口で広がっているが、ひたすら我慢して無理矢理吞み込む。

 

「どうだ? うまかったか?」

 

「と……とてもおいしかったよ」

 

「そうか!! よかっためっちゃ嬉しいや」

 

 楽が喜んでくれてよかった。俺はそのままトイレに行くといって立ち上がりトイレにいって軽く嘔吐した。

 無理矢理呑み込んだが、やはり体が受け付けてくれなかったようだ。

 

「すまない楽。やはり俺には茄子は無理だ」

 

 トイレから戻ると、楽と集に女の子が2人いた。2人の女の子とは小野寺さんと宮本さんの2人だ。

 小野寺さんはクラスでもトップクラスらしいで、その最もな理由は顔が可愛いことはもちろんでその理想とも思える女の子像が当てはまるところが所以だ。

 宮本さんは小野寺さんとよく一緒にいるみたいで、何かと小野寺さんは宮本さんに頼っているような一面もある。時々無言の会話をしているときの宮本さんは少しながら怖い。

 

「あ、小野寺さんに宮本さん。楽達に何か用だった?」

 

「いえ、もう用件は話したわ」

 

 用件を話したということで、宮本さんはさっさと自分の席に戻っていき、それについて行くように小野寺さんも居なくなる。

 一体何を話されたのだろうか? ただ、表情を見ると楽は恐ろしく驚いていて、集はすごくニヤニヤしているといったところか。

 俺は楽に聞いても答えが返ってこないような気がしたので、集に尋ねる。

 

「何言われたの?」

 

「一緒に勉強会を開かないか? って宮本が提案したのさ」

 

「へー。どこで?」

 

「楽の家」

 

「楽の家ねー。ってはぁ!? 楽の家!? それってヤクザの本拠地じゃん」

 

「そうだけど、そこまで怖い人たちじゃないから怖がることないぞ。俺行った事あるし」

 

「ってもさ、それを知っていて提案するって大胆なことをするな」

 

 俺が言うと、楽が俺の袖を引っ張りながら言う。

 

「暁と集。俺あの面子の中で勉強出来る気がしないから、一緒に来てもらっていいか?」

 

「俺はいいよー。暁は?」

 

「俺もいいよ。試験勉強を友達と出来るなんて結構ありがたいし」

 

 そういうことで、放課後に楽の家に行ってみんなで勉強会を開くことになる。

 俺はこのときに知ることになるとは思わなかった。自分の家族のことがこの勉強会で出てくるなんて……。




読んでいただきありがとうございます。

本当だったら原作の中で調理実習があるから書きたかった……。
お菓子作りなんておもしろそうだもんw
っていう作者のどうでもいいことは置いといて今回は勉強会を開くっていうところで終わらせていただきます。
次回からは勉強会をひらきまっせw

感想やご意見があればよろしくです。
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